JPS6085880A - 締付装置 - Google Patents

締付装置

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JPS6085880A
JPS6085880A JP19209383A JP19209383A JPS6085880A JP S6085880 A JPS6085880 A JP S6085880A JP 19209383 A JP19209383 A JP 19209383A JP 19209383 A JP19209383 A JP 19209383A JP S6085880 A JPS6085880 A JP S6085880A
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clip
plate
tightening
pressure
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轟木 三郎
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  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1、産業上の利用分野 装置に関する。
2、従来技術 まず、従来の交差状に配置されている鉄筋等の被締付体
の結束手段について説明する。
コンクリートを使用する工事等においては、その多くが
コンクリートの補強材として鉄筋が使用されており、こ
の鉄筋は、コンクリートを流し込くの鉄筋を縦横に、格
子状に設ける必要がある。
しかし、このままの状態では鉄筋は固定されておらず、
コンクリートを流し込む際コンクリートの流れにより動
かされ、鉄筋がコンクリート内部で偏在した状態で固ま
り、強度的に弱くなる。従って、格子状に配設された鉄
筋が、コンクリートの流れにより動かないようにするた
め、鉄筋が交差している部分は、縦横の鉄筋を互いに固
定する必要がある。
交差状の鉄筋の結束は、コンクリートを流し込む際に鉄
筋がコンクリート内で偏在しない程度の強度と、流し込
んだコンクリートがかたまり収縮する際発生し易い割れ
を防止する為に、鉄筋がある程度動くことの出来るゆる
さがあることが理想である。
そこで、従来は、一本の針金を二重にし、これを手によ
り交差している鉄筋の下側を通して一周させ、手である
程度締めた後、二重にした折り目に鳶口状の締付金具を
差し込み、これを数回まわして結束を行なっていた。こ
の結束手段によれば、コンクリートを流し込んでも鉄筋
が偏在するのを避けることが出来ると共−、コンクリー
トが固まり、収縮する際に、鉄筋がある程度動くことが
出来る結束強度であるため、コンクリートが割れるのを
防止することが出来る。
しかし、何千、何方とある結束必要個所を一々手で行な
うのは、手間と時間を必要とし作業能率が悪い。しかも
、手で行なうため、結束強度が一定でなく、締め不足や
、締め過ぎて針金を切る等、むらが多い。そして、作業
場等は足場が悪い場合が多く、特に高所で、両手で結束
作業を行なうのは危険が伴う。高所で、結束途中で針金
が切れた場合等は、作業者が落ちる危険が大である。
3、発明の目的 強度が一定で、片手でも操作をすることが出来る安全な
締付装置を提供することを目的としている。
4、発明の構成 即ち、本発明は、クリップ手段により被締付体を締付け
るように構成した締付装置において、前記被締付体に対
する締付部を形成する一対のアーム部を有し、これら一
対のアーム部間に亘って前記破線イ1体が架渡され、前
記クリップ手段が前記一対のアーム部間の間隙内へ供給
された状態で前記締付けが行なわれるように構成したこ
とを特徴とする締付装置に係るものである。
5、実施例 以下、本発明を図面に示す実施例につき詳細に説明する
第1図は、交差している被締付体(例えば鉄筋)をクリ
ップ6により結束する締付装置の全体斜視図である。こ
の締イ」装置は、加圧空気により作動し、加圧空気を空
気取入口1から取り入れ、操作制御部2に設けられてい
る引金3を引くと、操作制御部2内でコントロールされ
た加圧空気が、加る。ピストン30が加圧空気により押
し下げられることにより、ピストン30に接続されてい
る加圧部材38が、マガジン部7に装填されているクリ
ップ6を加圧し、交差しいてる鉄筋を互いに結束するこ
ととしている。
なお、操作制御部2のケーシングは、片手で握ることの
できる程度の太さであり、この締付装置を運搬し、かつ
締付操作をするにも片手で充分に行なうことが出来る。
そして、この締付装置の重心は、操作制御部2のほぼ中
央に来るよう設計されており、このことも、この締付装
置の操作性を良くし、作業能率の向上に役立っている。
つぎに、この締付装置に使用されるクリップ6について
説明する。
この締付装置に使用されるクリップ6は、第2図に示す
ような長尺の板6Iを、仮想線で示す線に沿って切断を
することにより製造される。切断されたクリップ6の原
型を第3図に示す。切断をするには、例えば、プレスに
より打ち抜き、あるいは他の手段により行なってもよい
。第2図からも明らかなように、長尺の板6Iをプレス
により切断し、第3図に示すクリップ6の原型を製造す
る場合、1回の工程で終了し、かつ長尺の板6Iある。
゛ 第3図に示すように、長尺の板6Iから切断された
クリップ6は、第1板部6Aと、第2板部6Bとにより
構成されており、第1板部6Aの角部6Gと、第2板部
6Bの角部6Fとは、直角の部分が残らぬように切断さ
れている。これは、このクリップ6を締付装置により被
締付体を締付ける際に、クリップ6の直角の部分が被締
付体の1部に当たり、スムーズに締イ]動作が行なわれ
ないといった事態を防ぐために切断しているのである。
このクリップ6は、一枚の長尺の板6Iから多数製造す
るもの屏であり、第1板部6Aの角部6G、及び第2板
部6Bの角部6Fから取除かれている直角の部分は、隣
のクリップ6の第1板部6Aと、第2板部6Bとを一体
化している部分6 Hzと6H+のであり、残された6
 Htと6 H+の部分がクリップ6の第1板部6Aと
第2板部6Bとの一体化を補強する、かすがいとしての
役割を果たしている。
もし、この部分6 Heと6 H+を残さなければ、締
付けの際、クリップ6の第1板部6Aと第2板部6Bの
間に亀裂が生じ、クリップ6としての役割が果たせなく
なる恐れがある。
即ち、クリップ6の第1板部6Aと、第2板部に締付け
、かつクリップ6の補強に役立っているのである。
