JPS607993B2 - dl−α−トコフエロ−ルの製造方法 - Google Patents

dl−α−トコフエロ−ルの製造方法

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JPS607993B2
JPS607993B2 JP53002556A JP255678A JPS607993B2 JP S607993 B2 JPS607993 B2 JP S607993B2 JP 53002556 A JP53002556 A JP 53002556A JP 255678 A JP255678 A JP 255678A JP S607993 B2 JPS607993 B2 JP S607993B2
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万蔵 塩野
洋一 蜷川
祐章 大村
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Kuraray Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D311/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
    • C07D311/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D311/04Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring
    • C07D311/58Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4
    • C07D311/70Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4 with two hydrocarbon radicals attached in position 2 and elements other than carbon and hydrogen in position 6
    • C07D311/723,4-Dihydro derivatives having in position 2 at least one methyl radical and in position 6 one oxygen atom, e.g. tocopherols

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  • Organic Chemistry (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高純度で着色度の低いdl−Qートコフェロー
ルを高収率でかつ容易に製造する方法に関する。
通常、dl−Qートコフェロールはトリメチルハィドロ
キノン(以下、TMHQと称す)とィソフイトール、フ
イトールまたはフイチルハライドとをフリーデルクラフ
ト触媒の存在下に縮合反応させることによって製造され
る。
しかし、その縮合反応時には酸化反応などの異反応が副
次的に進行して着色性不純物が生成し易く、一般に着色
度の高いdl−Q−トコフェロールが得られる。従って
、このdl−Qートコフェロールを薬理的な実用に供す
るためにはその着色性不純物を分離除去することが必要
である。しかるに、生成した着色性不純物はdl−Q−
トコフェロールと物性値が近似しているため高真空蒸留
、分子蒸留などの精製手段では該着色性不純物を山−Q
ートコフェロールから完全に分離除去することは困難で
あり、さらに高度の精製手段を必要とする。従って、縮
合反応時にできる限り着色性不純物が生成しない縮合反
応条件を設定することが也−Q−トコフヱロールの工業
的製造の観点から重要である。従来、上記の観点から低
着色度のdl−Qートコフェ。
−ルの製造方法が種々検討され、例えば0ITMHQと
フイチルハライドとをリグロイン、石油ベンゼン、ヘキ
サンなどの石油系炭化水素中で金属亜鉛の存在下に縮合
せしめる方法(特公昭45一31662号公報および後
