JPS609586B2 - 金型切刃用中炭素低合金鋳鋼 - Google Patents
金型切刃用中炭素低合金鋳鋼Info
- Publication number
- JPS609586B2 JPS609586B2 JP16662279A JP16662279A JPS609586B2 JP S609586 B2 JPS609586 B2 JP S609586B2 JP 16662279 A JP16662279 A JP 16662279A JP 16662279 A JP16662279 A JP 16662279A JP S609586 B2 JPS609586 B2 JP S609586B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- hardenability
- cutting blades
- mold cutting
- low alloy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は焼入れ性に優れ、かつ低コストで提供できる金
型切刃用中炭素低合金銭鋼に関するものである。
型切刃用中炭素低合金銭鋼に関するものである。
従来金型切刃は、ＪＩＳ規格の合金工具鋼（ＳＫＴ９相
当）を加工し、切刃先端部は火炎暁入れして使用するか
もしくは普通鋳鉄に硬化肉盛溶接を施し、硬化部を削り
出して使用していた。
当）を加工し、切刃先端部は火炎暁入れして使用するか
もしくは普通鋳鉄に硬化肉盛溶接を施し、硬化部を削り
出して使用していた。
しかし最近、欧州、米国ならびに国内等の金型メーカ及
び自動車業界等では、金型製作時の加工時数の大中な低
減を計ることを目的として銭鋼製金型切刃の採用を積極
的に進めている状態である。この錆鋼製金型切刃も切刃
先端部は火炎焼入れによって硬化させた状態で使用され
る。したがって、銭鋼製金型切刃用材料としては焼入れ
性に優れ、かつ経済的であることが要求される。従来、
鏡鋼製金型切刃用材料には合金工具鋼（ＳＫＴ母相当）
とほぼ同一化学組成を有する材料が使用されていた。
び自動車業界等では、金型製作時の加工時数の大中な低
減を計ることを目的として銭鋼製金型切刃の採用を積極
的に進めている状態である。この錆鋼製金型切刃も切刃
先端部は火炎焼入れによって硬化させた状態で使用され
る。したがって、銭鋼製金型切刃用材料としては焼入れ
性に優れ、かつ経済的であることが要求される。従来、
鏡鋼製金型切刃用材料には合金工具鋼（ＳＫＴ母相当）
とほぼ同一化学組成を有する材料が使用されていた。
この材料は、ＶならびにＣｕ等の合金元素を多く含有す
るため、焼入れ性は比鮫的良好であったが金型の寿命の
割にはコストが高く、最近経済性に劣ることが問題とな
っており、低コストでしかも焼入れ性の優れた銭鋼製金
型切刃用材料の開発が望まれている。本発明は上記従来
鋼の欠点を解消するものであり、本発明鋼の主たる特徴
は、従来鋼（ＳＫＴ５相当）に比して、ＶおよびＣｕ等
の合金元素を添加していないため、低コスト化が可能と
なり経済性に優れている。
るため、焼入れ性は比鮫的良好であったが金型の寿命の
割にはコストが高く、最近経済性に劣ることが問題とな
っており、低コストでしかも焼入れ性の優れた銭鋼製金
型切刃用材料の開発が望まれている。本発明は上記従来
鋼の欠点を解消するものであり、本発明鋼の主たる特徴
は、従来鋼（ＳＫＴ５相当）に比して、ＶおよびＣｕ等
の合金元素を添加していないため、低コスト化が可能と
なり経済性に優れている。
また、焼入れ性については少量のＭｏもしくは徴量のＢ
添加によって従来鋼以上の性能が得られることにある。
以上のように本発明鋼は焼入れ性に優れ、かつ低コスト
で提供できる金型切刃用材料である。なおＶはバナジウ
ム炭化物の析出によって耐熱強度の向上に有効ではある
が、焼入れ性には大きく寄与しえない。金型切刃は５０
０００以上の耐熱強度は必ずしも必要としないので、Ｖ
の添加はあまり意味がない。また、Ｃｕは熱間ぜし、性
を惹起させるので好ましくない。即ち、本発明はＣ：０
．４０〜０．６５％，Ｓｉ：０．２０〜０．５０％未満
、Ｍｎ：０．４０〜１．３０％，Ｃｒ：１．００〜１．
７０％，Ｐ：０．０３０％以下Ｓ：０．０３０％以下、
およびＭ。：０．１０〜０．３５％もしくはＢ：０．０
０１０〜０．０１０％を含み、残部実質的にＦｅならび
に不可避不純物から成る焼入れ性の優れた低コスト金型
切刃用中炭素低合金鋼に関するものである。次に、本発
明の成分限定理由について述べる。
添加によって従来鋼以上の性能が得られることにある。
以上のように本発明鋼は焼入れ性に優れ、かつ低コスト
で提供できる金型切刃用材料である。なおＶはバナジウ
