JPS607108Y2

JPS607108Y2 - 走行玩具

Info

Publication number: JPS607108Y2
Application number: JP4360782U
Authority: JP
Inventors: 嘉太郎須田
Original assignee: 株式会社須田金属製作所
Priority date: 1982-03-27
Filing date: 1982-03-27
Publication date: 1985-03-08
Also published as: JPS58145697U

Description

【考案の詳細な説明】この考案はゼンマイに付与蓄積した弾発力を歯車列を介
して駆動車輪に連繋させてゼンマイの弾発力で走行する
走行玩具に係り、特に、回転自在に軸支される車輪の一
方を間欠的に停止させてスピンターン等の方向変換を可
能とする走行玩具に関する。

その目的とするところは、ゼンマイに付与蓄積した弾発
力を歯車列を介して駆動車輪に連繋させてゼンマイの弾
発力で走行する走行玩具において、原動装置の駆動車軸
に固着される駆動車輪と、前記駆動車軸に平行して設け
られる走行車軸に独立して回転自在な一対の走行車輪と
を設け、前記ゼンマイの一端が結合される原動軸にカム
板を固着し、このカム板の周面に弾圧的に圧接され、係
止爪が形成された揺動アームを基枠に枢支し、この揺動
アームのカム板による揺動により、係止爪を、前記走行
車輪の一方に固着した飛車に間欠的に係止させるように
することにより、スピンターン等の方向変換を構成簡素
に可能とするものである。

以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

図において１はゼンマイ２を内蔵した原動装置である。

この原動装置１は第５図に示すようにゼンマイケース３
に外側端が結合されたゼンマイ２の内側端を原動軸４に
結合し、原動軸４には小径歯車で成る入力側原動歯車５
と、大径歯車で戒りゼンマイケース３の蓋板も兼用する
出力側原動歯車６とを並設し、一方、駆動車輪７が両端
に固着された駆動車軸８を基枠９に軸架し、駆動車軸８
には基枠９内で駆動歯車１０を固着し、この駆動歯車１
０と前記入出力側原動歯車５，６との間に、入力側クラ
ッチ歯車１１．出力側クラッチ歯車１２及びこれらクラ
ッチ歯車１１．１２夫々に噛合する中間歯車１３．１４
夫々を噛合させて戊る。

入力側クラッチ歯車１１は、中間歯車１３゜１４の軸心
を曲率半径の中心として略円弧状に形成された揺動孔１
５によりその軸を保持され軸支される。

また、出力側クラッチ歯車１２は、原動軸４の軸心を曲
率半径の中心として略円弧状に形威した揺動孔１６によ
り軸支される。

そして、ゼンマイ２に弾発力を付与蓄積する場合は玩具
の駆動車輪７を床等に押しつけての移動により駆動車輪
７を図中矢印方向に回動することで行う。

即ち、駆動車輪７の回動により同軸上の駆動歯車１０を
回動させ、この駆動歯車１０の回動を中間歯車１３を介
して噛合する入力側クラッチ歯車１１に伝達する。

入力側クラッチ歯車１１は中間歯車１３の回動によって
揺動孔１５内を揺動して確実に入力側原動歯車５に噛合
され、その回動を入力側原動歯車５に伝達する。

この入力側原動歯車５の回動により原動軸４を回動させ
て、ゼンマイ２に弾発力を付与蓄積するものである。

そして、この付与蓄積された弾発力の解放は、玩具を子
離して床等に放置することで行う。

従って、ゼンマイ２の弾発力により原動軸４は逆転され
、この原動軸４の逆転により原動軸４に固定される各原
動歯車５，６も逆転され、これら各原動歯車５，６に噛
合する各クラッチ歯車１１．１２も逆転される。

そして、出力側クラッチ歯車１２はその逆転により揺動
孔１６内を揺動し、従って確実に中間歯車１４にその大
歯車１２Ｂが噛合される（第６図参照）。

反面、入力側クラッチ歯車１１は、逆転によって揺動孔
１５内を揺動し、やがて、入力側原動歯車５との噛合が
解除される。

そのため、ゼンマイ２に付与蓄積された弾発力は、出力
側原動歯車６、出力側クラッチ歯車１２、中間歯車１４
，１３、そして、駆動歯車１０を介して駆動車軸８に伝
達され駆動車輪７が逆転される。

しかも、図示例のように、出力側クラッチ歯車１２の小
歯車１２Ａ及び大歯車１２Ｂと中間歯車１４，１３とを
増速歯車列となるよう噛合して構成するから、増速比が
原動軸４に対し約７倍となり、駆動車輪７の高速回転が
可能となり玩具の走行速度向上が図れる。

また、ゼンマイ２への弾発力付与蓄積は、駆動歯車１０
、中間歯車１３、入力側クラッチ歯車１１．入力側原動
歯車５にて行うから、駆動歯車１０と入力側原動歯車５
との歯数によって減速比は決定されることになる。

