JPS608169Y2 - 電気スタンドの支柱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （１）考案の目的 本考案は、机の縁などに取り付けて使用する電気スタン
ドの支柱の取付構造に関するものである。

従来屈折自在な電気スタンドにおける支柱の取付に当っ
ては、一般には上部支柱と下部支柱のそれぞれを、中央
の関節部の上下にある支柱用受具に挿入し、螺子などに
よって締め付けて組立てるなどの構造が行われていたも
のであり、例えば第１図及び第２図に示すように、電気
スタンドＡの支柱は、上端に電球などを内蔵する笠Ｂを
取り付けた上部支柱０１下端に取付具りを取り付けた下
部支柱Ｅの２本の支柱を関節継手Ｆの上下にある支柱挿
入部Ｇに挿入して螺子Ｈなどにて締付は組立をしたもの
であるが、支柱挿入部Ｇには透孔Ｉを設け、この透孔■
と上部支柱Ｃ及び下部支柱Ｅの螺孔Ｊを適合させて螺子
Ｈを螺込み、該螺子Ｈの先端にナツトＫを締付けて固定
するなどの構造がとられていたものである。

しかし、かかる従来の構造では、上下の各支柱やこれを
嵌合する支柱挿入部にそれぞれ透孔を設けたり、その上
、両者のこの透孔の位置には少しのずれも許されず、又
ナツトや螺子などの部品も必要であり、工程が多いため
、作業の時間と手間もかかり、いろいろ問題点のあった
ものであるが、本考案はかかる問題点を解消すべくなさ
れた考案である。

（２）考案の構成 以下本考案の実施例について、図面に基いて詳細に説明
する。

第３図は本考案に係る電気スタンドの分解斜視図を示し
ており、この図に示す如く、管状の上部支柱４のほぼ下
半部、下部支柱４′のほぼ上半部の各中央に１本の挿通
孔５，５′を切欠いてそれぞれ設けるものである。

該挿通孔５゜５′のそれぞれ先端寄りのほぼ半分は、先
端に向って開口状、すなわちほぼＶ字形に形威し、該９
字状のそれぞれの後方は、細長い真直な平行状に形成さ
せているものであって、更にその後方には、上下の支柱
４，４′共に長方形透孔６．６′を連設させており、こ
の長方形透孔６．６′は共に、上下支柱４，４′のほぼ
中央に位置させているものである。

かかる形状に切欠き形成された挿通孔５゜５′と長方形
透孔６，６′を有する上下の管状の支柱４，４′は、中
央の軸１１を起点とし、該軸１１の上下に取り付けられ
て屈折自由な管状の上部支柱用受具１及び下部支柱用受
具１′のそれぞれの先端の支柱挿入部２，２′に嵌合す
るわけであるが、上下支柱用受具１，１′の各先端の管
の内側には左右１対に丸く捲込み状とする突起３，３′
をそれぞれ形成するもので、そのため必然に該突起３，
３′の外側は突起３．３′と同じ長さに切り欠かれ、そ
して突起３．３′の長さは、前記の上下の支柱４，４′
のほぼ中央に設けられた長方形透孔６，６′の長さと等
しくしているものである。

そして上下の支柱用受具１，１′に上下の支柱４，４′
を嵌合させるには、挿通孔５，５′に突起３，３′を位
置合わせし、そのまま挿入するだけでよく、この場合、
突起３，３′は挿通孔５，５′を通って、後方の長方形
透孔６，６′に収まり、このとき突起３，３′は長方形
透孔６，６′の両側壁を捲込み挟止し、そのため長方形
透孔６，６′の両側壁は突起３，３′に押えられ固定す
る。

この場合突起３，３′の長さと長方形透孔６゜６′の長
さは等しいから、すなわち突起３゜３′は長さ一杯に挟
止するから、すなわち突起３．３′は、長方形透孔６，
６′の段部７，７′を通るまで押込み、両者は完全に嵌
着され強固に固定されるものであって又挿通孔５，５′
は、前記の如く、９字状の開口状とする所から、突起３
，３′の挿入を容易ならしめるものである。

又８，８′は上下の支柱用受具１，１′のそれぞれの軸
１１寄りの両側に設けた軸受であり、上部支柱用受具１
の両側の軸受８の内側に下部支柱用受具１′の両側の軸
受８′を当接させ、更に両側の軸受８′の間には、バネ
用カバー９及び上下両端を支柱挿入部２，２′内に引掛
けたバネ１０が軸１１により巻回されており、軸１１は
上下の支柱用受具１，１′の各軸受８゜８′の孔を貫通
し、該軸１１の先端の螺子部に嫡子１３を接合させ、螺
止め固定するものであり、このようにして関節継手１４
は構成され、そして嫡子１３の調節により支柱の屈折を
可能ならしめているものである。

（３）考案の効果 以上の構成からなる本考案は、上下の各支柱に所定の挿
通孔、長方形透孔を設けると共に、上下の各支柱用受具
の先端に捲込み状の左右ｌ対の突起を設けるだけの工程
であり、しかもその取り付けに当っては、突起と挿通孔
を位置合わせし、後は押し込むのみであり、取り付けの
ための作業は極めて早く誰もが間違いなく強固に嵌着し
得るものであって、取り付けるための部品も不用であり
、実用性のある電気スタンドの取付構造に関するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気スタンドの側面図、第２図は同支柱
取付状態の分解斜面図、第３図は本考案の電気スタンド
の分解斜面図、第４図は同取付状態の要部平面図を示す
。 １．１′・・・・・・上部及び下部支柱用受具、２゜２
′・・・・・・支柱挿入部、３，３′・・・・・・突起
、４，４′・・・・・・上部及び下部支柱、５，５′・
・・・・・挿通孔、６．６′・・・・・・長方形透孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. それぞれ管状の上部支柱４及び下部支柱４′において、
   上部支柱４のほぼ下半部、下部支柱４′のほぼ上半部の
   各中央に１本の挿通孔５，５′を切り欠いて形威し、該
   挿通孔５，５′は、その先端寄りのほぼ半分は先端に向
   ってＶ字形の開口状とし、その後方は細い真直な平行状
   とし、更にその後方には、すなわち上下支柱４，４′の
   ほぼ中央には、前記の平行状部分より広巾の長方形透孔
   ６．６′を形威させ、他方、これら上下の支柱４．４′
   を挿通嵌合する上下の管状の支柱用受具１．１′の各先
   端の内側には、左右１対に丸く捲込み状とする突起３，
   ３′を形威させると共に、該突起３，３′と長方形透孔
   ６，６′の長さを等しくし、上下支柱４，４′を上下の
   支柱用受具１゜１′に挿通させて、突起３，３′が長方
   形透孔６゜６′の両側壁を捲込み挟止することを特徴と
   する電気スタンド。