JPS608989B2 - 溶鉱炉用耐火物 - Google Patents
溶鉱炉用耐火物Info
- Publication number
- JPS608989B2 JPS608989B2 JP51090487A JP9048776A JPS608989B2 JP S608989 B2 JPS608989 B2 JP S608989B2 JP 51090487 A JP51090487 A JP 51090487A JP 9048776 A JP9048776 A JP 9048776A JP S608989 B2 JPS608989 B2 JP S608989B2
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- JP
- Japan
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- silicon carbide
- alumina
- resistance
- refractory
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- Ceramic Products (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は溶鉱炉用耐火物に関するものであり、本発明の
耐火物は粗粒子としてアルミナ含有骨材を使用し、微粒
子として炭化珪素を主要成分とし、粒子間は連続網目構
造を有する炭化珪素結合もしくは炭素結合されており、
アルミナの粒子は完全に炭化珪素で分離独立して存在す
る組織を有するものである。
耐火物は粗粒子としてアルミナ含有骨材を使用し、微粒
子として炭化珪素を主要成分とし、粒子間は連続網目構
造を有する炭化珪素結合もしくは炭素結合されており、
アルミナの粒子は完全に炭化珪素で分離独立して存在す
る組織を有するものである。
従って本発明の耐火物はアルミナ含有骨材の有する耐ス
ラグ性、耐溶銑性が附与されており、微粒組織は高熱伝
導性、低膨張性および耐アルカリ性に優れた炭化珪素を
主体に構成されているために適当な熱伝導性を有すると
共に耐スポーリング性にも優れ、且結合組織が微細な網
目構造を有することによる低通気性と相像って特に耐ア
ルカリ性に優れた特性を有する熔鉱炉用耐火物である。
従釆溶鉱炉用耐火物としてはアルミナーシリカ系および
黒鉛−炭化珪素系耐火物等が多用されている。
ラグ性、耐溶銑性が附与されており、微粒組織は高熱伝
導性、低膨張性および耐アルカリ性に優れた炭化珪素を
主体に構成されているために適当な熱伝導性を有すると
共に耐スポーリング性にも優れ、且結合組織が微細な網
目構造を有することによる低通気性と相像って特に耐ア
ルカリ性に優れた特性を有する熔鉱炉用耐火物である。
従釆溶鉱炉用耐火物としてはアルミナーシリカ系および
黒鉛−炭化珪素系耐火物等が多用されている。
しかしながらアルミナーシリカ系耐火物は溶鉱炉特に炉
壁に使用された場合にはスラグと反応して例えばゲーレ
ナィト、鉄尖晶石等の低融物を生成するために港損され
るが、この反応速度は溶損の支配的要因ではなく、一耐
火物が高温炉内で充満流動するアルカリ蒸気に曝される
と、その構成鉱物のムラィト相が100000以下の低
温域においてもアルカリ準長石等に変化し、比較的大き
な容積変化を生じる一方、アルミナ相も110000以
上になるとアルカリ蒸気と反応してP−アルミナを生成
して大きな容積変化を伴い耐火物の組織を脆弱化させる
。この脆弱層が機械的磨耗または熔融スラグおよび溶銑
と反応して炉壁が損傷されるのが支配的な熔損機構であ
る。なおアルミナーシリカ系耐火物のアルカリ侵食機構
を組織的に考察すると、繊密組織を有する粗粒子部は健
在であるのに対し、徴粉集合部則ちマトリックス部は一
般的に微細気孔の集合体であるために、気孔率が高く、
且つ通気性が大きいために、アルカリ蒸気の侵入が大き
く、前記アルカリ準長石類および8−ァルミナ化が著し
く、組織崩壊の主原因となっている。
壁に使用された場合にはスラグと反応して例えばゲーレ
ナィト、鉄尖晶石等の低融物を生成するために港損され
るが、この反応速度は溶損の支配的要因ではなく、一耐
