JPS609744B2 - N−メチル−N−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピル)−m−アミノベンゾイックアシッド及びこの化合物からなる歯科用接着剤 - Google Patents
N−メチル−N−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピル)−m−アミノベンゾイックアシッド及びこの化合物からなる歯科用接着剤Info
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- JPS609744B2 JPS609744B2 JP55181066A JP18106680A JPS609744B2 JP S609744 B2 JPS609744 B2 JP S609744B2 JP 55181066 A JP55181066 A JP 55181066A JP 18106680 A JP18106680 A JP 18106680A JP S609744 B2 JPS609744 B2 JP S609744B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規化合物N−メチル−N−(2ーヒドロキシ
−3−メタクリロイルオキシプロピル)−mーアミノベ
ンゾィックアシッド及びこの化合物からなる歯科用後着
剤に関する。
−3−メタクリロイルオキシプロピル)−mーアミノベ
ンゾィックアシッド及びこの化合物からなる歯科用後着
剤に関する。
近年、う蝕にかかった歯の治療に対し、リン酸亜鉛セメ
ント、ケイ酸セメントなどの歯科用セメントに替るもの
としてコンポジット・レジンが開発され、最近では長期
間に亘つて安定で、吸水及び崩壊性も少なく、天燃歯と
見分けられないような色調のものも作られるようになっ
た。
ント、ケイ酸セメントなどの歯科用セメントに替るもの
としてコンポジット・レジンが開発され、最近では長期
間に亘つて安定で、吸水及び崩壊性も少なく、天燃歯と
見分けられないような色調のものも作られるようになっ
た。
しかし、コンポジット・レジンは歯のエナメル質、象牙
質と本質的には接着しないので、長期間の内には歯質と
充填したコンポジット・レジンの間に隙間が生じ、二次
う蝕を起し易く、やがてはコンポジツト・レジンが脱落
してしまう結果も生じる。
質と本質的には接着しないので、長期間の内には歯質と
充填したコンポジット・レジンの間に隙間が生じ、二次
う蝕を起し易く、やがてはコンポジツト・レジンが脱落
してしまう結果も生じる。
従来、このようなコンポジット・レジンと癌壁との接着
を向上させるものとして種々の接着向上剤(接着性ライ
ナー)が開発され、また接着性のう蝕予防填塞剤、歯列
矯正用接着剤等、歯質に対し接着することを目的とした
歯科用接着組成物が種々に亘り提案されているが、口腔
内での耐久性や使用時の操作性等に問題があるものが多
く、口腔内のように湿潤し、しかも温度変化の激しい環
境下で長期間に亘つて歯牙に強く接着するものは少ない
o本発明者らは上記事情に鑑み、歯牙に対し強い接着力
を有し、歯科用接着剤として好適に使用し得る化合物に
つき鋭意研究を行なった結果、グリシジルメタクリレー
トとm−(メチルアミノ)ペンゾィツクアシッドとを反
応させることにより、下記式mで示される新規化合物N
−メチル−N−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイル
オキシプロピル)−m−アミノベンソ「ィックアシッド
が得られると共に、この化合物はこれを重合、硬化させ
たものが水中においても歯牙との間で強い接着力を示し
、この‘1}式で示される化合物の重合体或いはこの化
合物と他の重合性モノマーとの共重合体は、それ自体歯
の充填剤として使用しても、歯壁と強く接着し、従って
接着不良による隙間の形成、充填剤の脱落がなく、また
コンポジット・レジン等の充填物に対する塗布剤乃至接
着剤として用いる場合にも、辺緑封鎖性を著しく改良す
ることができ、二次う蝕を効果的に抑制し得る等、歯質
の接着の目的に好適であり、従って0}式の化合物が歯
科用接着剤として使用し得ることを知見し、本発明をな
