JPS6070156A - 超耐熱性Νi基合金 - Google Patents
超耐熱性Νi基合金Info
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- JPS6070156A JPS6070156A JP17842883A JP17842883A JPS6070156A JP S6070156 A JPS6070156 A JP S6070156A JP 17842883 A JP17842883 A JP 17842883A JP 17842883 A JP17842883 A JP 17842883A JP S6070156 A JPS6070156 A JP S6070156A
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- Japan
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- less
- atmosphere
- content
- alloy
- corrosion resistance
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、 He 、 Arガスなどの不活性ガス雰
囲気中あるいは真空中などの低酸化ポテンシャル雰囲気
において、すぐれた高温耐食性を示す超耐熱性N1基合
金に関するものである。
囲気中あるいは真空中などの低酸化ポテンシャル雰囲気
において、すぐれた高温耐食性を示す超耐熱性N1基合
金に関するものである。
5−
従来、大気中などの強酸化性雰囲気中において種々のN
1基合金が適用され、すぐれた高温耐食性を示すものが
数多く提案されており、中でもCr:20〜23%、F
e: 1’7〜20%、Mo: 8〜10%、 Co:
2.5 %以下、W:1%以下、Si:1%以下、M
n:1%以下、C: 0.05〜0.15%、 Niお
よび不可避不純物:残シからなる組成(以上重量%、以
下同じ)を有するノ・ステロイX(商標名)は多用され
ているものの1つである。これらの従来超耐熱性N1基
合金が強酸化性雰囲気中においてすぐれた高温耐食性を
示すのは、固溶強化成分のほとんどが酸化されて、例え
ばNiCr2O4やFeCr2O4などのスピネル酸化
物を形成し、このスピネル酸化物は緻密で合金の表面に
良く密着することから、一度このスピネル酸化物が形成
されると、その後の合金の酸化が抑制されるようになる
ことによるものである。
1基合金が適用され、すぐれた高温耐食性を示すものが
数多く提案されており、中でもCr:20〜23%、F
e: 1’7〜20%、Mo: 8〜10%、 Co:
2.5 %以下、W:1%以下、Si:1%以下、M
n:1%以下、C: 0.05〜0.15%、 Niお
よび不可避不純物:残シからなる組成(以上重量%、以
下同じ)を有するノ・ステロイX(商標名)は多用され
ているものの1つである。これらの従来超耐熱性N1基
合金が強酸化性雰囲気中においてすぐれた高温耐食性を
示すのは、固溶強化成分のほとんどが酸化されて、例え
ばNiCr2O4やFeCr2O4などのスピネル酸化
物を形成し、このスピネル酸化物は緻密で合金の表面に
良く密着することから、一度このスピネル酸化物が形成
されると、その後の合金の酸化が抑制されるようになる
ことによるものである。
しかしながら、強酸化性雰囲気中においては、すぐれた
高温耐食性を示す上記の従来超耐熱性N1基合金を、例
えば近年出現したHeガスを冷却媒体6− とする高温ガス原子炉におけるような比較的高温の不活
性ガス中または真空中などの雰囲気中で使用した場合に
は十分な高温耐食性を示さず、高温腐食に耐えることが
できないのが現状である。これは、He、 Arなどの
不活性ガス中または真空中にも実質的に酸素、窒素、−
酸化炭素、水分、水素。
高温耐食性を示す上記の従来超耐熱性N1基合金を、例
えば近年出現したHeガスを冷却媒体6− とする高温ガス原子炉におけるような比較的高温の不活
性ガス中または真空中などの雰囲気中で使用した場合に