第3図に示すような形状に切断されたクリ・ノブ6は、
今度は、仮想線6Dに沿って第1板部6Aが手前にくる
方向に、はぼ直角に曲げられる。第4図は、このときの
状態を示す。つぎに、クリ・ノブ6の第1板部6Aは、
仮想線で示す如く、半円形状に曲げられ、第2板部6B
も折曲部6Cが図面に対し垂直方向に仮想線に沿って曲
げられる。
この折曲部6Cは、被締付体をより確実に締付ける役割
を果たず(詳細は後述する)。
これで、交差している鉄筋等の被締付体を締付けること
の出来るクリップ6が完成されたことになり、これを第
5図から第9図までに示す。
従来技術の項で説明したように、作業場等では、万を越
える締イ旧固所があり、クリップ6をバラバラの状態で
現場に運1iftするのでは嵩張り、ストックするにも
広い場所を必要とする。また、クリ・ノブ6を個々に締
イリ装置に装填するのでは、手間と多くの時間を必要と
する。そこで、複数のクリ・ノブ6を第10図から第1
4図に示すように連結し、クリップ6の運搬、ストック
及び締付装置に装填するときの問題を解決している。ク
リップ6の連結方向に粘着テープを貼り、あるいは、ク
リップ6の間を溶接等により仮止めをするといった、種
々の手段が可能である。
クリップ6は、平板6Iから切断された後、第3図に示
すように、仮想線6Dに沿ってクリップ6の第1板部6
Aが手前にくる方向に曲げられるが、このときの仮想線
6Dは、第1板部6Aと、第2板部6Bとを単に部分す
るように直線で引かれているのではなく、幾分か第1板
部6Aの領域を食い込む形で引かれている。クリップ6
の第1板部6Aと、第2板部6Bとを、単に部分するよ
うな線に沿って両者を直角に曲げると、クリップ6の板
の厚み分だけ、第2板部6Bが第5図、並びに第7図、
第8図に示す位置よりも左側に位置しなければならない
ことになる。これでは、クリップ6を連結した場合、ク
リップ6の第2板部6Bの板の厚みが障害となって、第
10図から第14図に示すようにクリップ6間を隙間な
く連結することはできず、連結されたクリップ6矛iH
’ystti1間には板の厚み分の隙間が生じてしまう
。これではクリップ6を連結するのが難しくなり、例え
粘いにくいものとなり、何の為に連結したのかわからな
くなる。
そこで、クリップ6を連結する場合を考慮して、クリッ
プ6の第1板部6Aと第2坂部6Bとをほにし、折り曲
げることとしたのである。このようにすれば、クリップ
6間に隙間を発生させることなく、第1O図から第14
図に示す如くクリップ6を連結することが出来、扱い易
いものとなる。また、マガジン部7に隙間なくクリップ
6を装填出来るので、多くのクリップ6が収納出来る。
そして、このクリップ6が締付装置により、被締付体を
締付けたときのクリップ6のみの形状を第15図に、実
際に鉄筋8 A、 ’8 Bをクリップ6で締付けたと
きの状態を第16図に示す。既に、半円形状に曲げられ
ていたクリップ6の第1板部6Aにより、鉄筋8Aを下
方向に抑えると共に、第1板部6Aの一端6Lが、鉄筋
8Aの円周に沿って曲げられ、鉄筋8Aを締付ける。一
方、平板状であったクリップ6の第2板部6Bも、締付
装置により、鉄筋8Bの円周に沿って曲げられる。この
とき、第2板部6Bに設けられている折曲部6Cの側面
のエッヂ6Jが、鉄筋8Bの周面に食い込む形に当接す
る。このことが、クリップ6の第2板単に、平板状の板
で巻き付けただけでは、充分に締付けることはできず、
鉄筋8Bに遊びが生じ、鉄筋8Aと、鉄筋8Bとをクリ
ップ6で結束しても、鉄筋8A、8Bは手で容易に動い
てしまう。
しかし、第16図に示す如く、第2板部6Bに設けられ
た折曲部6Cのエッヂ6Jが、鉄筋8Bに食い込む形に
当接すれば、鉄筋8Bの周面に沿って曲げられた第2板
部6Bと、鉄筋8Bとの間に遊びがなくなり、鉄筋8B
がぐらつくような事がなくなる。即ち、第2板部6Bに
設けられている折曲部6Cは、鉄筋8Bを確実に締付け
る重要な役割を果たしているのである。
つぎに、第9図に示すように形成されたクリップ6によ
り、第16図に示す交差上の鉄筋8A及び8Bの結束操
作を行なう締付装置の動作説明を行なう。
第17図は、第1図に示した締付装置の引金3が操作さ
れていないときの位置関係を示した一部断面図である。
この締付装置は、前記したように加圧空気により動作を
するものであり、操作制御部2に設けられている引金3
を操作することにより、操作制御部2内に設けられてい
る主バルブ10を動作させ、主バルブ10と通気管18
.19により接続されている給気排気バルブ11、及び
通気管23により接続されているリターンバルブ12に
加えられる空気圧を制御し、クリップ6を鉄筋8A及び
8Bに締付けている。
以下、この一連の動作を詳細に説明する。加圧空気を空
気取入口lに加えると、この空気は、操作制御部2内の
主バルブシリンダ13の右室13Aに入ると共に、この
空気は、主バルブシリンダ13に設けられている第1通
気管15、第1通気管15を介して、発射バルブ9のシ
リンダ24に加わり、発射バルブコア25は、この空気
圧により押し下げられる。発射バルブコア25が下げら
れると、通気穴40が開き、発射バルブ9のシリンダ2
4に加わっている空気圧が、第6通気管26を介して、
主バルブシリンダ13の左室13Bに加わる。即ち、引
金3を操作せず、単にこの締付装置に加圧空気を加えた
ときには、主バルブシリンダ13の右室13Aと左室1
3Bとに同一の圧力が加わることになる。主バルブシリ
ンダ13の右室13Aと左室13Bとに同一の空気圧が
加わっても、主バルブシリンダ13内を左右に動く主バ
ルブコア14は、右室13Aの方が細く、左室13Bの
方が太く構成されており、この面積比により、主バルブ
コア14は、主バルブシリンダ13内で右側に移動させ
られ、第17図に示す位置となる。
主バルブシリンダ左室13BのスプリングS1は、主バ
ルブコア14の前記移動を迅速に行なわせるために設け
られている。主バルブコア14が、右に移動すると、主
バルブシリンダ13の右室13Aに加えられている空気
圧が、主バルブコア14内に設けられている第1通気孔
21.第2通気孔41、主バルブシリンダ13に設けら
れている第1通気孔21、及び第移動させ、コア27は
、第17図に示す位置となる。
第18図は、このときの第17図のX−X軸の断面図で
あり、加圧部シリンダ上室44と接続されている給気排
気管43は、給気排気杯・バルブコア27が第18図に
示す位置にあるときは排気管32を介して、何給気排気
管43は、通気管バイパス路18A、第2通気管18.
