JPS608714B2 - 部分的に金属メッキが施された合成樹脂製品 - Google Patents

部分的に金属メッキが施された合成樹脂製品

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JPS608714B2
JPS608714B2 JP11023477A JP11023477A JPS608714B2 JP S608714 B2 JPS608714 B2 JP S608714B2 JP 11023477 A JP11023477 A JP 11023477A JP 11023477 A JP11023477 A JP 11023477A JP S608714 B2 JPS608714 B2 JP S608714B2
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synthetic resin
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元 阪野
幹男 児玉
明敏 伊藤
俊洋 小路
美幸 寺田
功 吉田
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Sumika Polycarbonate Ltd
Original Assignee
Sumika Polycarbonate Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Chemically Coating (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、熱可塑性樹脂とカーボンブラックからなる熱
可塑性樹脂組成物と、通常の熱可塑性樹脂を用い、部分
的に金属メッキが施された合成樹脂製品に関するもので
ある。
従来、コストの低減及び装飾的効果の向上を目的として
部分的に必要な個所のみ金属メッキを施した製品が望ま
れている。
例えば、m予めメッキを施さない部分にエッチング液に
酸化されにくい塗料を塗被(マスキング)しメッキする
方法、或いは‘2}特公昭48−28357および特公
昭48−27917に見られる如く、メッキ可能な樹脂
とメッキされない樹脂(例えば、ポリプロピレンのメッ
キグレードと非メッキグレード)を用いる方法等により
部分的に金属メッキを施したプラスチック製品が得られ
ている。
しかし、これらの方法では{1}工程の繁雑さ、マスキ
ングの困難さ、或いは‘2〕成形収縮率の差による製品
の不良等の問題がある。さらに、これら従来の方法では
周囲を非メッキ部に囲まれてメッキ部の表面に電気接点
がとれない場合、即ち、図面に示した様な場合には上記
(1)および{2)の方法は用いられず、部分的にメッ
キが施された樹脂製品は得られない。
現状では、製品の全面にメッキを施した後必要なメッキ
部分だけを残して不要部分を塗装するという方法をとら
ざるを得ないといった大きな問題点が残されている。な
お、これらいずれの方法による製品もすべてエッチング
→中和→センシタィジング(キヤタリスト)→アクチベ
ーテイング(アクセレーター)→無電解〆ッキ→電気メ
ッキといった各工程を必要とする。
本発明者等は、工程の簡略化、価格の低減等につき鋭意
研究した結果本発明に到達したものである。
即ち、本発明は、一種或いは二種以上の熱可塑性樹脂1
0の重量部と吸油量200机【/100タ以上でかつ表
面積500の/多以上であるカーボンブラック3〜10
の重量部よりなり、体積固有抵抗値が1ぴ○・抑以下で
ある熱可塑性樹脂組成物凶を金属メッキされる部分に用
い、非メッキ部分に一種或いは二種以上の熱可塑性樹脂
‘B}を用いて成形された2色成形品に、エッチング−
中和処理後、直接電気メッキを施したことを特徴とする
部分的に金属メッキが施された合成樹脂製品である。
さらに詳しく本発明について説明すると、本発明で用い
られる熱可塑性樹脂は、シアン化ビニル、芳香族ビ:ル
及び共役ジェン系ゴムからなる共重合体(ABS樹脂)
、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン
樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂、ポリス
ルホン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂、
ポリアミド樹脂、AS(芳香族ビニルーシァン化ビニル
)樹脂、ポリフェニレンオキサィド樹脂およびEVA(
エチレン−酢酸ビニル)樹脂、ポリェチレン樹脂等であ
り、一種又は二種以上で用いることができる。
二種以上の場合には、ポリフェニレンオキサイド樹脂と
ポリスチレン樹脂との混合、ポリプロピレン樹脂とポリ
エチレン樹脂との混合、さらには、ABS樹脂と、塩化
ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂、