は十分な高温耐食性を示さず、高温腐食に耐えることが
できないのが現状である。これは、He、 Arなどの
不活性ガス中または真空中にも実質的に酸素、窒素、−
酸化炭素、水分、水素。
および無機炭化水素などのうちの少なくとも1種の微量
不純物が含有され、したがって前記不活性ガス中または
真空中は低酸化ポテンシャル(弱酸化性)雰囲気になっ
ていることが多いので、合金の酸化腐食が皆無であるこ
とはなく、しかも大気中などの強酸化性雰囲気において
はいち早く形成され、その後の酸化を阻止するのに役立
つ強固なCrを主成分とする複合酸化物からなるスピネ
ル酸化物が形成されにくくなっており、この結果合金が
上記低酸化ポテンシャル雰囲気におかれると、わずかに
形成した酸化膜に剥離が起ったり、結晶粒界の選択酸化
物や内部酸化が進んだりすることから、合金は高温腐食
に十分耐えることができないという理由にもとづくもの
である。
不純物が含有され、したがって前記不活性ガス中または
真空中は低酸化ポテンシャル(弱酸化性)雰囲気になっ
ていることが多いので、合金の酸化腐食が皆無であるこ
とはなく、しかも大気中などの強酸化性雰囲気において
はいち早く形成され、その後の酸化を阻止するのに役立
つ強固なCrを主成分とする複合酸化物からなるスピネ
ル酸化物が形成されにくくなっており、この結果合金が
上記低酸化ポテンシャル雰囲気におかれると、わずかに
形成した酸化膜に剥離が起ったり、結晶粒界の選択酸化
物や内部酸化が進んだりすることから、合金は高温腐食
に十分耐えることができないという理由にもとづくもの
である。
この発明は、上記の従来超耐熱性N1基合金のもつ問題
点を解決し、もって強酸化性雰囲気は勿論のこと、He
、Arなどの不活性ガス雰囲気中あるいは真空中などの
低酸化ポテンシャル雰囲気において、すぐれた高温耐食
性を示す超耐熱性N1基合金を提供するもので、 C:0.04〜0.25%。
点を解決し、もって強酸化性雰囲気は勿論のこと、He
、Arなどの不活性ガス雰囲気中あるいは真空中などの
低酸化ポテンシャル雰囲気において、すぐれた高温耐食
性を示す超耐熱性N1基合金を提供するもので、 C:0.04〜0.25%。
Cr: 20〜25 %。
Fe:16〜20%。
Mo:8〜10%。
W:0.2〜1%。
Mn:0.4〜1.5%。
Si:0.05〜05チ。
Y:0.001〜0.05%。
を含有し、さらに必要に応じて、
Zr: 0.001〜0.05 %。
Mg: 0.001〜002%。
Ca: 0.001〜0.02%。
希土類元素:0.005〜0.02%。
B : 0.001〜0.02%。
のうちの1種または2種以上を含有し、残りがN1と不
可避不純物からなる組成を有し、かつ不可避不純物とし
てのAl4.Ti、およびCOの含有量を、それぞれ、 AA : O81%以下。
可避不純物からなる組成を有し、かつ不可避不純物とし
てのAl4.Ti、およびCOの含有量を、それぞれ、 AA : O81%以下。
Ti:0.02%以下。
Co:0.6%以下。
としたことに特徴を有するものである。
つぎに、この発明のN1基合金において、成分組成範囲
を上記の通シに限定した理由を説明する。
を上記の通シに限定した理由を説明する。
(a) C
C成分には合金の素地を強化すると共に、その組織を安
定化する作用があるが、その含有量が0.04%未満で
は前記作用に所望の効果が得られず、一方0.25 %
を越えて含有させると、塑性加工性が困難となることか
ら、その含有量を0.04〜0.25 %と定めた。
定化する作用があるが、その含有量が0.04%未満で
は前記作用に所望の効果が得られず、一方0.25 %
を越えて含有させると、塑性加工性が困難となることか
ら、その含有量を0.04〜0.25 %と定めた。
(b) Cr
Cr成分には雰囲気の酸化ポテンシャルに関係なく高温
の耐酸化性を向上させる作用があるが、そ9− の含有量が20%未満では高温で安定した耐酸化性を確
保することができず、一方25%を越えて含有させると
機械的強度および加工性が劣化するようになることから
