JPS6071639A - 水性樹脂分散体 - Google Patents

水性樹脂分散体

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JPS6071639A
JPS6071639A JP17932283A JP17932283A JPS6071639A JP S6071639 A JPS6071639 A JP S6071639A JP 17932283 A JP17932283 A JP 17932283A JP 17932283 A JP17932283 A JP 17932283A JP S6071639 A JPS6071639 A JP S6071639A
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resin
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aqueous resin
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Oko Naito
内藤 往向
Atsuhiro Yamamoto
山本 敦弘
Shinichi Azuma
慎一 東
Tadashi Nakamura
正 中村
Masanori Ueno
上野 正憲
Shunichi Ueda
俊一 上田
Yasunori Yamashita
泰則 山下
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水性樹脂組成物に関し、更に詳しくは金属を対
象とした焼付用被覆組成物として、特に缶内面用塗料と
して(べれた皮膜を形成することができる水性樹脂組成
物に関する。
従来より2缶用塗料や防食塗料は省資源、省エネルギー
、低公害化、安全衛生性等の面から、水系への移行が望
まれており9種々の方法が提案されているが、塗*−1
の分散性、貯蔵安定性、塗装適性および塗膜の化学的物
理的性質等の実用物性に特に優れたものとして近年自己
乳化型エポキシ樹脂が種々提案されてきている。
ひとつの方法としてはエポキシ樹脂を他の化合物で変性
して、乳化力のあるセグメンrを分子中に導入した自己
乳化型のエポキシ樹脂分散体がある。
例えば、特開昭53−1228号公報には、エポキシ樹
脂の存在下ばてベンゾイルパーオキサイドなどのフリー
ラジカル発生剤を用いてカルホン酸モノマーを含むモノ
マー混合物を重合するこ七により得られるグラフト化さ
れたエポキシ樹脂が塩基を含む水性媒体中に安定に分散
され得ることが示されている。
次に特開昭56−43362%公報には、エポキシ樹脂
とカルボキシル官能性重合体とを特定の第三級アミンの
存在下に反応せしめた水担持コーティング組成物が開示
されている。
また、特開昭55−3481号公報、および特開昭55
−3482号公報には、カルボキシルム(官能性ポリマ
ーをアミン系エステル化触媒の存在下てエポキシ樹脂と
エステル化し塩基によって水11Jに自己乳化し得る自
己乳化性エポキシエステルコポリマーが開示されている
しかしながら、上記の自己乳化型エポキシ樹脂はいずれ
の場合においても製造工程中に有機溶剤を使用せざるを
得ない。即ち、 (1)エポキシ樹脂溶解工程、 (2
)エポキシ樹脂反応工程、(E)グラフト工程、(4)
アクリル樹脂合成工程または(5)エステル化工程等に
は有機溶剤が不可欠である。その結果最終製品となる水
性塗料等の水性樹脂組成物中にもかなりの有機溶剤が残
存しており、現在社会的に強く要請されている省資源、
低公害および安全衛生性等に充分答えることができない
という欠点を有していた。
上記欠点を除くために、(1)、(2>および(3)に
対しては水溶性エポキシ樹脂を用いる。(3)、(4)
および(5)に対してはエマルション反応や)ひ濁反応
を行うことが試みられているが、どちらの方法も、塗料
の分散性、貯蔵安定性および塗膜の耐水性等に欠点があ
り実用となり得なかった。
本発明者等は上記の問題点を克服すべく鋭意研究を重ね
た結果、コニ程途中において有機溶剤が多量に含まれる
中間物を用いた場合であっても、適切な条件を選んで該
有機溶剤を水と置換させることによって7社会的要請に
あった省資源、省エネルギー、低公害および安全jvj
生性に優れ、かつ自己乳化型エポキシ樹脂が従来持って
いる物理的化学的に優れた特性を持ぢ、かつ塗料の分散
性、貯蔵安定性、塗装性に優れた水分散体を得られるこ
とを見出し、この知見に基いて本発明をなすに至った。
すなわち1本発明は、水と少なくとも1種類の沸点が水
より高い1種類もしくは2種邦以上の有機溶剤とからな
