JPH0977760A - 2−位の置換された光学活性2,3−ジヒドロ−4h−ピラン−4−オンの製造法 - Google Patents

2−位の置換された光学活性2,3−ジヒドロ−4h−ピラン−4−オンの製造法

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JPH0977760A
JPH0977760A JP7328314A JP32831495A JPH0977760A JP H0977760 A JPH0977760 A JP H0977760A JP 7328314 A JP7328314 A JP 7328314A JP 32831495 A JP32831495 A JP 32831495A JP H0977760 A JPH0977760 A JP H0977760A
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dihydro
carbon atoms
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JP7328314A
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Masaru Mitsuda
勝 満田
Junzo Hasegawa
淳三 長谷川
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D309/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings
    • C07D309/32Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/003Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table without C-Metal linkages

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な原料から容易に調製することができる
不斉触媒を用い、アセトアルデヒドのように嵩が小さ
く、触媒との電子的相互作用を期待することができない
単純なアルデヒドとダニシェフスキー型ジエンとを高エ
ナンチオ選択的不斉ヘテロディールズ=アルダー反応さ
せて2−位が置換された光学活性2,3−ジヒドロ−4
H−ピラン−4−オンを製造する効率的な製造法を提供
する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表されるアルデヒド
と、下記一般式(2)で表されるブタジエン誘導体と
を、キラルルイス酸の存在下に不斉ヘテロディールズ=
アルダー反応をさせた後、プロトン酸を用いて処理する
ことを特徴とする下記一般式(3)で表される2−位の
置換された光学活性2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−
4−オンの製造法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然型糖類又は非
天然型糖類の合成中間体(ダニシェフスキー(S.Da
nishefsky)、デニーノ(M.P.DeNin
no)、アンゲバンデテ・ヘミ・インターナショナル・
エディション(Angew.Chem.Int.E
d.)26巻、15頁(1987年))、ロイコトリエ
ン仲介疾病治療薬(国際公開WO94/17054号公
報)等の有用な化合物を合成するために有用な光学活性
中間体の効率的な製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医薬等の有用中間体である2−位
の置換された光学活性2,3−ジヒドロ−4H−ピラン
−4−オンを製造する方法として、アルデヒドと4−ア
ルコキシ−2−トリアルキルシロキシ−1,3−ブタジ
エン(以下「ダニシェフスキー型ジエン」という)との
触媒的不斉ヘテロディールズ=アルダー反応を行った
後、トリフルオロ酢酸で処理する手法がよく知られてい
る(マルオカら、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケ
ミカル・ソサイエティ(J.Am.Chem.So
c.)110巻、310頁(1988年);コーリー
ら(E.J.Corey)、テトラヘドロン・レターズ
(Tetrahedron Lett.)33巻、69
07頁(1992年);モトヤマ、ミカミ、ジャーナ
ル・オブ・ケミカル・ソサイエティ・ケミカル・コミュ
ニケーションズ(J.Chem.Soc.Chem.C
ommun.)、1563頁(1994年);ガオら
(Gao)、テトラヘドロン(Tetrahedro
n)50巻、979頁(1994年);杉本ら、日本
化学会第69春季年会講演予稿集II、3H525(1
995年);ベドマルスキー(M.Bedmarsk
i)、ダニシェフスキー(S.Danishefsk
y)、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサ
イエティ(J.Am.Chem.Soc.)108巻、
7060頁(1986年))。
【0003】従来の触媒的不斉ヘテロディールズ=アル
ダー反応では、原料のアルデヒドが立体的に充分嵩高い
場合か、原料のアルデヒドが触媒とのπ電子−π電子相
互作用を有する場合に、高いエナンチオ選択性を得るこ
とができる。しかし、これら〜の方法では、原料と
して用いられるアルデヒドは、すべてベンズアルデヒド
のように芳香環や立体的に嵩高い置換基を有するもので
あり、例えば、アセトアルデヒドのように嵩が小さく、
触媒との電子的相互作用を期待することができない単純
な飽和脂肪族アルデヒドを用いた場合には、高い立体選
択性を得ることはできなかった。
【0004】の方法は、アセトアルデヒドと光学活性
なダニシェフスキー型ジエンとを不斉ヘテロディールズ
=アルダー反応させる方法であるが、この光学活性なダ
ニシェフスキー型ジエンは、高価で、入手が困難である
ものであり、また、得られる立体選択性は70%程度で