、その含有量を20〜25%と定めた。
の耐酸化性を向上させる作用があるが、そ9− の含有量が20%未満では高温で安定した耐酸化性を確
保することができず、一方25%を越えて含有させると
機械的強度および加工性が劣化するようになることから
、その含有量を20〜25%と定めた。
(c) Fe
Fe成分には合金の熱間加工性および冷間加工性を改善
する作用があるが、その含有量が16%未満では前記作
用に所望の効果が得られず、一方20%を越えて含有さ
せると、合金の耐酸化性が劣化するようになることから
、その含有量を16〜20%と定めた。
する作用があるが、その含有量が16%未満では前記作
用に所望の効果が得られず、一方20%を越えて含有さ
せると、合金の耐酸化性が劣化するようになることから
、その含有量を16〜20%と定めた。
(d) M。
Mo成分には合金の高温強度を著しく改善する作用があ
るが、その含有量が8%未満では前記作用に所望の改善
効果が得られず、一方10%を越えて含有させると塑性
加工時に割れが発生しやすくなることから、その含有量
を8〜lO%と定めた。
るが、その含有量が8%未満では前記作用に所望の改善
効果が得られず、一方10%を越えて含有させると塑性
加工時に割れが発生しやすくなることから、その含有量
を8〜lO%と定めた。
(e) W
W成分にはMoと同様に合金の高温強度を向上さ10−
せる作用があるが、その含有量が02%未満では所望の
高温強度向上効果が得られず、一方1%を越えて含有さ
せても高温強度により一層の向上効果は現われないこと
から、その含有量を0.2〜lチと定めた。
高温強度向上効果が得られず、一方1%を越えて含有さ
せても高温強度により一層の向上効果は現われないこと
から、その含有量を0.2〜lチと定めた。
(f) MnおよびY
Mn成分には、低酸化ポテンシャル雰囲気中で合金表面
にMnCr20aを主体とするスピネル酸化物が形成さ
れるのを促進し、一方Y成分には、とのスピネル酸化物
を緻密化すると共に、これを合金表面に強固に付着させ
る作用があり、したがってMnとYの共存において、低
酸化ポテンシャル雰囲気における合金の高温耐食性が著
しく向上するようになるが、その含有量がそれぞれMn
:0.4%未満。
にMnCr20aを主体とするスピネル酸化物が形成さ
れるのを促進し、一方Y成分には、とのスピネル酸化物
を緻密化すると共に、これを合金表面に強固に付着させ
る作用があり、したがってMnとYの共存において、低
酸化ポテンシャル雰囲気における合金の高温耐食性が著
しく向上するようになるが、その含有量がそれぞれMn
:0.4%未満。
Y:O,001%未満では、緻密にして付着力強固なス
ピネル酸化物を合金表面に形成することができず、一方
Mn:1.5%、Y:0.05%をそれぞれ越えて含有
させると、Mnにあっては高温加工性が低下し、一方Y
にあっては熱間加工性や溶接性に劣化傾向が現われるよ
うになることから、その含有量を、それぞれMn: 0
.4〜:1..5%、 Y : 0.001〜005係
と定めた。
ピネル酸化物を合金表面に形成することができず、一方
Mn:1.5%、Y:0.05%をそれぞれ越えて含有
させると、Mnにあっては高温加工性が低下し、一方Y
にあっては熱間加工性や溶接性に劣化傾向が現われるよ
うになることから、その含有量を、それぞれMn: 0
.4〜:1..5%、 Y : 0.001〜005係
と定めた。
(g)S土
一般に合金に81を含有させると、結晶粒界の選択酸化
および酸化膜層の剥離が促進されると考えられていたが
、この発明のNi基合金の場合には、むしろMnとの共
存において酸化膜の剥離を著しく抑制する作用を発揮し
、したがってその含有量が0.05%未満では所望の酸
化膜剥離抑制効果が確保できず、一方0.5%を越えて
含有させると、8102層が酸化膜下に過度に生成し、
温度変化により生ずる変態によって体積変化することか
ら、酸化膜の剥離が促進されるようになるほか、「ひけ
結晶」(ウィスカー)のような遊離酸化物が生成するよ
うになることから、その含有量を0.05〜05%と定
