JPS6071726A - ベルト式仮撚機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はマルチフィラメント糸をかさ高加工する際に用
いるベルト式仮撚機に関する。

上記仮撚機は、交差して互いに異なる方向に走行する２
本の無端ベルト間に糸をニップして仮撚を行うベルト式
仮撚装置と称されるものを用い、該仮撚装置により仮撚
された糸をヒータ内で熱セットすることにより、該糸に
微温１な巻縮を形成する。

上記両ベルトは糸を二、プするため互いに８る接圧で接
触する様に配置されるが、ベルト同士が直接接触すると
ベルトの摩耗が激しくなり、ベルトの損傷や糸の撚りム
ラを引起すため、上記接圧の設定は慎重に行われる。し
かし糸が何らかの原因で糸切れを生じた場合はベルト同
士が必然的に直接接触せざるを得す、従来は作業者がベ
ルト回部（：ヲ千操作で離間させる様にしていたが、こ
の間にもベルトの摩耗は進行し、何らかの対策が望まれ
ていた。

本発明は上記事情に着目し、糸切れ発生時におけるベル
Ｉ・のＪ華耗を防止することを目的として提供されたも
のであって、以丁にその実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図はベルト式仮撚装置を用いた仮撚機を示し、クリ
ールスタンド（１）に支持された給糸パッケージ（）’
１）から糸（Ｙ）が引出され、第１フイードローラ（Ｆ
ｌ）から−次ヒーク（Ｍｌ）内へ導入される。該ヒータ
（Ｈｌ）を出た糸はバルーン制御プレート（２）および
糸冷却装置（３）を経てベルト式仮撚装置（４）に入り
、更に第２フイードローラ（Ｆ２）、二次ヒータ（Ｂ２
）、第３フイードローラ（Ｆ３）を経てワインダ（５）
により巻取パッケージ（Ｂ２）上に巻取られる。仮撚装
置（４）で形成された撚りは第１フイードローラ（Ｆｌ
）まで伝播し、−次ヒータ（Ｈｌ）で熱固定される。ま
た第３フイードローラ（Ｆ３）と巻取パンケージ（Ｂ２
）との開には糸切れの発生を検出するだめの機械式、光
電式または静電各社式等の公知の糸切れ検出装置（Ｓ）
が設けられており、給糸パッケージ（Ｐｌ）と第１フイ
ードローラ（Ｆｌ）との間には該検出装置（Ｓ）による
糸切れ検出と同時に作動して糸（１）を切断する力、り
（Ｑが設けられている。

ベルト式仮撚装置（４）の概略は第２図に示す如くであ
る。２本の無端ベルト（ＢＩＸＢ２）が夫々２個づつの
プーリ（１０）　（１１）間に巻掛けられ、両ベル）　
（Ｂｌ）（Ｂ２）は図に示す如く互いに交差して設けら
れる。上記ブーＩＪ　（１０）（１１）のうち一方のブ
ー　ＩＪ　（１０）は図外の装置によって回転駆動され
る駆動プーリであり、他方のグー’Ｊ（１１）はベルト
（Ｂｌ）（Ｂ２）を介して従動回転される従動プーリで
ある。糸（Ｙ）は両ベルト（Ｂｌ）（Ｂ２）の交差部分
においてニップされ、各ベルト（ＢＩＸ１３２）が夫々
矢印（１２）　（１３）方向に走行することにより、下
方に送出されると同時に施撚作用を受ける。糸（１）に
所定のニップ圧を与えるには、一方のベル）　（Ｂ２）
側はその位置を固定しておき、他方の々ルト（Ｂｌ）側
をその駆動グー！Ｊ　（１０）を中心として従動ブー！
ｊ（１１）と共に旋回可能とし、矢印（１４）方向に押
圧伺勢することによって行われる。

上記した旋回する側のベル）（Ｂｌ）を支持する機構に
ついて、第３図および第４図で説明する。

同図において駆動プーリ（１ｏ）に連結固定されたシャ
フト（１５）はその下端に走行ベル）（１６）と接触す
るローラ（１７）を有し、ベアリング（１８）によって
筒体（１９）中に回転自在に支持はれている。