あって充分ではなかった。また、これらの従来技術で用
いられる不斉触媒は、大量入手が困難である原料から多
段階を経て合成されるものであり、工業的規模での使用
には不向きであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、安価な原料から容易に調製することができる不斉触
媒を用い、アセトアルデヒドのように嵩が小さく、触媒
との電子的相互作用を期待することができない単純なア
ルデヒドとダニシェフスキー型ジエンとを高エナンチオ
選択的不斉ヘテロディールズ=アルダー反応させて2−
位が置換された光学活性2,3−ジヒドロ−4H−ピラ
ン−4−オンを製造する効率的な製造法を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記一
般式(1); R1 CHO (1)
【0007】(式中、R1 は、置換若しくは無置換の炭
素数1〜15のアルキル基、置換若しくは無置換の炭素
数2〜15のアルケニル基、置換若しくは無置換の炭素
数2〜15のアルキニル基、又は、置換若しくは無置換
の炭素数6〜14のアリール基を表す。)で表されるア
ルデヒドと、下記一般式(2);
【0008】
【化11】
【0009】(式中、R2 、R3 、R4 は、独立して、
置換若しくは無置換の炭素数1〜15のアルキル基、又
は、置換若しくは無置換の炭素数6〜15のアリール基
を表す。R5 は、置換若しくは無置換の炭素数1〜15
のアルキル基、又は、置換若しくは無置換の炭素数6〜
15のアリール基を表す。)で表されるブタジエン誘導
体とを、キラルルイス酸の存在下に不斉ヘテロディール
ズ=アルダー反応をさせた後、プロトン酸を用いて処理
して下記一般式(3);
【0010】
【化12】
【0011】(式中、R1 は、前記と同じ。)で表され
る2−位の置換された光学活性2,3−ジヒドロ−4H
−ピラン−4−オンを製造するところにある。
【0012】上記一般式(1)で表されるアルデヒドと
しては特に限定されず、例えば、アセトアルデヒド、プ
ロピオアルデヒド、n−ブタナール、イソブタナール、
ヘキサナール、シクロヘキシルアセトアルデヒド、クロ
トンアルデヒド等の飽和脂肪族アルデヒド、不飽和脂肪
族アルデヒド、直鎖脂肪族アルデヒド、分岐脂肪族アル
デヒド、環状脂肪族アルデヒド;ベンズアルデヒド、p
−メトキシベンズアルデヒド、1−ナフトアルデヒド、
フルフラール等の芳香族アルデヒド等を挙げることがで
きる。
【0013】上記一般式(2)で表されるブタジエン誘
導体としては、例えば、4−メトキシ−2−トリメチル
シロキシブタジエン、4−エトキシ−2−トリメチルシ
ロキシブタジエン、4−メトキシ−2−t−ブチルジメ
チルシロキシブタジエン、4−エトキシ−2−トリエチ
ルシロキシブタジエン等を挙げることができる。なかで
も、4−メトキシ−2−トリメチルシロキシブタジエン
が好ましい。
【0014】上記一般式(2)で表されるブタジエン誘
導体は、ダニシェフスキー型ジエンであり、例えば、ジ
ャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ
(J.Am.Chem.Soc.)96巻、7807頁
(1974年)等に記載されている公知の方法により、
下記一般式(6);
【0015】
【化13】
【0016】(式中、R5 は、上記と同じ。)で表され
るケトン誘導体と、下記一般式(7);
【0017】
【化14】
【0018】(式中、Xは、ハロゲン原子を表す。
2 、R3 、R4 は、上記と同じ。)で表されるハロゲ
ン化シランとを、トリエチルアミン等の塩基の存在下に
反応させて得ることができる。
【0019】上記一般式(6)で表されるケトン誘導体
としては特に限定されず、例えば、4−メトキシ−3−
ブテン−2−オン、4−エトキシ−3−ブテン−2−オ
ン、4−プロポキシ−3−ブテン−2−オン、4−ブト
キシ−3−ブテン−2−オン、4−メンチルオキシ−3
−ブテン−2−オン、4−フェノキシ−3−ブテン−2
−オン、4−p−メトキシフェノキシ−3−ブテン−2
−オン等を挙げることができる。
【0020】上記一般式(7)で表されるハロゲン化シ
ランとしては特に限定されず、例えば、クロロトリメチ
ルシラン、クロロトリエチルシラン、t−ブチルクロロ
ジメチルシラン、クロロトリフェニルシラン、t−ブチ
ルクロロジフェニルシラン、ヨードトリメチルシラン等
を挙げることができる。
【0021】上記キラルルイス酸としては、光学活性有
機チタン錯体が好ましい。これを使用すると上記一般式
(1)で表されるアルデヒドとして例えばアセトアルデ
ヒドのように嵩が小さく、触媒との電子的相互作用を期
待することができない単純なアルデヒドを用いる場合で
あっても、不斉ヘテロディールズ=アルダー反応を、高
エナンチオ選択的に進行させることができる。
【0022】ここで使用される光学活性有機チタン錯体
としては、下記一般式(5);
【0023】
【化15】
【0024】(式中、A1 、A2 、A3 、A4 は、独立
して、炭素数1〜6のアルキル基を表す。)で表される
チタンテトラアルコキシドと、光学活性1,1′−ビ−
2−ナフトールと、置換又は無置換の炭素数6〜14の
フェノール類とから調製されるもの(以下「アリール
型」という)が好ましい。
【0025】この場合、上記一般式(5)で表されるチ
タンテトラアルコキシドとほぼ等モルの光学活性1,
1′−ビ−2−ナフトールと、置換又は無置換の炭素数
6〜14のフェノール類から調製されるアリール型光学
活性有機チタン錯体は、下記一般式(4);
【0026】
【化16】
【0027】(式中、R6 は、置換若しくは無置換の炭
素数6〜14のアリール基を表し、R7 は、置換若しく
は無置換の炭素数6〜14のアリール基、又は、炭素数
1〜15のアルキル基を表し、R6 とR7 とは、結合し
て環を形成していてもよい。)の構造であると推定され
る。上記ほぼ等モルとは、例えば、チタンテトラアルコ
キシド1モルに対して、光学活性1,1′−ビ−2−ナ
フトール0.8〜1.2モルのことをいい、場合によっ
ては、それ以下又はそれ以上でもよい。上記R6 及び上