めた。なお、前記ひげ結晶は、He、Arガスなどの不
活性ガス中または真空中などの低酸化ポテンシャル雰囲
気での高温酸化の際に、合金表面に直径二〇、5μm程
度にして長さ10〜50μm程度の細いはシ状結晶とし
て生成するもので、酸化物の昇華および蒸着によって形
成されるものと考えられている。
および酸化膜層の剥離が促進されると考えられていたが
、この発明のNi基合金の場合には、むしろMnとの共
存において酸化膜の剥離を著しく抑制する作用を発揮し
、したがってその含有量が0.05%未満では所望の酸
化膜剥離抑制効果が確保できず、一方0.5%を越えて
含有させると、8102層が酸化膜下に過度に生成し、
温度変化により生ずる変態によって体積変化することか
ら、酸化膜の剥離が促進されるようになるほか、「ひけ
結晶」(ウィスカー)のような遊離酸化物が生成するよ
うになることから、その含有量を0.05〜05%と定
めた。なお、前記ひげ結晶は、He、Arガスなどの不
活性ガス中または真空中などの低酸化ポテンシャル雰囲
気での高温酸化の際に、合金表面に直径二〇、5μm程
度にして長さ10〜50μm程度の細いはシ状結晶とし
て生成するもので、酸化物の昇華および蒸着によって形
成されるものと考えられている。
(h) Zr、 Mg 、 Ca、および希土類元素こ
れらの成分には1合金の高温強度および高温耐食性をさ
らに一段と向上させる作用があるので、特にこれらの特
性が要求される場合に必要に応じて含有されるが、その
含有量が、それぞれzr:0.001%未満、 Mg:
0.001%未満、 Ca:0.001チ未満、およ
び希土類元素:0.005%未満では、前記作用に所望
の向上効果が得られず、一方zr:0.05%、 Mg
: 0.02%、Ca:0.02%、および希土類元素
二〇、02%をそれぞれ越えて含有させると、合金の熱
間加工性や溶接性に劣化傾向が現われるようになること
から、その含有量を、それぞれ、Zr: 0.001〜
0.05%、 Mg: OyO01〜0.02%、 C
a: 0.001〜0.02%、希土類元素:0.00
5〜0.02 %と定めた。以下、これらの成分を総称
して高温特性向上成分という。
れらの成分には1合金の高温強度および高温耐食性をさ
らに一段と向上させる作用があるので、特にこれらの特
性が要求される場合に必要に応じて含有されるが、その
含有量が、それぞれzr:0.001%未満、 Mg:
0.001%未満、 Ca:0.001チ未満、およ
び希土類元素:0.005%未満では、前記作用に所望
の向上効果が得られず、一方zr:0.05%、 Mg
: 0.02%、Ca:0.02%、および希土類元素
二〇、02%をそれぞれ越えて含有させると、合金の熱
間加工性や溶接性に劣化傾向が現われるようになること
から、その含有量を、それぞれ、Zr: 0.001〜
0.05%、 Mg: OyO01〜0.02%、 C
a: 0.001〜0.02%、希土類元素:0.00
5〜0.02 %と定めた。以下、これらの成分を総称
して高温特性向上成分という。
(1)B
B成分には合金の高温強度を著しく向上させる13−
作用があるので、特に高温強度が要求される場合に必要
に応じて含有されるが、その含有量が、0、0 O1%
未満では所望のすぐれた高温強度を確保することができ
ず、一方0.02%を越えて含有させると合金の熱間加
工性および溶接性が低下するようになることから、その
含有量を0.001〜0.02チと定めた。
に応じて含有されるが、その含有量が、0、0 O1%
未満では所望のすぐれた高温強度を確保することができ
ず、一方0.02%を越えて含有させると合金の熱間加
工性および溶接性が低下するようになることから、その
含有量を0.001〜0.02チと定めた。
(j) Atb
AQは、一般に合金の溶製の際に、脱酸剤として添加す
ることが多く、特に後述するようにTiの含有量をでき
るだけ少なくおさえた方が望ましい場合、Tiを脱酸剤
として使用することは不可能となるので、Alの脱酸効
果に期待しなければならない場合が多くなる。しかしな
がら、脱酸剤として加えられたMはどうしてもインゴッ
