JPS6082211A - ロ−ル開度設定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はロール開度設定方法に関し、更に詳述すればロ
ール摩耗量を加味してロール開度を設定する方法の改良
に関するものである。

圧延機の初期設定ロール開度ＳＳは下記（１）式に示す
如く出側目標板厚ｔｇ（ｍｓ）、圧延機の予測圧延荷重
Ｐ　（Ｔｏｎ　）及びミル剛性係数Ｍ　（Ｔｏｎ　／鰭
）により定まる。

ｔ　ｏ　＝　Ｓ　ｏ　＋　Ｐ　／　Ｍ　−＋１）ところ
で、圧延機のロールは圧延作業の進行と共に摩耗し、そ
の直径を減じる。従ってロール開度は前記（１）式にて
定まる初期設定ロール開度Ｓ。

に上、下ロールの合計摩耗量Δｔを加味し、た下記（２
）式で示されるロール開度Ｓ、に設定する必要がある。

Ｓ、＝ｓｏ　−Δｔ　−（２１ ここにロール摩耗量Δｔは下記（４）式に示す様に圧延
機の出側に設置された放射線厚み計にて測定された放射
線測定板厚ｔ′から下記（３）式で示されるゲージメー
タ厚ｔを減算することにより算出される。

ｔ＝ｓ＋Ｐ／Ｍ　・・・（３） 但し、Ｓは設定ロール開度 Δｔ＝ｔ　’−ｔ＝ｔ　’　−（ｓ十Ｐ／Ｍ）　・・・
（４）しかしながら、上述の様なロール開度設定方法に
よる場合でも十分な板厚精度をｆｉることができなかっ
た。そこで、本発明者等はその原因を解明すべく調査、
試験、研究を行なった結果、圧延中の鋼板には平坦度不
良部、板反り部又は通板高さ変動部が存し、これらの箇
所ではパスラインの上下に正対させた放射線厚み針の線
源がら出た放射線がｗＩ板を斜めに透過するため、また
はＩｔｊＡ源、鋼板、検出器の３者の相対位置配置が変
化するため正確な以下厚測定が行えず、従って正確な摩
耗量Δｔの算出が行えないためであるという原因を解明
した。そして、これら平坦度不良８ｊ代板反り部又は通
板高さ変動部での板厚測定値と、それら測定値に対応す
るゲージ厚値を摩耗最箆出の為のデータから除外する場
合には、正確な摩耗量の算出が可能であることを知見し
た。

本発明は斯かる知見に基づいてなされたものであり、そ
の目的とするところはロール摩耗量の正確な算出、従っ
て正確なロール開度の設定を行ない得て板厚精度の向上
が図れるロール開度設定方法を提供するにある。

本発明に係るロール開度設定方法は、圧延機の出側に設
置された放射線厚み計により測定された被圧延材の出側
の板厚と、圧延機の圧延荷重を検出することによりめた
ゲージ厚とに基づいて算出される圧延機のロール摩耗量
を加味してロール開度を設定する方法において、放射線
厚み計による板厚測定値のうち被圧延材の板反り発生ｇ
ｌ（、通板高さ変動部又は平坦度不良部に対応する測定
値を除く測定値と、それら測定値に対応するゲージ厚値
をロール摩耗量算出に用いることを特徴とする。

以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述する
。第１図は本発明方法の実施状態を示す模式図である。

図中ＩはｆｌｔＶ板であってテーブルローラ２，２・・
・上を白抜き矢符方向に圧延移動され、圧延機Ａで目標
板厚に仕上げられる。

圧延機へのロール開度設定用の圧下機構は上。

下ワークロール３ａ、３ｂ間のＮ隔寸法（ロール開度）
を粗調整する圧下スクリュー５及び該スクリュー駆動用
のモータ５ａと、ロール開度を微調整する油圧シリンダ
６及び該シリンダ６のラム９からなっている。

スクリュー５による圧下量は該スクリュー５の上端に取
り付けられたセルシン７にて検出され、プロセス制御コ
ンピュータ（以下プロコンという）８に入力される。ま
た、油圧シリンダ６のラム９による圧下量はディジタル
スケール１ｏにより検出されプロコン８に入力される。

