JPS607296Y2 - 食事用外装箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主として機内食や車内食等の食事用外装箱に
関し、弁当その他の主食、副食等の料理の入った内容器
を簡単にしてかつ体裁よく包装できるとともに、食事の
際には蓋体を飲物のコツプ等の食器類の保持台として利
用できるようなしたものである。

例えば、機内食として主食や副食等の料理を容器内に収
納した弁当型式のものがある。

この場合、分配や回収等の取扱い上の便や体裁等の点か
ら料理の入った内容器を片開き式の蓋の付いた紙製の外
装箱に収納することが行なわれているが、前記外装箱の
蓋はあくまで蓋としての役目を果すものでしかなく、食
事の際には邪魔になるものであった。

また食事の際、飲物のコツプ等の食器類を組立式あるい
は引出し式のテーブルや棚に載置するのは不安定で倒れ
易いものであるが、前記外装箱や内容器にはこれを保持
する手段が設けられていないものであった。

本考案は、上記に鑑みて、外装箱の蓋を食事の際に角状
に折曲して食器類の保持台として利用できるよう考案し
たものである。

次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。

Ａは厚紙等を素材にして構成した本考案に係る外装箱を
示し、１は底板２の四周に側板３ａ、３ｂｅ ３ Ｃ９
３ｄを立設してなる容体、４は容体１の後部側の側板３
ｃの上縁に折目５を介して連設した折曲開閉自在な蓋体
である。

図示する実施例の場合、前記容体４の四周の側板３ａｔ
３ｂｔ ３ｃ、３ｄは、一方の相対向する側板、
他えば前後の側板３ａ、３ｃの両端部にそれぞれ折目３
ａ′。

３ａ′、３Ｃ′、３Ｃ′を介して連接片６ａ、６ａ、６
ｃ、６ｃが形成されるとともに、該連接片６ａ。

６ａ、６ｃ、６ｃが他方の相対向する側板３ｂ。

３ｄの両端部内側に接着され、立設状に連接されており
、さらに相対向する左右の両側板３ｂ、３ｄの上縁には
折目３ｂ’、 ３ｄ’を介して支え片７ｂ、７ｄが連
成され、閉蓋時に蓋体４の左右側端部を受支できるよう
になっている。

また前記蓋体４の連接側と相対向する前部側の端縁には
容体１に対する閉蓋時に前部の側板３ａの内側に挿入重
合できる端部片８が折目９を介して形成されている。

しかして、蓋体４は、連接側の側板３ｃの外側へ当該側
板３ｃを含めて断面略四角形状に折返せるように連接側
折目５と端縁との中間部に側板の高さに略相当する間隔
て平行な２条の折目１０゜１１が形成され、三部分４
ａｔ ４ ｂｔ ４ ｃに区分されている。

この場合、前記三部分４ａ、４ｂ。４ｃのうち側板３ｃ
との連接側の部分４ｃと端縁側の部分４ａとが略同幅と
なるように前記２条の折目１０．１１の位置が定められ
るもので、図のように端縁側の部分４ａに端部片８が設
けられている場合、該端部片８を含めて連接側の部分４
ｃと同幅になるよう設定される。

また前記区分された三部分４ａ、４ｂ、４ｃのうち側板
３ｃとの連接側の部分４ｃの−または複数の個所に開口
自在な食器嵌合部１２が設けられている。

食器嵌合部１２として、図示する実施例では、円形、多
角形等の略円形の折目線１２ａとその中心部から折目線
１２ａまでの放射状の切込み１２ｂとにより、切込み１
２ｂによる分離多片１２′を折曲可能に設けている。

前記切込み１２ｂを切離可能なミシン目状に形成してお
く場合もある。

もちろん他の手段により開口可能に構成して実施するこ
ともできる。

さらに蓋体４の前部側の端縁には端部片８の中央部等の
所要個所に挿込み片１３が延設されている。

挿込み片１３は、どのような形状であってもよいが後述
するスリットとの係合作用上図のごとく先端はど広幅の
略台形状に形成するのが望ましい。

他方容体１における蓋体連接側の側板３Ｃの下端部には
前記挿込み片１３との対応位置に蓋体４を外側へ四角形
状に折返したとき挿込み片１３を挿込み係合できるスリ
ット１４が挿込み片１３の幅と略同長さに折目１５ｃに
沿って設けられており、蓋体４を四角形状に保持できる
ようになっている。

なお、図示する実施例の場合、容体１を構成する四周の
側板３ ａｔ ３ ｂｔ ３ ｃｔ ３ ｄが底
板２に折目１５ａ、１５ｂ、１５ｃ、１５ｄを介して設
けられるとともに、蓋体連接側の側板３ｃを挟んで対向
せる両側板３ｂ、３ｄのそれぞれ両端部に下端隅角部か
ら内方上縁に達する折込み用の斜状折目線１６ｂ、１６
ｂ、１６ｄ、１６ｄが設けられており、内容器嵌合まで
は第４図のごとく扁平に折畳んでおけるようになってい
る。