すに至ったものである。
を向上させるものとして種々の接着向上剤(接着性ライ
ナー)が開発され、また接着性のう蝕予防填塞剤、歯列
矯正用接着剤等、歯質に対し接着することを目的とした
歯科用接着組成物が種々に亘り提案されているが、口腔
内での耐久性や使用時の操作性等に問題があるものが多
く、口腔内のように湿潤し、しかも温度変化の激しい環
境下で長期間に亘つて歯牙に強く接着するものは少ない
o本発明者らは上記事情に鑑み、歯牙に対し強い接着力
を有し、歯科用接着剤として好適に使用し得る化合物に
つき鋭意研究を行なった結果、グリシジルメタクリレー
トとm−(メチルアミノ)ペンゾィツクアシッドとを反
応させることにより、下記式mで示される新規化合物N
−メチル−N−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイル
オキシプロピル)−m−アミノベンソ「ィックアシッド
が得られると共に、この化合物はこれを重合、硬化させ
たものが水中においても歯牙との間で強い接着力を示し
、この‘1}式で示される化合物の重合体或いはこの化
合物と他の重合性モノマーとの共重合体は、それ自体歯
の充填剤として使用しても、歯壁と強く接着し、従って
接着不良による隙間の形成、充填剤の脱落がなく、また
コンポジット・レジン等の充填物に対する塗布剤乃至接
着剤として用いる場合にも、辺緑封鎖性を著しく改良す
ることができ、二次う蝕を効果的に抑制し得る等、歯質
の接着の目的に好適であり、従って0}式の化合物が歯
科用接着剤として使用し得ることを知見し、本発明をな
すに至ったものである。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の新規化合物N−メチル−N−(2ーヒドロキシ
−3−メタクリロイルオキシプロピル)−m−アミノベ
ンゾィクアシッドは、前記{1}式で示される化学構造
式を有する淡黄色粉末状の結晶で、その融点は134.
0〜135.000であり、後述するような赤外線吸収
スペクトル、核磁気共鳴スペクトルを示す。
−3−メタクリロイルオキシプロピル)−m−アミノベ
ンゾィクアシッドは、前記{1}式で示される化学構造
式を有する淡黄色粉末状の結晶で、その融点は134.
0〜135.000であり、後述するような赤外線吸収
スペクトル、核磁気共鳴スペクトルを示す。
この新規化合物【11は、グリシジルメタクリレートと
m一(メチルアミノ)ペンゾイツクアシツドとを溶媒と
して例えばメタノールを使用して還流することにより製
造することができる。
m一(メチルアミノ)ペンゾイツクアシツドとを溶媒と
して例えばメタノールを使用して還流することにより製
造することができる。
本発明の化合物{1}は、重合性単量体を重合して使用
する歯科用接着組成物において、重合性単量体として、
即ち歯科用接着剤として使用することができる。
する歯科用接着組成物において、重合性単量体として、
即ち歯科用接着剤として使用することができる。
この場合、【1)式の化合物は重合性単量体として単独
で使用することもできるが、他の重合性単量体と共に一
成分として用いることもでき、その使用に当り重合、硬
化させることにより前記【1)式の化合物の重合体又は
他の重合性単量体との共重合体等を形成して歯牙に接着
させるものであり、この【1}式の化合物を含む歯科用
接着組成物はそれ自体歯牙に対する充填剤、歯列矯正用
接着剤等として、或いはコンポジット・レジン等の充填
物や矯正用接着剤等を歯牙に接着させる接着剤として下
塗り(塗布剤)に使用するなど、歯牙に対する接着の目
的で用いることができる。なお、‘1)式の化合物を歯
科用後着組成物の重合性単量体として使用する場合、こ
の歯科用接着組成物のその他の成分としては、接着組成
物の種類、使用目的などにより相違するが、その種類や
目的等に応じて通常配合される公知の成分が使用し得る
。例えば、歯科用接着組成物を接着性充填剤として使用
する場合には、重合性単量体として【1}式の化合物の
みを用い、使用に当って硬化剤の存在下に重合、硬化さ
せることにより接着性充填剤としての用途に供すること
もできるが、通常は(1ー式の化合物を他の重合性単量
体と混合しておき、使用時に硬化剤の存在下で重合、硬