ポリスルホン樹脂、ポリアセタール樹脂、AS樹脂およ
びポリフェニレンオキサィド樹脂からなる群より選ばれ
た一種又は二種以上の樹脂との混合等が挙げられる。
さらに、本発明の熱可塑性樹脂組成物凶を構成する熱可
塑性樹脂と、非メッキ部分に用いられる熱可塑性樹脂【
B’とは必ずしも同じ種類の熱可塑性樹脂である必要は
ない。
たとえば、組成物■を構成する熱可塑性樹脂がABS樹
脂であり、非メッキ部分の熱可塑性樹脂‘Bーがポリプ
ロピレン樹脂である成形品であってもよい。
又、それら熱可塑性樹脂組成物■および熱可塑性樹脂‘
B}に滑剤、酸化防止剤、可塑剤、充填剤等の通常の助
剤を添加してもよい。
本発明で用いられるカーボンブラックは、吸油量が20
0M/100タ以上であり、かつ表面積が500〆/タ
以上であることが必要である。
この範囲外のカーボンブラックでは、いずれの熱可塑性
樹脂と用いても、エッチング−中和処理後、直接電気メ
ッキを施しても露着被膜が出来なかったり、出来ても良
好な製品は得られない。熱可塑性樹脂組成物凶における
熱可蝿性樹脂10の重量部に対するカーボンブラックの
量は3〜10の重量部であり、3重量部以下では、吸油
量200の【/100多以上であり、かつ、表面積50
0杖/タ以上のカーボンブラックであっても露着被膜が
出来ない。又、10の重量部以上では熱可塑性樹脂組成
物凶の物性が著しく劣り、実用に供しえないものである
。さらに好ましくは、5〜7の重量部であり、最も好ま
しくは8〜25重量部である。
なお、吸油量とは、JISK−6221−1975に準
じて測定された値を意味し、アプソープトメータ−によ
り測定されたDBP(ジブチルフタレート)量を私/1
00夕の単位で示される。
表面積とは、ASTMD3037−73に準じて測定さ
れた値であり、れ/夕の単位で示される。カーボンブラ
ックの吸油量が200の【/10M未満又は表面積が5
00わ/タ未満であれば満足な電着被膜を有する製品が
得られない。熱可塑性樹脂組成物■の体積固有抵抗値は
1ぴ○・伽以下でなくてはならない。
1ぴQ・抑を超えると満足な雷着被膜を有する製品が得
られない。
さらに好ましくは1ぴQ・肌以下である。
なお、体積固有抵抗値とはBritishSはndar
d2044(Method2)に準じて測定された値を
意味する。
エッチング処理は、化学的エッチングでも物理的エッチ
ングでもよい。
又、エッチング前にトルヱンートリクレン混液による予
備エッチングを行ってもよい。本発明によれば、■マス
キング工程およびそれに伴うマスキング材が不要である
、@エッチング一中和処理後直接電気メッキが可能であ
り、従来のメッキ工程では不可決であった無電解〆ッキ
、センシタイジング(又はキヤタリスト)及びアクセレ
ーター(又はアクチベーティング)工程を省略すること
ができそれら各工程で用いられる薬剤も不要である、■
さらに、それら各薬剤の不要により、廃液処理の面でも
有益である。
目しかもメッキを施すべき表面に電気接点がとれないよ
うな成形品はもとより、図面に示した様な周囲が非メッ
キ部分で囲まれた成形品でも、裏面に電気接点をとり、
部分的に金属メッキを施した製品が得られる等々の利点
がある。以下に実施例を挙げて説明するが、本発明はこ
れらによって何ら制限されるものではない。
実施例 1熱可塑性樹脂およびカーボンブラックを表一
1〜3に示す割合で混合し、バンバリーミキサーにて2
00℃、8分間混練して、熱可塑性樹脂組成物凶のべレ
ットを得た。
そして該組成物脚と、市販の熱可塑性樹脂曲とを用い5
オンス射出成形機により、図面に示した様な2色成形品
を得た。次に当該成形品に対し、無水クロム酸30タ′
そ、濃硫酸500の【/そのエッチング液によるエッチ
ング処理(7ず0×10分)、奥野製薬社製D−25中
和剤による中和処理し、電気接点を図面3の箇所にとつ
た。その後直接硫酸鋼200夕/そ、硫酸50夕/その
電気鋼メッキ格でIA/dあの電流密度によるストライ
クメッキを行い、次いで3.5A/d〆に電流密度を上
げて本メッキ(銅)を行った。
さらに、4A/dめでニッケルおよび30A/d〆でク
ロムをそれぞれメッキした。
実施例1 表−1 表−2 表−3 ABS :ァクリロニトリルースチレン− 住友ノ
ーヵタック■ クララスチックMHブタジェン共重合体
PP :ポリプロピレン 住友化学
工業機 ノーブレンW−501PVO:ポリ塩化ピニ
ル 〃 スミリツトSX−
70PS :ポリスチレン 〃
エスブライトPO :ボリカーボネート
帝人化成■ バンライトL−1250WPMMA:
メタクリル樹脂 住友化学工業機
スミベックス B−LGポリスルフオン 巴
工業■ Udelポリエステル 東洋紡鏡
■ RF−560PA :ボリアセタール
ボリプラスチツク欄 ジュラコン M25−0
4ポリアミド 東 レ ■ アミランO
M−3001GAS :スチレンーアクリロニトリル