述の参考例1参照)【2’TMHQとフイトール、イソ
フイトールまたはフィチルハラィドとを酢酸エチル、ィ
ソプロピルェーテルなどの有機溶媒中、塩化亜鉛、塩化
アルミニウム、三弗化ホウ素エーテル鍔体、硫酸、ギ酸
、塩化スズなどの酸性触媒の存在下、アルミニウム、鉄
、スズのうちいずれかの金属粉末を添力して縮合せしめ
る方法(特公昭49−27187号公および後述の参考
例2参照)、(却TMHQとフィチルハラィドとを石油
エーテル、ヘキサン、石油べンジン、リグロイン、ベン
ゼン、トルエン、エーテルなどの無極性有機溶媒中、金
属スズとフリーデルクラフト触媒の存在下で縮合せしめ
る方法(特開昭48−91075号公報および後述の参
考例3参照)などが提案されてきた。しかるに、上記【
1}および{2)の方法並びに‘3}の方法およびその
変法(後述の参考例4および5参照)で得られたdl−
Q−トコフェロールはいずれも薬理的な実用に供するに
はなお着色度が高く満足のいくものではない。本発明者
らは高純度で着色度の低いdl−Qートコフェロールを
高収率で得る方法について種々検討を重ねた結果、原料
としてTMHQとフィチルハラィドを用い、縮合反応触
媒として金属スズとフリーデルクラフト触媒とを組合わ
せた触媒系を用いる縮合反応においては溶媒効果が顕著
であり、反応溶媒として塩素化低級脂肪族炭化水素系溶
媒を用いることによって主反応を効率的に進行させる一
方、酸化反応などの異反応を効果的に抑制することがで
き、上記の公知方法に比べて高純度で着色度の低いdl
−Q−トコフェロールが高収率で得られることを見出し
、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、TM
HQとフィチルハライドとを金属スズおよびフリーデル
クラフト触媒の存在下、塩素化低級脂肪族炭化水素系溶
媒中で縮合させることを特徴とするdl−ひートコフェ
ロ−ルの製造方法に関する。
本発明の反応においては、縮合反応系に塩素化低級脂肪
族炭化水素系溶媒を存在させることによって金属スズが
反応系に均一に分散し、金属スズの活性な表面と反応で
生成するハロゲン化水素が接触して発生期の水素が生成
し易い状態となり、この発生期の水素の還元力をもって
反応原料のTMHQは勿論、反応中間体のトコフェリル
ハイドロキノンおよび生成したdl−Q−トコフェロー
ルが安定化し、酸化反応などの異反応が抑えられ、反応
系中に着色性不純物が生成することが抑制される一方、
主反応を効率的に促進するものと考えられる。
本発明で使用する塩素化低級脂肪族炭化水素系溶媒とし
ては、好ましくは1・2−ジクロルェタン(以下、ジク
ロルェタンと称す)、1・1・2・2ーテトラクロルエ
タン、1・2−ジクロルェチレン、1・112−トリク
ロルエチレン(以下、トリクレンと称す)、1・1・2
・2−テトラクロルェチレン、クロロホルム、四塩化炭
素、塩化メチレンなどの炭素数1〜2のポリ塩素化炭化
水素の単独または混合溶媒を挙げることができ、ジクロ
ルェタンおよびトリクレンがとくに好ましい。
溶媒の使用量はTMHQに対して約2〜ION音重量好
ましくは約5〜2の苦重量である。フリーデルクラフト
触媒としては塩化亜鉛、塩化アルミニウム、三弗化ホウ
素、エーテル錯体、塩化鉄、塩化スズなどが好ましく用
いられ、その使用量はTMHQに対して0.001〜0
.1倍モル量好ましくは0.001〜0.02倍モル量
の徴量で十分である。また使用する金属スズはできる限
り微粉末状のものがよく、その使用量はTMHQに対し
て0.02〜1.M音モル量好ましくは0.05〜0.
4倍モル量である。金属スズはその必要量を数回に分け
または連続的に反応系に加えるのが好ましい。なお未反
応の金属スズは、それを回収し本発明で使用する反応溶
媒、その他アセトン、ベンゼン、酢酸エチルなどの有機
溶媒、水または希薄な酸で洗浄することにより、再使用
できる。縮合反応は通常40o〜15000の温度で行
なわれる。本発明の好適な実施態様においては、 TMHQ、金属スズおよびフリーデルクラフト触媒を塩
素化低級脂肪族炭化水素系溶媒に溶かし、窒素等の不活
性ガス雰囲気下に蝿梓還流しながらTMHQに対してほ