化させる方法が採用される。
で使用することもできるが、他の重合性単量体と共に一
成分として用いることもでき、その使用に当り重合、硬
化させることにより前記【1)式の化合物の重合体又は
他の重合性単量体との共重合体等を形成して歯牙に接着
させるものであり、この【1}式の化合物を含む歯科用
接着組成物はそれ自体歯牙に対する充填剤、歯列矯正用
接着剤等として、或いはコンポジット・レジン等の充填
物や矯正用接着剤等を歯牙に接着させる接着剤として下
塗り(塗布剤)に使用するなど、歯牙に対する接着の目
的で用いることができる。なお、‘1)式の化合物を歯
科用後着組成物の重合性単量体として使用する場合、こ
の歯科用接着組成物のその他の成分としては、接着組成
物の種類、使用目的などにより相違するが、その種類や
目的等に応じて通常配合される公知の成分が使用し得る
。例えば、歯科用接着組成物を接着性充填剤として使用
する場合には、重合性単量体として【1}式の化合物の
みを用い、使用に当って硬化剤の存在下に重合、硬化さ
せることにより接着性充填剤としての用途に供すること
もできるが、通常は(1ー式の化合物を他の重合性単量
体と混合しておき、使用時に硬化剤の存在下で重合、硬
化させる方法が採用される。
この場合、他の重合性単量体としてメチルメタクリレ−
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート、エチレングリコ
ールージメタクリレート、ジ又はトリ又はテトラエチレ
ングリコール−ジメタクリレート、グリシジルメタクリ
レート、2・2−ビス(メタクリロキシフエニル)プロ
パン、2・2′−ビス〔4−(3ーメタクリロキシ)−
2ーヒドロキシプロポキシフエニル〕プロパン、スチレ
ン、1・3−ブタンジオールジメタクリレート、テトラ
ヒドロフルフリルメタクリレート、トリメタクリル酸ト
リメチロールプロパン、ビスオキシエチレン化ビスフエ
ノールAジアクリレート等が配合され得る。また必要に
応じ粘度、硬化速度、重合収縮等の調節のためm式の化
合物を含む重合性単量体のポリマーやオリゴマーが配合
され、更にシリカ、ガラスピース、アルミナ、石英粉末
等の無機質フィラー(好ましくは粒径100ム肌以下の
もの)、或いは樹脂との結合を向上させるためこれらフ
イラーをy−メタクリロキシフ。ロピルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン等のシランカップリン
グ剤で処理したもの、それに硬化剤、重合禁止剤、着色
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤の所望の成分も使用され
得る。なお、硬化剤としてアミンと過酸化物、或いはp
ートルェンスルフィン酸と過酸化物等を組合せで用いる
場合には、重合性単量体として‘1)式の化合物のみを
使用するのであればこれをほぼ2等分し、その一方にア
ミンやp−トルェンスルフィン酸等の一方の硬化剤、他
方に過酸化物等の他方の硬化剤を加え、また他の重合性
単量体に(1}式の化合物を混合することにより使用す
るのであれば、同様にこの他の重合性単量体をほぼ2等
分し、その一方に前記一方の硬化剤、他方に前記他方の
硬化剤を加え、‘1ー式の化合物は2等分したいずれか
一方もしくは双方に混合することにより製造することが
好ましい(これらは使用時に混合して用いる)。この場
合、他の成分もその一方もしくは双方に混合する。また
、紫外線増感剤を用い、紫外線により硬化させる場合に
は所用の全ての成分を混合することにより製造できる。
この場合、‘1}式の化合物の配合量は、特に限定され
ないが、前記他の重合性単量体を用いる場合であればこ
の他の重合性単量体に対して1〜30%(重量%、以下
同じ)、特に2〜15%とすることが好ましい。
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート、エチレングリコ
ールージメタクリレート、ジ又はトリ又はテトラエチレ
ングリコール−ジメタクリレート、グリシジルメタクリ
レート、2・2−ビス(メタクリロキシフエニル)プロ
パン、2・2′−ビス〔4−(3ーメタクリロキシ)−