共 ダイセル 欄 セビアン−N重合体PPO:
ボリフエニレソオキサイド エンジニアリングプ
ラスチック■ ノリル 7318VA :エチレン「酢
酸ピニル 住友化学工業■ ェバテート
D3011PE :.ポリエチレン
〃 スミカセン G801
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施の一態様を示す部分的に金属メッキ
が施された合成樹脂製品の正面図および第2図はその断
面図である。 1は熱可塑性樹脂{B’、2は熱可塑性樹脂組成物凶、
3は電気接点、4は金属メッキ膜。 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一種或いは二種以上の熱可塑性樹脂100重量部と
    吸油量200ml/100g以上でかつ表面積500m
    ^2/g以上であるカーボンブラツク3〜100重量部
    よりなり、体積固有抵抗値が10^3Ω・cm以下であ
    る熱可塑性樹脂組成物(A)を金属メツキされる部分に
    用い、非メツキ部分に一種或いは二種以上の熱可塑性樹
    脂(B)を用いて成形された2色成形品にエツチング−
    中和処理後、直接電気メツキを施したことを特徴とする
    部分的に金属メツキが施された合成樹脂製品。 2 熱可塑性樹脂がシアン化ビニル、芳香族ビニル及び
    共役ジエン系ゴムからなる共重合体である前記第1項記
    載の部分的に金属メツキが施された合成樹脂製品。 3 熱可塑性樹脂がポリプロピレン樹脂である前記第1
    項記載の部分的に金属メツキが施された合成樹脂製品。 4 熱可塑性樹脂が塩化ビニル樹脂である前記第1項記
    載の部分的に金属メツキが施された合成樹脂製品。5
    熱可塑性樹脂がポリスチレン樹脂である前記第1項記載
    の部分的に金属メツキが施された合成樹脂製品。 6 熱可塑性樹脂がポリカーボネート樹脂である前記第
    1項記載の部分的に金属メツキが施された合成樹脂製品
    。 7 熱可塑性樹脂がメタクリル樹脂である前記第1項記
    載の部分的に金属メツキが施された合成樹脂製品。 8 熱可塑性樹脂がポリスルホン樹脂である前記第1項
    記載の部分的に金属メツキが施された合成樹脂製品。 9 熱可塑性樹脂がポリアセタール樹脂である前記第1
    項記載の部分的に金属メツキが施された合成樹脂製品。 10 熱可塑性樹脂がポリアミド樹脂である前記第1項
    記載の部分的に金属メツキが施された合成樹脂製品。1
    1 熱可塑性樹脂が芳香族ビニル−シアン化ビニル樹脂
    である前記第1項記載の部分的に金属メツキが施された
    合成樹脂製品。 12 熱可塑性樹脂がポリフエニレンオキサイド樹脂で
    ある前記第1項記載の部分的に金属メツキが施された合
    成樹脂製品。 13 熱可塑性樹脂がエチレン−酢酸ビニル樹脂である
    前記第1項記載の部分的に金属メツキが施された合成樹
    脂製品。 14 熱可塑性樹脂がポリエチレン樹脂である前記第1
    項記載の部分的に金属メツキが施された合成樹脂製品。 15 熱可塑性樹脂がポリフエニレンオキサイド樹脂と
    ポリスチレン樹脂とを混合した樹脂である前記第1項記
    載の部分的に金属メツキが施された合成樹脂製品。16
    熱可塑性樹脂がポリプロピレン樹脂とポリエチレン樹
    脂とを混合した樹脂である前記第1項記載の部分的に金
    属メツキが施された合成樹脂製品。 17 熱可塑性樹脂がシアン化ビニル、芳香族ビニル及
    び共役ジエン系ゴムからなる共重合体と、塩化ビニル樹
    脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂、ポリスル
    ホン樹脂、ポリアセタール樹脂、芳香族ビニル−シアン
    化ビニル樹脂およびポリフエニレンオキサイド樹脂から
    なる群より選ばれた一種又は二種以上の樹脂とを混合し
    た樹脂である前記第1項記載の部分的に金属メツキが施
    された合成樹脂製品。 18 カーボンブラツクが5〜70重量部である前記第
    2〜17項記載の部分的に金属メツキが施された合成樹
    脂製品。 19 体積固有抵抗値が10^2Ω・cm以下である前
    記第18項記載の部分的に金属メツキが施された合成樹
    脂製品。
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US10737530B2 (en) * 2015-05-14 2020-08-11 Lacks Enterprises, Inc. Two-shot molding for selectively metalizing parts

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