ぼ等モル量のフィチルハラィドを約0.5〜8時間に渡
って添加し反応させる。
フィチルハラィド添加後さらに約0.5〜4時間縄拝を
続けることによりdl−Q−トコフェロールを含むほと
んど無色ないいま淡黄色の反応混合物が得られる。この
反応混合物から溶媒を留去後、nーヘキサンなどを加え
、ついでこの溶液を常法に従って、水、ハイドロサルフ
アィト含有のメタノール水溶液、希アルカljのメタノ
ール水溶液などで洗浄した後、減圧濃縮し、粗dl−Q
ートコフェロールを得る。得られた粗dl−Qートコフ
ェロ−ルは着色性不純物をほとんど含有していないため
、該粗dl−Q−トコフェロールを分子蒸留、高真空蒸
留等に供し、その初留および後蟹を少量除去するのみで
高純度で着色度の低いdl−び−トコフェロールが高収
率で得られる。また所望ならば、上記の反応混合物にこ
れを得るために用いたTMHQIモルに対して1〜8モ
ル相当量の無水酢酸、0.1〜1モル相当量のピリジン
、ピコリンまたは酢酸ソーダを加えて約1〜5時間燈杵
還流させることにより該反応混合物中のdl−Q−トコ
フェロールをほぼ定量的にdl−Q−トコフェリルアセ
テートに転化することができる。得られたdl−Q−ト
コフェリルアセテート含有の反応混合物から上記のdL
Q−トコフェロールの場合と同様にして溶媒などの低沸
物を蟹去後、n−へキサンなどを加え、ついでこの溶液
を水、ハイドロサルフアィト水溶液などで洗浄した後、
減圧濃縮して粗dl−び−トコフェリルアセテートを得
、さらにこの粗dl−Q−トコフェリルアセテートを分
子蒸留、高真空蒸留等に供することにより、高純度で着
色度の低いdl−Q−トコフェIJルアセテートが得ら
れる。縮合反応およびアセチル化反応はそれぞれに連続
方式で行なうこともできる。以下に参考例および実施例
を挙げて本発明を具体的に説明する。
なお、dl−Q−トコフェリルアセテートの着色度は、
dl−Q−トコフェリルアセテートを油状のまままたは
40%エタノール溶液として石英セル(1cの×1cの
)に入れ、分光光度計(日立製作所製、100−10型
)にて前者は430の仏の吸光度Eを、後者は415の
仏の吸光度Eを測定し、各々ブランク(エタノール)の
ものと比較した値をもって示す(以下、これをE43。
肌〆またはE40%EtOH415の一と表示する)。
また使用するTMHQおよびフイチルクロライドはいず
れも同一ロットのものである。参考例 1 窒素雰囲気下にTMHQ2.283夕および金属亜鉛末
0.236夕をリグロイン11.8のとに懸濁させ、こ
の懸濁液に渡梓還流下フィチルクロラィド(純度95.
7%)4.943夕とりグロィン7.9汎‘の溶液を2
時間15分で滴下し、さらに3時間加熱還流してdl−
Qートコフェロールの反応液を得た。
この反応液に無水酢酸11.5の‘およびyーピコリン
0.218夕を加えて5時間加熱還流して淡黄色のdl
−Qートコフェリルアセテート7.118夕を得た。こ
の粗製d1一Q−トコフェリルアセテートの吸光度を測
定したところ、E40%EtOH415の仏=0.09
8であった。また粗製dl−Q−トコフェリルアセテー
トをn−ノナンを標準物質として高速液体クロマトグラ
フィーにより定量すると、純度84.4%、収率84.
7%であった。参考例 2 窒素雰囲気下にTMHQ2.283夕、フィチルクロラ
ィド6.013夕および酢酸エチル12.0の(からな
る溶液に金属アルミニウム末0.075夕および塩化第
1スズ0.904夕を加えて8000で3時間嬢拝した
この段階で金属アルミニウム末は反応器壁に付着してし
まい反応液は赤褐色となった。得られたdl−Qートコ
フェロールを単離することなく参考例1と同様にしてア
セチル化することによりdl−Q−トコフェリルアセテ
ート8.023夕を得た。この粗製dl−Q−トコフェ
リルアセテートの吸光度を測定したところ、E43oの
仏=0.982、E40%EtOH415の仏=0.7
19であった。また粗製dl−Qートコフェリルアセテ
ートを液体クロマトグラフィーにより定量すると、純度
84.2%、収率95.3%であった。参考例 3 窒素雰囲気下にTMHQ2.283夕、金属スズ末0.