主バルブシリンダ13に設けられた第2通猟犬17.主
バルブコア14の周面の凹部66、主バルブシリンダ1
3に設けられた第4通猟犬67、排気口39を介しても
外気に連絡されている。
一方、主バルブコア14に設けられている第3通気孔2
2に加えられている圧力は、主バルブシリンダ13に設
けられている第2通気孔41、第5通気管23を介して
リターンバルブ12に加えられる。リターンバルブコア
34は、リターンバルブ12内に設けられているスプリ
ングS!の作用により、常に、上方向に力が加えられて
おり、リターンバルブコア34が第17図に示す位置に
あるときは、リターンバルブシール35の作用により、
第5通気管23からリターンバルブ12に加えられてい
る圧力は遮断され、加圧部シリンダ下室45には、空気
は流れない。′リターンバルブコア34には、リターン
バルブ制御レバー33の一端が取付けられており、リタ
ーンバルブ制御レバー33の他端が当接する加圧部材3
日の側面が、平面部59か、凹部60かにより、リター
ンバルブコア34は、上下するように構成されている。
加圧部4のピストン30が仮想線で示す位置に停止して
いるときには、リターンバルブ制御レバー33は、加圧
部材38の平面部59に当接するから、リターンバルブ
シール35は、リターンバルブコア34と共に下げられ
る。従って、第5通気管23に加わっている圧力は、加
圧部シリンダ下室45に加えられピストン30は押し上
げられ実線に示す位置となる。
ピストン30が押し上げられることにより、リターンバ
ルブ制御レバー33は、加圧部材38の凹部60と当接
することになり、このことによりリターンバルブコア3
4は上に行き、加圧部シリンダ下室45に加えられてい
た圧力は遮断される。
以上の動作により、クリップ6を鉄筋8Aと8Bに締付
ける準備が整ったことになる。
第19図は、この締イ」装置の引金3を操作したときの
一部断面図である。引金3を操作すると、発射バルブ9
内の発射バルブコア25が押し上げられることにより、
第1通気管15から主バルブシリンダ13の左室13B
に加えられていた圧力が遮断されると共に、主バルブシ
リンダ13の左室13Bに蓄えられていた空気は、第6
通気管26、通気穴40、発射バルブコア250周面に
設けられている凹部61、及び発射バルブコア25内に
設けられている通気孔46を介して外に逃げ、主バルブ
シリンダI3の左室13Bに加わっていた圧力は無くな
る。しかし、主バルブシリンダ13の右室13Aには、
常に圧力が加えられているから、主バルブコア14は、
主バルブシリンダ13内を左方向に移動し、第19図に
示す位置となる。すると、主バルブシリンダ13に設け
られた第2通気管17.第2通気管18を介して、主バ
ルブシリンダ13の右室13Aに加えられていた圧力が
、給気排気バルブ11に加わる。この圧力が、給気排気
バルブ11内の給気排気バルブコア27に加わり、コア
27は、左に動かされ、第19図に示す位置となり、加
圧部シリンダ上室44と接続されている給気排気管43
と排気管32とは遮断されると共に、第2通気管18に
加えられている圧力は、給気排気管43を介して、加圧
部シリンダ上室44に加えられ、ピストン30は急激に
下がる。ピストンストッパー36ハ、ピストン30が急
激に下がることにより加圧部シリンダ下室45の底面に
衝撃を与えないようクッションとしての役割を果たして
いる。このことにより、ピストン30に接続されている
加圧部材38と、アーム部37とにより、クリップ6を
鉄筋8A及び8Bに締付けることになる。ピストン30
が急激に下げられることに伴い加圧部シリンダ下室45
にあった外気圧は、リターンバルブ制御レバー33が、
加圧部材38の平面部59に当接し、リターンバルブコ
ア34が下がることにより、加圧部シリンダ下室45と
、第5通気管23との間が開放されるから、第5通気管
23から主パルプコア14の周面に設けられている凹部
62を通じ、排気口39から外に逃げる。
主パルプコア14が、第19図に示す位置にあるときは
、主バルブシリダ右室13Aから、第1通気孔21、第
2通気孔41、第3通気孔22に加えられている空気圧
は、主バルブシリンダ13の内壁に設けられているシー
ル68と69により遮断され、他に洩れるようなことは
ない。
そして、引金3の操作を解除すれば、発射バルブコア2
5は、第1通気管15に加えられている圧力により、押
し下げられ、動作説明の最初に記載した状態に戻る。こ
の締付装置は、引金3を操作する度に以上の動作を繰り
返す。
なお、ピストン30が、第19図に示す下がった状態か
ら、第17図に示す上の位置に戻すのに従来行なわれて
いる方法は、加圧部シリンダ29と一定の関係をもって
連絡している空気貯蔵室を設け、ピストン30を押し下
げるときに加圧部シリンダ上室44に加えられる加圧空
気の一部をこの空気貯蔵室に蓄え、この蓄えられた空気
を加圧部シリンダ下室45に加えることにより、ピスト
ン3oを第17図に示す上の位置まで戻していた。しが
し、この方法によると、加圧部シリンダ29とは別に空
気貯蔵室を設けなければならず、これに必要とするスペ
ース分だけ、締付装置を大きくしなければならず、重量
も重くなり、ハンドツールとしての操作性を著しく低下
させることとなる。また、空気貯蔵室に蓄えられた加圧
空気のみにより、ピストン3oを上の位置に戻すことは
