JPS607009Y2 - 端子取付位置決め構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はスピーカのキャビネット等の音響機器に取付
端子を取付ける場合に、取付端子のコード差込孔を所定
の方向に整列して取付けるのを容易ならしめる端子取付
位置決め構造に関するものである。

第１Ａ図に示す従来の取付端子は、その一端を閉塞され
た円筒部材１と該円筒部材の内周面と滑動自在に係合す
る円柱部材２とからなる。

円筒部材および円柱部材１，２は端子取付面３に対しほ
ぼ平行に伸長するコード差込孔４，５を夫々に形成して
おり且つ圧縮バネ６により伸長する方向に付勢されてい
る。

コード取付端子を取付けるためには、第１Ｂ図に示すご
とく円柱部材２を円筒部材１内に押込み、コード差込孔
４，５を同心に整列し、コードを差込んだ後円柱部材に
対する押圧を解放してコードを取付端子にロックする。

図において、符号７は端子取付プレートでネジ８により
取付端子を取付ける。

尚、円筒部材１およびネジ８は導電性材料により製作さ
れており、特に円筒部材１の外側は透明絶縁材によりコ
ーティングされている。

円柱部材２および端子取付プレート７は絶縁材料により
製作されている。

この種の取付端子は、特に複数の取付端子を並べて取付
ける場合には、そのコード差込孔が端子取付プレートに
関し所定の方向に整列されていることが望ましい。

従って、従来の取付端子をスピーカのキャビネット等の
音響機器に取付ける場合、治具によりその取付位置の位
置決めを行なって取付ける必要があり取付端子の組付作
業が複雑になって音響機器の組立作業の能率を低下させ
る一因となっていた。

この考案はかかる従来の端子取付作業に存する欠点を解
決した端子取付位置決め構造を提供するものである。

第２図および第３図にこの考案の端子取付位置決め構造
の一実施例を示す。

図に示す端子取付位置決め構造は、端子取付プレートへ
の取付端子の接合端部９に溝部１０を設け、端子取付プ
レート７に該溝１０と密設に係合する突起手段１１を設
けて、該突起手段１１に取付端子の接合端部の溝部を係
合させてネジ等の固定手段により取付けることにより、
コード差込孔４，５が所定の方向を指向するように構成
したものである。

図に示した実施例において、取付端子の接合端部９は円
柱形であり、溝部１０はチャンネル溝として形成されて
おり、突起手段１１は該チャンネル溝を埋める形状の端
子取付プレートと一体に形成された突起である。

第４図にこの考案の他の実施例を示す。

図に示す取付端子は導電性材料により製作されたラグ１
２を具備しており、取付端子の接合端部９には第２図で
述べたと同様のチャンネル溝の溝部１０が形成されてい
る。

第５図にその透視図を示すごとく、ラグ１２は端子取付
プレートに重ねられる基部１３と該基部とほぼ直角をな
して伸長する足部１４とから構成されている。

ラグ１２の足部１４は端子取付プレート７に形成された
開口部１５に挿入されて、該端子取付プレートの下方に
突出する。

ラグ１２の基部は端子取付プレート上に重ねられて該端
子取付プレート上の突起手段となり、該突起手段は取付
端子の接合端部９の溝部１０と係合して取付端子の取付
位置決めを行う。

第６図は、第４図に示した実施例の変化したものであっ
て、更に望ましい他の実施例を示す。

この実施例において、端子取付プレート上に更に取付端
子の接合端部の外周面１６と係合する内周面１７を有す
る突起部１８を設けてラグ１２の一部が外部より見えな
い様にするとともに、更に端子取付作業の能率の向上を
計ったものである。

以上説明したごとく、この考案の端子取付位置決め構造
により従来の端子取付作業において必要とした治具が不
要となるため、端子取付作業が簡略化されて、該作業能
率を一段と向上可能である。

【図面の簡単な説明】

第１Ａ図は従来の取付端子およびその取付構造を示すそ
の半分のみを断面にした図。 第１Ｂ図は第１Ａ図の取付端子がコード取付状態或いは
可能状態にあるときの図。 第２図はこの考案の端子取付位置決め構造の一実施例を
示すその半分のみを断面にした図。 第３図はこ考案の端子取付位置決め構造の取付端子およ
び取付プレートの接合部の詳細図。 第４図はこの考案の端子取付位置決め構造の他の実施例
を示すその半分のみを断面にした図。 第５図は第４図の端子取付位置決め構造のラグの透視図
。 第６図はこの考案の端子取付位置決め構造の好ましい他
の実施例を示すその半分のみを断面にした図。 主な符号の説明、１・・・・・・円筒部材、２・・・・
・・円柱部材、４，５・・・・・・コード差込孔、６・
・・・・・スプリング、７・・・・・・端子取付プレー
ト、９・・・・・・取付端子の接合端部、１０・・・・
・・溝部、１１・・・・・・突起手段。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）取付端子と前記取付端子を取付ける端子取付プレ
   ートと、前記取付端子の接合端部に形成され前記取付端
   子の軸線にほぼ平行な側面を有するチャンネル溝である
   溝部と、前記溝部と係合するラグと、前記ラグに形成さ
   れた前記端子取付プレート上に重ねられる基部と、前記
   ラグに形成され基部とほぼ直角をなして伸長する足部と
   、前記ラグの足部を取付プレートの下方に突出させるた
   めに前記取付プレートに形成された開口部と、前記ラグ
   と取付端子とを前記端子取付プレートとに固着させるた
   めの固着手段とからなる端子取付位置決め構造。
2. （２）前記端子取付プレートは前記取付端子の接合端部
   の外周と係合する内周面を具備し、前記端子取付プレー
   トと一体に形成された突起部が設けられていることを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の端子取付
   位置決め構造。