JPS6094164A - サイクロン式除塵装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はサイクロン式除塵装置の改良に関するものであ
る、 従来のサイクロン式除塵装置を第１図により説明すると
、（１）がサイクロン式除塵装置の周壁、（２）がばい
じんを含むガスの入口、（３）がガス出口、（４）がば
いじんの吐出口で、ばいじんを含むガスをガス入口（２
）から周壁（１）内へ導入して旋回させ、これに遠心力
を働かせて、周壁（１）方向へ移動させることＫより、
ばいじんをガスから分離、捕集するようになっている。

この種のサイクロン式除塵装置では、捕集効率により表
わされるが、前記第１図のサイクロン式除塵装置では、
再飛散ばいじん景ｆｓｌが多くて、捕集効率ηが悪いと
いう問題があった。即ち、同第１図のサイクロン式除塵
装置では、分離効果の高い所（旬でばいじん粒子（第２
図の（α）参照）Ｋ、遠心力（ｄ、＋）とガス主流の流
れ方向変化による慣性力（ｄ２）とが作用し、ばいじん
粒子が周壁（１）方向へ移動して、ばいじん層（Ａｌが
形成される一方、同ばいじん層偽）が第１図に示すよう
に下降し℃、排出されるが、上記下降時に、ガス主流と
接触する層表面のばいじん（第３図の（Ｃ１参照）を捕
えておくことができず、ガス主流の中へ再飛散すること
になって、捕集効率ηが悪いという問題があった。

本発明は前記の問題点に対処するもので、サイクロン式
除塵装置の周壁の内側に仕切部材を設置して、同周壁の
内側に流れの淀み部を形成したことを特徴とするサイク
ロン式除塵装置に係り、捕集効率を向上できる改良され
たサイクロン式除塵装置を供する点にある。

次に本発明のサイクロン式除塵装置を第４図に示す一実
施例により説明すると、（１）が逆截頭円錐状の周壁、
（２）がばいじんを含むガスの入口、（５）が上記周壁
（１）の内側に設けた仕切部材（ベーンまたは多孔板）
で、同仕切部材（５）により周壁（１）の内側に流れの
淀み部（イ）が形成される。上記仕切部材（５）の構造
、形状、寸法等は、サイクロン式除塵装置の運転状況に
より決定されるが、いくつかの実施例を第１０図によｐ
説明すると、第１０図（１）は、周壁（１）の内側に間
隔をおいて設けた内周壁（５ａ）と同内周壁（５α）に
固定したベーン（５ｂ）とにより仕切部材（５）を構成
した例、第１０図（ｎ）は、周壁（１）の内ｔ１すに間
隔をおいて設けた内周壁（５ａ）と同内周壁（５０に設
けたスリット（５Ｃ）とにより仕切部材（５）を構成し
た例、第１０図（凹）は、周壁（１）の内側に間隔をお
いて設けた内周壁（５ａ）と同内周壁（５α）を切り起
して設けたベーン（５ｈ）とにより仕切部材（５）を構
成した例、第１０図（ＩＶ）は、周壁（１１の内側に間
隔をおいて設けた内周壁（５α）と同内周壁（５α）に
設けた多孔の孔（５ｄ）とにより仕切部材（５）を構成
した例である。

次に前記第４図のサイクロン式除塵装置の作用を第５，
６図により説明する。（１）淀み部（イ）に入ってくる
ばいじん（つ）は、ガス流れ（７）から遠心力Ｖ１と接
線力■２との合計の速度Ｖをもっているが、淀み部（イ
）では、低速の２次流れ（１）が存在するだけなので、
流体抵抗力が減速作用を行なって、ばいじん層（３）に
捕集される。（ＩＩ）一度捕集されたばいじんは、主ガ
ス流れ（７）と触れることがないため、再飛散の恐れは
ない。（Ｉ）上記（１）のばいじん衝突速度の減速によ
り、周壁（１）の内面の摩耗を軽減できる。