188夕および三弗化ホウ素・ェ−テル鍔体0.019
夕をシクロヘキサン19の‘に懸濁させ「 この懸濁液
に蝿梓還流下フイチルク。
ラィド5.515夕を3時間で滴下し、さらに3時間還
流した。ついで、この反応液に無水酢酸3.064夕お
よび酢酸ソーダ0.613夕を加えて2時間加熱還流し
た。得られた反応液を氷水に投入し、炭酸ソーダで中和
後、リグロィンで抽出し、乾線した。反応液を濃縮乾固
することによりほとんど無色のdl−Q−トコフェリル
アセテート7.320夕を得た。この粗製dl−Qート
コフェリルアセテートの吸光度を測定したところ、E4
0%EtOH415の仏=0.053であった。また粗
製dl−Qートコフヱリルアセテートを液体クロマトグ
ラフィーにより定量すると、純度87.0%、収率89
.8%であった。参考例 4 窒素雰囲気下にTMHQ2.284夕、金属スズ末0.
364夕および塩化亜鉛0.133夕をn−へキサン1
5肌に懸濁させ、この懸濁液に加熱還流下フィチルクロ
ラィド4.98夕とn−へキサン10m‘の溶液を2時
間で滴下し、さらに2.5時間加熱還流してdl−Q−
トコフェロールの反応液を得た。
得られたdl−Q・一トコフェロールを単離・すること
なく参考例1と同様にしてアセチル化することによりd
l−Q−トコフヱリルアセテート7.146夕を得た。
この粗製dl−Qートコフェリルァセテートの吸光度を
測定したところ、E40%EtOH415の仏=0.1
08であった。また粗製dl−Q−トコフェリルアセテ
ートを液体クロマトグラフィーにより定量すると、純度
90.5%、収率91.2%であった。参考例 5窒素
雰囲気下にTMHQ3.040夕、金属スズ末0.48
4夕および塩化亜鉛0.079夕を酢酸エチル15泌に
懸濁させ、この懸濁液に加熱還流下フィチルクロラィド
7.975夕と酢酸エチル10舷の溶液を3時間で滴下
した。
この間スズを終始懸濁させておくため約0.1夕ずつ8
回に渡って金属スズ末を添加した。フィチルクロラィド
滴下後、3時間加熱還流してdl−Q−トコフェロール
の反応液を得た。得られたdl−Q−トコフェロールを
単離することなく参考例1と同機にしてアセチル化する
ことによりdl−Q−トコフエリルアセテート10.4
54夕を得た。この粗製dl−Q−トコフェリルアセテ
ートの吸光度を測定したところ、E40%EtOH41
5肌ム:0.145であった。また粗製dl−Q−トコ
フェリルアセテートを液体クロマトグラフィーにより定
量すると、純度76.3%、収率84.5%であった。
参考例 6窒素雰囲気下にTMHQ2.281夕および
塩化亜鉛0.040夕をジクロルェタン15の‘に懸濁
させ、この懸濁液に加熱還流下フィチルクロラィド4.
