JPS607541B2 - 厨芥処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は家庭の台所から出る厨芥を衛生的に処理する厨
芥処理装置に関するものである。

一般にこの種の厨芥処理装置は粉砕した厨芥を水ととも
に下水に流すようになっているが、下水設備が完備して
いない我国では下水が詰まる等種々の不都合があるため
実用に供するのが困難であった。

このため厨芥処理装置に厨芥と水とを分離するスピンナ
ーを設けて厨芥だけ脱水して取出すようにするものを考
えた。この分離方式の厨芥処理装置は粉砕室より排出さ
れた厨芥物を脱水用スピンナー面で水と厨芥物とに分離
するが、茶の葉、残飯等の厨芥物を多量の水と一緒に流
し込むとこの厨芥物が排出口となる固定刃間の関口をつ
まらせて流し込まれた水が溜り、モータを起動して回転
刃を回転させるとこの水が連続的に固定刃間の関口を介
して脱水用スピンナー面に送り込まれ、この脱水用スピ
ンナー面の脱水能力を越えてその水の一部が厨芥物とと
もにダストボックスに放出されてしまう問題があった。
このため折角脱水してダストボックス内に溜めた厨芥物
が水びたし‘こなり、臭気を発生したり早い時期に捨て
なければならなくなる問題が発生していた。また処理装
置本体とダストボックス接合部から水が流出し、美観を
損ねるとともに臭気を発生する欠点もあった。本発明は
このような従来の欠点を解消したもので、長期間にわた
って衛生的かつ良好な状態に維持できるようにしたもの
である。

以下その一実施例を図面とともに説明すると、１は流し
台等の水槽、２はその排水口、３は上記排水口２に取付
けた厨芥処理装置の本体上で、無底筒状に形成するとと
もにその筒状部３ａの下端閉口縁には外上方に向って広
がるカバー部３ｂが一体形成してある。

４は上記本体上３の筒状部下端に形成した固定刃、５は
前記本体上３の下部に取付けた厨芥処理装置の本体下で
、隔壁５ａ，５Ｍこよって分離室６と歯車室７とモータ
室８とに区切ってあり、分離室６には下水に蓮らなる排
水管９が設けてある。

１川ま上記本体下５のモータ室８に設けたモータで、そ
のモータ軸１１は隔壁５ａ，５ｂを貫通して分離室６に
臨んでいる。

１２は上記モータ軸１１の先端に固定した回転板で、本
体上筒状部３ａの固定刃４下端に位置する如く設けてあ
り、その上面には前記固定刃４の内面と対向する回転刃
１３が左右一対設けてある。

１３は上記固定刃４の外周を覆う如く分離室６に配設し
た円錐状の脱水用スピンナーで、その円錐面に多数のス
リット１５を有している。

このスピンナー６はその底面に取付けたスピンナー軸１
６を前記モータ軸１１に遊鉄挿して回転自在としてあり
、本体上３の歯車室７に臨む下端部分には歯車１７が固
着してある。そしてこの歯車１７を歯車室７に設けた減
速歯車１８を介して前記モータ軸１１に固着した駆動歯
車１９に連結し、回転板１２の回転より少し遅く回転す
るよう前記モーター０と連結してある。２川ま前記スピ
ンナー６の円錐面に内装する如く配設したブラシ体、２
１Ｇま前記本体上下３，５の継目部分に開□させた厨芥
放出口、２２はこの厨芥放出口２１に接続したダストボ
ックスでハンドル２３と尾錠２４とで本体上下３，５に
着脱自在としてある。

２３はダストボックス２２内に設けたポリ袋である。

２６は上記モータ１０の運転を制御するタイマーで、第
４図に示すようにそのタイマー軸２６ａに二種類のカム
２７，２８が取付けてあり、その一方のカム２７のカム
面２７ａによってタイマー自身のモータ２９を通電制御
し、他方のカム２８のカム面２８ａ，２８ｂによって前
記回転刃１３ならびに脱水用スピンナ−１４のモーター
０を通電制御するようになっている。

