JPS6083221A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は電子線硬化型の磁気記録媒体に関し、詳しくは
磁性粉末に表面処理を施した磁気記録媒体に関する。

従来技術 磁気テープ、フロッピーディスク等で代表される磁気記
録媒体にはプラスチックフィルムのような非磁性支持体
上に磁性粒子（例えばγ−Ｆｅ２０４１々と）及び電子
線硬化性ノ々インダーを主成分とする磁性層を設けたも
のが升られている。この種の磁気記録媒体は支持体上に
前記ノ々インダーを含む磁性塗料を塗布した後、その表
面に電子線を照射して塗膜を硬化させることにより作ら
れる。このような電子線硬化性ノ々インダーを磁性層の
形成に用いた磁気記録媒体の製造法は磁性塗料中の固形
分の凝固防止及びポットライフの向上、製造工程の簡略
化、省エネルギー等の点で一般に有オリであるとされて
いる。しかし、こうした記録媒体に用いる樹脂は本来親
油性であって磁性粉末とのなじみが一般に悪い。また磁
性粉末表面に存在する微孔中に入り込んだ空気などが、
その部分への樹脂の浸入、付着を妨けることもあって塗
料々いし磁性層中に磁性粉末を均一に分散し？ｉｆｆ＜
結着されにくい欠点がおった。このため磁気記録媒体に
請求される耐久性や耐摩耗性が十分ではなかった。

こうしたことから、結合剤樹脂と磁性粉末との親和性を
良くする方法として、界面活性剤等で磁性粉末を表面処
理する方法が図られてきたが、電子線硬化樹脂との相溶
性等の問題で未だ十分目的とする品質には至っていない
。他に、水酸基を分子内に有するシリコーンオイルを磁
性塗料中に添加して磁性粉の分散性の向上を図ったもの
が提案されている（特開昭５７−２００９３３号公報）
。だが、この方法によっても必ずしも十分満足し得る品
質を得ることはできない。

目　的 本発明の目的は、上記のごとき従来の電子線硬化型磁気
記録媒体の有する欠点を解消し、磁性粉末の分散性を向
上させて耐久性に優れ磁気特性も十分な磁気記録媒体を
提供する所にある。

構　成 本発明は、磁性粉末及び電子線硬化性ノ々インダーを主
成分とする磁性層を非磁性支持体上に設けた磁気記録媒
体において、前記磁性粉末がリアクティブシリコーンオ
イルで表面改質されたものであることを特徴とするもの
である。

本発明において使用されるリアクティブシリコーンオイ
ルは下記構造式で示され、反応性に富んだＳｉＨ結合を
有する化合物である。

（式中、ｎは１〜２０の整数を示す。）上記シリコーン
オイルによって磁性粉末の表面改質を行うには次の手順
に従うのが良い。

有機溶剤中に磁性粉末及び上記シリコーンオイルを十分
に分散させて磁性粉末表面にシリコーンオイルを吸着さ
せる。次いで溶剤を真空乾燥により除去し更に加熱処理
を行って完全に磁性粉末の表面改質を行う。主に上記構
造式中のＳｉＨ結合がシリコーンオイルの磁性粉末への
固着を強固なものとしていると考えられる。なお、有機
溶剤としては比較的沸点の低い溶剤が用いられ、一般に
メチルイソジチルケトン、メチルイソジチルケトンとト
、ルエンの混合溶剤等が用いられる。希薄溶液は磁性粉
末表面が十分改質され得るような低濃度にされ、１〜Ｓ
　Ｏ？／を程度の濃度となるように調製する。また、上
記シリコーンオイルは、磁性粉末１００重量部に対し０
．５〜５重世部使用することが好ましい。

補力、磁性層に使用される電子線硬化性・々インダーに
は公知のものが使用できるが、磁性層に柔軟性及びある
程度の硬さを持たせるため、他の樹脂と混合して使用す
ることが望ましい。代表的なものとしてはウレタン系ア
クリルポリマー、エポキシ系アクリルポリマー、あるい
は２官能以下のアクリルオリゴマー又は七ツマ−との混
合物である。ウレタン系アクリルポリマーとしては末端
イソシアネートウレタンゾレポリマー（ポリエステル型
又はポリエーテル型ポリエーテルとジイソシアネートと
の反応によって得られる）とヒドロキシル基を有するア
クリレート又はメタクリレートとの反応生成物、例えば
ｓｐ　ＩＪウレタンアクリレート、ポリエステルウレタ
ン化アクリレート、ポリエーテルウレタン化アクリレー
ト、シリコーン変性ウレタン化アクリレート等が例示で
きる。なお分子量は２０００〜１００００程度が好まし
い。

エポキシ系アクリルポリマーはエポキシ化合物又はエポ
キシ樹脂とヒドロキシル基を有するアクリレート又はメ
タクリレートとの反応生成物であり、エポキシ化合物又
はエポキシ樹脂としてはビスフェノールＡグリシジルエ
ーテル、エポキシ化油、エポキシ化ポリブタジェン、脂
肪酸変性エポキシ樹脂、ハロゲン含有エポキシ樹脂等が
例示できる。分子量は２０００〜１００００程度が好ま
しい。

２官能以下のアクリルオリゴマー又はモノマーとしては
ビニルピロリドン、２−エチルへキシルアクリレート、
ラウリルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート
、エトキシエトキシアクリレート、テトラヒド口フルフ
リルアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレー
ト、テトラエチレングリコールジアクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジアクリレート等が挙げられる。