記R7 の少なくとも一方は、上記置換又は無置換の炭素
数6〜14のフェノール類由来のものである。
【0028】上記一般式(5)で表されるチタンテトラ
アルコキシドとしては、例えば、チタンテトラメトキシ
ド、チタンテトラエトキシド、チタンテトラプロポキシ
ド、チタンテトラt−ブトキシド等を挙げることができ
る。好ましくは、入手が容易であり、取扱いが容易であ
るので、チタンテトライソプロポキシド等を挙げること
ができる。
【0029】上記置換又は無置換の炭素数1〜14のフ
ェノール類としては特に限定されず、例えば、フェノー
ル、2−メトキシフェノール、2−t−ブチルフェノー
ル、ヒドロキノンモノメチルエーテル、クロロフェノー
ル、ニトロフェノール、メチルフェノール、トリフルオ
ロメチルフェノール、ナフトール、o,o′−ビフェノ
ール、カテコール、1,1′−ビ−2−ナフトール等を
挙げることができる。なかでも、フェノール、2−メト
キシフェノール、及び、2−t−ブチルフェノールが好
ましい。
【0030】上記置換又は無置換の炭素数6〜14のフ
ェノール類として、o,o′−ビフェノール、カテコー
ル、1,1′−ビ−2−ナフトール等が使用される場
合、上記R6 及びR7 は、連結して環を形成するものと
なる。
【0031】また、ここで使用される光学活性有機チタ
ン錯体は、下記一般式(8);
【0032】
【化17】
【0033】(式中、R8 は、炭素数1〜15のアルキ
ル基を表す。)で表されるチタンテトラアルコキシドと
光学活性1,1′−ビ−2−ナフトールとから調製する
こともできる(以下「アルキル型」という)。この場
合、上記一般式(8)で表されるチタンテトラアルコキ
シドと光学活性1,1′−ビ−2−ナフトールとをほぼ
等モル存在せしめると、調製されるアルキル型光学活性
有機チタン錯体は、下記一般式(9);
【0034】
【化18】
【0035】(式中、R8 は、炭素数1〜15のアルキ
ル基を表す。)の構造であると推定される。上記ほぼ等
モルとは、例えば、チタンテトラアルコキシド1モルに
対して、光学活性1,1′−ビ−2−ナフトール0.8
〜1.2モルのことをいい、場合によっては、それ以下
又はそれ以上でもよい。
【0036】上記一般式(1)で表されるアルデヒドと
してアセトアルデヒドを使用し、上記一般式(2)で表
されるブタジエン誘導体として4−メトキシ−2−トリ
メチルシロキシブタジエンを使用した場合、得られる本
発明の2−位の置換された光学活性2,3−ジヒドロ−
4H−ピラン−4−オンは、光学活性2−メチル−2,
3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オンである。
【0037】上記一般式(1)で表されるアルデヒドと
してアセトアルデヒドを使用し、上記一般式(2)で表
されるブタジエン誘導体として4−メトキシ−2−トリ
メチルシロキシブタジエンを使用して、チタンテトライ
ソプロポキシドと(R)−1,1′−ビ−2−ナフトー
ルとフェノールとから調製される光学活性有機チタン錯
体又はチタンテトライソプロポキシドと(R)−1,
1′−ビ−2−ナフトールとから調製される光学活性有
機チタン錯体の存在下に不斉ヘテロディールズ=アルダ
ー反応をさせた後、塩酸を用いて処理して得られる本発
明の2−位の置換された光学活性2,3−ジヒドロ−4
H−ピラン−4−オンは、(2S)−2−メチル−2,
3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オンである。
【0038】上記アリール型光学活性有機チタン錯体
は、例えば、以下のように調製することができる。ま
ず、溶媒中でチタンテトラアルコキシドと1〜1.2モ
ル当量の光学活性1,1′−ビ−2−ナフトールを混合
して0〜80℃で1〜3時間攪拌した後、1〜3当量の
置換又は無置換の炭素数6〜14のフェノール類を加え
て更に0〜80℃で1〜3時間攪拌し、ついで、減圧下
で溶媒を留去し、赤褐色の光学活性有機チタン錯体を得
る。この光学活性有機チタン錯体は、そのまま不斉ヘテ
ロディールズ=アルダー反応に使用することができる。
【0039】また、上記アルキル型光学活性有機チタン
錯体(9)は、例えば、以下のような手順で調製され
る。まず、溶媒中でチタンテトラアルコキシドと1〜
1.2モル当量の光学活性1,1′−ビ−2−ナフトー
ルとを混合して0〜80℃で1〜3時間攪拌した後、減
圧下に溶媒を留去し、赤褐色の光学活性有機チタン錯体
を得る。この光学活性有機チタン錯体は、そのまま不斉
ヘテロディールズ=アルダー反応に使用することができ
る。
【0040】上記光学活性有機チタン錯体の調製で使用
される溶媒としては、非プロトン性溶媒が好ましく、例
えば、ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、ベン
ゼン、トルエン等の炭化水素溶媒;塩化メチレン、クロ
ロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶
媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−
ジオキサン等のエーテル系溶媒;アセトニトリル、プロ
ピオニトリル等を挙げることができる。
【0041】上記アリール型光学活性有機チタン錯体を
調製する際、置換又は無置換の炭素数6〜14のフェノ
ール類として、1,1′−ビ−2−ナフトール等を使用
する場合には、初めから光学活性1,1′−ビ−2−ナ
フトールを、チタンテトラアルコキシドに対して2〜
2.5モル当量仕込んでもよい。上記アリール型光学活
性有機チタン錯体の調製においては、上記置換又は無置
換の炭素数6〜14のフェノール類を反応開始時から仕
込んでもよい。また、上記光学活性有機チタン錯体を調
製する際、モレキュラーシーブスを共存させて、錯体形
成反応を促進してもよい。
【0042】本発明においては、上記キラルルイス酸と
して、例えば、マルオカら、ジャーナル・オブ・アメリ
カン・ケミカル・ソサイエティ(J.Am.Chem.
Soc.)110巻、310頁(1988年)等に記載
されているキラルアルミニウム錯体、コーリーら(E.