2ーヒドロキシプロポキシフエニル〕プロパン、スチレ
ン、1・3−ブタンジオールジメタクリレート、テトラ
ヒドロフルフリルメタクリレート、トリメタクリル酸ト
リメチロールプロパン、ビスオキシエチレン化ビスフエ
ノールAジアクリレート等が配合され得る。また必要に
応じ粘度、硬化速度、重合収縮等の調節のためm式の化
合物を含む重合性単量体のポリマーやオリゴマーが配合
され、更にシリカ、ガラスピース、アルミナ、石英粉末
等の無機質フィラー(好ましくは粒径100ム肌以下の
もの)、或いは樹脂との結合を向上させるためこれらフ
イラーをy−メタクリロキシフ。ロピルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン等のシランカップリン
グ剤で処理したもの、それに硬化剤、重合禁止剤、着色
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤の所望の成分も使用され
得る。なお、硬化剤としてアミンと過酸化物、或いはp
ートルェンスルフィン酸と過酸化物等を組合せで用いる
場合には、重合性単量体として‘1)式の化合物のみを
使用するのであればこれをほぼ2等分し、その一方にア
ミンやp−トルェンスルフィン酸等の一方の硬化剤、他
方に過酸化物等の他方の硬化剤を加え、また他の重合性
単量体に(1}式の化合物を混合することにより使用す
るのであれば、同様にこの他の重合性単量体をほぼ2等
分し、その一方に前記一方の硬化剤、他方に前記他方の
硬化剤を加え、‘1ー式の化合物は2等分したいずれか
一方もしくは双方に混合することにより製造することが
好ましい(これらは使用時に混合して用いる)。この場
合、他の成分もその一方もしくは双方に混合する。また
、紫外線増感剤を用い、紫外線により硬化させる場合に
は所用の全ての成分を混合することにより製造できる。
この場合、‘1}式の化合物の配合量は、特に限定され
ないが、前記他の重合性単量体を用いる場合であればこ
の他の重合性単量体に対して1〜30%(重量%、以下
同じ)、特に2〜15%とすることが好ましい。
1%より少ないと後着効果が之し〈、また30%より多
く添加すると硬化体の硬さが減少することがある。
く添加すると硬化体の硬さが減少することがある。
なお、重合性単量体の配合量は組成物全体の10〜45
%、無機質フィラーの配合量は組成物全体の55〜85
%とすることが好ましい。また、‘1}式の化合物を含
む歯科用接着組成物を歯牙と従釆のコンポジット・レジ
ン等の充填物などとを接着させるための接着剤として用
いる場合には、エタノール、エチルエーテル、クロロホ
ルム等の有機溶媒中に○}式の化合物を全体の1〜15
%含有させることにより製造することができ、また前記
他の重合性単量体中に【1}式の化合物を全体の1〜1
5%含有させることにより製造するようにしてもよい。
更に、前記充填剤と同様の処方に製造し、使用すること
もできる。なお、{11式の化合物の含有量は少なすぎ
ても多すぎても接着効果が得にくくなる。この歯科用接
着組成物は、その種類、目的等に応じて硬化、使用する
もので、例えば充填剤として使用する場合には充填すべ
き商洞内に接着組成物(充填剤)を充填、硬化させ、ま
た歯科用充填物と歯牙との間の接着に用いる場合は、例
えば喬洞形成後、この接着組成物を喬壁に塗布し、次い
で所定の充填物を充填、硬化する等の方法で使用する。
%、無機質フィラーの配合量は組成物全体の55〜85
%とすることが好ましい。また、‘1}式の化合物を含
む歯科用接着組成物を歯牙と従釆のコンポジット・レジ
ン等の充填物などとを接着させるための接着剤として用
いる場合には、エタノール、エチルエーテル、クロロホ
ルム等の有機溶媒中に○}式の化合物を全体の1〜15
%含有させることにより製造することができ、また前記
他の重合性単量体中に【1}式の化合物を全体の1〜1
5%含有させることにより製造するようにしてもよい。
更に、前記充填剤と同様の処方に製造し、使用すること
もできる。なお、{11式の化合物の含有量は少なすぎ
ても多すぎても接着効果が得にくくなる。この歯科用接
着組成物は、その種類、目的等に応じて硬化、使用する
もので、例えば充填剤として使用する場合には充填すべ
