JPS608241Y2 - 電気カ−ペツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は床面等の上に敷設して使用する電気カーペット
の改良に関する。

従来、電気カーペットを敷設する部屋の形状の相違或い
は家具等の位置更には敷設面に高低差のある例えば掘り
こたつ等の場合等電気カーペットを敷設できない場合が
あり、これら諸々の問題点を解消するものとして、電気
カーペットを分割式にして夫々の小面積のカーペットユ
ニットを接続装置を介して電気的に直列接続し、目的に
応じた使用形態にできる構成とした電気カーペットが提
案されている。

しかし、かかる従来の分割式の電気カーペットは、付属
したコントローラにより夫々のカーペットユニットの表
面温度を同一制御する構成としているので、全ての該ユ
ニット表面温度が同一となり、一般に人体でも体温の低
い足先等を速やかに暖めたい場合には全てのユニットを
高温度に設定しなければならず、暖房能力の過大を招か
ざるを得ないという不都合があった。

本考案は上記の如き従来のかかる不都合を解消すべくな
されたもので、少なくとも１つの特定のカーペットユニ
ットに内蔵される発熱線を他のカーペットユニットの発
熱線より高発熱容量として高温部を形威し、更に該特定
のユニットの底部を剛体で形成することにより、特定の
ユニットの表面温度が他のユニットに比較してより早く
かつ高温度で暖房できると共に使い勝手を向上できる実
用効果に優れた電気カーペットを提供するものである。

以下に本考案にかかる実施例を図面に基づいて説明する
。

第１図において、１〜４は電気カーペットユニットで、
これらの組合せでＡの電気カーペット全体を構成する。

ａは該電気カーペットユニット１〜４を電気的且つ機械
的に接続する接続装置として夫々のユニットの所定位置
に設けられた接続ピン受部、ｂは該接続ビン受部ａに対
応する接続装置として隣接するユニット１〜４の電気的
且つ機械的接続を可能ならしめるため該ユニット２〜４
夫々の所定位置に設けられた接続ピン、５は前記ユニッ
ト１〜４の上層部を形成し熱伝達性の良好な伝熱層、６
は該伝熱層５に相対面して前記ユニット１〜４の下層部
を形成する断熱層、７は該断熱層６と伝熱層５との間に
介在され前記接続ピン受部ａと接続ピンｂに電気的接続
する発熱線で、前記ユニット４に内蔵されるものは他の
ユニット１〜３に内蔵されるものより高発熱容量となっ
ている。

８は伝熱層５の熱を感知する感熱線で、前記接続ピン受
部ａと接続ピンｂに電気的に接続し、温度制御装置（図
示せず）と連動している。

９は特定のユニット１の所定位置に設けられ前記発熱線
７、感熱線８を連結するため前記接続ピン受部ａの一方
に電気的且つ機械的に接続するピン付プラグ、１０は前
記ユニット１〜４内に埋設された発熱線７の発熱による
伝熱層５の熱を感知して電源回路をオン・オフする前記
温度制御装置を内蔵したコントローラ、１０ａは該コン
トローラ１０に設けられた温度調節ダイヤルである。

尚、第２図は前記電気カーペットユニット２゜３．４に
おける前記接続ピン受部ａ１接続ピンｂの夫々の位置と
概略形状を示し、図中、該ピン受部ａに該ピンｂを差し
込むことによりユニット２〜４を機械的に接続し且つ電
気的にも直列接続する。

第３図Ａ、 Ｂは夫々前記電気カーペットユニット４の
夫々異なった２種類の構造を示し、いずれのユニット４
においても構成は他のユニット１〜３と概略同様である
が、両図において、３１．３２は例えば合板等からなる
断熱性の優れた剛体、３６は前記断熱層６と同質で剛体
３１の厚さ分だけ薄く形成した断熱層である。

かかる構成の電気カーペットにおいて、第１図の如く、
隣接する各ユニット１〜４を接続ピンｂと接続ピン受部
ａとで連結したピン付プラグ９をユニット１の他方の接
続ピン受部ａに差込み、差込プラグをコンセント（図示
せず）に差し込むと、前記ユニット１〜４の発熱線７が
発熱し、伝熱層５を介してその表面がコントローラ１０
に設けられた温度調節ダイヤル１０ａに設定された所望
の温度迄昇温する。