J.Corey)、テトラヘドロン・レターズ(Tet
rahedron Lett.)33巻、6907頁
(1992年)等に記載されているキラルほう素錯体、
モトヤマ、ミカミ、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサ
イエティ・ケミカル・コミュニケーションズ(J.Ch
em.Soc.Chem.Commun.)、1563
頁(1994年)等に記載されているキラルチタン錯
体、ベドマルスキー(M.Bedmarski)、ダニ
シェフスキー(S.Danishefsky)、ジャー
ナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ
(J.Am.Chem.Soc.)108巻、7060
頁(1986年)等に記載されているキラル希土類錯体
等の公知のルイス酸を使用してもよい。
【0043】本発明の2−位の置換された光学活性2,
3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オンの製造法は、上
記一般式(1)で表されるアルデヒドと、上記一般式
(2)で表されるブタジエン誘導体とを、上記キラルル
イス酸の存在下に不斉ヘテロディールズ=アルダー反応
をさせた後、プロトン酸を用いて処理するものである。
【0044】上記不斉ヘテロディールズ=アルダー反応
は、無溶媒で行われてもよく、反応溶媒を使用して行わ
れてもよい。上記反応溶媒としては、非プロトン性溶媒
が好ましく、例えば、ペンタン、n−ヘキサン、シクロ
ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素溶媒;塩化
メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等の
ハロゲン系溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル等
を挙げることができる。
【0045】上記一般式(1)で表されるアルデヒドと
上記一般式(2)で表されるブタジエン誘導体とのモル
比は、反応収率が良いので、(上記一般式(1)で表さ
れるアルデヒド):(上記一般式(2)で表されるブタ
ジエン誘導体)=1:1であってもよいが、反応終結ま
での時間が短く、更に高収率となるので、安価である上
記一般式(1)で表されるアルデヒドを2モル当量から
10モル当量過剰に用いることが好ましい。
【0046】本発明で使用されるキラルルイス酸は、不
斉触媒である。上記キラルルイス酸の添加量としては特
に限定されず、好ましくは、上記一般式(2)で表され
るブタジエン誘導体に対して0.01〜0.2当量であ
り、より好ましくは、0.05〜0.1当量である。
【0047】上記不斉ヘテロディールズ=アルダー反応
で使用される溶媒の添加量としては、仕込み時の上記一
般式(2)で表されるブタジエン誘導体に対して3〜5
0倍(体積/重量)が好ましく、より好ましくは、5〜
15倍(体積/重量)である。上記不斉ヘテロディール
ズ=アルダー反応の反応温度は、−100〜100℃が
好ましく、より好ましくは、−30〜50℃である。
【0048】上記不斉ヘテロディールズ=アルダー反応
は、例えば、以下のように行うことができる。まず、上
記キラルルイス酸を上記反応溶媒に溶かして攪拌下で上
記一般式(1)で表されるアルデヒドを滴下し、つい
で、上記一般式(2)で表されるブタジエン誘導体を滴
下し、上記不斉ヘテロディールズ=アルダー反応が終了
するまで攪拌を継続する。上記不斉ヘテロディールズ=
アルダー反応の終了は、原料の減少を薄層クロマトグラ
フィーやガスクロマトグラフィーで観察して判断するこ
とができる。
【0049】本発明においては、上記キラルルイス酸、
上記一般式(1)で表されるアルデヒド、及び、上記一
般式(2)で表されるブタジエン誘導体の仕込順序を入
れ換えてもよい。
【0050】本発明の2−位の置換された光学活性2,
3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オンは、以下のよう
に得ることができる。まず、上記不斉ヘテロディールズ
=アルダー反応の終了が確認された時点で反応溶液に上
記プロトン酸を添加し、0〜30℃で30〜60分攪拌
して酸処理を行い、ついで、ジエチルエーテル、酢酸エ
チル、塩化メチレン等の一般的な溶媒で抽出して減圧下
で有機抽出層を濃縮溶媒留去して2−位の置換された光
学活性2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オンの粗
生成物を得る。その後、クロマトグラフィー、再結晶、
蒸留等により精製する。
【0051】上記プロトン酸としては、例えば、1〜1
2Nの塩酸水、5〜98%の硫酸水、ぎ酸、酢酸、トリ
フルオロ酢酸等を挙げることができる。好ましくは、1
〜12Nの塩酸水である。
【0052】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0053】実施例中の各種分析には、次の分析機器を
使用した。 核磁気共鳴スペクトル(NMR):日本電子社製、EX
−400 赤外分光光度計(IR):島津製作所社製、FTIR−
8100M 高速液体クロマトグラム(HPLC):島津製作所社
製、LC−9A(UV検出器(島津製作所社製、SPD
−6A)、クロマトパック(島津製作所社製、C−R6
A))
【0054】実施例1 キラルチタン錯体(A)の合成 アルゴン雰囲気下、モリキュラーシーブス(4A)50
0mgと(R)−1,1′−ビ−2−ナフトール31.
5mg(0.11ミリモル)、及び、チタンテトライソ
プロポキシド30μl(0.10ミリモル)を4mlの
塩化メチレン中、20℃で1時間攪拌し、更にこの溶液
にフェノール19mg(0.20ミリモル)を加えた
後、1時間攪拌した。次にこの溶液を減圧下にろ過して
不溶物を取り除き、エバポレーターで溶媒を留去する
と、キラルチタン錯体(A)が赤褐色の固体として得ら
れた。
【0055】なお、この褐色固体を重クロロホルムに溶
解し、 1H−NMRを測定したところ、6〜8ppmの
低磁場領域に多重線が見られ、高磁場領域にイソプロピ
ル基の信号が観測されないことから、チタンテトライソ
プロポキシドと(R)−1,1′−ビ−2−ナフトール
及びフェノールの配位子交換が行われていることを確認
した。
【0056】1H−NMR(δ/ppm,CDC
3 ):6.8〜8.2(12H,m)、6.70(4
H,d)、6.85(2H,t)、7.13(4H,
t)
【0057】実施例2 実施例1で合成したキラルチタン錯体(A)の赤褐色固
体全量を、反応溶媒である塩化メチレン4.0mlに溶
解し、その半分量2.0ml(錯体0.05ミリモル相
当)を、注射器を用いてアルゴン置換した空の20ml
容反応フラスコに注入した。この液をアルゴン雰囲気攪
拌下、0℃に冷却した後、アセトアルデヒド55μl
(1.0ミリモル)と4−メトキシ−2−トリメチルシ
ロキシ−1,3−ブタジエン(ジャーナル・オブ・アメ
リカン・ケミカル・ソサイエティ(J.Am.Che
m.Soc.)、96巻、7807頁(1974年)に
記載の方法で合成)104μl(0.5ミリモル)を順
次加え、同温で2時間攪拌した。
【0058】次に、この反応液に6N塩酸3mlを加
え、20℃で30分攪拌した。ジエチルエーテルで3回
抽出し、エーテル層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後溶媒留去した。残査をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ワコーゲルC200、ヘキサン/
酢酸エチル=7/3)で精製し、(2S)−2−メチル
−2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オン、36m
g(88%ee、収率64%)の油状物を得た。
【0059】1H−NMR(δ/ppm,CDC
3 ):7.35(1H,d,J=5.9Hz)、5.
