JPS6080461A - 人工臓器の製造方法 - Google Patents

人工臓器の製造方法

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JPS6080461A
JPS6080461A JP58187979A JP18797983A JPS6080461A JP S6080461 A JPS6080461 A JP S6080461A JP 58187979 A JP58187979 A JP 58187979A JP 18797983 A JP18797983 A JP 18797983A JP S6080461 A JPS6080461 A JP S6080461A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ■1発明の背景 技術分野 本発明は、人工臓器の製造方法に関するものである。詳
しく述べると、一過性白血球減少症が実質的に生じない
人工腎臓9人工肝臓9人工肺、血液分離装置等の人工臓
器のgA造方法に関するものである。
先行技術 従来1人工腎臓9人工肝臓9人工肺、血液分離装置等の
人工臓器が使用され、特にその透析部位その優れた透析
性9機械的強度9価格等の点から再生セルロース系のも
のが広く使用されている。
しかしながら、このような再生セルロース系膜を使用し
た人工臓器、例えば再生セルロース系の人工腎臓は、透
析操作開始直後に白血球が一時的に急激に減少するとい
う、いわゆる一過性白血球減少症(hemodialy
sis 1eukopenia)等の副作用を生体に与
え、これが患者に与える影響には無視し1qないものが
ある。
一方、最近透過膜として提案されているポリメヂルメタ
クリレート、ポリアクリロニトリル、エチレン−ビニル
アルコール共重合体、ポリカーボネート等の合成高分子
膜は、一過性白血球減少症の発現の程度が前記再生セル
ロース系のものに比べると比較的弱いが、これらの合成
高分子膜は加工組立時または使用時の物性、すなわちそ
の機械的強度、耐熱性、限外濾過率(UFR)等と性能
とのバランスが悪く、使用患者が限定されるだけでなく
、コスト高となり、使用時にピンホールがる。
前記のごとき問題点を解消するために、再生セルロース
系膜の表面をヘパリン等を用いて改質することが提案さ
れているが、未だ満足すべき結果はiqられていない。
そこで、本発明者らは、さきに、人工臓器内の体液流通
液に脂肪性ビタミンの有機溶[(例えば低級アルコール
)溶液を流入させて該溶液との接触部位に該溶液を充分
なじませたのち、該溶液を11出させ、ついで乾燥して
前記溶媒を除去することにより人工臓器内の体液流通域
の該体液と接触し得る部位の表面に脂溶性ビタミンの被
膜を被覆してなる人工臓器の製造方法、同様に前記溶媒
を除去し、さらに生体に無害な液体を前記流通域側面に
接触させ、滅菌処理を施してなる人工臓器の製造方法等
を提案した。
しかしながら、前記方法において使用される有機溶媒は
、メタノール、エタノール等の低級エタノール、ジエヂ
ルエーテル等であるため、乾燥特開が長いだけでなく、
脂溶性ビタミンが剥離しやすく、被膜が充分に形成され
ないことがあった。
特にオートクレーブにより滅菌する際には、剥離性が著
しかった。
■0発明の目的 したがって、本発明の目的は、改良された人工臓器の製
造方法を提供することにある。本発明の他の目的は、生
体に対して副作用の少ない人工臓器の製造方法を提供す
ることにある。本発明のさらに他の目的は、一過性白血
球減少症を実質的に生じさせない人工臓器の製造方法を
提供することにある。本発明の別の目的は、耐久性の良
好な人工臓器の製造方法を提供することにある。
これらの諸口的は、人工臓器内の体液流通域に脂溶性ビ
タミンの塩化弗化炭化水素または弗化炭化水素溶媒溶液
を流入させて該溶液との接触部位に該溶液を充分なじま