る媒体に、該媒体のp Hが4−11となる量のアンモ
ニアもしくはアミンの存在下に分li& ・LJしめた
下記反応物(C)の樹脂固形分が50重量%以下である
分散体(D)から2分散状態を保ったまま上記有機溶剤
の少なくとも1種類と水とを共沸茅留せしめ該有機溶剤
を実質的に水と置換せしめてなることを特徴とする水性
樹脂分散体。
−塩基性カルボン酸モノマーを12〜70重量%を含む
共重合性モノマー混合物を共重合・uしめたアクリル系
樹脂(A)と、1分子中に平均1.1ないし2.0個の
エポキシ基を有する平均分子(fl=1,400以上の
芳香族エポキシ樹脂(B)とを触媒のイf在下もしくは
不存在下で反応せしめたアクリル系樹脂・エポキシ樹脂
部分反応物(C)である。
本発明において用いられるアクリル系樹脂(A)はアク
リル酸もしくはメタクリル酸などの一塩基性カルボン酸
モノマーを12〜70重量%含む共重合性モノマー混合
物を溶剤中でアゾビスイソブチリニトリルあるいはベン
ゾイルパーオキサイドなどの通常のラジカル重合開始剤
を用いて80°Cないし150℃の温度で共重合せしめ
ることにより得ることができる。反応溶剤は特に制限は
ないが、下記(1)〜(3)の性質を満足するものが望
ましい。(1)アクリル系樹脂の良溶辱であること。(
2)後続する工程の反応の防げにならないこと。例えば
、無触媒エステル化が次工程の場合は120°C以上の
沸点の溶剤が望ましい。(3)溶剤置換工程に有利な。
水と共沸するかまたは比較的低沸点の溶剤であること。
上記アクリル系4#1脂において一塩基性カルボン酸モ
ノマーを70重量%を超えて使用すると2反応系の粘度
が極端に大きくなり製造が困難となるばかりでなく、こ
のような組成物を用いて得られた塗料は。
塗膜の耐水性が劣り、特に缶用途に使用される場合には
ボイル後の塗膜の白化をもたらす。逆に一塩基性カルポ
ン酸モノマーが35重量%より少なく使用すると、塗膜
の耐溶剤性が劣り2缶用途に使用される場合にはフレー
バーが悪くなる傾向が避けられず。
更に12重量%より少なく使用すると金属に対する密着
性も悪くなる傾向がある。
発明に用いられる不飽和カルボン酸モノマー以り(の単
量体としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸イソプロピル、アクリル1Jn−ブヂル、ア
クリル酸イソブチル、アクリル酸rl−アミル、アクリ
ル酸イソアミル、アクリル酸n −′\キシル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル1 アクリル酸n−オクチル、
アクリル酸デシル、アクリル酸ドデシルなどのアクリル
酸エステル類、メタクリル酸メチJし、メタクリル酸プ
ロピル チル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−アミ
ル,メタクリル酸nーヘキシル、メタクリル酸n−オク
チル、メタクリル@.2ーエヂルヘギシル。
メタクリル酸デシル、メタクリル酸ドデノルなどのメタ
クリル酸エステル類,スチレン、ビニルトルエン、2−
メチルスチレン、し−プチルスヂレン.クロルスチレン
などのスチレン系モノマー、アクリル酸ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒド
ロキシエチル、メタクリル酌ヒドロキシプロピルなどの
ヒドロキシ暴含有モノマ+,N−メチロール(メタ)ア
クリルアミド、tq−ブトキシメチル(メタ)アクリル
アミドなどのN−置換(メタ)アクリル系モノマー、ア
クリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジルなどのエ
ポキシ基含有モノマー、並びにアクリロニトリルなどの
1種又は2種以上から選択することができる。
上記アクリル系樹脂(A)は重量平均分子量で3。
oooないし8 0,0 0 0好ましくは4,0 0
 0ないし40000の範囲のものが用いられる。また
、酸価は固形分換算で190ないし310のものが適当
である。
上記重量平均分子量か3,0 0 0より小さいと塗膜
の架橋密度が増大する結果,加工性に支障をきたし。
また、40,000,特に8 0,0 0 0より大き
くなると芳香族系エポキシ樹脂(B)との反応時ゲル化
を牛じやすくなる傾向がある。
本発明において用いられる1分子中に平均1.1個ない
し2.0個のエポキシ基を有する数平均分子量1400
以上の芳香族系エポキシ1f11脂としては,エピクロ
ルヒドリン/ビスフェノール型エポキシ41f 脂。
例えばシェル化学(+1)より市販されている商品名で
エピコー14004, エピコート1 0 0 7. 