プロコン８は初期設定ロール開度Ｓｏを算出し、これを
ゲージ圧演算回路１２に入力する。

ゲージ圧演算回路１２には、また、ラム９の上端に取り
付けられたロードセル１１にて検出された圧延時の圧延
荷重Ｐが入力されるようになっており、ゲージ圧演算回
路Ｉ２は該圧延荷重Ｐと前記セルシン７及びディジタル
スケール１０の再検出値によりめま−る設定ロール開度
Ｓとに基づき前記（３）式で示される演算を実行し、ゲ
ージ厚ｔを算出し、これをロール摩耗量演算回路】９へ
出力する。

一方、テーブルローラ２にはパルスジェネレータ１５が
取付けられており、鋼板ｌの移動量を検出しロール摩耗
量演算回路１９へ出力する。

圧延機Ａ設置位置の出側には平坦度計測機１３が設けで
ある。圧延ラインの一例方上方には該鋼板１の移動方向
と直交する板幅方向を投射方向としてレーザ光源１３ａ
が設置されている。１３ｃは各鏡面の領斜角度が異なる
回転多面鏡であってレーザ光源１３ａに対向させて配置
してあり、レーザ光源１３ａから投射されるレーザビー
ムを受光反射してその配置位置の下流側を照射するよう
に回転軸を鉛直方向に対して少し傾けである。光源１３
ａの照射域の上方には平坦度計測ｔａ１３のテレビカメ
ラ１３ｂが設置されている。テレビカメラ１３ｂにて撮
像された撮像画像情報は平坦度不良部検出回路１４へ入
力され、該検出回路１４は入力された画像情報に基づき
次のような原理で鋼板１の平坦度を検出する。

即ち、第２図に示す様にレーザ光源１３ａから回転多面
鏡１３ｃを介して鋼板１上に照射されるレーザビーム１
３ｄは鋼板ｌの平坦度が良好な場合は、鋼板ｌの幅方向
に真直に延びる互いに平行な光像としてテレビカメラ１
３ｂにて撮像されるが、例えば破線で示す様な非平坦部
（中延び部分）が存在する場合ば各ビーム１３ｄ・・・
が相互に非平行な光像として撮像される。

このような原理に基づき検出回路１４ば撮像画像中ノ各
ヒーム１３ｄ・・・の平行度を比較することにより鋼板
１の平坦度の良否を弁別する構成としである。

そして、検出回路１４は平坦度不良を検知した場合にハ
イレベル信号をＯＲゲート１８経由でロール摩耗量演算
回路１９へ入力させる。

レーザ光源１３ａの照射域から圧延ラインの下流側に適
長離隔した位置の一側方にはパスラインと同高レベルに
て鋼板ｌの板反り部及び通板高さ変動部を検出ずべきテ
レビカメラ１６が設置されている。

テレビカメラ１６はその撮像視野内を移動する鋼板１を
撮像し、撮像画像情報を板反り部９通板高さ変動部検出
回路１７に入力する。この画像情報は鋼板１を背景暗部
に対して明部として表示する内容を有している。テレビ
カメラ１６は水平走査線方向を鋼板１の厚み方向として
おり、検出回路１７は水平同期信号から鋼板１に対応す
る白レベル信号部分の立上り、立下り位置までの時間を
計数して鋼板１の厚み方向の上、下の位置を検知し、そ
の検知信号に基づき鋼板１の板反り部又は通板高さ変動
部の有無を検出する。

つまり、板反り部は鋼板１の上下位置の変動が現われ、
また、通板高さ変動部は鋼板１の上下位置がテーブルロ
ーラ２の高さに基づいて定めた基準位置より上方に偏位
していることになり、その発生の有無が弁別できるので
ある。

そして板反り部１通板高さ変動部検出信号は板反り又は
通板高さ変動が検知された場合にハイレベルとなる信号
であり、ＯＲゲート１８を経由してロール摩耗量演算回
路１９に入力される。

板反り部又は通板高さ変動部検出位置の上下には放射線
厚み計２０の放射線検出器２０ａ及び放射線源２０ｂが
対設されている。放射線厚み計２０は線源２０ｂから投
射された放射線（Ｘ線或いはγ線）の鋼板１を透過する
強度を検出器２０ａにて測定し、この測定結果に基づき
板厚演算回路２０ｃにて圧延機Ａ出側放射線測定板厚ｔ
′を測定する。この測定結果はロール摩耗量演算回路１
９に入力される。