ト中に残留せざるを得す、AQが0.05%を越えて含
有すると、前記低酸化ポテンシャル雰囲気中での合金の
結晶粒界の選択酸化を抑制することは不可能となる。こ
のようにAA含有量を著しく低くしなければ合金の結晶
粒界の選択酸化を防止することができないと14− なると、その合金溶製手段にはきびしい制限条件が付与
されることになる。しかるに、この発明の合金において
は、MnおよびSlの複合添加効果によってAl!が0
.1%まで含有しても結晶粒界の選択酸化は起らないの
であって、このことはインゴット溶製上きわめて有利な
ことである。
ることが多く、特に後述するようにTiの含有量をでき
るだけ少なくおさえた方が望ましい場合、Tiを脱酸剤
として使用することは不可能となるので、Alの脱酸効
果に期待しなければならない場合が多くなる。しかしな
がら、脱酸剤として加えられたMはどうしてもインゴッ
ト中に残留せざるを得す、AQが0.05%を越えて含
有すると、前記低酸化ポテンシャル雰囲気中での合金の
結晶粒界の選択酸化を抑制することは不可能となる。こ
のようにAA含有量を著しく低くしなければ合金の結晶
粒界の選択酸化を防止することができないと14− なると、その合金溶製手段にはきびしい制限条件が付与
されることになる。しかるに、この発明の合金において
は、MnおよびSlの複合添加効果によってAl!が0
.1%まで含有しても結晶粒界の選択酸化は起らないの
であって、このことはインゴット溶製上きわめて有利な
ことである。
(k) Ti
T1は結晶粒界の選択酸化を促進する最も有害な成分な
ので、0.02%を越えた含有は絶対に避けなければな
らない。
ので、0.02%を越えた含有は絶対に避けなければな
らない。
(7) C。
特に合金を原子炉の炉芯材として使用する場合、合金の
CO含有量が0.6%を越えると、合金はCO酸成分(
よって放射能をもつようになり、このように一旦放射能
をもったCOの半減期はきわめて長く、この結果炉操業
上悪影響を及ぼすようになることから、不可避不純物と
してのCOの上限値を0.6 %と定めた。
CO含有量が0.6%を越えると、合金はCO酸成分(
よって放射能をもつようになり、このように一旦放射能
をもったCOの半減期はきわめて長く、この結果炉操業
上悪影響を及ぼすようになることから、不可避不純物と
してのCOの上限値を0.6 %と定めた。
つぎに、この発明のN1基合金を実施例により具体的に
説明する。
説明する。
実施例
通常の真空高周波誘導炉を用いて、それぞれ第1表に示
される成分組成をもった本発明N1基合金1〜25およ
び比較N1基合金1〜5の溶湯を調製し、インゴットに
鋳造し、通常の条件で均質化処理を施した後、鍛造圧延
にて厚さ:2朋の板材に加工し、ついでこの板材を温度
:1150℃にて溶体化処理した後、10mmX 20
mX 2mxの寸法の試験片を切り出し、この試験片を
1200番エメリー紙まで研磨仕上げし、アセトンで超
音波洗浄し、真空乾燥した。
される成分組成をもった本発明N1基合金1〜25およ
び比較N1基合金1〜5の溶湯を調製し、インゴットに
鋳造し、通常の条件で均質化処理を施した後、鍛造圧延
にて厚さ:2朋の板材に加工し、ついでこの板材を温度
:1150℃にて溶体化処理した後、10mmX 20
mX 2mxの寸法の試験片を切り出し、この試験片を
1200番エメリー紙まで研磨仕上げし、アセトンで超
音波洗浄し、真空乾燥した。
この結果得られた本発明Ni基合金1−25および比較
N1基合金1〜5の試験片を、加熱装置のレトルトに入
れ、 温度: 1000℃、 雰囲気:Heガス冷却原子炉の雰囲気に近似のHeガス
、 雰囲気ガス流量:試験片の単位表面積当り100CC/
阻、 保持時間=100時間、 の条件での加熱後、レトルトから取り出して放冷の加熱
処理を5回繰り返し行なう高温腐食試験を行ない、試験
後の単位面積当りの平均酸化増量をめた。これらの結果
を第1表に示した。なお、比較N1基合金1〜3は低酸
化ポテンシャル雰囲気中での高温耐食性に著しい影響を
及ぼすMn、 Si。
