JPS607679Y2 - 衣類乾燥機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は衣類乾燥機特にその発熱装置に関する。

図において１は乾燥機の外筐で、土壁および左右両側壁
をなす胴部１ａと、前壁をなす前面板１ｂと、裏蓋１ｃ
と、底板１ｄとから威る。

２は湿った衣類など被乾燥物を収容するドラムで、前端
面に開口３を有する、ドラム２は前端において開口３の
周縁から突出した円筒部４が後述する環状をなすカバ−
１９ｂ内周円に軸受５を介して回転可能に支持され、後
端において、外筐内に固定した支持板６、ファンカバー
８に軸７を介して回転可能に支持されている。

９はドラム後端面に形成された熱風流出孔で、その前面
をフィルター１０により覆われている。

１１はそのフィルター１０をドラム内に着脱自在に支持
するフィルターガードである。

ファンカバー８は前面に熱風流出孔９と対向する吸気口
を有し、吐出側に排風ダクト１２が接続され、内部にフ
ァン１３を回転可能に備える。

１４はドラム後端面とファンカバー８との間に介装され
たシール部材である。

１５はモータで、ドラム２およびファン１３をそれぞれ
ベル）１６．１７を介して駆動する。

１８はドラム２の開口３周囲の前面に形成された熱風流
人孔。

１９ｂはその熱風流人孔１８と対向しかつドラム２の前
面の全周に沿って設置された環状カバーで、外筐の前面
板１ｂの内側にネジ２０で固定されている。

環状カバー１９ｂは、内外周にドラムの回転軸線方向に
突出する筒状の壁１９ｃ、１９ｄを有し、耐熱性と電気
絶縁性を有する合成樹脂材料により一体形成されている
。

開口３の下部に対応する環状カバー１９ｂの垂直板状部
分１９は筒状の壁１９ｃ、１９ｄの前後方向はぼ中間に
位置し、他の垂直板上部分はドラム余りに位置する。

２１は環状カバー１９ｂとドラム２との間に介装したシ
ール部材で、外周の筒状壁１９ｃに固着されている。

内周の筒状壁１９ｄは軸受５を支持している。

２２は正の温度−抵抗特性を有する発熱体で、蜂の巣状
の多数の通気口を有する。

発熱体２２はその通気口が熱風吸入口と同方向に開口す
るように、垂直板状部分１９に形威された透孔２３と対
応配置され、両端を一対の電極板２４．２５に挾持して
保持されている。

一方の電極板２４はネジ２６（第５図）により板状部１
９に添って固着され、他方の電極板２５はそのネジ２６
の頭部に電気絶縁板２７を介して装備されたバネ２８に
より発熱体２２に向かって押圧されている。

２９は発熱体２２および電極板２４．２５を覆う保護板
で、多数の透孔を有する。

環状カバー１９ｂは垂直板状部分１９の左右両端にドラ
ムの回転軸線方向に突出する壁１９ａを有する。

その壁１９ａは垂直板状部分１９と隣接する内外両筒状
壁１９ｃ、１９ｄの一部と共同して、発熱体２２および
電極板２４．２５を囲み、その一端を後述する外気取入
口３０に、他端をドラムの熱風流人口１８に接近配置し
て外気取入口３０からドラム２内へ空気を案内する空気
案内壁１９ａを形成する。