次に前記サイクロン式除塵装置の効果を第７゜８．９図
により説明する。第７図は平板への衝突流を、第８図は
ば一ンへの衝突流を、第９図はスリットへの衝突流を、
それぞれ示している。従来のサイクロン式除塵装置は、
捕集ばいじんと主流ガス（７）が常時接触しているので
、第７図のように模式的に示すことができる。衝突流は
平板（１′）で分流して、不安定な淀み部（イ）と同淀
み部（イ）の近傍に定着するばいじん層げ）とを形成す
る。実際のサイクロン式除塵装置内では、主流ガスケ）
が平板（１′）に対しである角度θ（＜９０ｕ）をもつ
ために、淀み部（イ）が存在せず、主流ガスの遠心力、
即ち、動圧で押しつけられているばいじんのみが定着し
、それ以外のばいじんがガス流へ再飛散することになる
。それに対して本発明では、第８図に示すように仕切部
材（５）により流入部（イ）を形成して、捕集効率を高
める一方、ばいじん層（９）を主流ガス（イ）に接触さ
せないようにして、再飛散を防止している。第９図は、
スリットを通過したばいじんが第８図と同じ作用で捕集
され、それ以外の内周壁（５α）上に捕集されたばいじ
んが内周壁（５α）上を動くうちに主流ガス（７）の動
圧に押されて、淀み部（イ）に定着する。第９図の捕集
効率は、第７図のそれよりも大幅に改善されるが、第８
図よりは若干力る。しかし構造上から主流ガスの圧力損
失が第８図よりも小さくなる利点がある。以上の淀み部
（イ）の効果を要約すると、（Ｉ）ばいじんを貯えるこ
とが可能。（Ｉｔ）主流ガスとばいじんの分離が可能（
再飛散防止）。（１）サイクロン周壁（１）の内面の摩
耗軽減。である。また従来のこの種装置では、再飛散の
生じにくい人口風速１０〜２５％でしか使用できないと
いう限界があったが、本発明では、それ以上の入口風速
で使用することができる。

第１１図（Ｉ）は、ベーン（５ｂ）またはスリット（５
Ｃ）を半径方向に配列した他の実施例で、このようにす
ると、内周に近い点ｔＪでのガス流速が小さいため、主
流が諌に伴われるばいじん粒径ｄＮが小さくて、細いば
いじんまで捕集することができる。また第１１図（１１
）は、周壁（１）内の下方にも半径方向にベーン、スリ
ット、孔等を有する円板（６α）を設けて、捕集ばいじ
んと主流ガスとの接触を防止するようにした他の実施例
、第１１図（ＩＩＩ）は、第１１図（「）と同様に構成
する外に、周壁（１）内に上下複数段に螺旋円板（６ｂ
）を設けて、微細粒径のばいじんの捕集効率の向上を図
った他の実施例である。上記第１１図（ＩＩ）及び第１
１図（１）の実施例では、捕集されたばいじんが主流ガ
スの動圧とばいじん自体の重量とで、周壁（１）の底部
に堆積するが、第１２図（１）（ＩＩ）（Ｉｌｌ）に示
すように別の流体（ガをばいじん駆動源として使用する
と、淀み部からのばいじん除去（クリーニング）を強化
することができる。流体（力）としては、上流主ガス、
空気、蒸気、液体（液膜）等の使用が考えられる。これ
は、淀み部のばいじんを主流ガスが遮断できるという本
発明において初めて可能なことである。なお主流ガスの
動圧Ｐｌ、Ｐ２をモニタして、主流ガスの流線を乱した
り、液体（力）を主流ガスに漏出させないように、流体
（力）の圧力と流はとを制御すると、主流ガスとベーン
またはスリットとの以上本発明を実施例につい゛Ｃ説明
したが、勿論本発明はこのような実施例にだけ局限され
るものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内で種
々の設計の改変を施しうるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のサイクロン式除塵装置を示す縦断側面図
、第２図はその平面図、第３図はそのばいじん再飛散を
示す説明図、第４図は本発明に係るーリーイクロン式除
塵装置の一実施例を示す横断平面図、第５，６図はその
作用説明図、第７図は従来のサイクロン式除塵装置の問
題点を示す説明図、第８，９図は本発明のサイクロン式
除塵装置の捕集効果を示す説明図、第１０図（１）乃至
（１ｖ）は各実施例を示す斜視図、第１１図（１）（ｎ
）（Ｊｌｌ）及び第１２図（１）（ＩＩ）（Ｉｌｌ）は
さらに他の実施例を示す説明図、第１３図は集塵特性を
示す説明図で歩）ろ。 （１）・・・周壁、（５）・・・仕切部材、げ）・・・
淀み部、ゆ代理人　弁理士　岡　本　重　文 外３名 第１０図（Ｉ）　第１０図（Ｉｆ） 第１１囚（ＩＩ）　第１図（ＩＩ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. サイクロン式除塵装置の周壁の内側に仕切部材を設置し
   て、同周壁の内側に流れの淀み部を形成したことを特徴
   とするサイクロン式除塵装置。