き商洞内に接着組成物(充填剤)を充填、硬化させ、ま
た歯科用充填物と歯牙との間の接着に用いる場合は、例
えば喬洞形成後、この接着組成物を喬壁に塗布し、次い
で所定の充填物を充填、硬化する等の方法で使用する。
本発明に係る【11式の化合物を含む歯科用接着組成物
は、‘11式の化合物の重合体の歯質に対する接着性が
良く、水中或いは唾液中においても高い接着力を保持す
る。
は、‘11式の化合物の重合体の歯質に対する接着性が
良く、水中或いは唾液中においても高い接着力を保持す
る。
従って、口腔内での耐久性が良好で、例えば充填剤とし
て用いられた場合、口腔内のように湿潤し、しかも温度
変化の激しい環境下においても長期間に亘つて歯牙に強
固に接着し、またコンポジット・レジンや歯列矯正用接
着剤等の下塗り(塗布剤)として接着の目的で使用され
る場合も歯牙に強固に接着すると共に、コンポジット・
レジンや矯正接着剤等とも強く接着し、従って歯牙との
間に隙間が生じることが確実に防止され、辺縁封鎖性が
改良されて、二次う蝕の防止が達成される。次に、本発
明化合物の製造例を示す。
て用いられた場合、口腔内のように湿潤し、しかも温度
変化の激しい環境下においても長期間に亘つて歯牙に強
固に接着し、またコンポジット・レジンや歯列矯正用接
着剤等の下塗り(塗布剤)として接着の目的で使用され
る場合も歯牙に強固に接着すると共に、コンポジット・
レジンや矯正接着剤等とも強く接着し、従って歯牙との
間に隙間が生じることが確実に防止され、辺縁封鎖性が
改良されて、二次う蝕の防止が達成される。次に、本発
明化合物の製造例を示す。
製造例
還流器を備えた30の‘のナスフラスコにグリシジルメ
タクリレート1.42夕(0.01モル)、m一(メチ
ルアミノ)ペンゾイツクアシツド1.51夕(0.01
モル)、及びメチルアルコール10地を加え、磯梓下に
2.5時間還流する。
タクリレート1.42夕(0.01モル)、m一(メチ
ルアミノ)ペンゾイツクアシツド1.51夕(0.01
モル)、及びメチルアルコール10地を加え、磯梓下に
2.5時間還流する。
その後、減圧下にメチルアルコールを蟹去し、放置する
と、黄色の粗結晶が得られる。これをクロロホルムより
再結晶し、淡黄色粉末状の精製結晶(N−メチル−N−
(2ーヒドロキシ−3ーメタクリロイルオキシブロピル
)一m−アミノベンゾイツクアシツド)2.1夕を得る
(収率72%)。融点:134.0〜135.0q○ 元素分析値:(C,迅,905N) C 日 N 計算値 61.42% 6.53% 4.78%実測値
61.46% 6.52% 4.72%赤外線吸収ス
ペクトル:KBr3450弧‐1にェポキシ環の関環に
由来する水素基、1700肌‐1及び1680伽‐1に
カルボニル、1600の‐1及び1580肌‐1にベン
ゼン核、1300肌‐1及び1180伽‐1にェステル
の存在を示す吸収がそれぞれ認められた。
と、黄色の粗結晶が得られる。これをクロロホルムより
再結晶し、淡黄色粉末状の精製結晶(N−メチル−N−
(2ーヒドロキシ−3ーメタクリロイルオキシブロピル
)一m−アミノベンゾイツクアシツド)2.1夕を得る
(収率72%)。融点:134.0〜135.0q○ 元素分析値:(C,迅,905N) C 日 N 計算値 61.42% 6.53% 4.78%実測値
61.46% 6.52% 4.72%赤外線吸収ス
ペクトル:KBr3450弧‐1にェポキシ環の関環に
由来する水素基、1700肌‐1及び1680伽‐1に
カルボニル、1600の‐1及び1580肌‐1にベン
ゼン核、1300肌‐1及び1180伽‐1にェステル
の存在を示す吸収がそれぞれ認められた。
核磁気共鳴スペクトル:DMSO−de
65.50及び5.90にそれぞれ積分強度比1でCH
2=の存在を示す吸収、61.88に積分強度比3で−
CH3の存在を示す吸収、62.92に積分強度比3で
−N−CH3の存在を示す吸収、66.60〜7.22
に積分強度比4でベンゼン核の水素の存在を示す吸収が
それぞれ認められた。
2=の存在を示す吸収、61.88に積分強度比3で−
CH3の存在を示す吸収、62.92に積分強度比3で
−N−CH3の存在を示す吸収、66.60〜7.22
に積分強度比4でベンゼン核の水素の存在を示す吸収が