41(1H,d,J=5.9Hz)、4.5〜4.6
(1H,m)、2.4〜2.6(2H,m)、1.46
(3H,d,J=6.4Hz)、13 C−NMR(δ/ppm,CDCl3 ):192、1
63、107、76.0、43.5、20.4 IR(ν/cm-1,film):1676、1593、
1289、1233
【0060】%ee(鏡像体過剰率)の測定法:%ee
の測定は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を
用いて行った。 カラム:ダイセル化学工業社製、キラルセルOB 溶離液:ヘキサン/イソプロパノール=9/1 検出波長:235nm 流速:1.0ml/分
【0061】実施例3 実施例2と同様にして溶媒にトルエンを用い(2S)−
2−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オ
ン、45mg(87%ee、80%収率)の油状物を得
た。
【0062】実施例4 キラルチタン錯体(B)の合成 アルゴン雰囲気下、モリキュラーシーブス(4A)50
0mgと(R)−1,1′−ビ−2−ナフトール60.
1mg(0.21ミリモル)、及び、チタンテトライソ
プロポキシド30μl(0.10ミリモル)を4mlの
塩化メチレン中、20℃で1時間攪拌した。次にこの溶
液を減圧下にろ過して不溶物を取り除き、エバポレータ
ーで溶媒を留去するとキラルチタン錯体(B)が赤褐色
の固体として得られた。
【0063】実施例5 実施例4で合成したキラルチタン錯体(B)の赤褐色固
体全量を、反応溶媒である塩化メチレン4.0mlに溶
解し、その半分量2.0ml(錯体0.05ミリモル相
当)を、注射器を用いてアルゴン置換した空の20ml
容反応フラスコに注入した。この液をアルゴン雰囲気攪
拌下、0℃に冷却した後、アセトアルデヒド55μl
(1.0ミリモル)と4−メトキシ−2−トリメチルシ
ロキシ−1,3−ブタジエン104μl(0.5ミリモ
ル)を順次加え、同温で2時間攪拌した。
【0064】次にこの反応液に6N塩酸3mlを加え、
20℃で30分間攪拌した。ジエチルエーテルで3回抽
出し、エーテル層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後溶媒留去した。残査をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ワコーゲルC200、ヘキサン/酢
酸エチル=7/3)で調製し、(2S)−2−メチル−
2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オン、19mg
(86%ee、収率34%)の油状物を得た。
【0065】実施例6 キラルチタン錯体(C)の合成 アルゴン雰囲気下、モリキュラーシーブス(4A)50
0mgと(R)−1,1′−ビ−2−ナフトール31.
5mg(0.11ミリモル)、及び、チタンテトライソ
プロポキシド30μl(0.10ミリモル)を4mlの
塩化メチレン中、20℃で1時間攪拌し、更にこの溶液
にo,o′−ビフェノール19mg(0.10ミリモ
ル)を加えた後、1時間攪拌した。次にこの溶液を減圧
下にろ過して不溶物を取り除き、エバポレーターで溶媒
を留去するとキラルチタン錯体(C)が赤褐色の固体と
して得られた。
【0066】実施例7 実施例6で合成したキラルチタン錯体(C)の赤褐色固
体全量を、反応溶媒である塩化メチレン4.0mlに溶
解し、その半分量2.0ml(錯体0.05リモル相
当)を、注射器を用いてアルゴン置換した空の20ml
容反応フラスコに注入した。この液をアルゴン雰囲気攪
拌下、0℃に冷却した後、アセトアルデヒド55μl
(1.0ミリモル)と4−メトキシ−2−トリメチルシ
ロキシ−1,3−ブタジエン104μl(0.5ミリモ
ル)を順次加え、同温で4時間攪拌した。
【0067】次にこの反応液に6N塩酸3mlを加え2
0℃で30分攪拌した。ジエチルエーテルで3回抽出
し、エーテル層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後溶媒留去した。残査をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ワコーゲルC200、ヘキサン/酢酸
エチル=7/3)で精製し、(2S)−2−メチル−
2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オン、24mg
(61%ee、収率43%)の油状物を得た。
【0068】実施例8 キラルチタン錯体(D)の合成 アルゴン雰囲気下、モリキュラーシーブス(4A)50
0mgと(S)−1,1′−ビ−2−ナフトール31.
5mg(0.11ミリモル)、及び、チタンテトライソ
プロポキシド30μl(0.10ミリモル)を4mlの
塩化メチレン中、20℃で1時間攪拌し、更にこの溶液
にフェノール19mg(0.20ミリモル)を加えた
後、1時間攪拌した。次にこの溶液を減圧下にろ過して
不溶物を取り除き、エバポレーターで溶媒を留去すると
キラルチタン錯体(D)が赤褐色の固体として得られ
た。
【0069】実施例9 実施例8で合成したキラルチタン錯体(D)の赤褐色固
体全量を、反応溶媒である塩化メチレン4.0mlに溶
解し、その半分量2.0ml(錯体0.05リモル相
当)を、注射器を用いてアルゴン置換した空の20ml
容反応フラスコに注入した。この液をアルゴン雰囲気攪
拌下、30℃に加熱した後、アセトアルデヒド55μl
(1.0ミリモル)と4−メトキシ−2−トリメチルシ
ロキシ−1,3−ブタジエン104μl(0.5ミリモ
ル)を順次加え、同温で1.5時間攪拌した。
【0070】次にこの反応液に6N塩酸3mlを加え2
0℃で30分攪拌した。ジエチルエーテルで3回抽出
し、エーテル層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後溶媒留去した。残査をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ワコーゲルC200、ヘキサン/酢酸
エチル=7/3)で精製し、(2R)−2−メチル−
2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オン、34mg
(91%ee、収率61%)の油状物を得た。
【0071】実施例10 キラルチタン錯体(E)の合
アルゴン雰囲気下、モリキュラーシーブス(4A)50
0mgと(R)−1,1′−ビ−2−ナフトール31.