、後記するように力不足で充分な働きをしないのである
ピストン30を押し上げる際に、空気貯蔵室の加圧空気
を使用せず空気取入口1から取入れた加圧空気を使用す
ることは、この締付装置の大きな特徴である。
つぎに、ピストン30が加圧空気により押し下げられ、
加圧部材38が、クリップ6に圧力を加え、鉄筋8Aと
8Bとを結束するときの動作を説明する。
第20図は、ピストン3oが最上部、即ち、第17図に
示ず状態のときの締付部5の拡大斜視図である。
加圧部材38は、第1の板38Aと、第2の板38Bと
が、はぼ直角のL字状に一体に構成されている。
第1の板38Aには、既に半円形状に曲げられているた
めに、鉄筋8A、鉄筋8Bの形状に合わせた切欠として
円弧面38C,38Dが設けられている。
ここで、この締付装置の引金3が操作されると、加圧部
材38は、急激に押し下げられる。加圧部材38が押し
下げられると、マガジン部7に装填されているクリップ
6の1つに圧力が加えられることにより、このクリップ
6はイΦの連結されているクリップ6から切り離され、
クリップ6の第2板部6Bの先端は、アーム部37の間
に設けられているガイド溝58に沿って徐々に曲げられ
、鉄筋8Bを締イ」けることになる。このとき第1の板
38Aの先端部38Gの内側の面38Hは、クリップ6
の第1S部6Aの端部6Mと接触し、クリップ6の姿勢
をある程度規制する役割を果たしている。
ここで、重要なのは、加圧部材38が下がるときに、ク
リップ6に圧力を加えているのは、加圧部材38を構成
する第1の板38Aに設けられた円弧面38Cではなく
、第2の板38Bに設けられている凸部38Eが、クリ
ップ6の折、曲部6cの一端6 H2に対して行なって
いることである。このとき、第1の板38Aに設けられ
ている円弧面38Cにより、クリップ6の第1板部6A
に圧力を加えれば良いように考えられるが、クリップ6
の第2板部6Bは、平らな板からアーム部37のガイド
溝58に沿って変形し、鉄筋8Bを締付けるのであり、
強力な圧力でなければ第2板部6Bは変形するものでは
ない。
もし、加圧部材38の第1の板38Aに設けられている
円弧面38Cにより、クリップ6の第1板部6Aに強力
な圧力を加えれば、クリップ6の第2板部6Bがアーム
37Aとアーム37Bとの間の間隙37Cに設けられて
いるガイド溝58に沿って変形する前に、第1板部6A
が変形し、第1板部6Aが鉄筋8Aを締付けなくなって
しまう。クリップ6の第と 2坂部6B71/(ガイド溝58に沿って変形させ、鉄
筋8Bを締付けるよう曲げるには、クリップ6の第2板
部6Bに、直接強力な圧力を加えなければならない。そ
こで、加圧部材38を構成する第2の板38Bに凸部3
8Bを設け、これによりクリップ6の第2板部6Bに設
けられている折曲部6Cと、第1板部6Aとの間の部分
6H2を加圧し、第2板部6Bに強力な力を直線的に加
えることとしたのである。かかることにより、クリップ
6の第り板部6Bはアーム部37を構成するアーム37
Aとアーム37Bとの間の間F?37Cに設けられてい
るガイド溝6の6 H2に圧力を加え始めた第21図の
状態では、凸部38Eがクリップ6の第2板部6Bの6
I]2の部分に当接されていても、クリップ6の第1板
部6Aと、加圧部材38の第1の板38Aに設けられた
円弧面38Cとの間には、間隙63があり、この間隙6
3は、第22図に示すように、クリップ6が加圧部材3
8により押し下げられても維持されており、クリップ6
の第2板部6Bが鉄筋8Bを締付ける動作が終了する直
前まで保持される。ここで、この締付装置の引金3が操
作されることにより、クリ・ノブ6は加圧部材38によ
り押し下げられ、締付動作が進行する。クリップ6の第
2板部6Bに、強力な圧力が直線的に加わることにより
、第22図に示すように第2板部6Bはアーム37Aと
アーム37Bとの間に設けられたガイド溝58に沿って
曲げられ、鉄筋8Bを締付ける。クリップ6の第2板部
6Bが、鉄筋8Bをある程度締付けると、加圧部材38
の凸部38Eの圧力は、今度は、クリップ6の第2板部
6Bに設けられている折曲部6Cを、鉄筋8Bの円周に
沿う方向に曲げるように作用し、折曲部6Cのエッヂ6
Jが、鉄筋8Bに食い込むようになり、これで鉄筋8B
はクリップ6の第2Mj、部6Bにより確実に締付けら
れることになる。
第20図に示すアーム支持部50には、鉄筋8Aを支持
するための円弧面51が設けられていると共に、加圧部
材38の第1の板38Aの先端部38Gが往復出来るよ
う間隙65が設けられている。そして、円弧面51には
、クリップ6の第1板部6Aの端部6Lが容易に鉄筋8
Aを締付けることが出来るように、クリップ6の厚みを
考慮し、その厚み分を切欠した第2の円弧面70が設け
られている。クリップ6の第2板部6Bが加圧され、鉄
筋8Bを締付ける動作の終了直前までは、アーム支持部
50の第2の円弧面70には、加圧部材38の圧力は加
わらないが、クリップ6が押し下げられてくると、アー
ム支持部50の第2の円弧面70の稜線52が、クリッ
プ6の6 HIの部分に当接することになる。クリップ
6の折曲部6Cを鉄筋8Bの円周の方向に曲げるときの
圧力は、加圧部利38に設けられている凸部38Bと、
アーム支持部50に設けられている第2の円弧面70の
稜線52とにより、クリップ6の6 Htと6 HIと
に圧力を加えている。従って、この稜線52と接してい