そしてこのタイマー２６は一方のカム２８のカム面を２
８ａ，２８ｂで示すように二ケ所設け、その一方のカム
面２８ａを小凸起としてタイマーセットのためにタイマ
ー軸２６ａを回転させるとその途中でモーターｏの接点
１０ａを一瞬閉じるようにしてある。上記構成において
、普通モータ１０を回転させると、回転板１２と脱水用
スピンナー１４が歯車１７，１８，１９の存在により若
干の回転数のズレを持って回転する。そして回転板１２
上に溜っている厨芥を遠心力によって固定刃４の方へは
じき飛ばさし、回転刃１３と固定刃４とによって粉砕す
る。その後この粉砕厨芥物を回転板１２の遠心力によっ
て固定刃４同志間の関口Ｔより脱水用スピンナー１４上
に飛ばし、高速回転する脱水用スピンナー１４により遠
心脱水する。この遠心脱水された厨芥物は脱水と同時に
上方へ排出され、厨芥放出口２１からダストボックス２
２へと自動的に搬送される。ここで本実施例の厨芥処理
装置ではタイマ−２６のセットによって上記モータ１０
が回転を始めるが、この時、上記モーター山まタイマー
２６の矢印Ａ方向への回転によってその途中でカム２８
のカム面２８ａによって一瞬（約２〜３秒）回転駆動せ
られ、回転板１２を回転させる。

したがって排出口９から茶の葉、残飯等の厨芥物ととも
に多量の水が流し込まれていてこれらが本体上３内に溜
っていると、前記一瞬の回転によって固定刃間の閉口Ｔ
にっまっている厨芥物を敬除し・て水をこの開□Ｔから
強制的に脱水用スピンナー１４へと送り込む。そしてそ
のままタイマー２６のカム面２８ｂがモータ接点１８ａ
を閉じるまでの間停止する。したがってタイマーのセッ
トと同時に正常運転に入ってモータ１０が連続回転し本
体上３内の水と厨芥物とを連続的に脱水用スピンナー亀
４へと送り込むようなことがないので「前記水と厨芥物
とが脱水用スピンナー亀４の脱水能力を越えて厨芥放出
口２１よりダストボックス２２内へと入り込むようなこ
とがなくなる。第５図〜第７図は他の実施例を示し、３
０‘ま排水口２に欧合させる貯水蓋で、磁石３１がその
内面一部に設けてある。

そして上記排水口２の外周二ケ所には上記磁石３１が近
接することによって閉じるリードスイッチ３２ｂ ３３
が組込んであり、これらのリードスイッチ３２，３３は
前記モータ１８の駆動回路に並列援続してある。なお３
４は貯水蓋３０のフランジ部に設けた凹所で、排水口２
の口縁に設けた印３５と合わせて設定するためのもので
ある。この実施例のものでは貯水蓋３０を排水口２に鉄
合させて矢印Ｂのように回動させその磁石３１をリード
スイッチ３３に対向させてモータ１０の運転を行なうが
、その途中で磁石３１がもう一つのりードスィッチ３２
に近接してモーター０を駆動させ、前記実施例のものと
同様の動作を行なつ。

このように本発明の厨芥処理装置によれば、茶の葉等の
厨芥物によって固定刃間の開□がつまって多量の水が溜
っていてこの水が厨芥物ととも五こ脱水用スピンナーか
らダストボックス内へと送り込まれるようなことがなく
、ダストボックス内に溜めた脱水厨芥物を良好な状態に
保持することができるとともにダストボックス等との接
合部も衛生的に維持することができる等、その工業的価
値は大なるものがある。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例における厨芥処理装置の断面
図「第２図はその粉砕部の斜視図、第３図はモータ駆動
用タイマーの拡大正面図、第４図はそのタイマー内部の
概略構成図、第５図は他の実施例を示す要部断面図、第
６図はその貯水蓋とりードスィッチとの関係を示す平面
図、第７図は同電気回路図である。 ３，５・・・・・・本体、４・・・・・・固定刃、１０
・・・・・・モータ、１３・・・…回転刃、１４・・・
・・・脱水用スピンナー、２６，３１・…・・起動スイ
ッチ機構。 第１図第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 本体内部に固定刃と回転刃からなる粉砕機構を設け
   、この粉砕機構の外周に略円錐状の脱水用スピンナーを
   配設し、この脱水用スピンナーと回転刃とを駆動するモ
   ータの運転を起動直後に一定時間停止させその後再度起
   動させて運転状態にする起動スイツチ機構を具備させて
   なる厨芥処理装置。