JPS6086309A - 固形燃料の燃焼装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）技術分野 本発明は、固形燃料の燃焼装置に関するものである。

（ロ）従来技術 木質系廃棄物、農産廃棄物等の有機ｆａ＃物を高温・高
圧下で圧縮した固形燃料、又は有機繊維物に廃油、ター
ル、ピッチ、プラスチックス等を添加して固めた固形燃
料が最近使用されている。これらの固形燃料を燃焼させ
る装置として、一般的な石炭、木炭、木くず、オガライ
ト等の燃焼装置を一部改造したものが使用されている。

しかし、上記のような固形燃料は高密度に圧縮固化され
ているため、単位容積当りの発熱量が非常に大きく、上
記のような従来の燃焼装置を用いて固形燃料を燃焼させ
た場合、クリンカー（固形燃料の燃焼によって生じる燃
焼灰が８００−１０００　”０程度以上の高温によって
溶融したもの）を発生しゃすいという問題点及び燃焼筒
内で燃焼用空気と固形燃料との混合が十分に行なえない
という問題点があった。

（ハ）発明の目的 本発明は、燃焼筒内において固形燃料を燃焼用空気と十
分に混合させ、タリン力−の発生を防ぎつつ燃焼させる
固形燃料の燃焼方法及び燃焼装置を得ることを目的とし
ている。

（ニ）発明の構成 本発明による固形燃料の燃焼装置は、耐火物製の燃焼筒
の下部側面又は底面に燃焼筒内部へ固形燃料を供給可能
な燃料′供給口が設けられており、燃焼筒下部側面には
燃焼筒の内部に燃焼筒内径の略接線方向に燃焼用空気を
送風可能な燃焼用空気送風口が設けられており、燃焼筒
の上部には燃焼筒よりも小径の耐火物製の排気筒が設け
られており、また燃焼筒の上部には燃焼筒内壁に沿って
下方に向けて空気を送風する飛散防止用空気送風口が設
けられていることを特徴としている。

（ホ）実施例 以下、本発明の実施例を添付図面の第１〜３図に基づい
て説明する。

第１〜３図に本発明の１実施例を示す。耐火レンガ等の
耐火物によって構成される円筒状の燃焼筒１０は下部側
面に燃料供給口１２を有しており、この燃料供給口１２
には輸送管１４が接続されている。輸送管１４の内径部
には、図示してないモータによって駆動されるスクリュ
１６が配置されており、このスクリュ１６を回転させる
ことにより、図示してない燃料貯留槽から固形燃料を定
量的に供給することができる。なお、燃焼筒１０の内径
ＤＩと高さＨの比は、例えばＨ＝１〜３Ｄ１である。燃
焼筒１０の下部側面の燃料供給口１２とは別の位置に、
第３図に示すように、燃焼用空気供給口１７が設けられ
ている。燃焼用空気供給口１７は燃焼筒１０の内径面に
対して略接線方向に設けられている。燃焼用空気供給口
１７には送風管１８が接続されている。送風管１８の直
径は例えばｌＯ〜５０　ｍ　ｍである。燃焼筒１０の上
部には、耐火物製の排気筒２２が設けられている。なお
、排気筒２２は容易に脱着可能としである。排気筒２２
は図示してない熱交換器と接続される。なお、排気筒２
２の内径Ｄｚは燃焼筒１゜の内径り、よりも小さくしで
ある（例えば、ＤＺ−〇、５〜Ｏ，，８Ｄ、）。燃焼筒
１０の上端部には段付部が設けてあり、排気筒２２との
間にすきま２４が形成されている。このすきま２４と燃
焼用空気供給口１７とを連通させる空気穴２６が燃焼筒
１０の壁部内に設けられている。また、排気筒２２の下
端部は燃焼筒ＩＯの内径よりも小径としてあり、燃焼筒
ｌＯの内部に入り込んでおり、両者間に環状のすきま２
８が形成されている。このすきま２８が飛散防止用空気
送風口を構成している。

この燃焼筒ｌＯを用いて次のようにして固形燃料を燃焼
させる。図示してない燃料貯留槽内の固形燃料は、スク
リュ１６を回転させることによって輸送管１４の内部を
輸送され、燃料供給口１２から燃焼筒１０の内部に連続
的に送り込まれる。