るクリップ6の第1メ板部6Aの端部6Lも変形し、鉄
筋8Aの円周方向に沿うように曲がる。稜線52は、第
2の円弧面70を曲面状に切除するように設けられζお
り、この稜線52と、クリップ6の第1板部6Aの端部
6Lとが接する部分は、クリップ6が押し下げられるに
したがって、稜線52の曲面に沿って内側に移行する。
このことにより、クリップ6の第1板部6Aの端部6L
は、充分に鉄筋8Aの円周面に沿って曲げられ、鉄筋8
Aがクリンプ6の第1板部6Aにより確実に締付けられ
る。そして、最終的には、加圧部材38に設けられてい
る2つの円弧面38C,38Dと、アーム支持部50に
設けられている第2の円弧面7o及びアーム部37に設
けられているガイド溝58とにより、鉄筋8Aと8Bと
を締付けているクリップ6に圧力を加え、両鉄筋8A、
8Bを結束しているのである。
第23図は、この締付装置によりクリップ6が鉄筋8A
及び8Bを結束したときの締付部5の部分の斜視図であ
り、第24図は、第23図の別方向から見た外観図であ
る。
つぎに、以上の動作を確実、迅速に行なうために、この
締付装置に設けられている他の装置について説明する。
第25図は、締付部5に設けられているクリップストッ
パー47の右側面図である。クリップ6は、第25図に
示す姿勢を維持しながら押し下げられなければ、クリッ
プ6の第2板部6Bは、アーム部370間に設けられた
ガイドi@5Bに沿って進行せず、鉄筋8Bを締付ける
ことは出来ない。ところが、クリップ6は、折曲部6C
の端部6 Hzの一点に、加圧部材38に設けられてい
る凸部38Bから圧力を加えられているため、押し下げ
られるときにある程度は加圧部材38の第1の板38A
の先端部38Gの内側の面3BHにより規制されるが、
第25図に示す姿勢を維持することが出来ず、クリップ
6の第2板部6Bがガイド溝58からそれるおそれがあ
る。
そこで、クリップ6が加圧部材38により押し下げられ
る途中でも、第25図に示す姿勢を維持させるわってい
る。クリップ6が加圧部材38により加圧されていない
ときは、スプリング47Aの作用により、クリップスト
ッパー47は、第25図の実線に示す位置にある。ここ
で、締付装置の引金3が操作され、加圧部材38がクリ
ップ6に力を加えることにより、クリップ6は他のクリ
・ノブ6から切り離される。このとき、クリップ6は、
加圧部材38の第2の板38Bに設けられている凸部3
8.Eのみにより力が加えられるから、そQ姿勢が安定
せず、クリップ6の第2φ板部6Bが手前方向か又は仮
想線の矢印Aに示す如く、それる場合がある。そこで、
クリップ6が手前方向にそれるのを、第25図の実線の
位置にあるクリップスト・ツバ−47がこれを防いでい
る。そして、クリップストッパー47の斜面部47Cは
、クリップ6の第2板部6Bの折曲部6Cを曲げた部分
6にと接する。クリ・ノブ6のこの接した部分6Kに加
えられる力の方向は、クリップストッパー47に設けら
れているスプリング47Aの作用により、加圧部材38
がり肝ノブ6に加えている力の方向とは反対方向である
。勿論、加圧部材3Bの力の方が、クリップスト・ツバ
−47のそれよりも、はるかに大であるから、クリ・ノ
ブ6は、加圧部材38により押し下げられる。しかし、
クリ力の作用により、第25図の仮想線の矢印Aで示す
方向にクリップ6の第2板部6Bがそれるのを防止して
いるのである。
即ち、クリップストッパー47は、クリップ6が加圧部
材38により押し下げられるときに、クリップ6の姿勢
を一定に保つ制御装置としての役割を果たしている。
つぎに、クリップ6を収納するマガジン部7に第4図は
、この締付装置のマガジン部7を表わマガジン部7は、
締付部5に対しクリップ6を供給する役割を果たすもの
であり、数多くのクリップ6を収納することができると
共に、簡単にマガジン部7にクリップ6を補給出来る構
造であることが必要である。マガジン部7に少ないクリ
ップ6しか収納することが出来なければ、締付作業中に
何回もクリップ6を補給しなければならず、作業能率を
低下させる。といって、クリップ6を数多(収納するた
めに、マガジン部7を長くすれば、この締付装置の全体
が大きくなり、)λンドツールとしての操作性を悪くす
ることとなる。以上の事を考察し、この締付装置のマガ
ジン部7には、種定の姿勢に保つためのクリップガイド
レール49と、クリップ6を締付部5方向に押圧するだ
めのクリンプ押圧部材53とから構成されている。クリ
・ノブ押圧部材53は、クリップ押圧部材53に取付け
られている巻バネ48の作用により、常に締付部5方向
に力が加わっている。この締付装置が、締付動作を行な
っている間は、クリップ6は1つづつ消費されるから、
マガジン部7から締付部5に対し、クリップ6を供給し
なければならない。そこで、クリップ押圧部材53に設
けられている巻ノ\ネ48の作用で、クリップ6をクリ
ップ押圧部材53により、締付部5方向に圧力を加えて
いるのである。このときの、クリップ押圧部材53の位
置を、第26図の二点鎖線で示す。このように構成すれ
ば、手で操作することな(、マガジン部7にクリップ6
が無くなるまで、締付部5にクリップ6が供給される。
マガジン部7にクリップ6が無くなったときは、クリッ
プ6をこの締付装置に補給しなければならない。クリッ
プ押圧部材53は、前記したように、締付部5方向に力