該筒体（１９）はブックｙｈ＜２の内に１！Ｉ足されて
おシ、該ブラケットより延出したアーム部（２１）上に
前記従動ブーＨ１ｌ）が回転自在に支持されている。ま
た筒体（１９）にはその外周に第４図に示す如く３つの
突起（２２）　（２３）　（２４）を有するリング（２
５）が固着されており、該リング（２５）からベアリン
グ（２６）　（２６）を介して基台（２７）に対し回転
自在に支持されている。従って該基台（２７）に対し筒
体（１９）およびプラケット（２１）が一体に回転自在
であり、筒体（１９）に対しシャフト（１５）即ち駆動
ブーＩＪ　（１０）が回転自在となっている。仮撚機の
全体にわたって張設された前記走行ベルト（１６）が図
外の装置によって走行駆動されることにより、ローラ（
１７）からシャフト（１５）を介して駆動ブーＩＪ　（
１０）が回転し、無端ベルト（Ｂ１）が走行を開始する
と共に従動ブーＩＪ（１１）が回転する。

更に、基台（２７）内には第４図に示す接圧付与装置（
２８）、接圧低減装置（２９）および手動のベルト離反
装置（３０）が夫々設けられている。接圧付与装置（２
８）はエアーシリンダから成り、圧縮空気の流入により
作動するピストンロッド（３１）（７）先端が前記リン
グ（２５）の第１の突起（２２）に当接し、該リング（
２５）を第４固在回り方向、即ち第２図の矢印（１４）
方向に回転付勢している。接圧低減装置（２９）は基台
（２７）内に螺入された螺子体（３１）、該螺子体（３
１）に固定された棒状のピン（３２）、一端が第２の突
起（２３）に当接し他端において上記ピン（３２）と過
電する拍、ツブ（３３）、およびピン（３２）の周りに
装着され上記螺子体（３１）とキャップ（３３）とを互
いに離反する方向に付勢するスプリング（３４）とから
成る。接圧低減装置（２９）は接圧付与装置（２８）と
直交する方向に設けられており、スプリング（３４）の
力によってリング（２５）を第５図左回り方向、即ち第
２１Ｘ＋における矢印（１４）と逆の方向に回転伺勢す
る。″−！／ｃ螺子体（３１）を回動操作することによ
り、スプリング（３４）の見かけ長さを変え、リング（
２５）に対する上記付勢力を適当に変更調節することが
できる。

ベルト離反装置（３０ンはカム部（３５）　ｋ有する操
作レバー（３６）と、一端が第３の突起（２４）と当接
し他端が上記カム部（３５）と接する作用口、１（３７
）、および該作用ロッド（３７）を上記第３の突起（２
４）から離反する方向に付勢するスプリング（３８）か
ら成っている。このベルト離反装置（３０）は本ベルト
式仮撚装置（４）に最初に糸掛けを行う際に主に用いる
ものであシ、操作レバー（３６）を手で軽く回すことに
よりカム部（３５）の突出ＢＢ分が作用ロッド（３７）
を押圧し、該ロッド（３７）の先端が第３の突起（２４
）に直接してリング（２５）が第４同右回り方向に回転
し、両ベル）　（Ｂｌ）（Ｂ２）が互いに離反した状態
に維持される。この間に両ベルト（Ｂ　１）　（Ｂ　２
）間に糸（ト）を通し、再び操作レバー（３６）を回す
ことによって糸（１）を二、プ状態とすることができる
。なお、基台（２７）に設けられた螺子（３９）は本仮
撚装置（４）を糸仮撚機の機台に固定するだめのもので
あり、他方の無端ベル）（Ｂ２）を支持する機構は第３
図および第４図に示した各機構中より、接圧付与装置（
２８）、接圧低減装置（２９）およびベルト離反装置（
３０）を除去したものにほぼ等しいものとする。

