JPS607212Y2 - 自動車用サイドバイザ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車用サイドバイザー殊に自動車の窓枠上
部に取付けるサイドバイザーの改良に関するもので、そ
の目的とするところは、取付金具等の取付部材を使用す
ることなくワンタッチで窓枠に装着でき、而もウィンド
ガラスの開閉に支障を伴わないサイドバイザーを提供す
ることにある。

扱で従来のサイドバイザーにおいては、取付金具等の取
付部材を使用し、バイザ一本体を窓枠或は雨樋に取付は
支持するタイプのものが多く、その取付けに相当の手間
を要した。

又窓枠のガラス挿入溝に取付金具を嵌入し、サイドバイ
ザーを装着するものもあるが、それらはウィンドガラス
の開閉動作によりしばしば外れたり、或はガラスの開閉
が円滑に行われなかったりする等の欠点があった。

殊に最近の自動車においては、ウィンドガラスとガラス
挿入溝とのガタを極力なくすため、両者が密着している
構造のものが多く、ガラス挿入溝内に取付金具を嵌入し
てしまう従来公知の取付手段では、明らかに支障が生じ
てきたのである。

一方これらの諸欠点を解消すべく窓枠の外側端縁部へ装
着するタイプのサイドバイザー、即ち実公昭４４−１４
４９３号及び実開昭５４−８２４号公報記載のバイザー
も提案されているが、これらはいずれも窓枠の外側端縁
部を挾持するだけの構造でしかなく、しつかりした取付
けは事実上困難であった。

そこで本考案は、斯る諸欠点を解消すべく改良されたも
ので、バイザー庇部の内側縁に沿って、窓枠の外側端縁
部を覆う溝状取付体を設け、該溝状取付体の内側側板部
先端に前記窓枠の内側段部に係止する係止突起部を設け
、更に前記溝状取付体の外側側板部内面には前記窓枠の
外側端縁部に当接する弾性体を設けたことを特徴と腰囲
動車にある窓枠の内側段部を有効に利用して、窓枠を構
成する外側端縁部にバイザーを強固に取付けんとしたも
のである。

本考案実施の一例を図面に従って説明すれば次の通りで
ある。

１は例えばプラスチック等の透明板を曲げて前扉窓の傾
斜前縁及び水平上縁に合致するよう「状に形成したバイ
ザー庇部であって、その内側側縁に沿って、断面し状の
溝状取付体２が取付けられている。

該溝状取付体２は、第２図に示すように外側側板部２ａ
と内側側板部２ｂとを相対向して備えた「、形状とし、
断面はぼ口状をした窓枠Ｂの外側端縁部７を覆うように
形成される。

そして前記内側側板部２ｂの先端を溝状取付体の内方へ
鉤状に折曲腰前記窓枠Ｂの内側段部７ａに係止する係止
突起部３を形成すると共に、前記溝状取付体２の外側側
板部２ａの内面には、前記窓枠の外側端縁部７に当接す
る弾性体５を設ける。

更に前記溝状取付体２の外側には、長手方向に溝部４を
形成し、該溝部４に前記バイザー庇部１の内側縁を嵌入
し、両者を接着又はビス止めして結合し、サイドバイザ
ーＡを構成する。

尚前記係止突起部３は、溝状取付体の内側側板部２ｂの
先端を全長に亘って折曲しても、又部分的に切欠き折曲
形成してもよいが、折曲せずに他の係止部材を先端に取
付けることによって構成することもできる。

要は、自動車の窓枠Ｂに必ず存在する内側段部、これも
外側側板部７側の段部７ａと係止し、容易に離脱し難い
ものであれば如何なる形状のものであっても差支えない
のである。

図中８は窓枠Ｂの内側端縁部、９はウィンドガラス、１
０はガラスランである。

次に第３図は他の実施例を示すもので、前記係止突起部
３を内面に突出した膨出体に、前記弾性体５を鋸刃状に
それぞれ形成したものである。

断る溝状取付体２においては、前記弾性体５の働きによ
り、窓枠Ｂの外側端縁部７に確りと密着することになり
、而も内側段部７ａと係合部３との係合も一層強固とな
って、サイドバイザーＡの確実な取付けが可能となるの
である。

又前記弾性体を溝状取付体２の内側側板部２ｂの内面に
貼付することもでき、その場合には該弾性体６が、前記
内側段部７ａと係合する係合部となるのである。

（第４図参照）尚第４図におけるサイドバイザーは、溝
状取付体２とバイザー庇部１とが一体に成形されている
。

本考案に係るサイドバイザーＡは、前記の如く内側側板
部２ｂの先端に係止突起部３を、外側側板部２ａの内面
に弾性体５を設けて成る溝状取付体２を、バイザー庇部
１の内側縁に沿って設けたものであるから、これを窓枠
Ｂの外側端縁部７に取付けるときは、第２図に示すよう
に前記溝状取付体２を窓枠Ｂの下方から前記端縁部７を
覆うように挿入し、しかして内側側板部２ｂの係止突起
部３を窓枠の内側段部７ａに係止させて取付は支持する
ものである。

この取付は支持状態は、外側端縁部７が全て溝状取付体
２の溝部へ挿入されている上に、内側側板部２ｂの係止
突起部３がガラスラン−１０により押圧されつつ窓枠の
内側段部７に係止され、更に外側側板部２ａの弾性体５
が前記端縁部７に当接しているので、車の震動等によっ
て緩みを生じないことは勿論、バイザー庇部１を引張っ
ても容易に離脱するものではなく、又内側側板部２ｂは
ウィンドガラス９の上下動に際し全く邪魔になることは
ない。

而も取付金具等の取付部材が不要であるため面倒な作業
も必要なく、又それらによる自動車全体のデザインを損
うこともない。

更に弾性体５が前記端縁部７の表面を保護するから、細
い傷も付かないのである。

従って本考案に係る自動車用サイドバイザーの実用的効
果は大きく、自動車業界に貢献すること極めて多大であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施の一例を示すもので、第１図は斜視図
、第２図は窓枠に取付支持した状態の要部拡大断面図、
第３図、第４図は他の実施例における要部拡大断面図で
ある。 Ａ・・・・・・バイザー、Ｂ・・・・・・窓枠、１・・
・・・・庇部、２・・・・・・溝状取付体、２ａ・・・
・・・外側側板部、２ｂ・・・・・・内側側板部、３・
・・・・・係止突起部、４・・・・・・溝部、５．６・
・・・・・弾性体、７・・・・・・外側端縁部、訃・・
・・・内側端縁部、７ａ・・・・・・内側段部、９・・
・・・・ウィンドガラス、１０・・・・・・ガラスラン
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 自動車における窓枠の外側端縁部を覆う溝状取付体
   を、バイザー庇部の内側縁に沿って設け、該溝状取付体
   の内側側板部先端に前記窓枠の内側段部に係止する係止
   突起部を設け、一方前記溝状取付体の外側側板部内面に
   は前記窓枠の外側端縁部に当接する弾性体を設けたこと
   を特徴とする自動車用サイドバイザー。 ２ 前記係止突起部を、前記溝状取付体の内側側板部の
   先端を該取付体の内方へ鉤状に折曲して形成した実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の自動車用サイドバイザー
   。 ３ 前記係止突起部を、前記溝状取付体の内側側板部先
   端内面に取付けた弾性体によって形成した実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の自動車用サイドバイザー。