それぞれ認められた。
以下、使用例を示す。
なお、下記の例において部はいずれも重量部を示す。使
用例 1 本発明化合物を5%濃度でエタノールに溶解して塗布剤
(歯科用接着組成物)を調製した。
用例 1 本発明化合物を5%濃度でエタノールに溶解して塗布剤
(歯科用接着組成物)を調製した。
次に、ホルダーに石膏でうめこんだ牛歯表面及びアクリ
ル棒6伽め×4仇肋を研摩機で一定平滑面に仕上げた後
、牛歯平滑面を3Mリン酸で3岬砂間処理し、30分水
洗し、圧縮空気で乾燥した。次いで、この乾燥歯面に前
記塗布剤を塗布し、乾燥した後、下記処方の接着剤を用
いて前記アクリル棒を接着した。人工唾液中で370に
おいて14日間及び60日間保存したものにつき、スト
ログラフで接着強度を測定した(引張速度5側/分)。
結果を第1表に示す。接着剤処方: 使用時に{aーと【bーとを重量比1:1の割合で混合
する。
ル棒6伽め×4仇肋を研摩機で一定平滑面に仕上げた後
、牛歯平滑面を3Mリン酸で3岬砂間処理し、30分水
洗し、圧縮空気で乾燥した。次いで、この乾燥歯面に前
記塗布剤を塗布し、乾燥した後、下記処方の接着剤を用
いて前記アクリル棒を接着した。人工唾液中で370に
おいて14日間及び60日間保存したものにつき、スト
ログラフで接着強度を測定した(引張速度5側/分)。
結果を第1表に示す。接着剤処方: 使用時に{aーと【bーとを重量比1:1の割合で混合
する。
第1表
第1表の結果より、本発明化合物は優れた接着強度を与
えるものであることを知見された。
えるものであることを知見された。
使用例 2メチルメタクリレート1の部、ジエチレング
リコールージメタクリレート2碇部、ビスフエノール−
A−ジグリシジルメタクリレート5碇都、シランカップ
リング処理した粒径50仏以下の石英粉末350部をよ
く混合し、2等分した。
リコールージメタクリレート2碇部、ビスフエノール−
A−ジグリシジルメタクリレート5碇都、シランカップ
リング処理した粒径50仏以下の石英粉末350部をよ
く混合し、2等分した。
一方に本発明化合物6部及びN・N−ジメチルーpート
ルィジン2部を加え、他方にペンゾィルパーオキサィド
2部を加えた後、両者を混合した。これを用いて使用例
1と同様にそれぞれ平滑面に仕上げた牛歯表面とアクリ
ル榛とを接着し、ストログラフでその鞍着力を測定した
ところ、水中1週間の保存で平均85k9/地の接着強
度を示した。使用例 3 ヒト抜去歯の唇面に直径4肋、深さ2〜2.5側の喬洞
を形成し、その喬壁を3Mリン酸で3硯砂、間エッチン
グした。
ルィジン2部を加え、他方にペンゾィルパーオキサィド
2部を加えた後、両者を混合した。これを用いて使用例
1と同様にそれぞれ平滑面に仕上げた牛歯表面とアクリ
ル榛とを接着し、ストログラフでその鞍着力を測定した
ところ、水中1週間の保存で平均85k9/地の接着強
度を示した。使用例 3 ヒト抜去歯の唇面に直径4肋、深さ2〜2.5側の喬洞
を形成し、その喬壁を3Mリン酸で3硯砂、間エッチン
グした。
次に、本発明化合物1碇都、メチルメタクリレート6碇
郭、テトラエチレングリコ一ルージメタクリレート3礎
部よりなる液を前記商壁にうすく塗布した後、アダプテ
イク(ジョンソン&ジョンソン社製商品名)を充填した
。充填30分後に370の水中に保存し、1日後に40
0と6000のフクシソ水溶液中に1分交互に60回づ
つ浸債するパーコレーションテストを行ない、辺緑封鎖
性を試験した。抜去歯を中央で切断し、窓壁と充填物の
間に色素(フクシン)の侵入があるかどうかを調べたが
、色素の侵入は認められず、良好な結果を得た。これに
対し本発明化合物を含む液で処理することなく直接アダ
プティクを充填した例では、色素(フクシン)が筒壁象
牙質または喬底まで侵入しており、従って本発明化合物
は歯牙と充填剤の両者の接着にも有効であることが判明
した。
郭、テトラエチレングリコ一ルージメタクリレート3礎
部よりなる液を前記商壁にうすく塗布した後、アダプテ
イク(ジョンソン&ジョンソン社製商品名)を充填した
。充填30分後に370の水中に保存し、1日後に40
0と6000のフクシソ水溶液中に1分交互に60回づ
つ浸債するパーコレーションテストを行ない、辺緑封鎖