エビコー) 1 0 0 9. あるいは大日本インキ
化学((オ)より市販されている商品名でエピクロン4
 0 5 0, エピク1」ン7050などがある。
また上記芳香族系エポキシ411 IIIのエポキシ坊
に。
脱水ヒマシ油,大豆油脂肪酸,ヤシ油脂肪酸などの植物
油脂肪酸もしくはビスフェノールΔなどの変性剤を反応
せしめた変性エポキシ樹脂を使用することもできる。
エポキシ樹脂を溶解する溶剤もアクリル樹脂合成゛工程
と同様であり,特に制限はないか以下(1)〜(3)の
性質を満足するものが望ましい。(1)エポキシ樹脂の
良溶媒であること。(2)後続する上程の反応の防げに
ならないこと。例えば次」工程で無触媒エステル化を行
う場合は120°C以上の沸点の溶剤が望ましい。(3
)溶剤置換工程に有利な水と共沸するかまたは比較的低
沸点の溶剤であること。
本発明において,前記アクリル系樹脂(A)と前記芳香
族系エポキシ樹脂(B)とを反応・υしめたカルボキシ
ル基過剰のエポキシ樹脂・アクリル系樹脂部分反応物は
,無触媒下では,ヘキシルセロソルブ。
ブチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート。
エチルセロソルブアセテートなどの高沸点の溶剤中でア
クリル系4)1脂と芳香族エポキシ樹脂とを120°C
以上好ましくは140℃程度の温度で反応することによ
り得ることができる。120℃以下の沸点を有する比較
的低沸点の溶剤9例えばメチルセロソルブ、酢酸エチル
、n−ブタノール、 5ec−ブタノール。
ter−ブタノールなどは使用できないことはないが。
120℃以上の温度で反応さセるためには系を加圧する
必要がある。本発明においてカルボキシル基とエポキシ
基の反応触媒として従来知られているアミンもしくはア
ンモニアを共存させないで両者を反応させる場合には比
較的高温が必要であり、100℃以下の反応温度では実
用的な範囲の反応時間となり得ない。反応時間は反応温
度あるいは最終的に必要とされるエポキシ樹脂・アクリ
ル系樹脂部分反応物の残存オキシラン濃度などによって
変わり得るが。
通常は3ないし12時間程度である。
上記アクリル系樹脂(A)と上記芳香族系エポキシ樹脂
(B)との固形分比は、2対1ないし1対5の範囲から
選ばれる。アクリル系樹脂(A)と芳香族系エポキシ樹
脂(B)との固形分比が2文J1よりアクリル系樹脂(
A)が多い場合は最終塗料の粘性に問題があり、スプレ
ー塗装性、特にタレ竹が悪くなる。また逆にアクリル系
樹脂(A)と芳香族系エポキシ樹脂(B)との固形分比
が1対5より芳香族系エポキシ樹脂(B)が多い場合は
樹脂中の疎水性部分が多くなりすぎるために乳化剤を使
用(ずに安定した分散体を得ることが困難となる。
本発明ではアクリル系樹脂(A>と芳香族エポキシ樹脂
(B)とを触媒下もしくは無触媒下で反応させ、カルボ
キシル基過剰のエポキシ樹脂・アクリル樹脂部分反応物
(C)を得る。このエポキシ樹脂・アクリル樹脂部分反
応物(C)から、水とその少なくとも1種類の沸点が水
より高い1種類もしくは2種類以上の有機溶剤とからな
る媒体にそのP 11が4〜11となる量のアンモニア
もしくはアミンの存在下に分散している該反応物の樹脂
固形分比が50重量%以下である分散体(D)を得る。
分散体(D)中に含まれる有機溶剤は(1)氷と共沸し
除去しうる成分、または(2)水より沸点が低く容易に
除去でき水に置換されうる成分、または(3)最終分散
体になるまで残り塗装性に有効である極少量の成分の内
どれか1つの条件を満たさなければならない。該有機溶
剤は以下に制限されないが例示すると(1)としてはト
ルエン、キシレン等の炭化水素、I・リクロロエタン等
のハロゲン化炭化水素、フタノール、ペンタノール等の
アルコール類。
ジブチルエーテル、ジブチルセロソルブ等のエーテル類