せたのち、該溶液を排出させ、ついで乾燥して前記塩化
弗化炭化水素または弗化炭素水素溶媒を除去することを
特徴とする人工臓器内の体液流通域の該体液と接触し得
る部位の表面に脂溶性ビタミンの被膜を被覆してなる人
工臓器の製造方法により達成される。また、本発明は、
体液流通域が少なくともその一部分は体液選択透過性膜
である人工臓器の製造方法である。
本発明は、体液透過膜が再生るルロース膜である人工臓
器の製造方法である。また、本発明は、再生セルロース
膜が中空糸型膜である人工臓器の製造方法である。さら
に、本発明は、脂溶性ビタミンがビタミンA、ビタミン
D、ビタミンE、ビタミンK J3よびユビキノンより
なる群から選ばれた少なくとも1種のものであり、特に
ピ′タミンEである人工臓器の製造方法である。また、
本発明は、塩化弗化炭化水素溶媒が1.’1.2’−1
−リクロロー 1.2.2− t−リフルA口エタン、
トリクロフルオロメタンおよび1,1,2.2−テ1−
ラクロロー 1.2−ジフルオロエタンよりなる群から
選ばれた少なくとも1種のものである人工臓器の製造方
法である。本発明は、塩化弗化炭化水素または弗化炭化
水素溶媒溶液中の脂溶性ビタミンの濃度がo、oi〜1
Qw /v%、特に0.1〜IW/V%である人工臓器
の製造方法である。さらに、本発明は、乾燥が前記体液
流通域に10〜80℃の温度で前記脂溶性ビタミンに対
して不活性−なガスを流通させて行なわれる人工臓器の
製造方法である。
また、これらの諸口的は、人工臓器内の体液選択透過性
膜の体液流通載面を脂溶性ビタミンの塩化弗化炭化水素
または弗化炭化水素溶媒溶液で被覆し、ついで前記塩化
弗化炭化水素または弗化炭化水素溶媒を除去し、さらに
生体に無害な液体を前記流通域側面に接触させ、滅菌処
理を施してなる人工臓器の製造方法によっても達成され
る。
また、本発明は、体液選択透過性膜が再生セルロース膜
である人工臓器の製造方法である。さらに、本発明は、
再生セルロース膜が中空糸型である人工臓器の製造方法
である。また、本発明は、脂溶性ビタミンがビタミ〉・
A、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンにおよびユビキ
ノンよりなる群から選ばれた少なくとも1種のもの、特
にビタミンEである人工臓器の製造方法である。また、
本発明は、塩化弗化炭化水素溶媒が1.1.2−1−リ
フ凸ロー 1.2.2−1−リフルオロエン、トリクロ
ロフルオロメタンおよび、1,2.2−テトラクロロ−
1,2−ジフルオロエタンよりなる群から選ばれた少な
くとも1種のものである人工臓器の製造方法である。さ
らに、本発明は、塩化弗化炭化水素または弗化炭化水素
溶媒中の脂溶性ビタミンの濃疾が0.01〜10w/v
%、特に0.1〜1W/V%である人工臓器の製造方法
である。また、本発明は生体に無害な液体が、水、生理
食塩水またはグリセリン水溶液からなるものである人工
臓器の製造方法である。なお、本発明において使用され
る選択透過性膜とは、流体中から特定の物質を選択的に
透過させることにより分離させる性質を有する膜をいい
、透析法ね限外濾過法および膜に設しプたm細条孔にる
瀘過払やガス交換法等に使用される膜を意味覆る。
■9発明の詳細な説明 本発明におりる人工臓器とは、人工腎臓9人工肝臓1人
工肺、血液分離装置、血液回路2人工血管等のように人
工臓器内に血液等の体液を流通する流通域を有するもの
で、この体液流通域は、少なくともその一部分が体液透
過膜であることが望ましい。なお、この人工臓器上して
は、生体から該人工臓器までを接続するチューブやコネ
クタ等はもちろんのこと、その他の血液回路等も含まれ
る。
つぎに、図面を参照しながら、本発明の一実施態様を説
明する。第1図は、人工臓器、すなわち中空糸型のダイ
アライザーの一例を示すものである。このダイアライザ