火物が高温炉内で充満流動するアルカリ蒸気に曝される
と、その構成鉱物のムラィト相が100000以下の低
温域においてもアルカリ準長石等に変化し、比較的大き
な容積変化を生じる一方、アルミナ相も110000以
上になるとアルカリ蒸気と反応してP−アルミナを生成
して大きな容積変化を伴い耐火物の組織を脆弱化させる
。この脆弱層が機械的磨耗または熔融スラグおよび溶銑
と反応して炉壁が損傷されるのが支配的な熔損機構であ
る。なおアルミナーシリカ系耐火物のアルカリ侵食機構
を組織的に考察すると、繊密組織を有する粗粒子部は健
在であるのに対し、徴粉集合部則ちマトリックス部は一
般的に微細気孔の集合体であるために、気孔率が高く、
且つ通気性が大きいために、アルカリ蒸気の侵入が大き
く、前記アルカリ準長石類および8−ァルミナ化が著し
く、組織崩壊の主原因となっている。
更に温度35000における熱伝導率が0.5〜3.0
kcal/m.hr.℃と低いために、水袷式溶鉱炉の
内張耐火物としては水冷効果が低く炉壁保護が不充分で
ある。
kcal/m.hr.℃と低いために、水袷式溶鉱炉の
内張耐火物としては水冷効果が低く炉壁保護が不充分で
ある。
一方、黒鉛−炭化珪素系耐火物はアルミナーシリカ系耐
火物とは反対に、スラグに漏れ難く、そのもの自体の熱
伝導率が高く、低膨張性であるために、耐スラグ性およ
び耐スポ−リング性に優れているが、耐溶銑f性につい
ては黒鉛および炭化珪素目体溶鉄への加炭作用が認めら
れるため最良とは言えない。
火物とは反対に、スラグに漏れ難く、そのもの自体の熱
伝導率が高く、低膨張性であるために、耐スラグ性およ
び耐スポ−リング性に優れているが、耐溶銑f性につい
ては黒鉛および炭化珪素目体溶鉄への加炭作用が認めら
れるため最良とは言えない。
また耐酸化性、特に水蒸気による酸化には不充分である
。このことは溶鉱炉の長期間使用時には羽口水冷パイプ
または炉壁冷却金物が破損された場合に耐火物は高温水
蒸気に曝されることになり、耐火物面のスラグ付きが少
いと言う長所が逆に耐火物と水蒸気が直接接触して耐火
物の酸化層が深くなると言う逆効果を与えることになる
。また熱伝導率が12〜30kcal/m.hr.〇○
と極めて高いため、冷却効果が大さ過ぎて熱経済性に欠
ける。
。このことは溶鉱炉の長期間使用時には羽口水冷パイプ
または炉壁冷却金物が破損された場合に耐火物は高温水
蒸気に曝されることになり、耐火物面のスラグ付きが少
いと言う長所が逆に耐火物と水蒸気が直接接触して耐火
物の酸化層が深くなると言う逆効果を与えることになる
。また熱伝導率が12〜30kcal/m.hr.〇○
と極めて高いため、冷却効果が大さ過ぎて熱経済性に欠
ける。
本発明は前記の如き欠点を改善したアルミナ−炭化珪素
質耐火物で耐食性、耐スポール性に優れ、特に耐アルカ
リ性に優れた全く新しい溶鉱炉用耐火物を提供するもの
である。
質耐火物で耐食性、耐スポール性に優れ、特に耐アルカ
リ性に優れた全く新しい溶鉱炉用耐火物を提供するもの
である。
本発明に使用する耐火物の各原料の使用目的および配合
割合について説明すれば、アルミナ含有骨材は雷融アル
ミナ、暁結アルミナ、合成ムラィトもしくはシャモット
質等のアルミナ含有量が40%以上のもので、且つその
骨材の有する見頚気孔率は7%以下(粒子直径3.36
〜2.00ミリの骨村の一般物性測定値による)である
ことが望ましい。
割合について説明すれば、アルミナ含有骨材は雷融アル
ミナ、暁結アルミナ、合成ムラィトもしくはシャモット
質等のアルミナ含有量が40%以上のもので、且つその
骨材の有する見頚気孔率は7%以下(粒子直径3.36
〜2.00ミリの骨村の一般物性測定値による)である
ことが望ましい。
アルミナ含有原料を骨材として使用した理由は耐火度が
高く、機械的強度も大きく、耐スラグ性および耐溶銑性
に優れていると共にスラグとの濡れが良好なことを利用
し、スラグ反応によるコーチング層生成により、ガス通
気性を防止する効果も考慮したものである。なお耐食性
の点てはアルミナ含有原料の内、アルミナ含有量が多く
なるに従って耐食性は良好となり、逆にアルミナが少く
なると耐食性は悪くなる。
高く、機械的強度も大きく、耐スラグ性および耐溶銑性
に優れていると共にスラグとの濡れが良好なことを利用