、メチルイソブチルケトン、ヘプタノン等のケトン頬、
酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル類。
メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のエーテルアル
コール類、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソ
ルブアセテート等のエーテルエステル類等がある。(2
)としてはヘキサン、ヘプタン、メタノール、エタノー
ル、エチルエーテル、アセトン。
メチルエチルケトン、酢酸エチル等がある。(3)とし
てはブタノール、ペンタノール、ヘキサノール。
ヘキシルセロソルブ、ブチルカルピトール等がある。
エポキシ樹脂・アクリル樹脂部分反応物(C)中に含ま
れる有機溶剤が分散体(D)中に含まれる有機溶剤の条
件を満たさない場合は条件を満たす有機溶剤に置換する
必要がある。
分散体(D)中のアミンとしては例えば、トリメチルア
ミン。トリエチルアミン、ブチルアミン等のアルキルア
ミン類、2−ジメチルアミノエタノール。
ジェタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノメ
チルプロパツール等のアルコールアミ211モルホリン
等が使用される。またエチレンシアミン。
ジエチレントリアミン等多価アミンも使用できる。
シロンへの転相が十分でない場合が多く安定なW/更 べ型エマルションを得るためには50重量%以下が望ま
しい。
本発明では分散体(D)を任意の方法で攪拌しながら常
圧もしくは減圧下にて共沸蒸留し、共沸成分を除去しつ
つ、水を連続的に滴下するか、所定量の水を数度に分け
て加え1分散体の固形分を常に一定範囲内に制御し1分
散体(D)の分散状態を安定化する。共沸蒸留中に固形
分を30重量%より高くすると系のエマルションが破壊
されたり、粘度が高くなることにより反応容器への付着
が著しくなり不適切な度合が多い。一方固形分を1(l
ffi%より低くすると系の粘度が低くなるために発泡
が激しくなり。
共沸蒸留の燥作が困難となる場合が多いので特に制限は
されないが、共沸蒸留中の固形分は10ないし30重量
%の範囲で制御することが望ましい。また分散体(D)
は不安定な系であることが多く、熱や圧力に対して弱い
場合があるので注意を要する。通常2分散体(D)にか
ける加熱は120℃以下にし。
加圧も5 kg / cn+以下で行うことが望ましい
本発明では1分散体(D)から有機溶剤の少なくとも1
種類と水とを共/11;蒸留せしめ、該有機溶剤を実質
的に置換ゼしめるが、ここで「実質的」とは。
(1)塗装性に有用な有機溶剤については有機溶剤総量
で20 phr以下にすること、および(2)塗装性に
重要でないか逆に塗装性を悪くする有機溶剤はすべて0
.1 phr以下にすることを意味する。ここでrph
rjとは樹脂固形分100fl量部に対する対象物質の
重量部を示す(以下、同様の意味でrphrJを使用す
る。)。
本発明に係わる水性樹脂組成物は、必要に応じて。
例えば、ヘキサメトキシメチルメラミン、メチロール化
ベンゾグアナミン樹脂、メチロール化尿素樹脂などの水
性のアミノブラスト樹脂、あるいは塗工性を改良するた
めの界面活性剤、消泡剤などを添加して塗料として用い
ることができる。
適用される基材としては、未処理鋼板、処理鋼板。
亜鉛鉄板、ブリキ板などの金属板が適しており、塗装方
法としては、エアスプレー、エアレススプレー。
静電スプレーなどのスプレー塗装が好ましいが浸漬塗装
、ロールコータ−塗装、電着塗装なども可能である。ま
た焼付条件は、温度150°Cないし230°C2時間
としては2ないし30分の範囲から選ぶことができる。
本発明の水性樹脂組成物の特長を挙げると、第1に有機
