JPS6083577A - ホテイアオイを原料とするタバコ様喫煙物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はホティアオイを原料とする新規なタバコ様の喫
煙物に関するものである。

ホティアオイは南アフリカ原産のミズアオイ科の多年草
でホテイソウとも呼ばれる。我が国には明治中期に観賞
用として渡来したとされている。

このものは浮遊性の水草で、水面に浮かび、匍匍枝を出
して周囲に株を殖やし、水面をおおうように繁殖する。

その繁殖力は旺盛で、春から秋にかけては１０日で２倍
以上に生育する。また、ホティアオイは汚水の中でも盛
んな繁殖力を発揮し、富栄養化の原因となる窒素、リン
、カリウムを他の植物より多く吸収し、生活排水で汚れ
た都市部の農業用水の浄化にも有効に利用されている。

更に、一部には、し尿処理や下水処理にホティアオイを
利用し、ホティアオイの栽培と汚水浄化処理とを一挙に
行なおうとする試みまでなされ、これにより多量に副生
するであろうところの生長したホティアオイの利用方法
が種々検討さ第１ている。

本発明はホティアオイの乾燥物に着火してタバコと同様
に喫煙に供したところ、その煙がナス科タバコ属の植物
に似た芳香と風味を呈することを発見し、ホティアオイ
が喫煙物として有用ではないかとの想定のもとに研究を
重ねた結果、完成したもので、その要旨とするところは
、ホティアオイの根、茎、葉の乾燥物を細断蒸煮後その
まま、又はアミラーゼを加えて糖化して紙巻用原料とす
るか、あるいは、ホティアオイの茎部乾燥物を蒸立後そ
のまま又はアミラーゼを加えて糖化してタバコの葉巻形
状にすることにある。

ホティアオイ乾燥物成分の分析結果の一例は第１表のと
おりである。

第１表 糖質　３８．９％ 蛋白質　１９．６％ 脂質　１．９％ 繊維質　１８．８％ 灰分　１９．４％ 水分　３．４％ 第１表から明らかなように、ホティアオイは。

糖質、蛋白、繊維質を多く含有し、脂質が少ない点でタ
バコによく似ている。

タバコはナス科に属する一年生の草木で、ヴアージニア
葉の甘いのみ味の黄色種であるが、ホティアオイもこれ
に類似し、甘味を有するものである。

そして、タバコの場合、蛋白質、ニコチン、セルロース
が少なく糖分及び樹脂類の多い葉タバコが良品質である
とされているが、この点でも糖質の多いホティアオイが
タバコに類似している。

タバコの煙にはニコチンを主とするアルカロイド類、−
酸化炭素、多核炭化水素類、アルデヒド類、有機酸類、
フェノール類、水分など多くの成分が含まれる。このう
ち、ニコチン、有機酸からなるタールは全煙成分重量の
７％前後で、その他の９０％以上は水分及び無機又は有
機のガス成分である。もちろん、ホティアオイには、ニ
コチンを主とするアルカロイド類は検出されていないが
、どうしたことか、喫煙して良好な気分になる。

一般に煙中の糖類、有機酸などは、やわらかさ、甘さを
与え、刺戟は繊維素、揮発性塩基、フェノールなどであ
り、のみとたえはニコチンなどのアルカロイドによると
ころが大で°、香りは精油、樹脂、エステルなどが効く
といわれている。タバコの場合でも、葉タバコのみで製
品とすることは少なく、各種の香料が添加されている。

例えば、基礎香料として、甘草水、砂糖液、ラム酒、蜂
蜜、チョコレート、トンカ豆、各種果汁（バニラエツセ
ンスなど）、果実、干果実、スパイス、メンソール、グ
リセリン、高級アルコールなど多種類に及び、どのよう
なものが配合されているかは極秘である。ホティアオイ
に対しても、これら公知の香料を適宜含浸処理すること
ができる。

しかし、一番効果的なのは、現在のところ、糖分を積極
的に増す処理による方法であって、ホティアオイの根、
茎、葉の乾燥物を細断蒸煮後、アミラーゼを加えて糖化
処理を施すと、煙にやわらかさと甘さを与え、香りも増
して嗜好性が増大する。

更に、ホティアオイの良好なところは、その茎部の形が
葉巻にそっくりであることである。ホティアオイの茎部
の柄は下半部が著しく膨れて「浮き」の用をするので和
名として「布袋葵」の字が使われている。この茎部のほ
どよく膨れた部分の上下を切断して東部と根部を除去す
ると、整形しなくともそのままで葉巻に使えるのである
。

以上、ホティアオイと従来のタバコとを成分的に対比し
たが、タバコ属の植物に似た成分、すなわち、糖質、蛋
白質、アミノ酸、繊維素、灰分、無機元素を含有し、在
来のタバコと同様な好適な喫煙原料となりうろことが理
解できる。

ところがこれまで、ホティアオイは単なる観賞用の水草
としてしか受け止められていず、タバコ原料になるなど
は全く考えられていなかったようである。しかも、現在
、発癌性物質といわれているニコチンやタール類が皆無
か、もしあったとしても極めて僅少である点で、健康の
喫煙原料、すなわち健康用タバコとして有用であろうか
と考える。

ホティアオイを原料とする製造方法は今後の課題である
が、少なくとも現在のタバコにおいて実施されている熟
成のための長期貯蔵の必要なくして喫煙に供しうるこ１
とが判明している。

したがって、製造も簡単で、しかも原料も浮草であるか
ら、水耕栽培で、夾雑物もなく、根、茎、葉の選択も不
要で、全体が原料となりうる。また、前述したように葉
巻タバコ様にするときは茎部のみを根、茎から切り離す
だけで整形できる点も極めて手間の省けるところである
。

ホティアオイからタバコ様喫煙物の製造方法の概要は次
のとおりである。

先ず、水耕栽培で生長したホティアオイを１０〜１１月
頃枯死する前に収役し、水洗、天日又は人工乾燥して乾
燥物とする。

キザミ又は、シガレット様喫煙物にする場合は、根、茎
、葉の総てを裁断機で細断し、葉巻様喫煙物にする場合
は根と葉を大まかに切断して茎の部分のみを取り出す。

裁断物又は整形物は蒸気釜中で約６０分間蒸煮し、その
まま又は次にα−アミラーゼを適宜加えてデンプンの一
部又は全部を糖化し原料とする。次いで、適当な香料を
加え、数日間堆積熟成した後、所定の形状に細断又は整
形して水分調整、包装を行って製品とする。

本発明に係るホティアオイを原料とするタバコ様喫煙物
は、原料ホティアオイが旺盛な繁殖力を有するため豊富
に供給でき、得られた製品は従来のタバコ祿の嗜好品と
して十分な品質のものであり、しかも、ニコチンやター
ルの害の少ない健康的喫煙物、すなわち健康用タバコと
して有用なものである。

以　」二 出願人　株式会社西日本浄化槽管理センター同　石　井
　猛 代理人　弁理士　森　廣　三　部

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ホテイアオイの根、茎、葉の乾燥物を細断蒸煮後その
   まま又はアミラーゼを加えて糖化してなる紙巻用原料を
   用いてシガレット形状にしてなるホティアオイを原料と
   するタバコ様喫煙物。 ２ホテイアオイの茎部乾燥物を蒸煮後そのまま又はアミ
   ラーゼを加えて糖化してタバコの葉巻形状にしてなるホ
   ティアオイを原料とするタバコ様喫煙物。