し、スラグ反応によるコーチング層生成により、ガス通
気性を防止する効果も考慮したものである。なお耐食性
の点てはアルミナ含有原料の内、アルミナ含有量が多く
なるに従って耐食性は良好となり、逆にアルミナが少く
なると耐食性は悪くなる。
アルミナ含有量の多い原料、例えば雷嘉虫ァルミナおよ
び焼結アルミナは耐食性等は良好であるが高価であり、
シャモット質原料は耐食性は若干低下するが低廉である
ため耐火物の使用状況を勘案して適宜選択することが出
来る。本発明において0.3ミリ以上のアルミナ含有原
料の粗粒子を50〜75重量%の範囲と限定するがその
詳細について説明すれば粗粒子の粒度は3〜1ミリとし
てアルミナ含有原料を30〜55重量%の範囲で配合し
、中間粒子の粒度は1〜0.3ミリとして10〜3広重
量%の範囲で配合するものである。
び焼結アルミナは耐食性等は良好であるが高価であり、
シャモット質原料は耐食性は若干低下するが低廉である
ため耐火物の使用状況を勘案して適宜選択することが出
来る。本発明において0.3ミリ以上のアルミナ含有原
料の粗粒子を50〜75重量%の範囲と限定するがその
詳細について説明すれば粗粒子の粒度は3〜1ミリとし
てアルミナ含有原料を30〜55重量%の範囲で配合し
、中間粒子の粒度は1〜0.3ミリとして10〜3広重
量%の範囲で配合するものである。
以上の如くアルミナ含有原料は粗粒子および中間粒子の
みに適宜選択して使用するものである。この様な思想に
従って高密充填質耐火物を得るためには0.3ミリ以上
の粗粒子が50重量%以下の場合は充填率が低く低気孔
性の耐火物が得られず「 また0.3ミリ以上の粗粒子
が75重量%以上の場合には気孔率が高くなり機械的強
度も充分でない。0.3ミリ以下の微粒子として使用す
る炭化珪素は低膨張性、高熱伝導性および耐スラグ性の
他に特にアルカリ蒸気に対する抵抗性が高い。
みに適宜選択して使用するものである。この様な思想に
従って高密充填質耐火物を得るためには0.3ミリ以上
の粗粒子が50重量%以下の場合は充填率が低く低気孔
性の耐火物が得られず「 また0.3ミリ以上の粗粒子
が75重量%以上の場合には気孔率が高くなり機械的強
度も充分でない。0.3ミリ以下の微粒子として使用す
る炭化珪素は低膨張性、高熱伝導性および耐スラグ性の
他に特にアルカリ蒸気に対する抵抗性が高い。
欠点としては溶銑への溶解性を有していることおよび高
温酸化雰囲気中で酸化作用を受けることである。この炭
化珪素を微粒子で配合することにより構成されるマトリ
ックス部は耐スポール性に好影響を与え「又適度な熱伝
導性と共に、耐スラグ性及び耐アルカリ性も優れている
。一方耐溶鱗性および耐酸化性については前記粗粒子と
して配合されたァルミナ含有原料に保護されて、稼動面
部の炭化珪素質の表面積が減少され骨材の有する耐食性
が有効に働き且つアルミナ含有原料のスラグ反応生成層
がァルミナ質部で連続されるのでガス通気性も著しく抑
制される結果耐酸化性についても抵抗性が大となる。炭
化珪素原料としては純度80%以上のものが良く、90
%以上のものがより好ましい、炭化珪素中に不純物とし
て含有されるアルミナ成分は3%以下のものが望ましい
。
温酸化雰囲気中で酸化作用を受けることである。この炭
化珪素を微粒子で配合することにより構成されるマトリ
ックス部は耐スポール性に好影響を与え「又適度な熱伝
導性と共に、耐スラグ性及び耐アルカリ性も優れている
。一方耐溶鱗性および耐酸化性については前記粗粒子と
して配合されたァルミナ含有原料に保護されて、稼動面
部の炭化珪素質の表面積が減少され骨材の有する耐食性
が有効に働き且つアルミナ含有原料のスラグ反応生成層
がァルミナ質部で連続されるのでガス通気性も著しく抑
制される結果耐酸化性についても抵抗性が大となる。炭
化珪素原料としては純度80%以上のものが良く、90
%以上のものがより好ましい、炭化珪素中に不純物とし
て含有されるアルミナ成分は3%以下のものが望ましい
。
炭化珪素の配合量は0.3ミリ以下の微粒子として15
〜4頚重量%の範囲に限定したのは前記ァルミナ含有原
料とも関係しており、15重量%以下および4幻重量%
以上となると両範囲共に高密充填および低気孔性の耐火
物が得られないためである。