３０は発熱体２２と対向する外筐前面板１ｂに形威され
た外気取入口で、その前面を保持枠３１に保持された多
孔質フィルター３２により覆われている。

保持枠３１はネジ３３（第５図）により着脱可能に取付
けられている。

３４は外筐前面板１ｂに形威された被乾燥物の投入口で
、ドラム前面の開口３を通してドラム２内に開口してい
る。

投入口３４の周縁部は前面板１ｂに嵌め込まれた合成樹
脂製の円形枠３５を備え、また円形枠３５と前面板１ｂ
との間にバッキング３６が挾持して取付けられている。

３７は投入口３４を開閉可能に覆う扉で、−例において
、前面板１ｂにネジ２０により固着された蝶番腕３８（
第４図）の先端の垂直軸３９に回動可能に支持されてい
る。

扉３７は他側に垂直軸４０のまわりに回動する取手４１
を有し、その取手４１は扉３７の裏側へのびる爪４１ａ
を備えている。

４２は爪４１ａが係合する係合部４２ａを有する部材で
、前面板１ｂに固着されている。

取手４１は爪４１ａが係合部４２ａに係合する方向にバ
ネ４８により付勢されており、その係合位置において扉
３７を閉鎖状態に保持する。

取手４１の自由端部（第４図の右端）を手前に引くこと
により爪４１ａを係合部４２ａから外して扉３７を開く
ことができる。

扉３７は投入口３４と対向する部分に透明な窓４３を有
し、その外周の本体部分は外気取入口３０を覆うように
投入口３４よりも大きく製作されている。

なお扉３７の本体部分と対向する前面板１ｂの部分４４
は外気取入口３０を含めて内方に凹んでいる。

扉３７は本体部分の裏側にバッキング３６と接する環状
壁４５を有する。

扉３７の外周と前面板１ｂとの間には隙間４６を備え、
外気取入口３０へ供給される空気の流入を確保している
が、特に扉の下部外周に切欠４７を設けて多量に空気が
流入するようにしである。

ドラム２を駆動すると共にファン１３を回転すると、扉
３７と前面板１ｂとの隙間４６および切欠４７から外気
が吸引され、フィルター３２、外気取入口３０を通って
発熱体２２により加熱され熱風流人孔１８からドラム２
内に供給される。

発熱体２２の蜂の巣状の透孔を閉鎖させるように塵埃は
フィルター３２に捕捉され、適宜フィルター３２を取り
外すことによりその塵埃を除くことができる。

以上のようにこの考案は、ドラム端面の熱風流人孔と対
向する環状カバーを耐熱性と電気絶縁性のある材料によ
り成形し、その環状カバーに、電極板で挾持した正の温
度−抵抗特性発熱板を対応配置する透孔を形成するとと
もに前記一対の電極板を環状カバーを介して相互に絶縁
固定し、またその環状カバーに前記発熱体および電極板
を囲んでドラムの回転軸線方向に突出する空気案内壁を
一体に形威し、その空気案内壁の両壁を外筐の外気取入
口およびドラムの熱風流人口にそれぞれ接近配置したも
のであるから、従来のように発熱体を取付けるための特
別な絶縁碍子などを必要とせず、小型にまとまり、ドラ
ム端面と筐体との狭い空間に容易に発熱体を配置するこ
とができる。

また空気が外気取入口からドラムの熱風流人孔へ、空気
案内壁に案内されて直線的に流入するので、熱や風量の
損失が少なくなり、乾燥効率の向上を図ることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化した衣類乾燥機の縦断面図、
第２図は正面図、第３図は第１図にＡで示す内向に囲む
部分の拡大図、第４図は第２図のＢ−Ｂ線拡大断面図、
第５図は第２図のＣ−Ｃ線拡大断面図である。 符号の説明、１は外筐、２はドラム、１８は熱風流人孔
、１９は環状カバー、１９ａは空気案内壁、２２は発熱
体、２３は透孔、２４，２５は電極板、３０は外気取入
口である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外筐内に回転可能に設けたドラム端面の熱風流人孔と対
   向して耐熱性と電気絶縁性とを有する環状カバーを配置
   し、その環状カバーに、一対の電極板にて挾持した多数
   の通気口をもつ正の温度−抵抗特性発熱体を対応配置す
   る透孔を形成するとともに前記一対の電極板を環状カバ
   ーを介して相互に絶縁固定し、またその環状カバーに前
   記発熱体および電極板を囲んでドラムの回転軸線方向に
   突出する空気案内壁を一体に形成し、前記発熱体と対向
   する外筐に外気取入口を設け、前記空気案内壁の両端を
   外気取入口およびドラムの熱風流人孔にそれぞれ接近配
   置したことを特徴とする衣類乾燥機。