ム炭化物の析出によって耐熱強度の向上に有効ではある
が、焼入れ性には大きく寄与しえない。金型切刃は５０
０００以上の耐熱強度は必ずしも必要としないので、Ｖ
の添加はあまり意味がない。また、Ｃｕは熱間ぜし、性
を惹起させるので好ましくない。即ち、本発明はＣ：０
．４０〜０．６５％，Ｓｉ：０．２０〜０．５０％未満
、Ｍｎ：０．４０〜１．３０％，Ｃｒ：１．００〜１．
７０％，Ｐ：０．０３０％以下Ｓ：０．０３０％以下、
およびＭ。：０．１０〜０．３５％もしくはＢ：０．０
０１０〜０．０１０％を含み、残部実質的にＦｅならび
に不可避不純物から成る焼入れ性の優れた低コスト金型
切刃用中炭素低合金鋼に関するものである。次に、本発
明の成分限定理由について述べる。
Ｃ：Ｃはその含有量を増加すると焼入れかたさは増大す
るか、その反面延性が低下する。本発明において目的と
する焼入れかたさはＨＲｃＺ５７であり、この値を確保
するためには炭素は、０．４０％以上必要であるが、０
．６５％以上になれば延性が劣化するので望ましくない
。Ｓｉ三Ｓｉは脱酸のために最小０．２０％は必要であ
るが０．５０％以上添加すると鋳物に熱間割れが発生し
易くなるので好ましくない。
るか、その反面延性が低下する。本発明において目的と
する焼入れかたさはＨＲｃＺ５７であり、この値を確保
するためには炭素は、０．４０％以上必要であるが、０
．６５％以上になれば延性が劣化するので望ましくない
。Ｓｉ三Ｓｉは脱酸のために最小０．２０％は必要であ
るが０．５０％以上添加すると鋳物に熱間割れが発生し
易くなるので好ましくない。
Ｍｎ：Ｍｎは脱流および焼入れ性および延性の向上のた
めに必要であり、その効果は０．４０％以下であれば不
十分で、１．３％以上添加すると鱗入性の向上も小さく
しかも極度に延性および溶接性が劣化する。
めに必要であり、その効果は０．４０％以下であれば不
十分で、１．３％以上添加すると鱗入性の向上も小さく
しかも極度に延性および溶接性が劣化する。
したがって、１．３０％以上添加する必要はない。Ｐ，
Ｓ：ＰおよびＳは不純物であり、延性ならびに溶接性の
向上のために低ければ低いほど良いが、０．０３０％以
上になれば上述した性質が極度に劣化するので上限を０
．０３０％とした。
Ｓ：ＰおよびＳは不純物であり、延性ならびに溶接性の
向上のために低ければ低いほど良いが、０．０３０％以
上になれば上述した性質が極度に劣化するので上限を０
．０３０％とした。
Ｃｒ：Ｃｒは焼入れ性を向上させるのに必要であり、そ
の効果は１．００％以下では不十分で、１．７０％を越
えると延性および溶酸性が劣化するのでその上限を１．
７０％とした。
の効果は１．００％以下では不十分で、１．７０％を越
えると延性および溶酸性が劣化するのでその上限を１．
７０％とした。
また、Ｃｒと後述するＭｏまたはＢを複合添加すること
によって焼入れ性が著しく向上する。Ｍｏ：ＭｏはＣｒ
と同機に焼入れ性を向上させるのに有効な元素で、Ｃｒ
量が上述しや範囲であれば０．１０％以上添加すること
によって焼入れ性が著しく向上する。
によって焼入れ性が著しく向上する。Ｍｏ：ＭｏはＣｒ
と同機に焼入れ性を向上させるのに有効な元素で、Ｃｒ
量が上述しや範囲であれば０．１０％以上添加すること
によって焼入れ性が著しく向上する。
Ｍｏの多い程、焼入れ性は向上するが、Ｍｏは高価な元
素であり、できる限り低コスト化を計るため、その上限
を０．３５％とした。Ｂ：ＢはＣｒおよびＭｏと同様に
焼入れ性を向上させる有効な元素で、Ｃｒ量が１．００
〜１．７０％の範囲であれば０．００１％添加すること
によって著しく焼入れ性が向上する。しかし、Ｂ量が０
．０１０％を超えると反って焼入れ性が低下する。した
がって、Ｂの添加範囲を０．００１％〜０．０１０％の
範囲に限定した。次に本発明を実施例により説明する。
素であり、できる限り低コスト化を計るため、その上限
を０．３５％とした。Ｂ：ＢはＣｒおよびＭｏと同様に
焼入れ性を向上させる有効な元素で、Ｃｒ量が１．００
〜１．７０％の範囲であれば０．００１％添加すること
によって著しく焼入れ性が向上する。しかし、Ｂ量が０
．０１０％を超えると反って焼入れ性が低下する。した
がって、Ｂの添加範囲を０．００１％〜０．０１０％の
範囲に限定した。次に本発明を実施例により説明する。
表１に供誌材の化学成分を示す。
ここで、Ａ鋼は従来使用していたＪＩＳ規格のＳＫＴ５
に相当する材料で、Ｂ鋼は比較鋼、Ｃ鋼およびＤ鋼は本
発明鋼で、Ｂ鋼の化学成分系にＭｏもしくはＢを添加し
た材料表１ 供試材の化学成分 である。
に相当する材料で、Ｂ鋼は比較鋼、Ｃ鋼およびＤ鋼は本
発明鋼で、Ｂ鋼の化学成分系にＭｏもしくはＢを添加し
た材料表１ 供試材の化学成分 である。
なお、供教材は完全球状化燐なまし後、以下の実験に供