〜4頚重量%の範囲に限定したのは前記ァルミナ含有原
料とも関係しており、15重量%以下および4幻重量%
以上となると両範囲共に高密充填および低気孔性の耐火
物が得られないためである。
なお、0.3ミリ以下の微粒子中0.044ミリ以下の
粒子を5の重量%以上含有するものが低気孔性耐火物を
得る上で望ましい。また炭化珪素原料の一部置換可能原
料として0.3ミリ以下の窒化珪素原料も使用可能であ
り、置換する場合は炭化珪素配合量の半量以下が望まし
い。窒化珪素原料は耐食性、耐スポール性および耐食性
は優れているが、高温酸化雰囲気中で酸化される欠点を
有しており、また熱伝導率が4kcal/m.hr.℃
と炭化珪素の約4分の1と低い。
粒子を5の重量%以上含有するものが低気孔性耐火物を
得る上で望ましい。また炭化珪素原料の一部置換可能原
料として0.3ミリ以下の窒化珪素原料も使用可能であ
り、置換する場合は炭化珪素配合量の半量以下が望まし
い。窒化珪素原料は耐食性、耐スポール性および耐食性
は優れているが、高温酸化雰囲気中で酸化される欠点を
有しており、また熱伝導率が4kcal/m.hr.℃
と炭化珪素の約4分の1と低い。
従って炭化珪素配合量の半量以上を窒化珪素で置換する
と、熱伝導率の低下が大きくなり冷却効果に支障をきた
すことになる。金属珪素は微粒子として添加されている
炭化珪素と混合され、結合剤として添加される有機質バ
インダー、例えばタール、ピッチまたはフェノール樹脂
等の残留炭素成分と焼成時または使用時に反応して微細
な網目構造を有する炭化珪素が生成されて耐火物のボン
デングを形成し、強度の発現および炭化珪素としての特
性を附与されることになる。
と、熱伝導率の低下が大きくなり冷却効果に支障をきた
すことになる。金属珪素は微粒子として添加されている
炭化珪素と混合され、結合剤として添加される有機質バ
インダー、例えばタール、ピッチまたはフェノール樹脂
等の残留炭素成分と焼成時または使用時に反応して微細
な網目構造を有する炭化珪素が生成されて耐火物のボン
デングを形成し、強度の発現および炭化珪素としての特
性を附与されることになる。
金属珪素はその合金例えばフェロシリコン等も含み、そ
の純度は75%以上が良く、95%以上のものは更に好
ましい。
の純度は75%以上が良く、95%以上のものは更に好
ましい。
金属珪素の配合量は0.15ミリ以下の微粒子を2〜1
0重量%の範囲で限定しているが、その配合量が2重量
%以下の場合には炭化珪素結合にする組織の強度が認め
られず、1Q重量%以上の場合には添加量に比例した効
果の増大が認められず逆に荷重軟化性が悪くなる。
0重量%の範囲で限定しているが、その配合量が2重量
%以下の場合には炭化珪素結合にする組織の強度が認め
られず、1Q重量%以上の場合には添加量に比例した効
果の増大が認められず逆に荷重軟化性が悪くなる。
なお本発明の耐火物は熱硬化性のフェノール樹脂をバイ
ンダーとして使用する場合には常温混練を行い、焼成後
加熱乾燥して還元焼成し、熱軟化性のタール.ピッチ等
を使用する場合には60〜130oo程度で加熱混線を
行い成形後還元焼成を行う。
ンダーとして使用する場合には常温混練を行い、焼成後
加熱乾燥して還元焼成し、熱軟化性のタール.ピッチ等
を使用する場合には60〜130oo程度で加熱混線を
行い成形後還元焼成を行う。
還元焼成温度として110000以下の比較的低温度で
焼成し、バインダー中の残留炭素の網目構造を有する炭
素結合質耐火物となし、使用時に炭化珪素結合を附加さ
せて更に強度の増加を計る方法と、焼成温度を1250
00以上で行い炭化珪素の網目構造を有する炭化珪素結
合質耐火物とすることも出来る。以下実施例について説
明する。
焼成し、バインダー中の残留炭素の網目構造を有する炭
素結合質耐火物となし、使用時に炭化珪素結合を附加さ
せて更に強度の増加を計る方法と、焼成温度を1250
00以上で行い炭化珪素の網目構造を有する炭化珪素結
合質耐火物とすることも出来る。以下実施例について説
明する。
実施例 1
使用原料を表1に示す符号S−1,2,3,4,5(S
−1は本発明品)の各割合に配合し、有機質バインダー
を添加混練後、成形、乾燥して還元雰囲気下で炭化珪素