5mg(0.11ミリモル)、及び、チタンテトライソ
プロポキシド30μl(0.10ミリモル)を4mlの
塩化メチレン中、20℃で1時間攪拌した。この反応液
を減圧下にろ過して不溶物を取り除き、エバポレーター
で溶媒を留去するとキラルチタン錯体(E)が赤褐色の
固体として得られた。
【0072】1H−NMR(δ/ppm,CDC
3 ):1.03(12H,bd)、3.82(2H,
m)、6.5〜8.2(12H,m)
【0073】実施例11 実施例10で合成したキラルチタン錯体(E)の赤褐色
固体全量を、反応溶媒である塩化メチレン4.0mlに
溶解し、その半分量2.0ml(錯体0.05リモル相
当)を、注射器を用いてアルゴン置換した空の20ml
容反応フラスコに注入した。この液をアルゴン雰囲気攪
拌下、0℃に冷却した後、アセトアルデヒド55μl
(1.0ミリモル)と4−メトキシ−2−トリメチルシ
ロキシ−1,3−ブタジエン104μl(0.5ミリモ
ル)を順次加え、同温で2時間攪拌した。
【0074】次にこの反応液に6N塩酸3mlを加え2
0℃で30分攪拌した。ジエチルエーテルで3回抽出
し、エーテル層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後溶媒留去した。残査をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ワコーゲルC200、ヘキサン/酢酸
エチル=7/3)で精製し、(2S)−2−メチル−
2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オン、24mg
(89%ee、収率43%)の油状物を得た。
【0075】実施例12 キラルチタン錯体(F)の合
アルゴン雰囲気下、モリキュラーシーブス(4A)50
0mgと(R)−1,1′−ビ−2−ナフトール31.
5mg(0.11ミリモル)、及び、チタンテトライソ
プロポキシド30μl(0.10ミリモル)を4mlの
塩化メチレン中、20℃で1時間攪拌し、更にこの溶液
にフェノール類としてグアヤコール(2−メトキシフェ
ノール)24.8mg(0.20ミリモル)を加えた
後、1時間攪拌した。次にこの溶液を減圧下にろ過して
不溶物を取り除き、エバポレーターで溶媒を留去すると
キラルチタン錯体(F)が赤褐色の固体として得られ
た。
【0076】実施例13〜21 キラルチタン錯体
(G)、(H)、(I)、(J)、(K)、(L)、
(M)、(N)、(O)の合成 実施例12と同様の方法に基づき、フェノール類として
表1にあげたフェノール類を用い、それぞれキラルチタ
ン錯体(G)、(H)、(I)、(J)、(K)、
(L)、(M)、(N)、(O)の褐色固体を得た。
【0077】
【表1】
【0078】実施例22 実施例12で合成したキラルチタン錯体(F)の赤褐色
固体全量を、反応溶媒である塩化メチレン4.0mlに
溶解し、その半分量2.0ml(錯体0.05ミリモル
相当)を、注射器を用いてアルゴン置換した空の20m
l容反応フラスコに注入した。この液をアルゴン雰囲気
攪拌下、0℃に冷却した後、アセトアルデヒド55μl
(1.0ミリモル)、4−メトキシ−2−トリメチルシ
ロキシ−1,3−ブタジエン104μl(0.5ミリモ
ル)を順次加え、同温で2時間攪拌した。
【0079】次にこの反応液に6N塩酸3mlを加え2
0℃で30分攪拌した。ジエチルエーテルで3回抽出
し、エーテル層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後溶媒留去した。残査をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ワコーゲルC200、ヘキサン/酢酸
エチル=7/3)で精製し、(2S)−2−メチル−
2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オン30mg
(93%ee、収率54%)の油状物を得た。
【0080】実施例23〜31 実施例13〜23で合成したキラルチタン錯体(G)、
(H)、(I)、(J)、(K)、(L)、(M)、
(N)及び(O)をそれぞれ用い、実施例22と同様の
方法により(2S)−2−メチル−2,3−ジヒドロ−
4H−ピラン−4−オンを得た。それらの結果を表2に
示す。
【0081】
【表2】
【0082】実施例32 実施例1で合成したキラルチタン錯体(A)の赤褐色固
体全量を、反応溶媒である塩化メチレン4.0mlに溶
解し、その半分量2.0ml(錯体0.05ミリモル相
当)を、注射器を用いてアルゴン置換した空の20ml
容反応フラスコに注入した。この液をアルゴン雰囲気攪
拌下、0℃に冷却した後、n−ブタナール90μl
(1.0ミリモル)と4−メトキシ−2−トリメチルシ
ロキシ−1,3−ブタジエン104μl(0.5ミリモ
ル)を順次加え、同温で3時間攪拌した。
【0083】次にこの反応液に6N塩酸3mlを加え2
0℃で30分攪拌した。この混合物をジエチルエーテル
で3回抽出し、エーテル層を飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後溶媒留去した。残査をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、(2S)−2−n
−プロピル−2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オ
ンの油状物27mg(94%ee、収率39%)を得
た。なお、%eeは実施例2と同様にHPLCで決定し
た。
【0084】1H−NMR(δ/ppm,CDC
3 ):7.36(IH,d,J=5.9Hz)、5.
40(IH,d,J=5.9Hz)、4.3〜4.5
(1H,m)、2.52(1H,dd,J=16.6,
13.2Hz)、2.43(1H,dd,J=16.
6,3.9Hz)、1.7〜1.9(1H,m)、1.
