JPS6085480A - カセツトテ−プ用透明スリツプシ−ト用材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本ｔ１Ｍはカセットテープにおいてテープやリールの回
転を円滑にし帯電防止を図る透明スリップシートに関す
る。

従来、一般に用いられているこの糧のスリップシートは
カーボンブラック、グラファイト等の導電性物質をテト
ラフルオロエチレン、超高分子量ポリエチレンに混入し
たもの、上記導電性物質を抄き込んだ紙（導電紙）にシ
リコン樹脂を塗布。

含浸したもの、ポリエチレンテレフタレートのシートに
導電性物質を塗布したもの等よりなるものがあるが、い
ずれも全く透明性はない。

テープカセットの外から磁気テープの各自状態を観察で
亀るように使われている透明スリップシートは帯電防止
剤を表面塗布するかあるいは含有させたポリエチレンテ
レフタレートシートに剥離型シリコンをコーティングし
たものか、ポリエチレンテレフタレートシートに酸化イ
ンジウム等の金属蒸着を施し、光線透過率が高くなるよ
うに工夫されたものよ）なるものがある。

しかし前者は、シリコンコーティング層とポリエチレン
テレフタレートシートとの密着性が悪く初期の滑性、帯
電防止効果等の性能を長期間維持しＫくい。またシリコ
ン樹脂が脱落し、磁気テープに移行することによりテー
プ同志が密着したりしてテープ走行が不円滑罠なるとい
う欠点がある。

最近のカセツトは長時間連続に使用することが要求され
ており、この点からも十分にこの要求に答えたものとは
言い難い。

後者は透明性が不十分で滑性、耐摩性にも欠ける。

また１両者共高価な材料を使用しているため製造コスト
が高くつくという難点がある。

又、従来は帯電防止剤を表面塗布する場合、ハケ塗り、
ロール、グラビア、ディッピング、スプレー等の方法で
行なっていたがこれらの方法により形成された帯電防止
層は０．１μ程度以上という厚模しか形成することが出
来ず、その結果スリップシートの滑性が劣るという欠点
が有った。さらに従来の方法に依９帯電防止層を形成し
た場合、該層が形成された面だけしか帯電防止効果が無
く。

シートの両面に帯電防止性を付与する為にはシートの両
面に帯電防止層を形成しなければならなかった。

本発明考は上述した従来技術の欠点を解消すべく鋭意研
究の結果、一層の透明なベース材層と透明表樹脂バイン
ダーよりな９．且つシリコンオイルが固形分基準で０．
１〜２０重量係混入された少々くとも一層の透明樹脂層
と、超音波発振によｐ帯電防止処理液を霧化し１ｍ工す
る方法で設けられた少なくとも一層の帯電防止層とから
成る材料によれば、透明性が良く、且つ充分な滑性及び
帯電防止性を有するカセットテープ用透明スリップシー
ト用材料を高価な材料を用いることなく安価に得ること
ができることを見い出しかかる見知にもとづいて本発明
を完成したものである。

すなわち本発明は、一層の透明なベース材層と。

透明樹脂バインダーよりなり、且つシリコンオイルが固
形分基準で０．１〜２０重量係混入された少なくとも一
層の透明樹脂層と、超音波発振により帯電防止処理液を
霧化し、塗工する方法で設けられた少なくとも一層の帯
電防止層から成ることを特徴とするカセットテープ用透
明スリップシート用材料を要旨とする。

以下９図面に基づ電率発明の実施例について詳細に説明
する。

第１図は本発明カセットテープ用透明スリップシート用
材料の一実施例を示すもので９図中１はカセットテープ
用透明スリップシート用材料であ（３） る。該材料１は透明なペース材層２０両面に透明樹脂バ
インダーよりなり、且つシリコンオイルが固型分基準で
０．１〜２０重量係混入された透明樹脂層８が塗工され
、さらに各々の樹脂層３表面に超音波発振によｐ帯電防
止処理液を錫化し塗工された帯電防止層４が設けられて
いる。