ロール摩耗量演算回路１９は前記パルスジェネレータ１
５から入力される鋼板ｌの移動量情報に基づき前記ゲー
ジ圧演算回路１２、ＯＲゲーＨ８及び板厚演算回路２０
ｃからの入力信号を鋼板１の長手方向における所定の測
定、検出位置毎、例えば１ｍ間隔毎に対応付けてロール
摩耗量演算データとするが、検出回路１４．１７にて平
坦度不良、板反り又は通板高さ変動が検出された部分の
ゲージ板厚を及び出側放射線測定板厚Ｌ′についてはロ
ール摩耗量Δｔの演算対象外とする。

なお、ロール摩耗量Δｔの算出は前記（４）式による。

また、ロール摩耗量演算回路１９は鋼板長手方向複数値
のデータについ°Ｃの平均化処理を行ないロール摩耗量
Δ【を算出しプロコン８に入力する。

プロコン８は該ロール摩耗量Δを分だけ圧延機Ａのロー
ル開度を減少せしめるべく、該圧延機Ａのスクリュー駆
動用モーク５ａまたはラム高さ関節弁（図示せず）に所
定信号を発し、圧延機Ａのロール開度を補正設定する。

このような本発明方法による場合は平坦度不良部、板反
り部及び通板高さ変動部等のように放射線厚み計２０に
て精度の良い板厚測定が行えない計測点の測定値と良好
な計測点の測定値とを弁別し、良好な測定値のみに基づ
きロール摩耗量を算出することとしたので、精度の良い
ロール摩耗量が算出でき、従って、精度の良いロール開
度の設定が行える。

次に、本発明方法による場合の効果について説明する。

第２図は縦軸に鋼板１の板厚をとり、横軸にその長さを
とり、ゲージ厚【と出側放射線測定板厚Ｌ′とを対比し
て示すグラフであり、実線はゲージ厚ｔを破線は出側放
射線測定板厚ｔ′を夫々示している。

なお、供試材としての鋼板の仕様は以下の通りである。

長さ＝１６ｍ 目標仕上り板厚：　１２．４■− また、使用ミルはｌスタ×ドの可逆式のものであり、板
厚測定は１ｍ１ｌｌｌ隔毎に１６点行なった。

第３図に示す様に鋼板１の先端から３ｍ迄の部分に板反
りが発生しており、当該部分において放射線測定板厚ｔ
′がゲージ厚ｔに比して著しく大きくなっており、当該
部分を除外せずに全１６点のデータに基づきゲージ厚を
及び出側放射線測定板厚ｔ′の各平均値ｔｅａ、Ｌ’ｓ
をめた場合、両平均値の差分（ロール摩耗９ΔＬ）はＱ
、ｊａｍであり、板反り部を除外した１３点のデータに
基づく場合の差分は０．０５韻であった。即ち両者には
０．０５０の差が生じており板反り部に係るデータを除
外した場合にはロール摩耗量Δｔの算出つまりロール開
度Ｓの設定が上記の差の分０．０５■■だけより精度よ
く行えた。

以上詳述した如く本発明による場合は、平坦度不良部、
板反り発生部及び通板高さ変動部等のように放射線厚み
針により板厚測定が精度よく行えない計測点の測定値を
除外し、精度よく行える計測点の測定値に基づきロール
摩耗量を算出するものであるので、ロール摩耗量が精度
よく算出でき、つまり、ロール開度の設定が精度よく行
なえ、従って被圧延材の板厚精度の向上が図れる等、本
発明は優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すものであり、第１図は本発
明方法の実施状態を示す模式図、第２図は平坦度計測機
の測定原理説明のための模式図、第３図はゲージ厚りと
出側放射線測定板厚ｔ′とを対比して示すグラフである
。 １・・・鋼板　８・・・プロセス制御コンピュータ１１
・・・ロードセル　１３・・・平坦度計測機　１４・・
・平坦度不良部検出回路　１６・・・テレビカメラ　１
７・・・板反り発生１通板高さ変動部検出回路　１９・
・・ロール摩耗量演算回路　２０・・・放射線厚み計 時　許　出願人　住友金属工業株式会社代理人　弁理士
　河　野　登　夫

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、圧延機の出側に設置された放射線厚み計により測定
   された被圧延材の出側の板厚と、圧延機の圧延荷重を検
   出することによりめたゲージ厚とに基づいて算出される
   圧延機のロール摩耗量を加味してロール開度を設定する
   方法において、 放射線厚み針による板厚測定値のうち被圧延材の板反り
   発生部、通板高さ変動部又は平坦度不良部に対応する測
   定値を除く測定値と、それら測定値に対応するゲージ厚
   値をロール摩耗量算出に用いることを特徴とするロール
   開度設定方法