結合生成可能温度で焼成を行った。
−1は本発明品)の各割合に配合し、有機質バインダー
を添加混練後、成形、乾燥して還元雰囲気下で炭化珪素
結合生成可能温度で焼成を行った。
なお使用原料の純度について説明すれば、雷融アルミナ
はM203が99.5%、炭化珪素はSICが97.5
%および金属珪素はSiが97.6%のものであり、フ
ェノール樹脂は固定炭素48%のものを使用した。
はM203が99.5%、炭化珪素はSICが97.5
%および金属珪素はSiが97.6%のものであり、フ
ェノール樹脂は固定炭素48%のものを使用した。
表1 実施例1の配合割合(重量%)配合割合について
説明すると本発明品S−1は0.3ミリ以下の微粒子に
はアルミナ成分は全く含有せず、炭化珪素および金属珪
素より構成されており、S−2からS−5に従って0.
3ミリ以下の微粒子にはアルミナ成分が増加し、S−5
では微粒子には炭化珪素は含有されていない。
説明すると本発明品S−1は0.3ミリ以下の微粒子に
はアルミナ成分は全く含有せず、炭化珪素および金属珪
素より構成されており、S−2からS−5に従って0.
3ミリ以下の微粒子にはアルミナ成分が増加し、S−5
では微粒子には炭化珪素は含有されていない。
尚従来品は炭化珪素90%、金属珪素10%、樹脂(外
)3.5%の配合割合である。試料S−1からS−5ま
ではいずれも同様の方法で製造を行った。
)3.5%の配合割合である。試料S−1からS−5ま
ではいずれも同様の方法で製造を行った。
即ち配合割合に示す原料を混線機に投入後、バインダー
として熱硬化性液状フェノール樹脂を投入し、常温で充
分混練した杯士を成形圧1000k9/めで加圧成形し
、150℃の熱風による加熱乾燥後、鞘内の中央部に本
乾燥後煉瓦を設置して、周辺部をコークスで完全に被覆
し、雰囲気温度135000で焼成を行った。以上の如
く製造した各試料について特に耐アルカリ性、熱伝導率
、耐スポーリング性、耐スラグ性および耐溶銑性につい
て従来の炭化珪素質煉瓦と比較した。
として熱硬化性液状フェノール樹脂を投入し、常温で充
分混練した杯士を成形圧1000k9/めで加圧成形し
、150℃の熱風による加熱乾燥後、鞘内の中央部に本
乾燥後煉瓦を設置して、周辺部をコークスで完全に被覆
し、雰囲気温度135000で焼成を行った。以上の如
く製造した各試料について特に耐アルカリ性、熱伝導率
、耐スポーリング性、耐スラグ性および耐溶銑性につい
て従来の炭化珪素質煉瓦と比較した。
その結果は表2に示す。
表 2 実施例1の特性値
耐アルカリ性の試験は各試料を20×20xlooミリ
の角榛に切り出し、試薬K2C03とコークス徴粉を夫
々5の重量%の混合物と共に炭化珪素質の容器内に埋没
させ、その容器を密閉して電気炉で1200℃5時間保
定した。
の角榛に切り出し、試薬K2C03とコークス徴粉を夫
々5の重量%の混合物と共に炭化珪素質の容器内に埋没
させ、その容器を密閉して電気炉で1200℃5時間保
定した。
その後試料を取り出し、外観観察と共に次の計算により
寸法変化率を算出した。寸法変化率=試験後の長さ寸法
(ミリ)−試験前の長さ寸法(ミリ)X,。
寸法変化率を算出した。寸法変化率=試験後の長さ寸法
(ミリ)−試験前の長さ寸法(ミリ)X,。
〇試験前の長さ寸法(ミ・」)耐スポーリング性の試験
は各試料より1辺50ミリの立方体を切り出し、電気炉
で120000、15分間加熱冷却を繰返し亀裂の発生
回数等を調べた。
は各試料より1辺50ミリの立方体を切り出し、電気炉
で120000、15分間加熱冷却を繰返し亀裂の発生
回数等を調べた。
また耐食性の試験は各試料を台形状(上辺70ミリx底
辺130ミリx高さ65ミリx長さ130ミリ)に切り
出し、酸素−プロパンガスバーナ−にて155000ま
で昇温し、その中に侵食剤(溶銑又は溶鉱炉スラグ)を
投入熔解させ、その温度で3時間反応後冷却解体して溶
損された寸法をもって比較評価した。表2から明らかな
ように、本発明品S−1は耐アルカリ性においてS−2
からS−5と比較した場合全く安定であり、従来品の炭
化珪素質煉瓦と比較しても遜色なく、また耐スポーリン
グ性および耐食性「特に耐溶銑性については従来品の炭
化珪素質煉瓦より優れている。
辺130ミリx高さ65ミリx長さ130ミリ)に切り