ー1は、両端部付近に透析液用の入口管2および出口管
3をそれぞれ段(プてなる筒状本体4に、多数の中空糸
よりなる中空糸束5を挿入したのち、その両端部をポリ
ウレタン等のボッティング剤6,7で前記筒状本体の両
端部とともにそれぞれシールしてなる、例えば熱交換器
におけるシェル・アンド・チューブ式装置に類似した構
成のものであり、前記筒状本体の両端には血液用の流入
口8および排出口9をそれぞれ備えたヘッダー10.1
1がぞれぞれ当接され、キャップ12.13によりヘッ
ダー10.11と筒状本体4とがそれぞれ固着されてい
る。しかして、前記流入口8および排出口9には、人体
に接続するチューブ14.15が連結されている。
しかして、中空糸束5を構成する中空糸は、透析膜であ
って、例えば再生セルロース、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリアクリロニトリル、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体、ポリカーボネート等の膜であり、好ましく
は再生セルロース膜であり、特にに好ましくは銅アルモ
ニア法再生セルロース膜である。
本発明によれば、前記のごとき人工腎臓の体液、例えば
血液の流通域の該血液との接触部位、例えば中空糸膜内
面、ヘッダー10とボッティング剤6とにより形成され
る空間の内面、ヘッダー11とボッティング剤7とによ
り形成される空間の内面、血液流入口8内面、血液排出
口9内面、チューブ14.15の内面、特に中空糸膜内
面に脂溶性ビタミンの被膜を被覆してなるものである。
例えば、中空糸膜を例にすると、第2図に示すように、
中空糸膜16の内面に脂溶性ビタミンの被膜17を被覆
してなるものである。
本発明で使用される脂溶性ビタミンとしては、例えばビ
タミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビ′タミンに、ユ
ビキノン等があり、好ましくはビタミンEである。該脂
溶性ビタミンの被膜の膜厚は0.001〜0.1μm 
、好ましくは0.002〜0.05μIllである。
ビタミンAとしては、レヂノール、ビタミンA1アルコ
ール、レチナール、ビタミンA1アルデヒド、ビタミン
A1酸、3−デヒドロレチナール。
ビタミンA2アルコール、3−デヒドロレチナール、ビ
タミンA2アルデヒド等のビタミンΔ類。
β′ −カロチン、β、β−カロチン、α−力ロテン、
β、ε−カロチン、γ−カロデン、β、ψ−力口テン等
のプロビタミンA類、シスビタミンA類等がある。
ビタミンDとしては、ビタミンD2.ビタミンD3 、
ビタミンD41ビタミンD5・ビタミンDo 。
ビタミンD7等のビタミンD類およびそれらのプロビタ
ミンD類がある。
ビタミンEとしては、 α−トコフェロール、β−トコ
フェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール
等のトコフェロール類、α−トコトリエノール、β−ト
コトリエノール、γ−トコトリエノール、δ−トコ]〜
リエノール等トコトリエノール類等がある。
ビタミンにとしては、ビタミン1<1類およびビタミン
に2類がある。ユビキノンとしては、ユビキノン−1〜
ユビキノン−12(Q−1〜Q −12)およびそれら
の酸化体、アミン類縁化合物等がある。
このような脂溶性ビタミンは、1度0.01〜10W 
/V%、好ましくは0.1〜1W/v%の塩化弗化炭化
水素または弗化炭化水素溶媒溶液として、人工臓器の体
液流通域(第1〜2図に示す人工腎臓の場合には血液流
通域)に流入させ、所定時間、例えば30秒〜60分間
、好ましくは1〜10分間接触させることにより、焦域
の内面、例えばチェー114.ヘツダー10とポツティ
ング剤6との間に形成される空間、中空糸、ヘッダー1
1とボッティング剤7との間に形成される空間およびチ