4〜1.7(3H,m)、0.97(3H,t,J=
7.3Hz)13 C−NMR(δ/ppm,CDCl3 ):193、1
63、107、79.3、41.8、36.5、18.
0、13.8
【0085】実施例33 実施例1で合成したキラルチタン錯体(A)の赤褐色固
体全量を、反応溶媒である塩化メチレン4.0mlに溶
解し、その半分量2.0ml(錯体0.05ミリモル相
当)を、注射器を用いてアルゴン置換した空の20ml
容反応フラスコに注入した。この液をアルゴン雰囲気攪
拌下、0℃に冷却した後、i−ブタナール91μl
(1.0ミリモル)と4−メトキシ−2−トリメチルシ
ロキシ−1,3−ブタジエン104μl(0.5ミリモ
ル)を順次加え、同温で3時間攪拌した。
【0086】次にこの反応液に6N塩酸3mlを加え2
0℃で30分攪拌した。この混合物をジエチルエーテル
で3回抽出し、エーテル層を飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後溶媒留去した。残査をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、(2S)−2−i
−プロピル−2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オ
ンの油状物8mg(86%ee,収率11%)を得た。
なお、%eeは実施例2と同様にHPLCで決定した。
【0087】1H−NMR(δ/ppm,CDC
3 ):7.39(1H,d,J=5.9Hz)、5.
40(1H,d,J=5.9Hz)、4.1〜4.2
(1H,m)、2.53(1H,dd,J=16.6,
14.7Hz)、2.39(IH,dd,J=16.
6,3.4Hz)、1.95〜2.02(1H,m)、
1.02(3H,d,J=6.8Hz)、1.00(3
H,d,J=6.8Hz)13 C−NMR(δ/ppm,CDCl3 ):193、1
64、107、84.1、38.9、31.8、17.
8、17.6
【0088】実施例34 実施例1で合成したキラルチタン錯体(A)の赤褐色固
体全量を、反応溶媒である塩化メチレン4.0mlに溶
解し、その半分量2.0ml(錯体0.05ミリモル相
当)を、注射器を用いてアルゴン置換した空の20ml
容反応フラスコに注入した。この液をアルゴン雰囲気攪
拌下、0℃に冷却した後、trans−桂皮アルデヒド
126μl(1.0ミリモル)と4−メトキシ−2−ト
リメチルシロキシ−1,3−ブタジエン104μl
(0.5ミリモル)を順次加え、同温で3時間攪拌し
た。
【0089】次にこの反応液に6N塩酸3mlを加え2
0℃で30分攪拌した。この混合物をジエチルエーテル
で3回抽出し、エーテル層を飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後溶媒留去した。残査をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、(2S)−2−
(2−フェニルビニル)−2,3−ジヒドロ−4H−ピ
ラン−4−オンの油状物22mg(44%ee、収率2
2%)を得た。なお、%eeは実施例2と同様にHPL
Cで決定した。
【0090】実施例35 実施例1で合成したキラルチタン錯体(A)の赤褐色固
体全量を、反応溶媒である塩化メチレン4.0mlに溶
解し、その半分量2.0ml(錯体0.05ミリモル相
当)を、注射器を用いてアルゴン置換した空の20ml
容反応フラスコに注入した。この液をアルゴン雰囲気攪
拌下、0℃に冷却した後、n−オクタナール156μl
(1.0ミリモル)と4−メトキシ−2−トリメチルシ
ロキシ−1,3−ブタジエン104μl(0.5ミリモ
ル)を順次加え、同温で3時間攪拌した。
【0091】次にこの反応液に6N塩酸3mlを加え2
0℃で30分攪拌した。この混合物をジエチルエーテル
で3回抽出し、エーテル層を飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後溶媒留去した。残査をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、(2S)−2−n
−ヘプチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オ
ンの油状物39mg(88%ee,収率40%)を得
た。なお、%eeは実施例2と同様にHPLCで決定し
た。
【0092】1H−NMR(δ/ppm,CDCl3
7.39(1H,d,J=5.9Hz)、5,41(1
H,d,J=5.9Hz)、4.35〜4.45(1
H,m)、2.52(1H,dd,J=16.6,1
3.2Hz)、2.43(1H,dd,J=16.6,
3.9Hz)、1.2〜1.9(12H,m)、0.8
9(3H,d,J=6.8Hz)13 C−NMR(δ/ppm,CDCl3 ):193、1
64、107、79.6、41.8、34.4、31.
7、29.3、29.1、24.8、22.6、14.