而して本発明において、ベース材層２としては。

ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリメチレンテレフタレート、エチレンビニルア
ルコール共重合体ケン化物、ナイロン、ボリグロビレン
、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、
ポリスチレン、セロファン、二酢酸七ルロース等の透明
性の良い厚み３０〜１５０μのシートを適用し得る。

次に本発明において、透明樹脂層８としてはポリ塩化ビ
ニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ヒニル共重合
体、塩化ビニルー酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体、ポリビニルブチラール。

塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、アクリロ
ニトリル−アクリル酸ブチル−２−ヒトｐ（４） キシエチルメタクリレート共重合体、アクリロニトリル
−ポリオール共重合体などのビニル系、アクリル系樹脂
、ポリエステル系樹脂、アクリロニトリル−ブタジェン
共重合体などのゴム系樹脂。

ニトロセルロース、ジエチルセルロース、アセチルセル
ロースなどの繊維素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ウレタ
ン、フェノキシ、エポキシなどの架橋性樹脂、もしくは
それらの組合せよりなる透明性が良く、前記ベース材と
の密着性の良い、滑性のある樹脂バインダーにシロキサ
ン結６（ｓｉ−。

−５ｔ）とメチル基やフェニル基等からな９．低分子量
、未架橋タイプのもので電気絶縁油、ａｉ＋ａ滑油。

制動油、つや出し、離盤用、皇料添加剤等で用いられて
いるシリコンオイルで９例えば塗料用添加剤（信越化学
製商品名；ＫＰ−３０１）、又は塗料用シリコン系フェ
スグリースなどを固型分基準でバインダー１００重量係
に対して０．１〜２０重量係添加し、溶剤で希釈してな
るコーティング組成愉を前記ベース材面にグラビアコー
ティング。

ロールコーティング、ナイ７−−ティングなどのコーテ
ィング方法により２〜３μ厚にコーティングしてなるも
のを適用し得る。

本発明において１透明樹脂層８中のシリコンオイルの添
加率が０．１重量係未満であるとシリコンオイルを添加
させた効果が認められず、一方２０重量係を越えたと亀
は２０重量係以下の場合と滑性に差が認められず、ｔた
シリコンオイルのブリード・アウトが激しく磁気テープ
に移行し、磁気テープや磁気ヘッドを汚染したり、塗膜
の耐摩性が低下したりするので好ましくない。

さらに本発明において、帯電防止層４としては。

アニオン、カチオン、非イオン性１両性等の界面活性剤
や極性のある高分子から彦る帯電防止剤を溶剤によｐ希
釈した帯電防止処理液を、超音波発振により霧化し塗工
する方法により塗膜厚０．０１〜０．１μに形成してな
るものを適用し得る。

第２図は超音波発振によＱ帯電防止処理液を霧化し塗工
する公知の分子膜塗布装置の略図を示すもので１図中５
は分子膜塗布装置である。該装置５は、Ｓ動子６が共振
し、プラスチックフィルムを張設した隔板７ｔ−通して
超音波を発生させ、該超音波により帯電防止処理液８を
霧化する。帯電防止処理液８を霧化して生じた帯電防止
処理液ミスト９がエアー送入口１０から送られたエアー
に依り排出口１１から噴出され、被撞布物１２の弐ｍＫ
塗布される。同９図中１３は帯電防止処理液８の送入口
、１４は排出口である。

上述した分子膜塗布装置Ｓを用いて帯電防止処理液８を
塗布した場合、０．０１〜０．１μという薄い帯電防止
層４を形成することが出来る。又、公知の様に分子膜塗
布装置５によｐ形成された帯電防止層４は複合誘電体の
理論より透明樹脂層３の有無に関係なく、少なくともペ
ース材層２０片面に設けることにより十分帯電防止性が
付与出来る。

上記のように構成されたカセットテープ用透明スリップ
シート用材料１をエンボスし、抜き屋に依９所定サイズ
に切シ取りチーブとカセットハーフの間に介在させれば
、従来のものより安価でしかも透明性、滑性、帯電防止
性を備えたスリップシートを提供できる。