N1基合金1〜5の試験片を、加熱装置のレトルトに入
れ、 温度: 1000℃、 雰囲気:Heガス冷却原子炉の雰囲気に近似のHeガス
、 雰囲気ガス流量:試験片の単位表面積当り100CC/
阻、 保持時間=100時間、 の条件での加熱後、レトルトから取り出して放冷の加熱
処理を5回繰り返し行なう高温腐食試験を行ない、試験
後の単位面積当りの平均酸化増量をめた。これらの結果
を第1表に示した。なお、比較N1基合金1〜3は低酸
化ポテンシャル雰囲気中での高温耐食性に著しい影響を
及ぼすMn、 Si。
およびYの含有量が、それぞれこの発明の範囲から低い
方に外れた組成をもつものであり、また比較N1基合金
4,5は不可避不純物としてのAP、およびT1の含有
量がこの発明の範囲から高い方に外れた組成をもつもの
である。
方に外れた組成をもつものであり、また比較N1基合金
4,5は不可避不純物としてのAP、およびT1の含有
量がこの発明の範囲から高い方に外れた組成をもつもの
である。
第1表に示される結果から、本発明N1基合金1〜25
は、いずれも低酸化ポテンシャル雰囲気ですぐれた高温
耐食性を示すのに対して、比較N1基合金1〜5に見ら
れるように、高温耐食性に影響を及ぼすMn、 8i、
Y 、 Aff、、およびT1の含有量がこの発明の
範囲から外れると、高温耐食性が著しく劣化するように
なることが明らかである。
は、いずれも低酸化ポテンシャル雰囲気ですぐれた高温
耐食性を示すのに対して、比較N1基合金1〜5に見ら
れるように、高温耐食性に影響を及ぼすMn、 8i、
Y 、 Aff、、およびT1の含有量がこの発明の
範囲から外れると、高温耐食性が著しく劣化するように
なることが明らかである。
上述のように、この発明のNi基合金は、強酸化性雰囲
気では勿論のこと、低酸化ポテンシャルの高温雰囲気に
さらされた場合にも、酸化膜の剥離がなく、酸化による
高温腐食も少なく、さらに結晶粒界の選択酸化もないな
どのすぐれた高温耐食性を示すのである。
気では勿論のこと、低酸化ポテンシャルの高温雰囲気に
さらされた場合にも、酸化膜の剥離がなく、酸化による
高温腐食も少なく、さらに結晶粒界の選択酸化もないな
どのすぐれた高温耐食性を示すのである。
出願人 三菱金属株式会社
代理人 富 1) 和 夫 外1名
Claims (4)
- (1)C:0.04〜0.25チ。 Cr:20〜25%。 Fe:16〜20%。 Mo:8〜lO%。 W:0.2〜1チ。 Mn: 0.4〜1.5 %。 Si:0.05〜0.5%。 Y:O,OO1〜0.05%。 を含有し、残りがNiと不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有し、かつ不可避不純物としてのAI!、
Ti、およびCOの含有量を、それぞれ、M:0.1%
以下。 Ti:0.02%以下。 1− Co:0.6多以下。 としたことを特徴とするHe、 Arなどの不活性ガス
雰囲気中または真空中などの低酸化ポテンシャル雰囲気
においてすぐれた高温耐食性を示す超耐熱性N1基合金
。 - (2)C:0.04〜0.25チ。 Cr:20〜25%。 Fe:16〜20%。 MO:8〜10%。 W:0.2〜1%。 Mn: 0.4〜1.5%。 Si:0.05〜0.5チ。 Y:0.001〜0.05%。 を含有し、さらに、 B:O,OO1〜0.02%。 を含有し、残シがN1と不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有し、かつ不可避不純物としてのAJTi
、およびCOの含有量を、それぞれ、AA : 0.1
チ以下。 Ti:0.02%以下。 Co:0.6%以下。 としたことを特徴とするHe、 Arなどの不活性ガス
雰囲気中または真空中などの低酸化ポテンシャル雰囲気
においてすぐれた高温耐食性を示す超耐熱性N1基合金
。 - (3)C:0.04〜0.25係。 Cr: 20〜25 %。 Fe:16〜20%。 MO:8〜10%。 W:0.2〜lチ。 Mn: 0.4〜1.5 %。 Si:0.05〜0.5%。 Y:0.001〜0.05%。 を含有し、さらに、 Zr : 0.001〜0.05%。 Mg : O,OO1〜0,02チ。 Ca: 0.001〜0.02%。 希土類元素:0.005〜0.02係。 のうちの1種または2種以上を含有し、残りがN1と不
