JPS607344Y2 - 山形状のキヤツプ付注出口を有する容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、山形状のキャップ付注出口を有する容器に関
するもので、その目的とするところは、内側に尖頭状の
開口枠を抜き差し自在に設けると共に、外側に山形状の
キャップを被冠した注出口を、紙製箱の内壁に向って合
成樹脂製袋を装着した容器の隅角部の傾斜面に設け、こ
の山形状のキャップの隅角部の頂点の内側近くにあって
、隅角部とほぼ一致した状態にあるように構成すること
により、容器の積重ね、収納、運搬等において、その取
扱いに支障をきたすことなく円滑に行うようにすること
は勿論のこと、隅角部をより小さくすることにより内容
積の増大を図ると共に、全体としての体裁をよくするに
ある。

本考案は、紙製箱の内壁に沿って脅威樹脂製袋を装着し
た容器において、紙製箱の隅角部の傾斜面に設けた注出
口に、その内側に尖頭状の開口枠を抜き差し自在に設け
ると共に、外側に頂角がほぼ９０度の山形状のキャップ
を被冠したもので、しかも山形状のキャップが、紙製箱
の隅角部の頂点の内側近（にあって隅角部とほぼ一致し
た状態にあるようにしたところに特徴を有するものであ
る。

以下、本案の１つの実施例を図面について説明する。

本考案の容器は、紙製箱ａの内壁に沿って合成樹脂製袋
すを装着したものである。

紙製箱ａは、１つの隅角部１が傾斜面２をなしており、
この面に開口部３が設けられている。

この開口部３は、その周辺部において、注出筒４を有す
る外部固定具Ｃと流出口５を有する内部固定具ｄとによ
って挟着され、流出口５を塞ぐ合成樹脂製袋部６は緊張
状態に固定されている。

この開口部３の周辺部分の挟着は、外部固定具Ｃの内側
の円環状凹陥部７と内部固定具ｄの外方の円環状凸出部
８との嵌合により、外部固定具Ｃの鍔９と内部固定具ｄ
の鍔１０とによって行われている。

また、注出筒４の内側には係止用の段部１１が設けられ
ている。

開口枠ｅは、外側に段部１２を有する筒状体１３を放射
状の隔壁１４で仕切って流出路１５を設け、先端に隔壁
１４で形成される尖頭１６を備えている。

この尖頭状の開口枠ｅは、第２図に示すように、正立状
態て注出筒４内に嵌挿したときは、その底部が段部１１
に係止するようになっており、また、第５図に示すよう
に倒立状態で注出筒４内に嵌挿したときは、筒状体１３
の段部１２が段部１１に係止すると共に、尖頭１６は、
合成樹脂製袋部６を刺貫して、小径部１７が内部固定具
ｄの流出口５に嵌入するようになっている。

キャップｆは、頂角がほぼ９０度の尖頭状をなしていて
、これを内部固定具Ｃの注出筒４に嵌着したとき、正立
状態に嵌挿されている開口枠ｅの尖頭１６に接触しない
ような構成となっており、キャップｆを被冠したとき、
これの尖頭状の頂角部１８が、紙製箱ａの隅角部１より
外方に突出しないように、しかもこれと一致した状態と
なっている。

本考案の容器は、尖頭状の開口枠ｅを正立状態に注出筒
４に嵌装して、その底部を段部１１に係止すると共に、
キャップｆを注出筒４外に嵌着した状態にて容器の底部
より内容液を充填し密封する。

このようにして充填密封された製品は、製産者より消費
者に渡るのであるが、使用に当たりては、キャップｆを
注出筒４より取外し、尖頭状の開口枠ｅを注出筒４より
抜出して、これを倒立状態に注出筒４内に、尖頭１６よ
り嵌装する。

外部固定具Ｃと内部固定具すとによって緊張状態にある
合成樹脂製袋６は、開口枠ｅの尖頭１６部にて刺貫され
、小径部１７は、内部固定具ｄの流出口５内に嵌入し、
小径部１７の段部１２は、注出筒４の内側の段部１１と
係止する。

この状態で、容器を傾倒することにより、内容液は、流
出口５から流出路１５を通って外部に注出される。

この際、内容液は、開口枠ｅと注出口４との嵌着面、あ
るいは外部固定具Ｃと内部固定具ｄとの挟着面より漏出
することはない。

また、注出を一時中止するような場合には、そのままの
状態でキャップｆを注出筒４に被冠しておく。

本考案は、紙製箱の内壁に沿って合成樹脂製袋を装着し
た容器において、紙製箱の隅角部の傾斜面に突設した注
出口に、その内側に尖頭状の開口枠を抜き差し自在に設
けると共に、外側に、頂角がほぼ９０度の山形状のキャ
ップを被冠し、しかもこの山形状のキャップが、紙製箱
の隅角部の頂点の内側近くにあって、隅角部とほぼ一致
した状態にあるように構成したものであるから、内容液
を充填密封した製品を、積重ねて整然と容器内に収納す
ることができ、あるいは運搬する際等に他物がキャップ
部に当たって注出口に損傷を与えることが少なくて、円
滑な取扱いができることは勿論のこと、尖頭状の開口枠
を具有する注出口にもかかわらず、被冠した山形状のキ
ャップが、紙製箱の隅角部の頂点の内側近くにあって隅
角部とほぼ一致した状態にあることにより、隅角部をよ
り小さく、シたがってそれだけ容器の内容積を大きくす
ることができ、 全体としての体裁もよく、安価に提供することができる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案にかかるもので、第１図は容器の要部を示
す側面図、第２図は開口枠を正立状態にセットした状態
を示す注出口の切断面図、第３図は外部固定具にキャッ
プを被冠した状態の平面図、第４図は外部固定具の注出
筒内に開口枠を嵌挿した状態の切断平面図、第５図は開
口枠を倒立状態にセットした状態を示す注出口の切断面
図である。 ａ・・・・・・紙製箱、ｂ・・・・・・合成樹脂製袋、
Ｃ・・・・・・外部固定具、ｄ・・・・・・内部固定具
、ｅ・・・・・・開口枠、ｆ・・・・・・キャップ、１
・・・・・・隅角部、２・・・・・・傾斜面、４・・・
・・・注出筒、５・・・・・・流出口、９，１０・・・
・・・鍔、１０．１２・・・・・・段部、１６・・・・
・・尖頭、１７・・・・・・小径部、１８・・・・・・
頂角部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 紙製箱の内壁に沿って合成樹脂製袋を装着した容器にお
   いて、紙製箱の隅角部の傾斜面に設けた開口部に、注出
   口を突設すると共に、この注出口の内側に抜き差し自在
   な尖頭状の開口枠を設け、外側に、この尖頭状の開口枠
   を被う頂角がほぼ９０度の山形状のキャップを被冠し、
   しかもこの山形状のキャップが、紙製箱の隅角部の頂点
   の内側近くにあって隅角部とほぼ一致した状態にあるよ
   うにした山形状のキャップ付注出口を有する容器。