JPS608755B2 - 電動機速度制御装置の異常検出回路 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電動機の速度制御装置の異常検出回路に関する
。

速度検出発電機により検出された電動機の速度をフィー
ドバックする回路を有する電動機の速度制御システムで
は、フィードバック回路の断線その他の原因でフィード
バック信号が喪失した場合、電動機の回転が過大となり
、電動機はもちろんのこと電動機に接続される機械にも
重大な結果を発生させることになる。

一方、工作機械において、運転中に何等かの原因で主軸
の回転が停止した場合には直ちにアラーム信号を出す必
要がある。第１図は上述の如き異常状態を検出してアラ
ーム信号を発生させるための従釆装置を示すブロック図
である。

速度制御装置１は外部からの速度設定により電動機４の
速度を変換器２を介して制御する。速度有信号比較器６
は速度検出発電機５からの信号を受けて電動機４が回転
しているか杏かを検出し、論理回路７は比較器６からの
信号、運転指令及びインターロックの条件を受けてタイ
マー８のカウント開始またはリセットの条件を作る。タ
イマー８は論理回路７からの信号を受けて、予め設定さ
れた時間後にアラーム信号伝達用リレー９を駆動する。
タイマー８がカウントを開始する条件は、運転指令が出
ていて、インターロックがなく、速度有信号比較器６が
速度有検出をしていない場合である。この状態で比較器
６が速度有の検出信号を出すと、論理回路７の出力信号
は反対となり、タイマー８はリセットされる。

このような構成において、比較器６の速度有検出速度よ
り大きい速度指令が与えられれば誤動作を起すことはな
い。しかし、インターロックなしで、しかも速度指令が
零もしくは比較器６の速度有検出速度以下の速度指令が
与えられ、その状態で運転指令が与えられた場合、電動
機等に何ら悪影響がないのにアラーム信号が出てしまう
。この不具合をさげるためには速度指令が比較器６の検
出値より大きいか小さいかを判別する信号比較器を設け
、速度指令が検出値より４・さし、ときはこの信号比較
器によりインターロックをかける必要がある等の欠点が
ある。本発明の目的は前述の従来技術の欠点を除去して
、一層確実に動作する電動機の速度制御装置の異常検出
回路を提供することにある。第２図は本発明の実施例を
示すブロック図である。

速度制御装置１は外部よりの運転指令及び速度指令を受
けて、その指令に応じて電動機４の速度を変換器２を介
して制御する。速度有信号比較器６は速度検出発電機５
からの信号を受けて電動機４が回転しているか否かを検
出するための信号比較器である。電流レベル比較器１川
ま電流検出器３からの信号を受けて、ある設定値以上の
電流が流れている否かを検出するための信号比較器であ
る。論理回路７は速度有信号比較器６及び電流レベル比
較器１０からの信号を受けて、タイマー８のカウント開
始またはリセットの条件を作る。タイマー８は論理回路
７からの信号を受けて予め設定された時間後にアラーム
信号伝達用リレー９を駆動する。タイマー８がカウント
を開始するのは、比較器１０がある設定値以上の信号を
出し、かつ比較器６が速度有の信号を出していないとき
である。この状態で比較器６が速度有の検出信号を出す
と論理回路７の出力信号は反対となり、タイマー８はリ
セットされる。このような構成において、速度制御装置
１に運転指令及び速度指令が与えられると、電動機４は
その出し得る最大トルクを発生し、速度指令により与え
られた速度まで加速してゆく。

ところで、電流レベル比較器１０の設定値は電流制限値
より小さく電動機の無負荷電流より大きく選んでおく（
例えば、定格電流値の半分）。また、速度有信号比較器
６の設定値は非常に低く選んでおく（例えば鰍願の碗＊
下）。そぅすると・比較器１０が電流有を検出してから
比較器６が速度有を検出するまでの時間は極〈短かし・
。

（むしろ、比較器６の方が早い可能性もある。）従って
、タイマー８の設定時間をこの動作時間以上に選んでお
けば、タイマー８はリセツトされることになり、アラー
ム信号は出ることなく電動機は速度指令に見合った速度
まで加速して連続回転となる。速度指令が与えられ、電
流レベル比較器１０が動作しても、電動機４が回転しな
い場合には、速度有信号比較器６は動作しないのでタイ
マー８はリセットされることなくカウントを開始し、カ
ウントアップとりレー９を駆動してアラーム信号を出す
ことにより電動機の起動渋滞保護を行なう。また、速度
指令が与えられて電動機４が回転を始め、電流レベル比
較器１０が動作した後も何等かの理由で速度検出発電機
５から信号が与えられない場合（例えば、断線の場合）
も、前述と同様に速度有信号比較器６は動作せず、タイ
マー８はリセットされることなくカウントを行ない、リ
レー９を駆動してアラーム信号を出し、電動機の週速度
保護を行なう。

ここで問題となるのは、速度有信号比較器６の検出精度
以下の速度指令が与えられた場合であるが、これは通常
、工作機械等ではギャーチェンジまたはツール交換のと
きであって、電流レベル比較器１０が動作するような重
負荷が与えられることはあり得ない。従って、比較器１
０が動作することはなく誤発信することはない。

本発明によれば、速度指令の大小に関係なく電動機の起
動渋滞及びフィードバック信号の喪失による週速度保護
が行なえる。

本発明は速度フィードバック回路を有する電動機の速度
制御全般に用いることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置を示すブロック図、第２図は本発明の
実施例を示すブロック図である。 １・・・・・・速度制御装置、２・・・・・・変換器、
３・・・・・・電流検出器、４・・・・・・電動機、５
・…・・速度検出発電機、６・・・…速度有信号比較器
、７・・・・・・論理回路、８……タイマー、９…・・
・リレー、１０・・・・・・電流レベル比較器。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 外部から運転指令及び速度指令を受けて電動機の速
   度を制御するための速度制御装置の異常検出のために、
   電動機の速度を検出する速度検出発電機からの信号を受
   けて電動機の回転の有無を検出するための速度有信号比
   較器と、電流検出器からの信号を受けて無負荷電流レベ
   ルよりも大きくかつ電流制限値レベルよりも小さい範囲
   内にある所定値を上回る電流の有無を検出するための電
   流レベル比較器と、前記速度有信号比較器及び電流レベ
   ル比較器からの信号を受けて、前記所定値を上回る電流
   が有るにもかかわらず電動機が回転しない状態が所定時
   間以上継続したことを条件にアラーム信号伝達用リレー
   を駆動するための論理回路を備えていることを特徴とす
   る電動機速度制御装置の異常検出回路。