した。これら４種類の材料の焼入れ性をジョミニーー端
焼入れ試験法（ＪＩＳＧ ０５６１）によって調べた結
果を図面に示す。
した。これら４種類の材料の焼入れ性をジョミニーー端
焼入れ試験法（ＪＩＳＧ ０５６１）によって調べた結
果を図面に示す。
これより、焼入れ硬化深度すなわち焼入れ性は、Ｂ鋼、
Ａ鋼、Ｃ鋼およびＤ鋼の順に大きくなっており、本発明
に係るＣ鋼およびＤ鋼は、従来鋼に係るＡ鋼ならびにＭ
ｏもしくはＢを添加していない比較鋼のＢ鋼に比して焼
入れ性が著しく改善されていることが判る。特に本発明
鋼においては、表１からも明らかなように従来鋼（Ａ鋼
）のような高価なＶならびにＣｕ等の元素を含まずして
焼入れ性の改善を計ったことは注目される。以上の本発
明によって焼入れ性の優れた安価な金型切刃用材料の提
供が可能と成り、金型メーカーおよび自動車業界の発展
に大きく貢献するものと期待される。
Ａ鋼、Ｃ鋼およびＤ鋼の順に大きくなっており、本発明
に係るＣ鋼およびＤ鋼は、従来鋼に係るＡ鋼ならびにＭ
ｏもしくはＢを添加していない比較鋼のＢ鋼に比して焼
入れ性が著しく改善されていることが判る。特に本発明
鋼においては、表１からも明らかなように従来鋼（Ａ鋼
）のような高価なＶならびにＣｕ等の元素を含まずして
焼入れ性の改善を計ったことは注目される。以上の本発
明によって焼入れ性の優れた安価な金型切刃用材料の提
供が可能と成り、金型メーカーおよび自動車業界の発展
に大きく貢献するものと期待される。
図面は焼入れ性試験結果を示す線図である。
Claims (1)
- １ Ｃ：０．４０〜０．６５％，Ｓｉ：０．２０〜０．
５０％未満、Ｍｎ：０．４０〜１．３０％，Ｃｒ：１．
００〜１．７０％，Ｐ：０．０３０％以下Ｓ：０．０３
０％以下、およびＭｏ：０．１０〜０．３５％もしくは
Ｂ：０．００１０〜０．０１０％を含み、残部鉄および
不可避不純物としてのＰ及びＳをおのおの０．０３０％
以下含むことを特徴とする金型切刃用中炭素低合金鋳鋼
。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16662279A JPS609586B2 (ja) | 1979-12-20 | 1979-12-20 | 金型切刃用中炭素低合金鋳鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16662279A JPS609586B2 (ja) | 1979-12-20 | 1979-12-20 | 金型切刃用中炭素低合金鋳鋼 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5690955A JPS5690955A (en) | 1981-07-23 |
| JPS609586B2 true JPS609586B2 (ja) | 1985-03-11 |
Family
ID=15834698
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16662279A Expired JPS609586B2 (ja) | 1979-12-20 | 1979-12-20 | 金型切刃用中炭素低合金鋳鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS609586B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61195379U (ja) * | 1985-05-24 | 1986-12-05 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100412644B1 (ko) * | 2001-05-30 | 2003-12-31 | 현대자동차주식회사 | 프레스 금형용 주조 합금강 |
| CN107557694B (zh) * | 2017-07-19 | 2018-12-18 | 唐山钢铁集团有限责任公司 | 一种预硬化塑料模具钢板及其tmcp生产方法 |
-
1979
- 1979-12-20 JP JP16662279A patent/JPS609586B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61195379U (ja) * | 1985-05-24 | 1986-12-05 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5690955A (en) | 1981-07-23 |
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