一方、送風管１８及び燃焼用空気供給口１７からは図示
してない送風機によって燃焼用空気が連続的に送風され
る。この送風管１８及び燃焼用空気供給口１７からの送
風によって燃焼筒１０内部の固形燃料３０は、第１及び
２図に示すように、燃焼筒１０の一方の壁に吹き寄せら
れる。この状態において固形燃料３０はその外層部分の
もののみが燃焼用空気にさらされ、外層部分の固形燃料
は浮動して燃焼用空気と十分に混合されて燃焼する。す
なわち、固形燃料３０は燃焼用空気にさらされる外層部
分においてのみ燃焼する。燃焼が進行して軽くなった固
形燃料３０の一部は、燃焼用空気の上昇旋回流によって
燃焼筒１０の上部へ運ばれる。しかし、比較的重量の大
きい破片の場合には遠心力によって燃焼筒１０の壁に近
い部分を旋回するため、空気穴２６、すきま２４、及び
すきま２８を通って、燃焼筒ｌＯの内壁に沿って下方に
流入する空気によって下方に落下する。排気筒２２の内
径Ｄｚは燃焼筒１ｏの内径Ｄ１より小さくしであるため
、燃焼が十分に進んで小さくなった微細な粒のみが排気
筒２２がら排出される。なお、すきま２８から流入する
空気は、燃焼を更に効率良く進行させるための２次空気
としての作用をも有する。固形燃料の燃焼によって生じ
た燃焼灰も燃焼用空気によって浮遊させられると共に一
部は排気筒２２から排出され、燃焼筒１゜の下部に滞留
することはない。従って、高温の部分に燃焼灰が滞留し
ないのでクリンカーの発生が防止される。固形燃料３ｏ
の外層部分の燃焼が進行するに従って、その下層にある
固形燃料３０は外層部分の燃焼熱によって熱せられなが
ら、輸送管１４から輸送されてくる固形燃料３０によっ
て押し上げられ、次第に燃焼状態へ移行していく。

従って、常に固形撚＄４３０の外層部分のみが燃焼状態
となる。なお、燃焼筒１０の燃料供給口１２は燃焼用空
気によって吹き寄せられた固形燃料３０によって常に覆
われている必要がある。燃料供給口１２が固形燃料３０
によって覆われていない場合には、輸送管１４の内部へ
燃焼が進行する可能性があるからである。従って、燃料
供給口１２と燃焼用空気供給口１７との位置関係は、上
記のように吹き寄せられた固形燃料３０によって燃料供
給口１２が覆われるように設定する必要がある。例えば
輸送管１４と燃焼用空気供給口１７とのなす角度を３０
〜４５度とすれば、固形燃料３０によって燃料供給口１
２を覆うことができる。

上記のようにして固形燃料３０を燃焼させることにより
、固形燃料３０はその外層部分にあるものが浮動するこ
とによって燃焼用空気と十分に混合し、完全に燃焼する
。また、クリンカーの発生源で燃焼灰は、固形燃料３０
の燃焼によって発生すると直ちに燃焼用空気によって浮
遊させられ、その一部は排気筒２２から外部へ流出して
いくため、高温部分に滞留せず、燃焼筒１０の内部にク
リンカーが発生することはない。

なお、上記実施例では、燃料供給口１２は燃焼筒１０の
下部側面に設けたが、燃焼筒１０の底面中央部に設けて
も差し支えない。また燃焼用空気供給口１７は２個以上
とすることも可能である。

燃焼用空気供給口１７に供給する空気及びすきま２８（
飛散防止用空気送風口）に供給する空気は共に送風管１
８から供給するようにしてあったが、別々の送風管から
供給するようにしてもよい。

（へ）発明の効果 以」−説明してきたように、本発明による固形燃料の燃
焼装置は、耐火物製の燃焼筒の下部側面又は底面に燃焼
筒内部へ固形燃料を供給可能な燃料供給口が設けられて
おり、燃焼筒下部側面には燃焼筒の内部に燃焼筒内径の
略接線方向に燃焼用空気を送風可能な燃焼用空気送風口
が設けられており、燃焼筒の上部には燃焼筒よりも小径
の耐火物製の排気筒が設けられており、また燃焼筒の上
部には燃焼筒内壁に沿って下方に向けて空気を送風する
飛散防止用空気送風口が設けられているので、固形燃料
は浮動して燃焼用空気と十分に混合されて燃焼し、また
固形燃料の燃焼に伴なって発生する燃焼灰は浮遊し又は
燃焼筒から排出され高温の燃焼部に滞留せず燃焼筒の内
部にクリンカーが発生することが防止される。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明による燃焼装置を示す図、第２図は燃焼
筒の平面図、第３図は第２図のＩＩＩ　−ＩＩＩ線に沿
う断面図である。 ｌＯ・φ・燃焼筒、１２・争・燃料供給口、１４・・・
輸送管、１６φ・拳スクリュ、１７・・・燃料用空気送
風口、１８・・Ｏ送風管、２２・・・排気筒、２４・―
・すきま、２６・ψ・空気穴、２８・・拳すきま（飛散
防止用空気送風口）。 特許出願人株式会社日木製鋼所 代理人　弁　理　士　宮　内　利　行

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 耐火物製の燃焼筒の下部側面又は底面に燃焼筒内部へ固
   形燃料を供給可能な燃料供給口が設けられており、燃焼
   筒下部側面には燃焼筒の内部に燃焼筒内径の略接線方向
   に燃焼用空気を送風可能な燃焼用空気送風口が設けられ
   ており、燃焼筒の上部には燃焼筒よりも小径の耐火物製
   の排気筒が設けられており、また燃焼筒の上部には燃焼
   筒内壁に沿って下方に向けて空気を送風する飛散防止用
   空気送風口が設けられている固形燃料の燃焼装置。