が加わっているから、第27図に示すクリップ押圧部材
53のレバー55を手前方向に操作し、クリップ押圧部
材53が停止するまで、引っ張る。このときのクリップ
押圧部材53の停止位置を、第26図に一点鎖線で示す
。クリップ抑圧部材53は、第27図に示す支点Pを中
心としである程度回動できるように構成されており、ク
リップ押圧部材53が、第26図の前記停止位置まで移
動させられると、クリップ押圧部材53に設けられてい
るクリップ押圧部材53に設けられた凸部74が、上蓋
73と接触する第27図の実線に示す位置まで角度を変
更することが出来る。
ここで、レバー55を引いている力をゆるめれば、クリ
ップ押圧部材53は巻バネ48の作用により締付″゛部
5方向に力が加えられており、上蓋73を構成する支持
部73Aに、クリップ押圧部材53に設けられた凸部7
4が乗る形とな炉ζレバー55から手を離しても、クリ
ップ押圧部材53はこの角度を維持したまま停止してお
り、角度が変更するような事はない。このときのクリッ
プ押圧部材53の位置を第26図の実線で示す。
クリップ押圧部材53を、マガジン部7にクリップ6を
補給するときに、角度を変更するように構成したのは以
下に記載する理由による。
前記したように、マガジン部7には出来るだけ多くのク
リップ6を装填しなければならず、しかもこの締付装置
のハンドツールとしての操作性を良くするためには、マ
ガジン部7の長さを出来るだけ短くしなければならない
。もし、クリップ押圧部材53の角度を変更することが
出来ず、単にマガジン部7内のクリップ6の軌道上を前
後に動くのみの構成としたならば、連結されたクリップ
6を装填する場合、第26図に示すクリップガイドレー
ル49の端部49Aと、クリップ押圧部材53との間に
、連結されたクリップ6の長さだけのスペースが必要と
なる。即ち、クリップ押圧部材53の角度が変更出来な
いときは、クリップ押圧部材53が障害となって、クリ
ップ6をマガジン部7に装填することが出来ないのであ
る。そこで、クリップガイドレール49の端部49Aと
、クリップ押圧部材53との間に、連結されたクリップ
6の長さ分のスペースをとるとすれば、上蓋73と、ク
リップガイドレール49を短くするか、または、マガジ
ン部7を連結されたクリップの長さの分だけ長くしなけ
ればならない。クリップガイドレール49を短くすれば
、マガジン部7に収納出来るクリップ6の数が部7を長
くすれば、締付装置のハンドツールとしての操作性を低
下させる。そこで、クリ・ノブ押圧部材53を、クリッ
プ6をマガジン部7に補給する〆ときには、補給の障害
とならぬように角度を変更させ、マガジン部7を長くす
ることなく、数多(のクリップ6を収納することを可能
としたのである。
以上の動作により、マガジン部7にクリップ6を補給す
る準備が整った事になる。
つぎに、用意したクリップ6の第2板部6Bを下にし、
半円形状に曲げられた第1板部6Aの内面を、クリップ
ガイドレール49に接触させるようにマガジン部7に挿
入する。クリップ6の第2坂部6Bは、規制板54によ
り左右に動くのが防止され、半円形状に曲げられた第1
板部6Aの動きは、クリップガイドレール49により規
制されるから、クリップ6がマガジン部7に挿入された
ときには、クリップ6の姿勢は、第27図に示す状態と
なる。
ツブ6を挿入しても、個々のクリップ6の姿勢は、第2
7図に示す状態に維持される。マガジン部7に、クリッ
プ6の挿入が終れば、今度は、第27図に示すレバー5
5を手前に引く。第28図に示すように、クリップ押圧
部材53の回動軸Pには、スプリング71が設けられて
おり、この作用により、レバー55を手前に停止するま
で引けば、上蓋73を構成する支持部73Aからクリッ
プ押圧部材53に設−けられたすることとなる。
第29図は、この締付装置の締付部5の斜視図であり、
締付部5を形成する側板80には加圧部材38を構成す
る第1の板38Aの一部を見ることの出来る窓56が設
けられている。そして、この窓56から見える加圧部材
38の第1の板38Aには、複数の溝38Fが設けられ
ている。この締付装置は、固いクリップ6に強力な力を
加えることによりクリップ6を曲げ、交差状の鉄筋8A
、813を結束するものである。クリップ6の締付けの
際に、強力な力が、加圧部材38.クリップ6、そして
鉄筋8A。
8Bに加わることにより、これら部材が互いに噛み合い
、加圧部材38が元の位置に戻らなくなることも考えら
れる。このような事態が発生したときには、この締付装
置を鉄筋8A、8Bから取外すことは出来なくなる。こ
れを防止するために、この締付装置は従来のように空気
貯蔵室に蓄えた空気を使用せず外部からの加圧空気によ
りピストン30を戻すこととしていd午あるが、前記部
材同士の噛み合が強く、あるいはクリップ6のトラブル
により、加圧部材38が元の位置に戻らないときの対策
も必要となる。
そこで、加圧部材38が戻らないときには、ドライバー
等を側板80に設けた窓56を通して加圧部材38の第
1の板38Aに設けられている溝38Fに入れ、梃子の
原理により、加圧部材38を元の位置に戻すこととして
いるのである。ドライバー等により、少しでも加圧部材
38が動けば、後は加圧空気により、加圧部材38は元
の位置に戻ることが出来る。
以上のように構成された締付装置において注目すべき事
は、第20図から第23図に示すように、締付部5を形