この時、発熱容量の大きいユニット４は他のユニット１
〜３よりも早＜昇温して高温部を形成し、例えば人体で
も比較的体温の低い足先等を他のユニット１〜３に比較
してより早くかつ高温で暖めることができる。

そして、カーペットユニット表面の該温度が所定温度よ
り上昇すると感熱線８が感知し、制御回路を介してコン
トローラ１０内に設けたスイッチ（図示せず）で電源を
０Ｎ−ＯＦＦする。

尚、上記コントローラ１０の温度制御装置はこれらのユ
ニットの数に関係なく同一制御可能に設定しである。

従って、本考案にかかる前記電気カーペットを室内に敷
設する時に家具等の位置が邪摩になる場合は、第４図に
示す２１の接続コード、即ち前記接続ピン受部ａと電気
的且つ機械的に接続する２２の接続プラグと、同様に前
記接続ピンｂと接続する２３の接続プラグ受部と、該接
続プラグ２２と該接続プラグ受部２３とを連結する２４
のコードとを有する該接続コード２１を用い、前記電気
カーペットのユニットの一部を取りはずし前記接続コー
ド２１を用いて接続すれば良いので、従来のように家具
等を移動する必要もなく、また家具等を電気カーペット
の一部に載置することもない。

更に、ユニットの数を増減することにより、面積の異な
った電気カーペットとして部屋の広さに関係なく使用で
きることは勿論である。

また、例えば掘りごたつのように電気カーペットの敷設
面に高低差がある場合も、前述のように接続コード２１
を用いて段差に応じた電気カーペットを使用できること
は明白である。

同時に、例えば掘りごたつの中の足を乗せる場所にたと
え凹部があったとしても、該凹部を覆うユニットに底面
を合板等の剛体で構成した前記ユニット４を使用すれば
、該ユニット４が該凹部にたれ下がるようなことがなく
、多少の荷重が加わっても十分にその性能を発揮できる
。

更に、従来の電気カーペットのように折りたたんで収納
する必要もないので、オフシーズンには夫々の連結を解
いてカーペットユニットの大きさで収納できる利点をも
有する。

以上述べたように本考案によれば、小面積のカーペット
ユニットを目的に応じて電気的に接続して使用するよう
にし、特に特定のユニットの発熱容量を大きくしたので
、体温の低い足先等をより早く、かつ、高温度で暖房で
き、しかも該ユニットの底面を断熱性に優れた例えば合
板等の剛体で形成したので、足等を乗せるカーペットを
掘りごたつ等に使用する場合等ユニット下部に凹部があ
っても、凹部を覆うユニットとして高温部のユニットを
用いればユニットは変形することがなく、多少の荷重が
加わっても十分にその性能を発揮できる実用効果の大な
る電気カーペットを提供できる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案にかかる電気カーペットを示す斜視図、
第２図は同上の電気カーペットユニットの一例を示す斜
視図、第３図Ａ、 Ｂは同上の夫々異なったユニットの
内部構造を示す一部断面図、第４図は同上のユニットを
接続するための接続コードを示す斜視図である。 Ａ・・・・・・電気カーペット、１〜４・・・・・・電
気カーペットユニット、ａ・・・・・・接続ピン受部、
ｂ・・・・・・接続ピン、７・・・・・・発熱線、８・
・・・・・感熱線、２１・・・・・・接続コード、３１
，３２・・・・・・剛体、３６・・・・・・断熱層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発熱線により加熱される複数の小面積のカーペットユニ
   ット相互を電気的に接続する接続装置を介して大面積の
   カーペットを構成し、前記小面積の少なくとも１つのカ
   ーペットユニットに内蔵される発熱線を他のカーペット
   ユニットの発熱線より高発熱容量として高温部を形威し
   、かつ、該高温部のカーペットユニットの底面を剛体で
   形威したことを特徴とする電気カーペット。