JPS608691B2 - 耐衝撃性熱可塑性樹脂の製造方法 - Google Patents

耐衝撃性熱可塑性樹脂の製造方法

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JPS608691B2
JPS608691B2 JP51131654A JP13165476A JPS608691B2 JP S608691 B2 JPS608691 B2 JP S608691B2 JP 51131654 A JP51131654 A JP 51131654A JP 13165476 A JP13165476 A JP 13165476A JP S608691 B2 JPS608691 B2 JP S608691B2
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latex
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butadiene
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秀夫 笠原
則夫 辻岡
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は成型品の外観良好なアクリロニトリルーブタジ
ェンースチレン樹脂(以下ABS樹脂)を製造する方法
に関するものである。
詳しくは、乳化グラフト共重合によるABS樹脂の製造
において、ベースゴムラテックスの一部として小粒子径
でかつスチレン含有率の高いスチレンーブタジェン共重
合体ラテックスを用いることにより成型品の光沢が鏡面
の如く良好なるABS樹脂を製造する方法である。
一般にゴム補強グラフト共重合型熱可塑性樹脂は、それ
を製造する際用いられるゴム相の組成、架橋状態、粒子
径、粒子径の分布などの多くの要因によって、物性面に
おいて大きな影響を受ける。
A茂樹脂、ハィィンパクトポリスチレンなどのゴム補強
熱可塑性樹脂においては、ゴム成分を含有するため、均
一組成のAS樹脂、GPPS(一般用ポリスチレン樹脂
)などに比較して成型品の光沢が低下し、鏡面の如き光
沢のものを得ることはむずかしかった。
従来乳化重合法によるA茂樹脂の製造において、そのグ
ラフトベースとなるゴムラテツクスとしては、耐衝撃性
を持たせるためにポリブタジェン又はブタジヱン含有量
の高いブタジェン共重合体であり、かつ平均粒子径が0
.2山以上と大きく、1山程度以上の大粒子径を含む粒
子径分布を有するものが一般的に使用されている。
、本発明者等は、乳化重合タイプのABS樹脂に5つい
て、その成型品の光沢を向上せしむるべく種々検討した
結果、耐衝撃性など他の物性はほとんど変化させること
なく、成型品の光沢を格段に向上させ、あたかも鉄面の
如き成型品外観を有するABS樹脂を製造する方法を見
し、出した。
即ち本発明者等は、上記の如き一般的に使用されている
ゴムラテックスの一部を平均粒子径0.15r以下の小
さな粒子径で均一粒子径を有し、スチレン含有量20〜
7の重量%、ブタジヱン含有量80〜3の重量%と、一
般的にベースゴムラテツクスとして用いられるよりスチ
レン含有量の非常に高いスチレンーブタジェン共重合体
ラテックスで置き換えた混合ラテックスを用いてA茂樹
脂を製造することにより、鏡面の如き成型品外観を持つ
ABS樹脂を得ることができた。この成型品光沢が良好
になる理由については、明確なことは判らないが、スチ
レン含有量の高い固い小さなゴム粒子が成型品表面にう
まく配置され表面状態をより平滑にしているものと推定
される。
本発明の構成について以下詳述する。
本発明は、平均粒子径0.2仏以上で好ましくは1仏以
上の大粒子径を含有する粒子蓬分布を有するポリブタジ
ェン又は85重量%以上のブタジェンを含有するブタジ
ェン共重合体のラテックス85〜95重量%と、平均粒
子径0.15仏以下の均一粒子蓬を有するスチレン含有
量20〜7の重量%、ブタジヱン含有量80〜3の重量
%のスチレンーブタジヱン共重合体のラテツクス15〜
5重量%からなる混合ラテツクスに、芳香族ビニル化合
物及びシアン化ビニル化合物を主成分とする単量体混合
物を乳化グラフト共重合することを特徴とする耐衝撃性
熱可塑性樹脂の製造方法である。上記大粒子を含む粒怪
分布を有するゴムラテックスは一般にABS樹脂のベー
スゴムラテックスとして用いられている公知のもので、
重合中に凝集肥大化を起こさせる方法、小粒子を重合で
製造3し、冷凍法、ホモジナィザ−処理法などの後処理
にて粒径肥大化する方法などで製造される。
またスチレン含有量の高い小粒子蓬ゴムラテツクスは、
水と単量体の割合、乳化剤量などを適当に選択すれば通
常の乳化重合にて製造される。こ4の小粒子蓬ゴムラテ
ックスにおいてスチレン含有量は20〜70重量%が好