側板３ｂ。３ｃに支え片７ｂ、７ｄが連成されている場
合、斜状折目線１６ｂ、１６ｂ、１６ｄ、１６ｄは図の
ごとく支え片７ｂ、７ｄの部分まで延長形成される。

前記斜状折目線１６ｂ、１６ｂ、１６ｄ。１６ｄに沿っ
て一部に断続的な切目１７ｂ、１７ｂ、１７ｄ、１７ｄ
を入れておくと折込が一層容易になる。

本考案は上記のように構成されており、機内食や車内食
その他において、主食や副食等の料理を収納した弁当型
式の内容器Ｂに応じてこれを収納し包装する外装箱とし
て使用するものであり、その使用の際は料理の入った内
容器Ｂを容体１内に収納し、その上部を蓋体４て閉蓋し
て第５図のことき包装状態にすれはよく、包装作業およ
び運搬や分配等の取扱いが容易であるばかりか、内容器
Ｂに蓋がなくても外装箱Ａの蓋体４によって料理が保護
され衛生的であるとともに体裁も極めて良好なものであ
る。

また食事の際は、外装箱Ａの蓋体４を開いて第６図およ
び第７図のごとく連接側の側板３ｃの外側つまり後方へ
側板３ｃ上縁の折目５および中間部の２条の折目１０．
１１によって角状に折返し、さらに端縁に有する挿込み
片１３を側板３ｃの下端部に形成したスリット１４に挿
込んで係合せしめ、側板３ｃ（！：Ｍ体４の２条の折目
１０，１１により区分された三部分４ａ、４ｂ、４ｃと
で四角状に折曲形成するとともに、前記スリット１４に
挿込んだ挿込み片１３と側板３ｃとの係合により前記四
角形状を保持する。

なお、スリット１４は側板３ｃの下端部に設けられてい
るので、容体１内に内容器Ｂが収納されていてもその挿
込み係合操作を問題なく行なえる。

そして前記のように四角状に折返された蓋体４の上面に
位置する部分、つまり２条の折目１０．１１によって区
分された三部分４ａ、４ｂ、４ｃのうち側板３ｃとの連
接側の部分４ｃには例えば図示のような略円形の折目線
１２ａと放射状の切込み１２ｂとによる開口可能な食器
嵌合部１２が存するので、この食器嵌合部１２を開口さ
せるようにしてこれに飲物のコツプ等の食器類Ｃを嵌合
すればよく、前記蓋体４の四角形状の内部空間を利用し
て食器類Ｃを食器嵌合部１２に対し何等不都合なく所定
の嵌合位置まで嵌入させることができ、従つで蓋体４の
側板３ｃとの連接側の部分４Ｃにて確実にかつ安定性よ
く保持できる。

以上のように本考案の外装箱Ａを用いれば、主食や副食
の入った弁当型式の内容器を簡単にしてかつ体裁よく包
装でき、取扱い容易であるばかりか、特に食器の際には
、蓋体を外側へ四角状に折返して保持することにより、
その四角の上面に位置する部分に設けた食器嵌合部でも
ってコツプ等の食器類を安定性よく嵌合保持でき、食事
の際には不要な蓋体を食器類の保持台として有効に利用
できるものである。

その上蓋体を前記のように四角状に折返すことにより食
事の邪魔になることもない。

また開口可能な食器嵌合部はコツプ嵌合まで閉塞状態を
保持するので、閉蓋時における内部料理の保護上何等問
題はない。

従って本考案は、主に機内食や車内食等の給食システム
における弁当型式の給食容器の外装箱として、コツプ等
の食器類を保持し得て揺動や振動の伴なう機内や車内で
の食事が行ない易いきわめて好適なものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであり、第１図は蓋体を
開いた斜視図、第２図は前回■−■線の断面図、第３図
は展開した平面図、第４図は扁平に折畳んだ斜視図、第
５図は包装状態の斜視図、第６図は蓋体を開いて外側へ
折返す途中の斜視図、第７図は蓋体を四角状に折返した
斜視図、第８図は前回■−■線の断面図、第９図は食器
類を嵌合保持した食器嵌合部付近の断面図である。 Ａ・・・・・・外装箱、１・・・・・・容体、２・・・
・・・底板、３ａｔ ３ｂｔ ３ｃｔ ３ａ・・・・・
・側板、４・・・・・・蓋、４ａ、 ４ｂｔ ４ｃ・・
・・・・三部分、５・・・・・・折目、１０゜１１・・
・・・・２条の折目、１２・・・・・・食器嵌合部、１
３・・・・・・挿込み片、１４・・・・・・スリット。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 厚紙等を素材とし、底板の四周に側板を立設した容
   体の−の側板上縁に折目を介して折曲開閉自在な蓋体を
   連設してなる箱であって、蓋体は、連接側の側板外側へ
   当該側板を含めて略四角形状に折返せるように前記連接
   側折目と端縁との中間部に側板の高さに略相当する間隔
   で平行な２条の折目が形成され、この２条の折目によっ
   て区分された三部分のうち側板との連接側の部分の適所
   に開口自在な食器嵌合部が設けられており、さらに蓋体
   の端縁の所要個所に挿込み片が連成されるとともに、蓋
   体連接側の側板の下端部には前記挿込み片との対応位置
   に挿込み片を挿込み係合できるスリットが設けられてな
   ることを特徴とする食事用外装箱。 ２ 食器嵌合部は、略円形の折目線とその中心部から折
   目線までの放射状の切込みとにより、切込みによる分離
   多片が折曲可能に構成されてなる実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の食事用外装箱。 ３ 挿込み片が、先端はど広幅の略台形状をなす実用新
   案登録請求の範囲第１項または第２項記載の食事用外装
   箱。