溶剤量が20 phr以下即ち、固形分20重量%の有
機溶剤量4重量%以下とすることができるために取り扱
い作業の労働安全性を大幅に改善でき更に引火点が無い
ために消防および保安の面でも優れ。
公害対策でも著しく有利になり3社会の現実的要8i’
Jに十分答え得ることである。第2に有機溶剤をほとん
ど使用していないにもかかわらず、従来の多量の有機溶
剤を含む水性塗料に対してはもちろん、有機溶剤のみを
使用した塗料に対しても十分同等以上の塗装性を持って
いることである。
第3に表面に油の層を有している金属板あるいは油で汚
染された金属板に対して、前処理を施すことなく塗装で
きることである。この作用がどのような機構に基づいて
いるのかは理論的には十分解明されていないが、樹脂組
成物の組成上の相違が、水性媒体中に分散した樹脂の微
粒子に何らかの界面化学的な影響を及ぼしているものと
考えられる。
第4に、塗料のフロー、レベリング性が良<、シたがっ
てハイソリッド化が可能であることである。
触媒を使用したものでは、固形分がせいぜい20重量%
程度であるのに対し1本発明では固形分が40重量%の
水性分散体が可f1シである。
第5に、金属板に対する密着性がよく、塗膜硬度。
耐ボイル性、加工性および保存性のバランスに優れてい
る。
第6に、アクリル系樹脂のモノマー組成が適切であるた
めフレーバー適性がある。
本発明の水性樹脂組成物は、用途に応じて、適当な防錆
剤、顔料、充填剤などを配合して防錆プライマー、印刷
インキ、防食性塗料などに使用することもできる。
以下9本発明を実施例により説明する。次の様な手順に
てアクリル系樹脂(A)溶液、エポキシ樹脂・アクリル
系樹脂の部分反応物(C)溶液および水性分散体(D)
の調整を行なった。なお9例中、「部」、「%」はそれ
ぞれ「重量部」、「重量%」を示す。
実施例1 (i)アクリル系樹脂(a)の調製 番号 化合物 部 1 メチルセロソルブアセテート (以下MCAと略す) 1000 2 モノマー スチレン 180.6 3 モノマー アクリル酸エチル 864 モノマー 
メタクリル酸 163 5 重合触媒 過酸化ベンゾイル 6.4還流凝集器、
モノマータンク、七ツマー流量調節器、温度針、攪拌機
を装着した四ノロフラスコを窒素置換し、 (1)を仕
込んだ。モノマータンクにはモノマー混合物(2)〜(
4)および重合触媒(5)を混合しておき、その4分の
1を上記フラスコに仕込んだ(1)に加えて徐々に加熱
し105°Cに保持した。残りの混合モノマーを2時間
に亘り添加し。
滴下終了後さらに2時間攪拌を続は室温に冷却した。
得られた溶液は、固形分30.1%、粘度U−V (ガ
ードナー気泡粘度形、25℃、以下の例についても粘度
は25℃の測定値を示す)酸価247■KOII /g
 (固形分換算、以下の例についても同じ)のアクリル
系樹脂(a)溶液であった。
(ii)エポキシ樹脂・アクリル系樹脂部分反応物(C
)溶液の調製 番号 成分 部 6 MCA 2100 7 エピコー11009 (シェル化学側層エポキシ樹脂) 9008 前記(i
)のアクリル系 樹脂(a)溶液 1000 四ソロフラスコに攪拌機、還流凝集器、温度針および溶
剤除去装置を装着して窒素置換した後、 (6)および
(7)を仕込み110℃に加熱し攪拌を続ける。エポキ
シ樹脂を完全に溶解した後、 (8)を加えて135°
Cまで胃温し、この温度を保持したまま8時間に亘り攪
拌を続はエポキシ樹肥・アクリル系樹脂部分反応物(C
)を得た。この間試料を定期的に取り出して粘度のチェ
ックを行った。反応柊了時の溶液の性状は固形分30.
1%、粘度U−V。
オキシラン基の減少率は61%であった。
(iii )水性分散体(d)の調製 番号 成分 部 9 前記(ii)のエポキシ樹脂・アクリル系樹脂の部
分反応物(C) 280010 アンモニア水 54.