出し、酸素−プロパンガスバーナ−にて155000ま
で昇温し、その中に侵食剤(溶銑又は溶鉱炉スラグ)を
投入熔解させ、その温度で3時間反応後冷却解体して溶
損された寸法をもって比較評価した。表2から明らかな
ように、本発明品S−1は耐アルカリ性においてS−2
からS−5と比較した場合全く安定であり、従来品の炭
化珪素質煉瓦と比較しても遜色なく、また耐スポーリン
グ性および耐食性「特に耐溶銑性については従来品の炭
化珪素質煉瓦より優れている。
実施例 2
使用原料を表3に示す符号A,B,C,Dの各割合に配
合し、有機質バインダーを添加泥株後、成形、乾燥して
還元性雰囲気下て炭素結合または炭化珪素結合生成可能
温度で焼成を行った。
合し、有機質バインダーを添加泥株後、成形、乾燥して
還元性雰囲気下て炭素結合または炭化珪素結合生成可能
温度で焼成を行った。
表 3 実施例2の記合割合(重量袴)0.3ミリ以上
の骨材として使用する原料はその原料中に含有されるア
ルミナ量は42%のシャモット質から99%の競結アル
ミナを使用した。
の骨材として使用する原料はその原料中に含有されるア
ルミナ量は42%のシャモット質から99%の競結アル
ミナを使用した。
なおこれらの骨村原料の有する見掛気孔率は7%以下の
繊密質のものである。また0.3ミリ以下の微粒子とし
て使用する原料として炭化珪素では純度85%以上のも
の、窒化珪素では78%以上のものを使用した。これら
使用原料の化学分析値は表4に示す。
繊密質のものである。また0.3ミリ以下の微粒子とし
て使用する原料として炭化珪素では純度85%以上のも
の、窒化珪素では78%以上のものを使用した。これら
使用原料の化学分析値は表4に示す。
表 4 実施例2の使用原料化学分析値なおフェノール
樹脂は固定炭素48%のもの、タール・ピッチは固定炭
素33%の無水タールと固定炭素55%の硬ピッチを夫
々50重量%混合した、ものを使用した。
樹脂は固定炭素48%のもの、タール・ピッチは固定炭
素33%の無水タールと固定炭素55%の硬ピッチを夫
々50重量%混合した、ものを使用した。
本発明品A,B,Cは配合物にフェノール樹脂を添加し
、実施例1に示す方法で製造を行った。
、実施例1に示す方法で製造を行った。
本発明品Dは配合物にタール・ピッチ配合液を添加し、
10000で熱間漉糠後、成形圧1000k9/めで成
形後、実施例1に示す方法で窯詰めし、100000で
焼成を行った。なお従釆品のシャモット質しンガはシャ
モーントに粘土25%配合したものでアルミナ質しンガ
は焼給ァルミナ100%のものである。以上の如く製造
した各試料について、特に耐アルカリ性、耐スポーリン
グ性および耐食性について従来品であるシャモット質お
よび純アルミナ質品と比較した。その結果を表5に示す
。
10000で熱間漉糠後、成形圧1000k9/めで成
形後、実施例1に示す方法で窯詰めし、100000で
焼成を行った。なお従釆品のシャモット質しンガはシャ
モーントに粘土25%配合したものでアルミナ質しンガ
は焼給ァルミナ100%のものである。以上の如く製造
した各試料について、特に耐アルカリ性、耐スポーリン
グ性および耐食性について従来品であるシャモット質お
よび純アルミナ質品と比較した。その結果を表5に示す
。
表 5 実施例2の特注値
各種試料に対する試験方法は実施例1に示す方法で同様
に行った。
に行った。
表5から明らかなように本発明品A,B,CおよびDは
従来品に比較して特に耐アルカリ性が優れており、耐ス
ポール性も良好である。
従来品に比較して特に耐アルカリ性が優れており、耐ス
ポール性も良好である。
耐食性については本発明品A.Bは特に良好であり、本
発明品C,Dは従来品の純ァルミナ質煉瓦には多少劣る
がシャモット質煉瓦に比較すれば相当優れている。
発明品C,Dは従来品の純ァルミナ質煉瓦には多少劣る
がシャモット質煉瓦に比較すれば相当優れている。
実施例 3
実施例2と同じ使用原料を表6の各割合に配合し、実施
例2と同じ方法で供試体を得、その物性を表7の如く測
定した。
例2と同じ方法で供試体を得、その物性を表7の如く測
定した。
ここにA,B,C,Dは実施例2のものであるが参考の
ために併記した。本発明品イは気孔率がやや大きいが諸
