JPS609345Y2 - 自動車のドア又は屋根等の窓開閉駆動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のドア開口の窓ガラス又は屋根開口のス
ライドするカバーの駆動用モーターに関する。

自動車のドアの窓又は屋根開口のスライドカバーにおけ
る駆動源としてのモーターには、そのアマチュアシャフ
ト端にこれに一体的にウオームが設けられ、ウオームに
ウオームホイールが噛合され、そのホイールを軸支する
これと一体的に回転するシャフトのもう一方の端にその
シャフトと一体的に回転し得べくピニオンが軸支され、
このピニオンに窓ガラスやスライドカバーの駆動調整装
置のギヤ乃至ギヤケース内が噛合され、ピニオンとアマ
チュアシャフト間に適宜にカップリングが設けられてモ
ーターの回転出力と停始動時のピニオンの間の衝撃を吸
収緩和する。

ウオームとウオームホイールはギヤケース内に収納され
、ギヤケースは、円筒状のヨークの開口端に直接に取付
は固定される。

ところで、近年の自動車は、その幅員の変更なしに居住
空間を広くするために、横断面が楕円となる様にその両
側面を外に円弧に張り出し、且視野を広げるなどの目的
でドア開口又は屋根開口を広く大きく設定する。

この結果、ドア又は屋根のパネル内のモーターの取付空
間がますます狭隘となる上に取付場所そのものが限定さ
れる。

これに対して提案される薄形化されたモーターは、たと
えばヨークを被覆するケースをその内面に固定されるモ
ーターの固定子の巾に対応させて円筒をその軸方向の２
つの面で切り取った如く又は横断面が六角形となる如く
形威し、余剰空間を除くものであるが、ヨーク部を覆う
ケースはプレス成形品であるために許容寸法が大きく、
従ってヨークケースはその内部に未だ大きな余剰空間を
持つものであった。

また一方で、ヨークケースをモーターの固定千巾の細長
い板材をコ字に折曲げてなるフレームの内部に固定子を
固定し、これを樹脂製の箱形のカバーにより被覆して形
成するものがある。

これは、ヨークケース内部に余分の空間を殆ど生じない
が、カバーの開口部での水密性が十分でない欠点があっ
た。

本考案はこの様な現状に鑑み、十分に薄形であり、水密
であるモーターを提供せんとするもので、以下に図に示
す実施例に従い本考案を説明する。

第１図において、１はその内部に固定子が取付固定され
るヨークフレームで、固定子と略同じ巾の細長い板材を
コ字に折曲げ、その両端部を外側に直角に間近してギヤ
ケース取付は用フランジ２を形成する。

３はヨークの蓋部分である。４はギヤケースで、これに
ヨーク蓋３とヨークフレーム１を取付ける取付壁５を形
成する。

ヨークフレーム１のフランジ２とヨーク蓋３にネジ８の
挿通せられる透孔を穿設し、またギヤケース４の取付壁
５に内面にネジ８を螺合するめねじを刻設される穴部を
穿設し、ヨークフレーム１とヨーク蓋３をギヤケース４
にネジ８により取付は固定する。

ヨーク蓋３及びギヤケース４の取付壁５部にアマチュア
シャフト６の貫通し得る透孔が穿設され、この透孔にア
マチュアシャフト６の軸受を形成するブツシュ７が嵌合
される。

７ランジ２及びヨーク蓋３に穿設されるネジ８のための
透孔は、ブッシュ７嵌合の取付調整を可能とならしむべ
く、ネジ８より大径とするのがよい。

アマチュアシャフト６端に一体に設けられるウオーム９
とそのウオーム９に噛合するホイール１０は支軸がギヤ
ケース４に軸受されて共にギヤケース４内に収納される
。

回転駆動力の伝達部について詳しい説明は、ここではし
ない。

ギヤケース４の取付壁５及びこれに取付けられるヨーク
ケース部のヨーク蓋３の形状を、後述のゴム質物からな
るヨークカバー１１をこれに取付けたとき、そのゴム弾
性による緊縮力が取付部の全周に可及的一様に作用して
水密性を得るべく第２図に示す如く惰円形とする。