954夕とジクロルェタン10叫の溶液を2.5時間で
滴下し、さらに3時間加熱還流してdl−Qートコフェ
ロールの反応液を得た。
得られたdl−Q−トコフェロールを単離することなく
参考例1と同様にしIZフセチル化することによりdl
−Qートコフエリルアセテート7.084夕を得た。こ
の粗製dl−Q−トコフェリルアセテートの吸光度を測
定したところ、E40%EtOH415肌仏=0.92
0であった。また粗製dl−Q−トコフェリルアセテー
トを液体クロマトグラフィーにより定量すると、純度9
6.3%、収率96.3%であった。参考例 7 窒素雰囲気下にTMHQ2.282夕および金属亜鉛末
0.202夕をジクロルェタソ15の‘に懸濁させ、こ
の懸濁液に縄梓還流下フィチルクロラィド4.942夕
とジクロルェタン10の‘の溶液を3時間で滴下し、つ
いで金属亜鉛末0.200夕とジク。
ルェタン2.5心の懸濁液を加えてさらに2.5時間加
熱還流してdl−Qートコフヱロールの反応液を得た。
得られたdl−Q−トコフェロールを単離することなく
参考例1と同様にしてアセチル化することによりdl−
Q−トコフェリルアセテート7.212夕を得た。この
粗製dl−Q−トコフェリルアセテートの吸光度を測定
したところ、E40%EtOH415m仏=0.246
であった。また粗製dl−Q−トコフェリルアセテート
を液体クロマトグラフィーにより定量すると、純度91
.3%、収率92.9%であった。実施例 1TMHQ
2.283夕、金属スズ末0.356夕および塩化亜鉛
0.040夕をジクロルェタン15Mに懸濁させ、この
懸濁液に窒素雰囲気下で櫨拝遼流しながらフイチルクロ
ライド4.978夕とジクロルエタン10肌の溶液を2
.5時間で滴下し、ついで金属スズ末0.357夕を加
え、さらに2.親時間加熱還流した。
反応後、減圧下にジクロルェタンを留去したのち、窒素
雰囲気下にnーヘキサソを加え、ロ遇した。得られたへ
キサン溶液を水、1%ハイドロサルフアィト含水メタノ
ール(50;50)、1%水酸化ナトリウム含水メタノ
ール(50:50)および水で順次洗浄し、乾燥後、溶
媒を減圧留去することにより‘まとんど無色のdl−Q
−トコフェロール6.4i3夕を得た。この粗製dl−
Q−トコフェロールは硫酸セリウムアンモニウム滴定法
によると純度96.5%であった。得られたdl−Q−
トコフェロールを参考例1と同様にしてアセチル化する
ことによりdl−Qートコフェリルアセテートを得た。
この粗製dl−Qートコフェリルアセテートの吸光度を
測定したところ、E40%EtOH415肌仏=0.0
39であつた。実施例 2 TMHQ2.281夕を、金属スズ末0.180夕およ
び塩化亜鉛0.044夕をジクロルヱタン15地に懸濁
させ、この懸濁液に窒素雰囲気下で蝿梓還流しながらフ
イチルク。
うイド4.943夕とジクロルエタン10の‘の溶液を
2.期時間で滴下し、ついで金属スズ末0.360夕を
加え、さらに3時間加熱還流した。次にこの反応液に無
水酢酸11.5の‘とy−ピコリン0.2279を加え
て3時間加熱還流した。反応後、減圧下にジクロルェタ
ン、酢酸および無水酢酸を留去し、得られた濃縮物にn
−へキサンおよび2%ハイドロサルフアィト水溶液を加
え、ロ過後分液し、ヘキサン層を2%ハイドロサルフア
イト溶液で3回洗浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。硫酸マグネシウムをロ別後、濃縮乾固すること
によりほとんど無色のdl−Q−トコフェリルアセテー
ト7.192夕を得た。このdl−Q−トコフェリルア
セテートの吸光度を測定したところ、E40%EtOH
415の〆=0.036であった。またdl−Q−トコ
フヱリルアセテートをn−ノナンを標準物質として高速
液体クロマトグラフィーにより定量すると、純度95.
7%、収率97.1%であった。実施例 3 TMHQ22.8夕、金属スズ末1.80夕および塩化
亜鉛0.44夕をジクロルェタン150泌に懸濁させ、
この懸濁液に損枠還流下フィチルクロラィド49.4夕
とジクロルェタン100松‘の溶液を2.5時間で滴下
し、さらに3時間加熱還流してdl−Q−トコフェロー
ルの反応液を得た。
得られたdl−Q−トコフェロールを単離することなく
実施例2と同様にしてアセチル化することによりdl−
Q−トコフエリルアセテート71.92夕を得た。この
粗製dl−Q−トコフェリルアセテートの吸光度を測定
したところ、E40%EtOH415肌仏=0.047
であった。粗製dl−Q−トコフェリルアセテートを液
体クロマトグラフィーにより定量すると、純度95.0
%、収率96.5%であった。ついで、上記の粗製dl
−Qートコフヱリルアセテートを分子蒸留(減圧1.5
×10‐3肌Hg)することにより無色透明なdl−Q
−トコフェリルアセテート(純度99.0%)を65.