従って、ゼンマイ２に弾発力付与蓄積時は、その移動距
離を少くでき、しかも、ゼンマイ２の弾発力の解放時に
は駆動車輪７を高速で回転できるのである。

このように構成される原動装置１は車台１７に嵌着され
る。

そして、この車台１７への原動装置１の嵌着時に車台１
７と前記基枠９とに挾持されるよう走行車軸１８を駆動
車軸８と平行となるよう配設する。

この走行車軸１８の両端には走行車輪１９を夫々が独立
して回動自在となるよう配設する。

また、前記原動装置１の原動軸４には、基枠９の外側で
円盤の周縁の一部を弦状に切欠いて係合切欠２０Ａを形
成したカム板２０を固着し、このカム板２０の周縁にコ
イルスプリング２１で圧接される揺動アーム２２を基枠
９に枢支腰この揺動アーム２２の先端には係止爪２３を
形成する。

そして、前記走行車輪１９の一方に係止爪２３によって
係止される飛車２４を並設固着する。

従って、原動軸４の回動によってカム板２０が回動シ、
このカム板２０の回動によって揺動アーム２２が揺動さ
れて、この揺動により係止爪２３が間欠的に飛車２４に
係止され、走行車輪１９の一方は回動不能となり、この
制動された走行車輪１９を中心として玩具は方向変換さ
れる。

尚、係合切欠２０Ａの弦の長さを変更することにより、
その制動時間を制御できるから１８０°方向転換９００
方向転換等任意に設定できる。

また、係合切欠２ＯＡの数量も特に限定されず、複数で
あってもよいのは勿論である。

また、図示例は揺動アーム２２を走行車輪１９の一方に
係合させるものであるが、走行車輪１９の他方にも保合
できるよう別体で同様の揺動アーム（図示せず）を設け
ても良く、このような構成とすることで、更に複雑な自
動方向変換を構成簡易に可能とする。

尚、実施例は駆動車輪７を逆転させて内蔵のゼンマイ２
に弾発力を付与蓄積するものであるが、図示例の原動装
置１に限定することなく、他のゼンマイ等で戊る原動装
置にも適用することは可能である。

また、カム板２０を固定する軸も原動軸４に限らず、駆
動車軸８の回転に比較して回転の遅いものであれば原動
軸４に連繋される他の軸であってもよい。

この考案は成上のように構成され、原動装置１の駆動車
軸８に固着される駆動車輪７と、前記駆動車軸８に平行
して設けられる走行車軸１８に独立して回転自在な一対
の走行車輪１９とを設け、前記ゼンマイ２の一端が結合
される原動軸４にカム板２０を固着し、このカム板２０
の周面に弾発的に圧接され、係止爪２３が形成された揺
動アーム２２を基枠９に枢支し、この揺動アーム２２の
カム板２０による揺動により係止爪２３を走行車輪１９
の一方に固着した飛車２４に間欠的に係止させるように
したから、カム板２０とこのカム板２０に圧接する揺動
アーム２２と揺動アーム２２が係止する飛車２４との簡
易な構成でありながら、走行中に自動的に１８０°の方
向変換、いわゆるスピンターンやその他の方向変換を可
能とする。

従って、自動車玩具や動物玩具等の走行玩具として最適
なものとなり、しかも複雑で変化に富んだ走行を楽しめ
るものである。

また、構成簡易でコンパクトに形成できるから、玩具自
体を小型軽量に形成できるものである。

以上説明したように、この考案によればスピンターン等
の方向変換が構成簡易に可能となるものであり、興趣に
富んだ走行玩具が提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は一部
省略した全体側面図、第２図は同正面図、第３図は同平
面図、第４図は揺動アーム作動時の一部省略全体側面図
、第５図はゼンマイに弾発力を付与蓄積するときの原動
装置の作動を示す一部省略拡大側面図、第６図はゼンマ
イに付与蓄積された弾発力を解放するときの原動装置の
作動を示す一部省略拡大側面図、第７図は同平面図であ
る。１・・・・・・原動装Ｌ２・・・・・・ゼンマイ、３
・・・・・・ゼンマイケース、４・・・・・・原動軸、
５・・・・・・入力側原動歯車、６・・・・・・出力側
原動歯車、７・・・・・・駆動車輪、８・・・・・・駆
動車軸、９・・・・・・基枠、１０・・・・・・駆動歯
車、１１・・・・・・入力側クラッチ歯車、１２・・・
・・・出力側クラッチ歯車、１２Ａ・・・・・・小歯車
、１２Ｂ・・・・・・大歯車、１３．１４・・・・・・
中間歯車、１５．１６・・・・・・揺動孔、１７・・・
・・・車台、１８・・・・・・走行車軸、１９・・・・
・・走行車輪、２０・・・・・・カム板、２０Ａ・・・
・・・係合切欠、２１・・・・・・コイルスプリング、
２２・・・・・・揺動アーム、２３・・・・・・係止爪
、２４・・・・・・飛車。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ゼンマイに付与蓄積した弾発力を歯車列を介して駆動車
輪に連繋させてゼンマイの弾発力で走行する走行玩具に
おいて、原動装置の駆動車軸に固着される駆動車輪と、
前記駆動車軸に平行して設けられる走行車軸に独立して
回転自在な一対の走行車輪とを設け、前記ゼンマイの一
端が結合される原動軸にカム板を固着し、このカム板の
周面に弾発的に圧接され、係止爪が形成された揺動アー
ムを基枠に枢支腰この揺動アームのカム板による揺動に
より、係止爪を、前記走行車輪の一方に固着した飛車に
間欠的に係止させるようにしたことを特徴とする走行玩
具。