【0093】
【発明の効果】本発明は上述の構成よりなるので、単純
なアルデヒドとダニシェフスキー型ジエンとから2−位
の置換された光学活性2,3−ジヒドロ−4H−ピラン
−4−オンを効率よく工業的生産をすることができる。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1); R1 CHO (1) (式中、R1 は、置換若しくは無置換の炭素数1〜15
    のアルキル基、置換若しくは無置換の炭素数2〜15の
    アルケニル基、置換若しくは無置換の炭素数2〜15の
    アルキニル基、又は、置換若しくは無置換の炭素数6〜
    14のアリール基を表す。)で表されるアルデヒドと、
    下記一般式(2); 【化1】 (式中、R2 、R3 、R4 は、独立して、置換若しくは
    無置換の炭素数1〜15のアルキル基、又は、置換若し
    くは無置換の炭素数6〜14のアリール基を表す。R5
    は、置換若しくは無置換の炭素数1〜15のアルキル
    基、又は、置換若しくは無置換の炭素数6〜14のアリ
    ール基を表す。)で表されるブタジエン誘導体とを、キ
    ラルルイス酸の存在下に不斉ヘテロディールズ=アルダ
    ー反応をさせた後、プロトン酸を用いて処理することを
    特徴とする下記一般式(3); 【化2】 (式中、R1 は、前記と同じ。)で表される2−位の置
    換された光学活性2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4
    −オンの製造法。
  2. 【請求項2】 アセトアルデヒドと、4−メトキシ−2
    −トリメチルシロキシブタジエンとを、キラルルイス酸
    の存在下に不斉ヘテロディールズ=アルダー反応をさせ
    た後、プロトン酸を用いて処理することを特徴とする光
    学活性2−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−
    4−オンの製造法。
  3. 【請求項3】 キラルルイス酸が、下記一般式(5); 【化3】 (式中、A1 、A2 、A3 、A4 は、独立して、炭素数
    1〜6のアルキル基を表す。)で表されるチタンテトラ
    アルコキシドと、光学活性1,1′−ビ−2−ナフトー
    ルと、置換又は無置換の炭素数6〜14のフェノール類
    とから調製される光学活性有機チタン錯体である請求項
    1記載の2−位の置換された光学活性2,3−ジヒドロ
    −4H−ピラン−4−オンの製造法又は請求項2記載の
    光学活性2−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピラン
    −4−オンの製造法。
  4. 【請求項4】 置換又は無置換の炭素数6〜14のフェ
    ノール類が、フェノール、2−メトキシフェノール及び
    2−t−ブチルフェノールのうち少なくとも1種である
    請求項3記載の2−位の置換された光学活性2,3−ジ
    ヒドロ−4H−ピラン−4−オンの製造法又は光学活性
    2−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オ
    ンの製造法。
  5. 【請求項5】 チタンテトラアルコキシドが、チタンテ
    トライソプロポキシドである請求項3又は4記載の2−
    位の置換された光学活性2,3−ジヒドロ−4H−ピラ
    ン−4−オンの製造法又は光学活性2−メチル−2,3
    −ジヒドロ−4H−ピラン−4−オンの製造法。
  6. 【請求項6】 キラルルイス酸が、下記一般式(4); 【化4】 (式中、R6 は、置換若しくは無置換の炭素数6〜14
    のアリール基を表し、R7 は、置換若しくは無置換の炭
    素数6〜14のアリール基、又は、炭素数1〜15のア
    ルキル基を表し、R6 とR7 とは、結合して環を形成し
    ていてもよい。)で表される光学活性有機チタン錯体で
    ある請求項3記載の2−位の置換された光学活性2,3
    −ジヒドロ−4H−ピラン−4−オンの製造法又は光学
    活性2−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4
    −オンの製造法。
  7. 【請求項7】 キラルルイス酸が、下記一般式(8); 【化5】 (式中、R8 は、炭素数1〜15のアルキル基を表
    す。)で表されるチタンテトラアルコキシドと、光学活
    性1,1′−ビ−2−ナフトールとから調製される光学
    活性有機チタン錯体である請求項1又は2記載の2−位
    の置換された光学活性2,3−ジヒドロ−4H−ピラン
    −4−オンの製造法又は光学活性2−メチル−2,3−
    ジヒドロ−4H−ピラン−4−オンの製造法。
  8. 【請求項8】 キラルルイス酸が、下記一般式(9); 【化6】 (式中、R8 は、炭素数1〜15のアルキル基を表
    す。)で表される光学活性有機チタン錯体である請求項
    7記載の2−位の置換された光学活性2,3−ジヒドロ
    −4H−ピラン−4−オンの製造法又は光学活性2−メ
    チル−2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オンの製
    造法。
  9. 【請求項9】 プロトン酸が、塩酸である請求項1、
    2、3、4、5、6、7又は8記載の2−位の置換され
    た光学活性2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オン
    の製造法又は光学活性2−メチル−2,3−ジヒドロ−
    4H−ピラン−4−オンの製造法。
  10. 【請求項10】 フェノール、2−メトキシフェノール
    及び2−t−ブチルフェノールのうち少なくとも1種の
    フェノール類と、チタンテトライソプロポキシドと、
    (R)−1,1′−ビ−2−ナフトールとから調製され
    る光学活性有機チタン錯体の存在下に、アセトアルデヒ
    ドと、4−メトキシ−2−トリメチルシロキシブタジエ
    ンとを、不斉ヘテロディールズ=アルダー反応させた
    後、塩酸を用いて処理することを特徴とする(2S)−
    2−メチル−2,3−ジヒドロ−4H−ピラン−4−オ
    ンの製造法。
  11. 【請求項11】 下記一般式(5); 【化7】 (式中、A1 、A2 、A3 、A4 は、独立して、炭素数
    1〜6のアルキル基を表す。)で表されるチタンテトラ
    アルコキシドと、光学活性1,1′−ビ−2−ナフトー
    ルと、置換又は無置換の炭素数6〜14のフェノール類
    とから調製されることを特徴とする光学活性有機チタン
    錯体。
  12. 【請求項12】 下記一般式(4); 【化8】 (式中、R6 は、置換若しくは無置換の炭素数6〜14
    のアリール基を表し、R7 は、置換若しくは無置換の炭
    素数6〜14のアリール基、又は、炭素数1〜15のア
    ルキル基を表し、R6 とR7 とは、結合して環を形成し
    ていてもよい。)で表されることを特徴とする光学活性
    有機チタン錯体。
  13. 【請求項13】 フェノール、2−メトキシフェノール
    及び2−t−ブチルフェノールのうち少なくとも1種の
    フェノール類と、チタンテトライソプロポキシドと、光
    学活性1,1′−ビ−2−ナフトールとから調製される
    ことを特徴とする光学活性有機チタン錯体。
  14. 【請求項14】 下記一般式(8); 【化9】 (式中、R8 は、炭素数1〜15のアルキル基を表
    す。)で表されるチタンテトラアルコキシドと、光学活
    性1,1′−ビ−2−ナフトールとから調製されること
    を特徴とする光学活性有機チタン錯体。
  15. 【請求項15】 下記一般式(9); 【化10】 (式中、R8 は、炭素数1〜15のアルキル基を表
    す。)で表されることを特徴とする光学活性有機チタン
    錯体。
  16. 【請求項16】 R8 が、イソプロピル基である請求項
    14又は15記載の光学活性有機チタン錯体。
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