20タ得た。実施例 4 窒素雰囲気下にTMHQ2.279夕、金属スズ末0.
368夕および塩化亜鉛0.041夕をトリクレン15
の【に懸濁させ、この懸濁液に棚梓還流下フィチルクロ
ラィド4.939夕とトリクレン10の‘の溶液を2.
5時間で滴下し、さらに濯拝しながら2時間加熱還流し
てほとんど無色のdl−Qートコフェロールの反応液を
得た。
ついで、この反応液に無水酢酸13.0の【とy−ピコ
リン0.219夕を加えて2.朝時間加熱還流した。得
られた反応液から減圧下に低沸物を留出したのち、nー
ヘキサン50地で抽出した。抽出液を2%ハイドロサル
フアィト水溶液で4回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥したのち、減圧下に濃縮することによりほとんど無
色の粘稲な液体であるdl−Q−トコフェリルアセテ−
トを7.167#得た。この粗製dl−Q−トコフェリ
ルアセテートの吸光度を測定したところ、E40%Et
OH415仇仏=0.041であった。粗製dl−Q−
トコフェリルアセテートをn−ノナンを標準物質として
液体クロマトグラフィーにより定量すると、純度93.
8%、収率9540%であった。実施例 5〜8第1表
に示すとおり、TMHQ、金属スズ末およびフリーデル
クラフト触媒の所定量をジクロルェタン15地に懸濁さ
せ「 この懸濁液に窒素雰囲気下に鷹梓還流しながらフ
ィチルクロラィドの所定量とジクロルェタン10の‘の
溶液を2.虫時間で滴下し、さらに金属スズ末の所定量
を加えて2.期時間加熱還流を続けた。次にこの反応液
に無水酢酸11.5の‘とy−ピコリン0.229を加
えて1時間加熱還流した。得られた反応液から減圧下に
低沸物を留去し、得られた濃縮物にn−へキサンおよび
2%ハイドロサルフアィト水溶液を加え、ロ過後分液し
、ヘキサン層を2%ハイドロサルフアィト水溶液で3回
洗浄したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸
マグネシウムをロ別後、濃縮乾固することによりほとん
ど無色のdl−Q−トコフェリルアセテートを・得た。
得られた粗製dl−Q−トコフェリルアセテートの吸光
度、液体クロマトグラフィーにより定量して求めた純度
および収率を第1表に示す。第1表 実施例9および参考例8〜9 トリメチルハィドロキノン22.8夕、金属スズ末1.