2 11 イオン交換水■ 487.8 12 イオン交換水■ 2236 攪拌機、還流凝集器、温度旧および溶剤除去装置を装着
した四ッロフラスコを窒素置換した後、(9)を仕込み
内温80〜120℃、内圧60〜4oOmml1g程度
の条件でMCAを一部除去して固形分を58%にした後
冷却して内温70’c以下で(1o)と(11)の混合
物を添加し、良くかきまぜてから更に(12)を加えた
。この時温度は50 ’cであった。
室温まで冷却した後濾過を行い取り出した。得られた分
散体(d)は固形分20.1%、水/有機溶剤比は82
/18であった。
(1v)溶剤置換と最終水性樹脂組成物の調製番号 成
分 部 13 前記(iii )の水性分散体(d ) 418
314 ヘキシルセロソルブ 168 15 イオン交換水(1) 1249 I6 イオン交換水(2) 4900 四ソロフラスコに攪拌機、還流凝集器、温度針および溶
剤除去装置を装着して窒素置換した後、(13)を仕込
み攪拌しながら(14)および(15)を添加し、70
°Cに加熱後徐々に減圧し脱溶媒を開始した。内?!5
0〜70°C2内圧60〜160+nm11gの条件下
で脱溶媒しながら同時に脱溶媒量と同量のイオン交換水
を(16)の中から加えて溶剤置換を行った。溶剤置換
中の分散体の固形分は15〜20%に保持した。ガスク
ロマトグラフィーにより3分散体に残留する有機溶剤量
をチェックし、MCAが0、1 phr以下になった時
点で溶剤置換を終了した。
静子時点でヘキシルセロソルブは5.2 phrであっ
たので追加して20 phrとした。これに界面活性剤
ナトリウムジアルキルスルホサクシネートを0.2%添
加した。以下の例においても特にことわらない限りへキ
シルセロソルブ量は20 phrとし、界面活性剤も0
.2%添加した。
得られた水性樹脂組成物の固形分は2 (1,1%+ 
il’lIj度37秒(フォードカップNo、4以下の
例についても同じ)PH7,3,水/有機溶剤比95,
15てあった。この水性樹脂組成物を50℃で1ケ月r
J保存j式験を行ったが異常は認められなかった。
実 施 例 2〜4 および比 較 例 1〜8実施例
1で得られた分散体(d)を溶剤置換することにより実
施例2〜4の水性樹脂組成物および比較例1〜4の水性
樹脂組成物を得た。また溶剤のみを使用して比較例5〜
8の樹脂組成物を得た。
有機溶剤量と種類による引火点への及ばず影響をみるた
め実施例1〜4および比較例1〜Bの樹脂に11成物の
引火点を測定した。この結果を表1に示す。
表1に見られる通り、エタノールやrl−フタノールの
ように沸点や引火点の低い溶剤を使用した場合でも水/
有機溶剤比が9515では、水性樹脂組成物の沸点に達
しても引火点は認められなかった。一方、水/有機溶剤
比が80/20の場合には引火点の認められる場合があ
った。
実 施 例 5〜17 および比 較 例 9〜11ア
クリル系樹脂(A)の組成変化の効果をみるために、モ
ノマーの種類1重合触媒の種類および量などを変えて実
験を行った(表22表32表4)。反応溶媒はMCAを
使用し3反応温度3反応操作などその他の条件は実施例
1と同様にした。また比較例9〜11についても実施例
1と同様にして調製した。
実施例5〜17で得られたアクリル系樹脂(A)ン容l
&は、透1男性にやや差異かJ忍められるものが含まれ
ているが、樹脂と溶剤の分離や沈降などはなく。
安定なものであった。
実施例1,6,7,10.11ヤキ4から得られた水1
!l: IB+脂イ11成物をそれぞれブリキ板上に乾
燥塗膜が10〜15μとなるようにスプレー塗装した後
170°C1(3分間の焼き付は処理をし、得られた塗
膜について被覆性、電気抵抗性、濡れ性、接着性。
用煮沸性などの性質を調べ表5に示した。
つぎにこれらの水性樹脂組成物を40℃にて4ケ月貯蔵
しその安定性を調べたところ、いずれの場合においても
分散液のp H変化、ゲル化2分離、沈降などについて
は何ら異状は認められなかった。これらの保存後の試料
についても上記と同じ塗膜試験を行った。
表5から明らかなように保存した試料の塗膜性能は分散
液調製直後のそれと比較してもはきんと変らないもので
あった。
試験方法および評価方法 (1)折曲げ加工性 ブリキ板上に各実施例の塗料を塗膜厚が10〜15μに
なる様にバーコーターにて塗布し200 ’C5分間焼
付乾燥を行い試験パネルを作成した。その切片について
4℃室温で折曲げ加工試験器を用いて加工後2通電試験
により塗膜の割れ、ハガレ等を電流値で評価した。
(2)濡れ性 塗料を塗布する前にブリキ板にヤシ油のトルエン溶液(
ヤシ油/トルエン−20/80)を0. l ccずつ