ューブ15の内面に前記脂溶性ビタミンを充分なじませ
る。ついで、前記溶液を排出させたのち、10〜80℃
、好ましくは15〜30℃の温度で前記脂溶性ビタミン
に対して不活性なガス、例えば空気、窒素、炭酸ガス等
を導入して塩化弗化炭化水素または弗化炭化水素溶媒を
蒸発除去することにより接触面に脂溶性ビタミンの被膜
を形成させるもので、必要よりさらに水洗する。
この場合チューブ14.15を連結せずに被覆操作を行
なって主要部分特に透過膜部分に脂溶性ビタミンの被膜
を形成させてもよいことはもち〜んである。特に一過性
白血球減少症を起しやすい再生セルロース膜を使用した
人工臓器においては、該透過膜部分を主として脂溶性ビ
タミンで被覆することにより著しい効果が得られる。ま
た、透過膜として再生セルロース、特に銅アンモニア法
再生セルロースの場合には、前記脂溶性ビタミンの塩化
弗化炭化水素才たは弗化炭化水素溜ts溶液中にグリセ
リンを含有させておくこともでき、これにより透過膜に
親水性を与えることができる。したがって、人工腎臓2
人工肝臓等のように親水性透過膜を使用する人工臓器に
おいては効果的である。なJ3、前記グリセリンの溶液
中の濃度は0゜1〜10W/■%、好ましくは1〜5w
/v%である。
本発明で使用される塩化弗化炭化水素溶媒としては、 
1,2.2−1〜リクロロ−1,2,2−トリフルオロ
エタン、トリクロロフルオロメタン、1,1,2.2−
デトラクロロ−1,2−ジフルオロエタン等があり、好
ましくは1,1.2−1−リクロロ−1,2,2−トリ
フルオロエタンがある。また、弗化炭化水素としては、
弗化メヂル、四弗化炭素、テトラフルオロエタン、テト
ラフルオロエチレン、パーフル第1コメチルプロピルシ
クロヘキサン、パーフルオロブチルシクロヘキサン等の
パーフルオロシ力ロアルカン類、パーフルオロデカリン
、パーフルオロメチルデカリン、パーフルオロアルキル
テトラヒドロビラン、パーフルオロデカン等がある。
このようにして[iされた人工臓器は、オートクレーブ
滅菌法、エチレンオキサイド滅菌法、ガンマ線滅菌法等
により滅菌処理して保存するか、あるいは滅菌された通
常の人工臓器に使用前に前記のごとき脂溶性ビタミン被
覆処理が施される。
また、このようにして製造された人工臓器は、塩化弗化
炭化水素または弗化炭化水素溶媒を除去したのちに、さ
らに生体に無害な液体、例えば、水m生理食塩水および
グリセリン水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1
種の液体を前記体液流通域側面に接触させ、オートクレ
ーブ滅菌処理を施してもよい。
以上は、主としてダイアライザーである人工腎臓につい
て説明したが、その他に人工肝臓1人工肺2人工血管、
血液回路、血液分離装置等にも使用できることはもちろ
んであり、そのうらで体液、特に血液に対する透過膜を
有する部位に前記脂溶性ビタミン被膜を形成させれば箸
しい効果が得られる。なお、膜に脂溶性ビタミンが被覆
されているかどうかは、再び膜に溶媒を接触させて脂溶
性ビタミンを溶出させることにより検出させることがで
きる。
つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する
実施例 1 内径的200μmll、外在的220.czm、長さ1
4〜14.5CI11の銅アンモニア再生セルロース中
空糸368木を用い、第1図に示すように、筒状本体1
内に挿入し、両端をポリウレタン系ポツティング剤6.
7で固定し、さらに両端にヘッダー10.11を取付【
ノ、キャップ12.13により固着してダイアライザー
く人工腎臓)1を作成した。このものの膜内面積は30
0 CII+2であった。
一方、ビタミンE(Dl−α−トコフェロール)0.5
gを1.1.2− トリクロロ−1,2,2−t−リフ
ルオロエタン1oon+xに溶解してビタミンEの1.