惰円形は、その長径を図示においてヨークフレーム１の
上下に設けられるフランジ２を含めたその端から端まで
の全長に同じとし、またヨークフレーム１に対応する部
位での短径方向の距離をモータ一部の固定子の巾に同じ
くし、その短径をヨーク部の薄形化とヨークカバー１１
の開口のゴム弾性による緊縮力のその全周への可及的一
様作用化とを勘案し、適宜に選定すればよい。

ヨークフレーム１のフランジ部２の形状は、その外周形
状をヨーク蓋３の惰円形に一致する馬蹄形とする。

上記の如くになるモーターヨーク部を被覆する一端開口
の袋状のヨークカバー１１をコム質物で形成し、ヨーク
カバー１１の開口の形状をその取付部より小さな径のそ
の形状の相似形となし、その開口周縁に内側に向かうフ
ランジ様耳部１２を設け、望ましくはその耳部１２の先
端の全周縁を肉厚とし、ギヤケース４の取付壁５の周壁
に上記ヨークカバー１１の開口のフランジ様耳部１２が
嵌合保持する溝をヨーク蓋３との間に形成すべと段１３
を穿設する。

本考案は斯様にしてなるので、ヨークフレーム１とギヤ
ケース４をネジ８によって連結した後、ヨークフレーム
１によって形成されるモーターフレーム部にヨークカバ
ー１１を被せ、カバー開口をそのゴム弾性に抗して広げ
、そのフランジ様耳部１２を段１３とヨー２蓋３の間に
形成される溝に嵌合すればよい。

これによって、ヨークカバー１１はゴム質物からなるの
でそれ自体軽量で、極めて水密性に富みものであり、ま
たそのゴム弾性によって開口部でその楕円形状と相俟っ
てヨークケース部とギヤケースの間の取付部においてこ
れを水密的に被封し、ヨーク部をその袋部内に封入する
。

なお、ギヤケース４の取付壁５周壁に形成される段１３
はヨークカバー１１の開口部の耳部１２を嵌合保持し得
ればよく、段に変えて溝を穿設するのでもよい。

また第１図に示す如く、ヨークケース部より長大径とな
るそのギヤケース取付部に対応させて、ヨークカバー１
１をその開口部のみフレアー状に大径とし、袋部をモー
ターの作動に支障のない程度にモーターヨーク部を削除
被覆するに足る形状大きさとしたものでもよい。

従って本考案は、薄形で、極めて水密的で、その上軽量
化された自動車用ドアウィンドウレギュレーター又は屋
根開口のスライドカバーのための駆動モーターを提供で
きるものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案のモーターの一部断面平面図である。 第２図は第１図の左側面を説明的に示したものである。 １はヨークフレーム、２はヨークフレーム取付フランジ
、３はヨーク蓋、４はギヤケース、５はヨークケース部
取付壁、６はアマチュアシャフト、９はウオーム、１０
はウオームホイール、１１はヨークカバー、１２はヨー
クカバーフランジ、１３はフランジ１２嵌合溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 自動車のドア又は屋根開口部の開閉装置における駆
   動モーターであって、ヨーク部ケースをモーターの固定
   子に等しい巾の細長の板材をコ字に折曲げてなるヨーク
   フレーム１にヨークキャップ３を取付けて形威し、該ヨ
   ーク部ケースとギヤケース４をネジによって結合し、該
   ヨーク部をゴム質物からなる一端開口の袋状ヨークカバ
   ー１１によって被覆し、該ヨークカバ−１１開口がその
   緊縮力をその嵌合される部位の全周において可及的一様
   に作用せしむべくギヤケース４のヨーク取付壁５外周の
   形状を楕円とな腰該ヨークカバー１１の開口の形状をそ
   れより小さなその相似形と腰該ヨークカバー１１開口を
   該ヨーク取付壁５に水密に嵌合せしめてなる自動車のド
   ア又は屋根等の窓開閉駆動装置。 ２ 上記ヨークカバ−１１開口周縁に内向きにフランジ
   様耳部１２を設け、該ヨークカバ−１１開口の嵌合され
   る上記ヨーク取付壁５周壁面に該耳部１２を嵌合保持す
   る溝１３を形威してなる登録請求の範囲第１項記載の自
   動車のドア又は屋根等の窓開閉駆動装置。 ３ 上記ヨークカバー１１はその開口部においてフレア
   ー状である登録請求の範囲第２項記載の窓開閉駆動装置
   。