以上のような電子線硬化性バインダ〜は磁性粉末１００
重静部に対し通常、２５〜４０重量部使用される。

磁性粉末としてはγ−Ｆｅ２０ｇ　、　Ｃｏ含含有−Ｆ
ｅ２０３　、　Ｆｅ３Ｏ４、０ｒ０２　、又はＦｅ、　
Ｃｏ、　Ｎｉ等の強磁性金属粉末、或いはＦｅ−Ｃｏ、
　Ｆｅ−Ｎｉ、　０ｏ−Ｎｉ等の磁性合金粉末等が挙げ
られる。

磁性ｊ鰻には以上の材料の他、分散剤、帯電防止剤等こ
の分野で公知の添加物が使用できる。

分散剤としてはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸等
の炭素数１２〜１８個の脂肪酸（亀０００Ｈ，Ｒ，は炭
素数１１〜１７個のアルキルまたはアルケニル基）；前
記の脂肪酸のアルカリ金属（Ｌ　１　＊　Ｎ　ａ　＋　
Ｋ　＊　）またはアルカリ土類金属（Ｍｇ、　Ｏａ、　
Ｂａ等）からなる金属石鹸；上記脂肪酸と高級アルコー
ル（オクチルアルコール、トリデシルアルコール等）ト
の高級脂肪酸エステル、高級脂肪族アミン（ステアリル
アミン、オレイルアミン等）、リン酸エステル（東邦化
学社ｇ　Ｇ　Ａ　Ｆ　Ａ　Ｃ、レシチン等）等が使用で
きる。これら分散剤は磁性粒子１ｐＯ重遣部につき２〜
５重セ：部添加される。

帯電防止剤としてはカーボンシラツク、グラファイト、
カーボンブランクグラフトポリマー等の導電性微粉末が
使用される６、これら帯電防止剤を流加する場合ば磁性
粉末ｉ、　ｏ　。

重量部につき３〜１０重引わ１くとする。

本発明の磁気記録媒体を作るには、表面処理された磁性
粉末、バインダー、その他の材料ヲアセトン、トルエン
、メチルエｆｋケトン、シクロヘキサノン笠の６媒に分
散して磁性塗料とし、これをプラスチックフィルム、合
成紙等の非磁性支持体上に最終膜厚が２〜１０μとなる
ようにドクターブレード、ワイヤーノ々−等の塗布手段
で塗布し、加熱乾燥後、塗膜面に電子線照射を行なって
その中の電子線硬化性ノ々インダーを硬化させればよい
。

効　果 本発明は、磁性粉末に対しリアクティゾシリコーンオイ
ルで表面処理を行うため、磁性粉末の分散性が向上して
耐久性や磁気特性に優れたものである。

以下、実施例によシ本発明の効果を具体的に示す。

実施例 γ−Ｆｅ２Ｏ３（日本バー守ユレス社　１００２Ｈ，Ｒ
−３５０） リアクテイゾシリコーンオイル（日本　２ｆユニカー■
Ｌ−３１） トルエン　２００Ｆ 上記処方をゼールミル（ポット容積ｔｏｏ。

匡；ステンレス♂−ル９８　１０００ｆ’）中で約３時
間分散して上記シリコーンオイルを磁性粉末表面に吸着
させた。次いで溶剤を真空乾燥により除去し更に２００
℃２０分間熱処理を行って完全に磁性粉末表面の改質を
行った。表面改質した磁性粉末は水中にｖ濁させても氷
表面に浮遊し、粉末表面が疎水化していることが確認さ
れた。

次に前記表面改質磁性粉末を用いてディスクシートを作
製した。即ち、 前記表面改質磁性粉末　１００２ エステルウレタン化アクリレート　３０２（ブタンジオ
ール−アジピン酸プ レポリマー（ＭＷ　５００〜３００　（１）とトルエン
ジイソシアイ、−トと のウレタンポリマーにヒドロキ シアクリレートを付加反応させ た重合体） オリゴアクリレート（３官能アクリレ　１０１−ト　東
亜合成化学工楯ＷわＭ８０３０１カーゼンブラック（三
菱化ＱｄＣＨ”３０１　５１Ｆトリデシルステアレート
　０５？ トルエン　７５タ メチルエチルケトン　７５２ 上記組成物をゼールミル（ポット容積 １０００ＣＣニステンＶスｙｇ−に９ｔｉｒｍφ１５０
（１）中で２０時間混合分散して磁性塗料を調製した。

次いでこの塗料をポリエステルフィルム（７５μ厚）上
に通常のドクターブレード法にて均一に塗布乾燥し塗布
厚を２〜３μとした。更ＦＣ塗布面に対し電子線照射機
（エナジーサイエンス社製）で１０　Ｍｒａｄの電子線
照射を行って塗布面を硬化させフロッピー用磁気メモリ
ーディスクシートを作製した。

別に比較例として、表面改質を全く行わない磁性粉末を
用いた以外は上記と全く同じ処方でディスクシートを作
製した。

これらのディスクシートに対し磁気特性及び耐久性テス
トを行った所、下表の様な結果が得られた。

残留磁束密度：分散性の代用特性として示し、測定は市
販の磁気特性測定器で測定した。

角型比：残留磁化比（Ｍｒ　／Ｍｓ　＞で評価した値で
、Ｍｒは残留磁束密度、　Ｍｓは飽和磁束密度を表わす
。またここでの角型比はシートに対して垂直方向の角型
比を示す。

耐久性：市販のミニフロッピーディスクドライグにセン
トし、ヘッドを同一トランク上で回転し、初期出力の８
０チに々つたときの回転回数で表示した。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、　磁性粉末及び電子線硬化性ノ々インダーを主成分
   とする磁性層を非磁性支持体上に設けた磁気記録媒体に
   おいて、前記磁性粉末がりアクティブシリコーンオイル
   で表面改質されたものであることを特徴とする磁気記録
   媒体。