物性は良好である。比較品1は微粒か多いため締りが良
くない。特に耐スポ−′レ性に劣る。比較品2は結合強
度が弱く耐アルカリ試験においても悪い値を示した。比
較品3,4は粗粒子が多いため、結合強度が小さく且つ
気孔率も高く耐アルカリ性も弱い。比較品5は微粒が多
いため、高気孔率、締りが悪く、特に耐スポール性に劣
る。比較品6は比重、気孔率、強度、耐アルカリ性とも
に良好であるが荷重軟化性に劣る。表 6 実施例3の
配合割合(重量%) x表中主)内は外掛の添加割合 表7実施例3の特性値 × 耐スボ‐′レ性弱い。
ために併記した。本発明品イは気孔率がやや大きいが諸
物性は良好である。比較品1は微粒か多いため締りが良
くない。特に耐スポ−′レ性に劣る。比較品2は結合強
度が弱く耐アルカリ試験においても悪い値を示した。比
較品3,4は粗粒子が多いため、結合強度が小さく且つ
気孔率も高く耐アルカリ性も弱い。比較品5は微粒が多
いため、高気孔率、締りが悪く、特に耐スポール性に劣
る。比較品6は比重、気孔率、強度、耐アルカリ性とも
に良好であるが荷重軟化性に劣る。表 6 実施例3の
配合割合(重量%) x表中主)内は外掛の添加割合 表7実施例3の特性値 × 耐スボ‐′レ性弱い。
Claims (1)
- 1 0.3mm以上の電融アルミナ、焼結アルミナ、合
成ムライト、又はシヤモツト等の粗粒子の1種または2
種以上の混合物50〜75重量%と、0.3mm以下に
粒度調整した炭化珪素15〜48重量%と、0.15m
m以下に粒度調整した金属珪素及び又はフエロシリコン
2〜10重量%とを炭化珪素、金属珪素及び又はフエロ
シリコン量を25〜50重量%配合した炭化珪素結合も
しくは炭素結合溶鉱炉用耐火物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51090487A JPS608989B2 (ja) | 1976-07-29 | 1976-07-29 | 溶鉱炉用耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51090487A JPS608989B2 (ja) | 1976-07-29 | 1976-07-29 | 溶鉱炉用耐火物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5316014A JPS5316014A (en) | 1978-02-14 |
JPS608989B2 true JPS608989B2 (ja) | 1985-03-07 |
Family
ID=13999896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51090487A Expired JPS608989B2 (ja) | 1976-07-29 | 1976-07-29 | 溶鉱炉用耐火物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS608989B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60180950A (ja) * | 1983-10-28 | 1985-09-14 | ハリマセラミック株式会社 | スライデイングノズルプレ−トの製造方法 |
JPH0610103B2 (ja) * | 1984-11-20 | 1994-02-09 | 新日本製鐵株式会社 | 高炉炉底用耐火レンガ |
AU6341986A (en) * | 1985-10-07 | 1987-04-09 | Dresser Industries Inc. | Refractory composition having high alkali resistance |
-
1976
- 1976-07-29 JP JP51090487A patent/JPS608989B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5316014A (en) | 1978-02-14 |
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