1.2−トリクロロ−1,2,2−t−リフルオロエタ
ン溶液をvA製した。前記ダイアライザー1の一端に5
0IIlλ用シリンジを接続し、他端を前記ビタミンE
の溶液中に浸漬した。該シリンジのプランジャーを作動
させてダイアライザー中にビタミンEの溶液を充填した
。この状態で室温に約5分間放置した。ついで、前記ダ
イアライザーを引上げてビタミンEの溶液を排出させた
のち、アスピレータを接続し、25℃の温度で送風乾燥
した。さらに乾燥の完全を期するため、60”Cのオー
ブン内に一夜放置した。このようにして製造されたダイ
アライザーを115℃で30分間オートクレーブ処理し
て滅菌した。このようにして得られたダイアライザー内
のビタミンE被膜のI!I!論的な膜層を約0..02
5μmと推定された。
実施例 2 実施例7方法において、ビタミンEの1,1゜2−トリ
クロロ−1’、2.2−トリフルAロエタン溶液中のビ
タミンEの111度を0.7W/V%とした以外は実施
例1と同様の方法によりダイアライザーを製造した。こ
のダイアライザー内のビタミンE被膜の理論的な膜厚は
0.035μmと推定された。
比較例 比較対照のためにビタミンEの1.1.2−トリクロロ
−”I、2.2−トリフルオロエタン溶液処理をしない
実施例1と同様なダイアライザーを、単にオートクレー
ブ処理によりウェット化した。
実施例 3 ウサギの体重を測定したのち、北島式固定台に前位固定
した。ついで、電動バリカンで術爵の毛を刈り、酒精綿
で清拭した。ハサミで願下から鎖骨に入るまで正中線に
沿って切開し、ざらに筋肢を開き、神経9分岐血管およ
び周囲の組織を損傷しないように注意しながら右(左)
総頚動脈を剥離した。ついで、左(右)顔面静脈を同様
に周囲深く剥−1し、IILJ/n+1.のヘパリン加
生食水を満たした昆注用ゴムキャップを付けたサーフロ
ー留置カブ−チルを挿入し、結禁固定した。同様に、前
記動脈にもカテーテルを挿入し、結禁固定した。
このときの供試ウリ゛ギの体重は、第1表のとおりであ
った。
第1表 試 料 体 重 (kg) VE 005% 2.63 VE O,7% 2.54 無 処 理 2.57 このようにして準備したウサギ2oについて、実施例1
〜2および比較例のダイアライザー1を開いて実験回路
を準備した。すなわち、ウサギ2゜の動脈に連結された
カテーテル21をポンプ22に連結し、該カテーテル2
1にはバイパスカテーテル23を連結し、該バイパスカ
テーテル23はマノメータのアウト25側に連通したチ
ャンバー24に連結し、ざらにチャンバー24とウサギ
20の静脈とをカテーテル26で連結した。ポンプ22
とダイアライザー1とはチューブ27で連結し、該デユ
ープ27はマノメータのイン28側に連通している。さ
らに、ダイアライザー1とチャンバー24とはチューブ
29で連結した。一方、ダイアライザー1の透析液出入
口はチューブ30で連結し、該チューブ30にはポンプ
31を設置するとともに37℃の水浴32中に浸漬した
。このようにした構成された回路は11U/l1lff
iのヘパリン加生食水(100mffi)でプライミン
グ洗浄を行なった。
採血した血液を1.5%EDTA−3に生食水で2倍に
希釈し、自動血球算定装置:ELT−8(Ortho 
l nstrument社製)にて算定した。その結果
得られた白血球数(WBC)、血小板(PLT)および
ヘマトクリソ1〜値(HCT)を第3〜5表に示す。な
お、白血球数、血小板数は、次式を用いてl−I 01
−値補正を行ない、循環開始直前のHCT値での値とし
て表わした。
CX =CO1−ICTX 1−I CT 。
ただし、式中の記号はつぎのとおりである。
Cx=補正値 CO:実測算定値 l」cTx:補正基準ト(Ct値−最初のHct値)−
10To:Co値を得たときのHCt値以上の結果から
得られる白血球数の経時変動を示すと第4図のとおりで
ある。同図において、曲線AはビタミンE0.5%の場