（７） 同２本実施例では、ベース材層２の両面に透明樹脂層８
を設け、さらに各樹脂層３表面に帯電防止層４をそれぞ
れ設けた構成となっているがこれに限られるものではな
く、第３図、第４図に示される様に、ペース材層２０片
面に透明樹脂層３を設は他方の面に帯電防止層４を設け
ても良いし、ベース材層２の両面に帯電防止層４を設け
、さらに各層４の弐面にそれぞれ透明樹脂層３を設けて
も良い。又、第１図、第４図の片面だけの処理を施こし
たものでも良い。

以上、説明した様に本発明のカセットテープ用透明スリ
ップシート用材料は、一層の透明なベース材層と、透明
樹脂バインダーよりなシ、且つシリコンオイルが固戴分
基準で０．１〜２０重量係混入された少なくとも一層の
透明樹脂層と、超音波発振により帯電防止処理液を霧化
し、塗工する方法で設けられた少なくとも一層の帯電防
止層から形成されているので、帯電防止層紘従来のハケ
塗９等の方法での塗布によｐ形成されたものと比較して
薄く塗布することが出来、したがって従来の（８） スリップシート用材料と比較し滑性にすぐれ、しかも帯
電防止効果を損なうことのないスリップシート用材料を
提供することが出来る。

又９本発明に依るスリップシート用材料はその帯電防止
層を透明樹脂層の有無に関係なく少なくともベース材層
の片面に設けることにより複合誘電体の理論から十分帯
電防止性が付与出来、しかるに帯電防止層のない面ある
いは内層に帯電防止層を設けた際の表面でも静電気を発
生させない効果がある。又２本発明のスリップシート用
材料を用いて透明スリップシートを形成すれば従来のも
のより安価で、しかも透明性、滑性、帯電防止性のすぐ
れた透明スリップシートを得ることが出来る等種々の効
果を有するものである。

以下、具体的実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明
する。

実施例１ ポリエチレンテレフタレートフィルム５０μの片面に塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体からなるバインダーにシ
リコンオイル（ＫＰ−３０１，（ｌ越化学製）２％を添
加したニスを三本リバースリールコーターで塗工した。

インラインで第２図の分子膜塗布装置によりエレクトロ
ストリッパーＳＲ（花王製）の酢酸エチル希釈液を塗布
した。これｔ′−スリップシートの所定のエンボス及び
打抜き加工をしたものは、透明性よく帯電防止被膜が０
．０５μと薄膜であるため、滑性には悪影響なく良好で
、帯電防止性を有したスリップシートを提供でもた。

実施例２ 二軸延伸ポリプロピレンフィルム７５μの片面にあらか
じめ分子膜塗布装置でスバーンｉｏ（ライオン製）のア
ルコール溶液を塗布し、更にその上にインラインで塩ビ
−アクリルポリオール共重合体バインダーＫＫＰ−３０
２（信越化学展）３チを添加したニスをグラビヤリバー
スロールコータ−で塗布し九。このものを所定のエンボ
ス及び打抜加工を行うと、透明性、滑性、帯電防止性が
良好で加工コストの低いスリップシートが提供できた。

【図面の簡単な説明】

第１図、第３図及び嬉４図は本発明スリップシート用材
料の実施例を示すもので、第１図は本発明スリップシー
ト用材料の一実施例を示す縦断面図、ｌＥｇ図及び第４
図は本発明スリップシート用材料の他の実施例を示す縦
断面図、第２図は帯電防止層を形成する際に使用される
分子膜塗布装置を示す縦断面略図でおる。 １−−−−−一カセットテープ用透明スリップシート用
材料２・−・−ベース材層　３・−−−一−−−透明樹
脂層４・−一−−−−帯電防止層 特許出願人　大日本印刷株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一層の透明なベース材層と、透明樹脂バインダーよシな
   ９．且つシリコンオイルが固形分基準で０．１〜２０重
   量係混入された少なくとも一層の透明樹脂層と、超音波
   発振によシ帝電防止処理液を霧化し、１１に工する方法
   で設けられた少なくとも一層の帯電防止層から成ること
   を特徴とするカセットテープ用透明スリップシート用材
   料。