成する鉄筋8Bを支える部材が一対のアーム部37によ
り構成され、このアーム部37を形成するアーム37A
とアーム37B間に亘って鉄筋8Bが架渡され、クリッ
プ6がアーム37Aとアーム37Bの間隙37C内へ供
給された状態で締付けが行なわれるように構成さB7い
ることである。
以下、この作用効果につき詳細に説明する。締付金具に
力を加え、変形させることにより複数の被締付体く例え
ば鉄棒)を結束するには、加圧部と、鉄棒を支持すると
共に加圧部の力を受けとめを、鉄棒の形状に合わせ、例
えば円弧面とし、鉄棒と、加圧部及び支持部との間に配
される締付金具に圧力を加え、鉄棒同士を結束していた
。このとき、鉄棒と接触する部分の加圧部及び支持部の
形状を、鉄棒に合わせ円弧面とし、かつ鉄棒と接触する
面積を大きくするために、加圧部と支持部を鉄棒の長さ
方向に長くしても、鉄棒同士を充分な力で結束するこが
出来なかった。
本発明者が詳細に検討した結果、前記手段には以下に記
載する問題点があることが分った。
丸い、鉄棒ではあっても、完全な丸ということはあり得
す、また鉄棒の周面には必ず凹凸がある。
鉄棒を支持する支持部、及び加圧部を長くし、その形状
を鉄棒の形状に合わせても、円弧面の全部が鉄棒に接触
しているのではなく、鉄棒の凸部のみと接触しているの
であり、安定性が悪かった。
よりしっかりと支持されていなければならない。
鉄棒をしっかりと支持することはできない。そして、こ
の手段では、締付金具の厚みについて考慮がなされてい
ない。複数の鉄棒は、締付金具がこれらを締付けること
により結束されるものであり、締付金具が加圧され、支
持部の形に沿って変形されるときには、締付金具は鉄棒
と支持部との間を進行しなければならず、鉄棒は、締付
金具の厚みにより、その分だけ動かされることになる。
締付金具は、鉄棒と支持部との間を急激に進行するもの
であり、この際鉄棒は締付金具の厚みにより動かされ、
振動し、支持部によりしっかりと支持されていないので
ある。従って、加圧部により強力な圧力を加えても締付
金具は鉄棒にゆるくしか巻付くことが出来ず、鉄棒同士
をしっかりと結束することが出来なかったのである。
しかし、本実施例では、第20図から第23図に示す如
く、鉄筋8Bを支持し、かつ加圧部材38の力を受けと
める支持部を、アーム37Aとアーム37Bとで構成さ
れる一対のアーム部37としている。そして、アーム3
7Aとアーム37Bに鉄筋8Bを架渡ように単に鉄棒を
支持する支持部を円弧面とし、加圧部からの圧力を円弧
面全面で受けとめるよりも、はるかに大きな力が、クリ
ップ6と鉄筋8Bに加わる。そして、アーム37Aとア
ーム37Bにより鉄筋8Bを支持する方が、従来のよう
に円弧面全面により支持するよりも、鉄筋8Bの安定性
がよいのである。
さらに重要なことは、アーム37Aとアーム37Bとの
間には、クリップ6の厚みを考慮したガイド溝58が設
けられていることである。第22図に示すように、クリ
ップ6の第2板部6Bは、加圧部材38により力を加え
られることにより、ガイド溝58に沿って曲げられる。
このとき、ガイド溝58は、鉄筋8Bと接触しているア
ー・ム37B及びアーム37Aの円弧面64B、64A
よりもクリップ6の厚みを考慮した分だけ深くなってお
り、クリップ6の第2板部6Bは、鉄筋8Bと充分に接
触することなとがないから、クリップ6の締付けがしっ
かりしたものとなる。ガイド溝58が設けられているこ
とにより、クリップ6の第2板部6Bと、鉄筋8Bとの
摩擦が少なく、締付動作も迅速に行なえることとなる。
そして、ガイド溝58の中央には、逃げ溝57が設けら
れている。これは、クリップ6の第2板部6Bが、ガイ
ド溝58に沿って曲げられる際に、第2板部6Bと、ガ
イド溝58との接触面積を少なくするために設けられて
いる。もし、この逃げ溝57が大きくなり、加圧部材3
8でクリップ6に力を加えても第2板部6Bはガイド溝
58に沿って曲がらず、クリップ6の他の場所が曲がる
こともある。そこで、ガイド溝58とクリップ6の第2
板部6Bの接触面積を少なくすることにより、摩擦を小
さくし、スムースに第2板部6B/J(鉄筋8Bを締付
けるようにしたのである。
締付動作が、第22図より少し進んだ状態になると、ク
リップ6の第2板部6Bは、ガイド溝58に沿って曲げ
られ、半円形状になる。そして、第2板部6Bの先端は
、締付動作の開始時とは反対方向に進行する。即ち、締
付動作の開始時には、第2板部6Bの先端は、加圧部材
38と同一の方向に下がるが、締付動作がある程度進行
すると、ガイド溝58により曲げられ、今度は立ち上が
ることとなる。
第2板部6Bの先端が立ち上がるときには、加圧部材3
8の第2の板38Bの先端38Jは、ある程度アーム部
37の間隙3TCを通過しており、立ち上がったクリッ
プ6の第2板部6Bの先端は、今度は、前記第2の板部
38Bの内側面381と、円弧面38Dに案内され、鉄
筋8Bの周面を進行することとなる。第2板部6Bの先
端が立ち上がるときに、この先端と、加圧部材38との
相対的な速度は、加圧部材38の速度の2倍となり、そ
れだけ強力な力が、第2の板部6Bの先端に加わること
となる。従つれた円弧面38Dに到達するまでに鉄筋8
Bを一周するように巻き付くことが可能となるのである
前記した事は、鉄筋8Bを支持し、加圧部材38の第2
の板38Bの圧力を受けとめるアーム部37が、アーム