合、曲線BばビタミンE0.7%の場合および曲線Cは
ビタミンEO%の場合をそれぞれ示す。また、血小板数
の経時変動を示すと第5図のとおりである。同図におい
て、曲線りはビタミンE0.5%の場合、曲線Eはビタ
ミンE0.7%の場合および曲線FはビタミンEO%の
場合をそれぞれ示す。
■1発明の具体的効果 以上述べたように本発明による人工臓器の製造方法は、
人工臓器内の体液流通域に脂溶性ビタミンの塩化弗化炭
化水素または弗化炭化水素溶媒溶液を流入させて該溶液
との接触部位に該溶液を十分なじませたのち、該溶液を
排出させ、ついで乾燥して前記塩化弗化炭化水素または
弗化炭化水素溶媒を除去することにより行なわれるもの
であるから、被覆処理が容易であり、このため低いコス
トとすることができ、また被覆時に化学反応を必要とし
ないため、被M操作により副次的な人工臓器の汚染の可
能性が少ない。また、使用される脂溶性ビタミンの作用
により生体に対する副作用、例えば一過性白血球減少症
を軽減することができ、また血小板拡張抑制に対しても
優れた効果を発揮する。
特に、本発明方法においては、溶媒として塩化弗化炭化
水素または弗化炭化水素を使用−4るので、アルコール
等の有機溶媒を使用する場合と比較して、人工臓器内の
体液流通域への脂溶性ビタミンの被覆強度が強く、この
ため剥離し離くかつ耐久性がつよいという利点がある。
また、前記溶液を除去したのちに、生体に無害な液体を
体液流通域側面に接触させ、ついで滅菌処理を施せば、
滅菌された状態で脂溶性ビタミンが被覆されているので
、透析前に滅菌を行なう手間がはふける。また、アルコ
ール等の有機溶媒を使用する場合と比較して、溶媒とし
て塩化弗化炭化水素を使用するので、前記液体の存在下
に加熱して滅菌を行なっても脂溶性ビタミンの剥離はな
く、耐久性が著しく高くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による人工臓器の位置実M態様を示す一
部切矢部を有する斜視図、第2図は中空糸のwL断面図
、第3図は本発明による人工臓器の性能評価のための実
験回路、第4図は白血球数の経時変動を示すグラフであ
り、また第5図は血小板数の経時変動を示すグラフであ
る。 1・・・ダイアライリ”−14・・・筒状本体、5・・
・中空糸束、6.7・・・ボッティング剤、10.11
・・・ヘッダー、12.13・・・キャップ。 特許出願人 デ ル モ 株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1ン人工臓器内の体液流通域に脂溶性ビタミンの塩化
    弗化炭化水素または弗化炭化水素溶媒溶液を流入させて
    該溶液との接触部位に該溶液を充分なじませたのち、乾
    燥して前記塩化弗化炭化水素または弗化炭化水素溶媒を
    除去することを特徴とする人工臓器内の体液流通域の該
    体液と埃触し得る部位の表面に脂溶性ビタミンの被膜を
    被覆してなる人工臓器の製造方法。 (2)体液流通は少なくともその一部分が体液選択透過
    性膜である特許請求の範囲第1項に記載の人工臓器の製
    造方法。 (3)体液選択透過性膜が再生セルロース膜である特許
    請求の範囲第2項に記載の人工臓器の製造方法。 (4)再生セルロース膜が中空糸膜である特許請(5)
    脂溶性ビタミンがビタミンA、ビタミンD。 ビタミンE、ビタミンK 13よびユどキノンよりなる
    群から選ばれた少なくとも1種のものである特許請求の
    範囲第1項ないし第4項のいずれか一つに記載の人工臓
    器の製造方法。 (6)脂溶性ビタミンがビタミンEである特許請求の範
    囲第1項ないし第4項のいずれか一つに記載の人工臓器
    の製造方法。 〈7〉塩化弗化炭化水素溶媒が1.1.2−トリクロロ
    −1,2,2−トリフルオ[1エタン、トリクロロフル