可避不純物からなる組成(以上重量%)を有し、かつ不
可避不純物としてのA(!、Ti、およびC。 の含有量を、それぞれ AA:0.1%以下。 Ti:o、o2%以下。 Co:0.6%以下。 としたことを特徴とするHe、 Arなどの不活性ガス
雰囲気中または真空中などの低酸化ポテンシャル雰囲気
においてすぐれた高温耐食性を示す超耐熱性N1基合金
。 - (4)C:0.04〜0.25チ。 Cr: 20〜25 %。 Fe: 16〜20 %。 Mo: 8〜10 %。 W:0.2〜1チ。 Mn: 0.4〜1.5 %。 si:o、o5〜05チ。 Y:0.001〜005係。 を含有し、さらに。 Zr: 0.001〜0.05 %。 Mg:0.001〜0.02%。 Ca: 0.0 0 1〜0.0 2 %。 希土類元素: o、o O5〜0.02 %。 のうちの1種または2種以上と、 B:O,OO1〜0.02%。 を含有し、残シがN1と不可避不純物からなる組成(以
上重量%)を有し、かつ不可避不純物としてのAj!、
Ti、およびCOの含有量を、それぞれ、AA : 0
.1%以下。 Ti:0.02%以下。 Co:0.6%以下。 としたことを特徴とするHe、Arなどの不活性ガス雰
囲気中または真空中などの低酸化ポテンシャル雰囲気に
おいてすぐれた高温耐食性を示す超耐熱性N1基合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17842883A JPS6070156A (ja) | 1983-09-27 | 1983-09-27 | 超耐熱性Νi基合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17842883A JPS6070156A (ja) | 1983-09-27 | 1983-09-27 | 超耐熱性Νi基合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6070156A true JPS6070156A (ja) | 1985-04-20 |
Family
ID=16048332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17842883A Pending JPS6070156A (ja) | 1983-09-27 | 1983-09-27 | 超耐熱性Νi基合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6070156A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50117626A (ja) * | 1974-03-01 | 1975-09-13 | ||
JPS5227013A (en) * | 1975-08-27 | 1977-03-01 | Japan Atom Energy Res Inst | High temperature corrosion resisting ni-base alloy |
-
1983
- 1983-09-27 JP JP17842883A patent/JPS6070156A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50117626A (ja) * | 1974-03-01 | 1975-09-13 | ||
JPS5227013A (en) * | 1975-08-27 | 1977-03-01 | Japan Atom Energy Res Inst | High temperature corrosion resisting ni-base alloy |
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