37Aとアーム37Bとで構成されていることにより効
果的に行なえるのである。
そして、クリップ6の第2板部6Bが、鉄筋8Bを一応
締付けた段階で、前記したように加圧部材38に設けら
れている凸部38Eが、第2板部6Bの折曲部6Cを、
一層鉄筋8Bの周方向に曲げ、最終的には、加圧部材3
8の円弧面38C,38Dと、アーム支持部50に設け
られている第2の円弧面70及びアーム部37に設けら
れているガイド溝58とにより、鉄筋8Aと8Bとを締
付けているクリップ6に圧力を加え、両鉄筋8A、8B
を結束しているのである。このときの締付部5の状態を
第23図と第24図に示す。
なお、本発明は、その技術的思想に基づき更に変形が可
能である。
例えば、実施例では、この締付装置を加圧空気により動
作させていたが、他にモータ、ソレノイド等を使用した
電気的な手段、あるいは油圧により行なうことも出来る
また、被締付体につき、鉄筋を例に説明したが、他に鉄
線、プラスチックの棒、木材等のものを結束することも
可能である。
6、発明の効果 従来の被締付体の締付手段は、手で行なうか、又は締付
林金具を使用した場合であっても種々の欠点があった。
手で行なうには、能率が悪く、危くしてこの動作を繰り
返さなければならず、きつい労働であった。このため、
作業者に対し、高質しかし、本発明による締付装置によ
れば、被締付体を容易、迅速、確実に締付けることがで
きる。
このことにより、作業者は、単純かつきつい労働から開
放されるとともに、危険性がなくなり、被締付体の締付
作業の能率が著しく高まることになる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、第1図は締
付装置の全体斜視図、 第2図は長尺の板から、締付装置に使用するクリップを
製造するときを示した図、 第3図はクリップの原型を示した図、 第4図は第3図のクリップの原型から、締付装置に使用
するクリップの形状にするときの折曲部分を示した図、 第5図は締付装置に使用するクリップの正面図、第6図
は第5図の右側面図、 第7図は第5図の平面図、 第8図は第5図の底面図、 第9図は第5図の斜視図、 第10図は第5図のクリップを連結したときの正面図、 第11図は第10図の右側面図、 第12図は第10図の平面図、 第13図は第10図の底面図、 第14図は第1θ図の斜視図、 第15図はクリップが鉄筋を結束したときのクリップの
みの形状を示した斜視図、 第16図はクリップが鉄筋を結束したときの斜視図、 第17図は引金が操作されていないときの締付装置の一
部断面図、 第18図は第17図のX−X軸の平面図、第19図は引
金が操作されたときの締付装置の一部断面図、 第20図は締付開始前の加圧部材とアーム部の拡大斜視
図、 第21図は締付開始時の加圧部材とアーム部の拡大斜視
図、 第22図は締付動作が行なわれているときの加圧部材と
アーム部の拡大斜視図、 第23図は締付動作終了時の加圧部材とアーム部の外観
斜視図、 第25図はクリップストッパーの右側面図、第26図は
マガジン部を示した図、。 第27図はマガジン部の左側面図、 第28図は押圧部材の背面の左後方から見た斜視図、 第29図は締付部を背面左後方から見た斜視図、である
。 なお、図面に使用されている符号について、1−・・・
・空気取入口 2・・・−・−操作制御部 3・・−一−−−引金 4−・−一一一一加圧部 5−・・−・・−締付部 6−・・・−クリップ 6 A−一−−−−−第1板部 6 B−・−・第2板部 6 C−−−−−一折曲部 7−・・−マガジン部 8 A−−−−一鉄筋(上) LQ−−−−−・・主パルプ 1t−−−−・−・給気排気バルブ 12−−・−リターンバルブ 13−・・−生バルブシリンダ 13A−・−生バルブシリンダ右室 13B−−−−−−1バルブシリンダ左室1 t−−−
一主バルブコア 24・−・・・−・発射バルブシリンダ25−・・−発
射バルブコア 27・−・−給気排気バルブコア 28−・−・−給気排気パルプシリンダ29・−−−−
−一加圧部シリンダ 30−・−・−ピストン 37−・・−・アーム部 38−・・・−・加圧部材 47・・−一−−−クリップストッパー49−−−−−
−−クリップガイドレール53− ・・−クリップ押圧
部材 55−−−−−−−レバー 57・−・・−逃げ溝 58−・・・・ガイド溝 である。 代理人 弁理士 逢 坂 宏(他1名)第20図 第21図 鵠 第22図 第23図 7B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、クリップ手段により被締付体を締付けるように構成
    した締付装置において、前記被締付体に対する締付部を
    形成する一対のアーム部を有し、これら一対のアーム部
    間に亘って前記被締付体が架渡され、前記クリップ手段
    が前記一対のアーム部間の間隙内へ供給された状態で前
    記締付けが行なわれるように構成したことを特徴とする
    締付装置。
JP19209383A 1983-10-14 1983-10-14 締付装置 Pending JPS6085880A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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