ましく、含有量がより高くなるとABS樹脂の耐衝撃性
低下があり、含有量が低くなると成型品光沢の改良の程
度が満足なものでなくなり好ましくない。また粒子径は
0.15仏以下が好ましく、粒子径が大きくなると成型
品光沢の改良の程度が良好でなくなる。更に粒子径分布
がなく均一粒子径のものが好ましい。上記2種のラテッ
クスの混合割合は大粒子を含む粒子蚤分布を有するゴム
ラテックスが85〜95重量%、スチレン含有量の高い
小粒子蚤ゴムラテックス15〜5重量%よりなる混合ラ
テックスとすることが好ましく、小粒子径ゴムラテック
スの含有量がより多くなると耐衝撃性の低下が起こり、
より少し、場合には成型品光沢の改良が満足すべきもの
ではなく好ましくない。
上に述べた混合ラテックスを用いて、芳香族ビニル化合
物及びシアン化ビニル化合物を乳化グラフト共重合させ
るのであるが、その方法としてはABS樹脂が乳化グラ
フト共重合法にて製造される通常の方法が用し、れらる
乳化グラフト共重合させる単量体はスチレン、ぴ−メチ
ルスチレンなどの芳香族ビニル化合物とアクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニル化合物が
主体であるが、これらと共重合可能な単量体、たとえば
メタクリル酸メチル、アクリル酸ヱステル等も一部使用
することが可能である。
乳化グラフト共重合法としては、ゴムラテックス存在下
に芳香族ビーニル化合物及びシアン化ビニル化合物を重
合反応させる。
この反応は連続重合、バッチ重合、単量体を一定時間で
添加するセミ。バッチ重合のいずれでも良い。反応触媒
は過硫酸カリウム、過酸化物のレドックス系など、乳化
剤は脂肪酸金属石けん、ロジン酸石けん、合成界面活性
剤などが使用される。このようにして得たグラフト共重
合体ラテックスを通常の方法にて後処理しグラフト共重
合体を得る。上託して得たグラフト共重合体をそのまま
製品としても良いし、別に製造したァクリロニトリルー
スチレン共重合体などとブレンドして製品とすることも
できる。
また通常のプラスチック用添加剤、着色剤、安定剤、帯
電防止剤、可塑剤などを添加して使用してもよい。次に
本発明の実施例を示す。
実施例中に示す各成分の量はすべて重量部数であり、ま
たラテックスの粒子径は電子顕微鏡写真より得たもので
ある。
実施例 ゴムラテックスの製造 窒素ガスで置換したジャケット加温装置、蝿洋装瞳、温
度調節装置を有する耐圧密閉重合反応器**に下記に示
す原料を仕込み65午 Cにて一定時間重合反応を行っ
た後、残留ブタジェンモ/マーを除去した後、ポリブタ
ジェン又はスチレンブタジヱンゴムラテックスを得た。
ラテックスAの場合4加持間重合を行い、重合収率90
%であった。ラテックスBの場合4畑時間重合を行い、
重合収率91%であった。光散乱法にてラテックスの粒
子径を測定するとラテックスA及びBともに電子顕微鏡
写真観察では粒子蚤分布が広く、粒子径1仏以上の大き
な粒子が存在するラテツクスであった。ラテックスC〜
Fの重合時間、重合収率と、光散乱法による平総均粒子
径の値を下記に示す。
重合時間 重合収率 平均粒子径ラテックスC 14時
間 9靴 15oo8−U 14 ″ 95多
1○○○88 14 〃 93多 〇1200
A 〃 F 25 ″ 92孫 2000Aラテック
スC〜Fは、電子顕微鏡写真観察では、均一な粒子であ
り、粒子蓬分布の狭いラテックスであった。
ABS樹脂の製造 上記にて得たゴムラテックスを単独又は、第1表に示し
た割合にて混合した混合ラテックスを固型分で3碇邦と
水10倍Bを反応器に仕込み、これにスチレン4$邦、
アクリロニトリル21部、第3級ドデシルメルカプタン
1.碇邦、触媒としてクメンハィドロパーオキサィド0
.2部と硫酸第1鉄、エチレンジアミンテトラ酢酸のナ
トリウム塩、ソジウムホルムアルデヒドスルホキシレー
トよりなるレドツクス系の塩の水溶液を加えて70oo
で6時間重合した。
単量体混合物と水に熔解したレドックス系の塩はいずれ
も5時間で添加する半回分法により重合を行った。上記
重合により得たラテックスを塩析、脱水、乾燥した後押
出機にて造粒しべレット状の樹脂を0得た。
上記にて得たABS樹脂5鷹はとAS樹脂(ァクリロニ
トリル含有量30%)5の都をブレンド造粒して、ベレ
ット状の樹脂を得た。
この樹脂を成形し物性を測定した。タ 得た樹脂の物性
を第1表に示す。
光沢値は平板の光反射率で示した。第1表より明らかな
ように、平均粒径0.2仏以上のラテックスを単独で使
用した比較例1、2においては、成型品の表面光沢値が
65%、70%と低0く、良好でない。
これに対して平均粒子径0.2仏以上のラテックスと平
均粒子径が0.15山以下のラテックスを組合せた実施
例1、2、3、4、5(各々平均粒子径1000A=0
.10山、0.10仏、0.10仏、0.10仏、0.