80夕および塩化亜鉛0.44夕を所定の溶媒150の
‘に懸濁させ、この懸濁液に鷹梓還流下フィチルクロラ
ィド49.4夕とその所定の溶媒100の‘の溶液を2
.班寺間で滴下し、さらに3時間加熱還流してdl−m
−トコフェロールの反応液を得た。
この反応液に無水酢酸115叫とy−ピコリン2.27
夕を加えて3時間加熱還流した。反応後、減圧下に溶媒
、酢酸および無水酢酸を蟹去し、得られた濃縮物にnー
ヘキサンおよび2%ハイドロサルフアイト水溶液を加え
、ロ過後分液し、ヘキサン層を2%ハイドロサルフアィ
ト水溶液で3回洗浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。硫酸マグネシウムをロ別後、濃縮乾固すること
によりdl−Q−トコフェリルアセテートを得た。得ら
れた粗製dl−Q−トコフェリルアセテートの吸光度(
E40%EtOH415の仏)ならびに液体クロマトグ
ラフィーにより定量して求めた純度および収率を第2表
に示す。
第2表 実施例 10 トリメチルハィドロキノン2.284夕、金属スズ末0
.358夕および塩化アルミニウム0.045夕を塩化
メチレン15m‘に懸濁させ、この懸濁液に窒素雰囲気
下に濃拝還流しながらフィチルクロラィド4.988夕
と塩化メチレン10机の溶液を2.即時間で滴下し、さ
らに2.期時間加熱還流を続けた。
次にこの反応液に無水酢酸11.5Mとyーピコリン0
.22夕を加えて1時間加熱還流した。得られた反応液
から減圧下に低沸物を留去し、得られた濃縮物にn−へ
キサンおよび2%ハイドロサルフアイト水溶液を加え、
ロ過後分液し、ヘキサン層を2%ハイドロサルファィト
水溶液で3回洗浄したのち、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。硫酸マグネシウムをロ別後、濃縮乾固すること
によりdl−Q−トコフェリルアセテートを7.103
タ得た。この粗製dl−Q−トコフェリルアセテートの
吸光度を測定したところ、E40%EtOH415の山
=0.051であった。粗製dl−Qートコフェリルア
セテートを液体クロマトグラフィーにより定量すると、
純度91.3%、収率91.4%であった。参考例 1
0 実施例10において金属スズ末0.358夕を反応系に
加えない以外は実施例10と同様の処理を行なうことに
よりdl−Q−トコフエリルアセテートを7.076タ
得た。
この粗製dl−戊ートコフェリルアセテートの吸光度を
測定したところ、E40%EtOH415の仏=0.5
48であった。粗製dl−Qートコフェリルアセテート
を液体クロマトグラフィーにより定量すると、純度90
.7%、収率90.5%であつた。実施例11および参
考例11〜12 トリメチルハィドロキノン2.284夕、所定の金属粉
末の所定量および塩化第一スズの0.059夕を塩化メ
チレン15のとに懸濁させ、この懸濁液に窒素雰囲気下
に蝿梓還流しながらフィチルクロラィド4.985夕と
塩化メチレン10机の溶液を2.期時間で滴下し、さら
に2.班寺間加熱還流を続けた。
次にこの反応液に無水酢酸11.5の‘とy−ピコリン
0.22夕を加えて1時間加熱還流した。得られた反応
液から減圧下に低級物を留去し、得られた濃縮物にn−
へキサンおよび2%ハイドロサルフアィト水溶液を加え
、ロ過後分液し、ヘキサン層を2%ハィドロサルファィ
ト水溶液で3回洗浄したのち、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。硫酸マグネシウムをロ別後、濃縮乾固するこ
とによりdl−Qートコフェリルアセテートを得た。得
られた粗製dl−Q−トコフェリルアセテートの吸光度
(E40%EtOH415肌A)ならびに液体クロマト
グラフィーにより定量して求めた純度および収率を第3
表に示す。
第3表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 トリメチルハイドロキノンとフイチルハライドを金
    属スズおよびフリーデルクラフト触媒の存在下、塩素化
    低級脂肪族炭化水素系溶媒中で縮合させることを特徴と
    するdl−α−トコフエロールの製造方法。 2 フイチルハライドがフイチルクロライドである特許
    請求の範囲第1項記載のdl−α−トコフエロールの製
    造方法。 3 塩素化低級脂肪族炭化水素系溶媒が炭素数1〜2の
    ポリ塩素化炭化水素である特許請求の範囲第1項または
    第2項記載のdl−α−トコフエロールの製造方法。 4 炭素数1〜2のポリ塩素化炭化水素が1・2−ジク
    ロルエタンである特許請求の範囲第3項記載のdl−α
    −トコフエロールの製造方法。 5 炭素数1〜2のポリ塩素化炭化水素が1・1・2−
    トリクロルエチレンである特許請求の範囲第3項記載の
    dl−α−トコフエロールの製造方法。
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