性を試験した。抜去歯を中央で切断し、窓壁と充填物の
間に色素(フクシン)の侵入があるかどうかを調べたが
、色素の侵入は認められず、良好な結果を得た。これに
対し本発明化合物を含む液で処理することなく直接アダ
プティクを充填した例では、色素(フクシン)が筒壁象
牙質または喬底まで侵入しており、従って本発明化合物
は歯牙と充填剤の両者の接着にも有効であることが判明
した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるN−メチル−N−(2−ヒドロキシ−3−メ
タクリロイルオキシプロピル)−m−アミノベンゾイツ
クアシツド。 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示されるN−メチル−N−(2−ヒドロキシ−3−メ
タクリロイルオキシプロピル)−m−アミノベンゾイツ
クアシツドから歯科用接着剤。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55181066A JPS609744B2 (ja) | 1980-12-20 | 1980-12-20 | N−メチル−N−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピル)−m−アミノベンゾイックアシッド及びこの化合物からなる歯科用接着剤 |
US06/330,605 US4388421A (en) | 1980-12-20 | 1981-12-14 | N-(2-Hydroxy-3-methacryloyloxypropyl)-aminobenzoic acid derivatives and dental adhesive composition containing same |
GB8138047A GB2090251B (en) | 1980-12-20 | 1981-12-17 | N-(2-hydroxy-3-methacryloyloxypropyl)-aminobenzoic acid derivatives |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55181066A JPS609744B2 (ja) | 1980-12-20 | 1980-12-20 | N−メチル−N−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピル)−m−アミノベンゾイックアシッド及びこの化合物からなる歯科用接着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57106649A JPS57106649A (en) | 1982-07-02 |
JPS609744B2 true JPS609744B2 (ja) | 1985-03-12 |
Family
ID=16094190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55181066A Expired JPS609744B2 (ja) | 1980-12-20 | 1980-12-20 | N−メチル−N−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピル)−m−アミノベンゾイックアシッド及びこの化合物からなる歯科用接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS609744B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2810667B2 (ja) * | 1988-03-08 | 1998-10-15 | 第一製薬株式会社 | アミノ安息香酸誘導体 |
-
1980
- 1980-12-20 JP JP55181066A patent/JPS609744B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57106649A (en) | 1982-07-02 |
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