次に、本ベルト式仮撚装置（４）におけるベルト間接圧
の調整作用について説明する。゛接圧性力装置（２８）
には図外の圧空源から常時圧縮空気が送られており、ピ
ストンロッド（３１）が１）　７グ（２５）および筒体
（１９）を介してブラケッ）　（２１）を旋回伺勢し、
両ベルト（Ｂｌ）（Ｂ２）間に一定の接圧を何カしてい
る。これにλ・Ｊし接圧低減装置ｉ！−ｊ　（２９）は
スプリング（３４）の力によってブラダ、　）　（２１
）を上記と逆の方向に旋回刊勢しており、」−記接圧付
与装置（２８）による接圧を低減させる役目を果してい
る。この接圧低減装置（２９）がない場合は、両ベル）
　（Ｂｌ）（Ｂ２）間の反発力のみが接圧伺与装置（２
８）の力に抗することになるが、これでは鉾圧付与装置
（２８）に送られる圧縮空気の変動がその１まベル）　
（Ｂｌ）（Ｂ２）の振動として伝わり、糸（１）の加工
条件に悪影響を及ぼす。従って接圧低減装置（２９）は
上記圧縮空気の変動によるベルト（Ｂｌ）（Ｂ２）の振
動、およびその結果としてのベルト間接圧の不断の変化
を緩Ａ：ｌ＋吸収し、糸ゲ）の加工条件を安定維持する
機能を有する。また、接圧低減装置（２９）はその螺子
体（３１）をドライバ等で軽く回すことにより接圧低減
装置（２８）に対する抗力を強弱変化させることができ
、加工する糸種の切替等に応じてベルト間接圧を容易か
つ自在に適切な値に微調整できる機能を有する。

また第１図に示した本仮撚機においては、糸（イ）に糸
切れが発生してこれを前記検出装置Ｃ）が感知しカッタ
（ｑが光切断を行ったとき、図示しない弁が働いて接圧
付与装置（２８）内の圧縮空気を解放し、該装置（２８
）を非作動状態とする様になっている。従っ−にのとき
ピストンロッド（３１）が後退して第１の突起（２２）
から離反し、リング（２５）は接圧低減装置（２９）の
スプリング（３４）の力によって第４同右回り方向に回
転する。そして無端ベル）（Ｂｌ）は第２図の矢印（１
４）と逆の方向に旋回し、両ベル）　（Ｂ１）（Ｂ２）
が互いに離反し、糸（℃が）管放される。これは上記糸
切れの発生に伴い、糸（イ）の糸端が仮撚装置け）の各
部に巻イづいたり、或いはそれによって新たな糸切れを
誘発したりすることを防止するだめのものであり、また
糸Ｖ）がなくなることによるベルト（Ｂ１）（Ｂ２）同
士の直接の接触を回避してベルトの摩耗を防止するだめ
のものである。

上述したベルト式仮撚装置において、接圧付与装置は圧
縮空気によるシリ、ンダの他、電磁ルノイドやスプリン
グ等を用いて良く、寸だ接圧低減装置についても、圧縮
空気へクルノイドを用いて構成することが可能であり、
いずれも本発明の包含するところである。更に両ベルト
同士の圧接まだは離反動作についても、上記実施例の如
く一方のベルトが旋回するものに限らず、ベルト間距離
が直線的に変化するもの等、様々な設計が可能であるこ
とは耐う捷てもない。

以上説明した様に本発明によれば、糸を；−７プする無
端ベルト間に所定の接圧をイー」与する接圧伺与装置を
設けると共に、糸切れの発生と同時に上記伺与装置の作
動を屓除してベルト間接圧を零となる様にしたので、糸
切れ時のヘルドの摩耗を防止できると共に、該摩耗が糸
に及Ｑ′Ｘ。

す撚りムラ等の悪影響をも減少できるものとなった。

【図面の簡単な説明】

第１図はベルト式仮撚装置を用いた本仮撚機の側面図、
第２図はベルト式仮撚装置の概略を示す斜視図、第３図
はベルト式仮撚装置における一方のベルトを支持する機
構を示す一部縦断面図、第４図は第３図におけるＡ−Ａ
線断面図である。 （４）・・・ベルト式仮撚装置　（２８）・・・接圧伺
与装置（Ｂｌ）　（Ｂ２）・・・無端ベルト　（イ）・
・・糸（Ｓ）・・・検出装置 特許出願人 村田機械株式会社 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 交差して互いに異々っだ方向に走行する２本の無端ベル
   ト間に糸をニップして仮撚を行うベルト式仮撚装置と、
   上記糸の糸切れを検出する検出装置とを具えると共に、
   上記仮撚装置には上記ベルト間に所定の接圧を付与する
   接圧付与装置を設け、かつ上記検出装置による糸切れ検
   出時に上記接圧付与装置の作動を解除する様にしたこと
   を特徴とするベルト式仮撚機。