12仏を組合せている。姓01000△=夕0.10山
である。)は成型品の表面光沢値が85、85、85、
90、85と非常に良好である。この結果から、平均粒
子径0.15仏以下のラテックスを組合せると、成型品
の表面光沢値が良好となり、実用的な価値が大きいこと
がわかる。しかし、比較例30にみられるように、平均
粒子径が0.15山以下の小粒子径のラテックスを25
%という多量に加えた場合は耐衝撃性(ァィゾット衝撃
強度)が低下してしまい好ましくない。0.15仏以下
の小粒径のラテックスを粗合せる場合は、その量は5〜
15%が好ましいことが上記の結果より明らかである。
また、平均粒径が2500A=0.25仏の大粒子ラテ
ックスに平均粒子径が2000A=0.2〆のラテック
スを組合せた比較例4においては「成型品の表面光沢値
が65%であり、比較例1と変化がなく、大粒子径ラテ
ックスと小粒子蓬ラテツクスを粗合せる効果はない。
従って組合せて用いる小粒子蓬ラテックスは0.15山
以上であることが必要である。また、比較例5における
ように0.2仏以下の粒子径のラテックス(ラテックス
C、平均粒子径1500A=0.15r)と0.15ム
以下の4・粒子径のラテツクス(ラテックスD、平均粒
子径1000A=0.1仏)を組合せた場合には、成型
品の表面光沢値は85%と好ましいが、アィゾット衝撃
強度は5k9−伽/肌ノッチと耐衝撃強度が低下してし
まう。以上の結果より、成型品の表面光沢値と耐衝撃強
度の両方がすぐれた組成物は、平均粒子径0.2払=2
000A以上のラテックス85〜95重量%と平均粒子
径0.15ム=1500人以上のラテックス/5〜50
重量%の組合せから得られることがわかる。馨聖 鍵 り 蚤 K へ 入 1ト 1い { h 船 船

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 平均粒子径0.2μ以上のポリブタジエン又は85
    重量%以上のブタジエンを含有するブタジエン共重合体
    のラテツクス85〜95重量%と、平均粒子径0.15
    μ以下の粒子径を有するスチレン含有量20〜70重量
    %、ブタジエン含有量80〜30重量%のスチレン−ブ
    タジエン共重合体のラテツクス15〜5重量%からなる
    混合ラテツクスに芳香族ビニル化合物及びシアン化ビニ
    ル化合物を主成分とする単量体混合物を乳化グラフト共
    重合することを特徴とする耐衝撃性熱可塑性樹脂の製造
    方法。 2 平均粒子径0.2μ以上のゴムラテツクスが、1μ
    以上の大粒子径の粒子を含有し、更に粒子径分布を有す
    るラテツクスであることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の耐衝撃性熱可塑性樹脂の製造方法。 3 平均粒子径が0.15μ以下のスチレン−ブタジエ
    ン共重合体ラテツクスがほとんど粒子径分布を有しない
    均一粒子径のラテツクスであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の耐衝撃性熱可塑性樹脂の製造方法
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JPS5712015A (en) * 1980-06-27 1982-01-21 Japan Synthetic Rubber Co Ltd Impact-resistant resin composition
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JPS5110890A (ja) * 1974-07-16 1976-01-28 Mitsubishi Monsanto Chem Taishogekiseijushisoseibutsuno seizohoho
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