置いて溶剤分を揮散させた後にこの表面」二にそれぞれ
の塗料を(1)と同条件にて塗布し焼付を行った。焼付
塗膜表面のハジキ、ピンホール、ニス皿状の有無の評価
を行った。
表 5 塗膜試験 5段階評価 5 塗膜表面にハジキ、ピンホール等異常
がなく被覆性が良好 1 塗膜表面にハジキ、ピンホール等 異常の程度が激しい (3)接着性 基盤目セロハンテープ剥離テスト。評価は剥離%て表す
(4)耐煮沸性 (1)と同条件にて試験パネルを作成した。その切片に
ついて30分間煮沸処理した。煮沸後水道水にて洗滌し
てから表面の白化、ふくれ状態を評価した。
5段階評価 5 塗膜に白化、フクレ等がなく全く問題
なし 1 塗膜に白化、フクレ等が激しく 不良 上記以外の試験については以下実施例に付記する。
実施例18〜20 実施例1においてアクリル系樹脂(a)およびエポキシ
樹脂・アクリル系樹脂部分反応物(C)の溶剤として使
用したMCAに代えてプチロセロソルフ(実施例18)
、 ヘギシルセロソルブ(実施例19)、MCA/酢酸
ブチル(70/30)(実施例20)をそれぞれ使用し
た他は実施例1と同し手順で水性樹脂組成物を調製した
実施例1および実施例18〜20で得られた水性樹脂組
成物の性状および折曲げ加工性の試験結果を表6に示す
表 6 水性樹脂組成物の性状と折曲げ加工性実施例5
〜8で得られた水性樹脂組成物について濡れ性と基材へ
の接着性を試験した結果を表7に示す。
濡れ性はヤシ油とヒマシ油のそれぞれの20%トルエン
溶液をバーコーター#14で塗布してトルエンを揮発さ
せたブリキ板を使用した。接着性はエポキシフェノール
塗料およびエポキシ尿素塗料の5〜10μm厚の塗膜が
形成されている塗装板を使用した。
表 7 濡れ性と接着性試験

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、水と少なくとも1種類の沸点が水より高い1種類も
    しくは2種類以上の有機溶剤とからなる媒体に。 該媒体のpHが4〜11となる量のアンモニアもしくは
    アミンの存在下に分散せしめた下記反応物(C)の樹脂
    固形分が50重量%以下である分散体(D)から1分散
    状態を保ったまま上記有機溶剤の少なくとも1種類と水
    とを共沸蒸留せしめ該有機溶剤を実質的に水と置換せし
    めてなることを特徴とする水性樹脂分散体。 一塩基性カルボン酸モノマーを12〜70重31%を含
    む共重合性モノマー混合物を共重合せしめたアクリル系
    樹脂(A)と、1分子中に平均1.1ないし2.0個の
    エポキシ基を有する数平均分子量1400以上の芳香族
    系エポキシ樹脂(B)とを触媒の存在下もしくは不存在
    下で反応せしめたアクリル系樹脂・エポキシ樹脂部分反
    応物(C)。 2、−塩基性カルボン酸モノマーを35〜70重量%を
    含む共重合性モノマー混合物を使用することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の水性樹脂分散体。 3、アクリル系樹脂(A)と芳香族系エポキシ樹脂(B
    )を触媒の不存在下で反応せしめることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項もしくは第2項記載の水性樹脂分散
    体。 4、アクリル系樹脂(A)の重量平均分子量が3,00
    0ないしs o、o o oである特許請求の範囲第1
    項ないし第3項記載の水性樹脂分散体。 5、アクリル系樹脂(A)と芳香族系エポキシ樹脂(B
    )との固形分比を2対1〜1対5とする特許請求の範囲
    第1項ないし第4項記載の水性樹脂分肢体。 6、有機溶剤の主成分の沸点が水の沸点より高いもので
    ある特許請求の範囲第1項ないし第5項記載の水性樹脂
    分散体。 7、減圧下にて共沸蒸留せしめる特許請求の範囲第6項
    記載の水性樹脂分散体。 8、水と有機溶剤の比率を実質的に共沸組成に調整する
    特許請求の範囲第1項記載の水性樹脂分散体。 9.最終的な水性樹脂分散体の固形分が10〜50重量
    %である特許請求の範囲第1項記載の水性樹脂分散体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6272765A (ja) * 1985-09-27 1987-04-03 Toyo Ink Mfg Co Ltd 缶外面用水性塗料組成物

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