    オロメタンおよび1,1,2.2−テトラク1]ロー1
    ゜2−ジフルオロエタンよりなる群から選ばれた少なく
    とも1種のものである特許請求の範囲第1項ないし第6
    項のいずれか一つに記載の人工臓器の製造方法。 (8)塩化弗化炭化水素または弗化炭化水素溶媒溶液中
    の脂溶性ビタミンの濃度は0.01〜10W/V%であ
    る特許請求の範囲第1項ないし第7項のいずれか一つに
    記載の人工臓器の製造方法。 /n X J怖 ル ah n−N唇 ル −レ 婁 
    寸 ナー トF 曲 ル 門IJI−嗣し 婁 菅ν 
    〃V溶液中の脂溶性ビタミンの濃度は0.1〜1w/V
    %である特許請求の範囲第1項ないし第7項のいずれか
    一つに記載の人工臓器のWA造方法。 (10)乾燥は前記体液流通域に10〜80℃の温度で
    前記脂溶性ビタミンに対して不活性なガスを流通させて
    行なわれる特許請求の範囲第1項ないし第9項のいずれ
    か一つに記載の製造方法。 (11)人工臓器内の体液選択透過性膜の体液流通域側
    面を脂溶性ビタミンの塩化弗化炭化水素または弗化炭化
    水素溶媒溶液で被覆し、ついで前記塩化弗化炭化水素ま
    たは弗化炭化水素溶媒を除去し、さらに生体に無害な液
    体を前記流通域側面に接触させ、滅菌処理を施してなる
    人工臓器の製造方法。 く12)体液選択透過性膜が再生セルロース膜である特
    許請求の範囲第11項に記載の人工臓器の製造方法。 (13)再生セルロース膜が中空糸型膜である特許請求
    の範囲第12項に記載の人工臓器の製造方法。 (14)脂溶性ビタミンがビタミン△、ビタミンD、ビ
    タミンE、ビタミンにおよびユビキノンよりなる群から
    選ばれた少なくとも1種のものである特許請求の範囲第
    11項ないし第13項のいずれか一つに記載の人工臓器
    の製造方法。 (15)脂溶性ビタミンがビタミンEである特許請求の
    範囲第11項ないし第14項のいずれか一つに記載の人
    工臓器の製造方法。 (16)塩化弗化炭化水素溶媒が1.1.2−1−リク
    ロロー 1.2.2− トリフルオロエタン、トリクロ
    【コフルオロメタンおよび1,1,2.2−テトラクロ
    ロ−1,2−ジフルオロエタンよりなる群から選ばれた
    少なくとも1種のものである特許請求の範囲第11項な
    いし第15項のいずれか一つに記載の人工臓器の製造方
    法。 (17)塩化弗化炭化水素または弗化炭化水素溶媒溶液
    中の脂溶性ビタミンの濃度は0.01〜10w/v%で
    ある特許請求の範囲第11項ないし第16項のいずれか
    一つに記載の人工臓器の製造方法。 (18)塩化弗化炭化水素または弗化炭化水素溶媒中の
    脂溶性ビタミンの濃度は0.1〜1w/v%である特許
    請求の範囲第11項ないし第16項のいずれか一つに記
    載の人工臓器の製造方法。 (19)生体に無害な液体が水、生理食塩水またはグリ
    セリン水溶液からなる特許請求の範囲第11項ないし第
    18項のいずれか一つに記載の人工臓器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006296931A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Asahi Kasei Medical Co Ltd 中空糸型血液浄化装置およびその製造方法
WO2008072378A1 (ja) * 2006-12-13 2008-06-19 Fujifilm Corporation 合成高分子表面の生体高分子によるコーティング方法

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