JPS6065770A

JPS6065770A - キャスタブル耐火物の製造方法

Info

Publication number: JPS6065770A
Application number: JP17600783A
Authority: JP
Inventors: 古川　邦男; 信之和田
Original assignee: Harima Refractories Co Ltd
Current assignee: Harima Refractories Co Ltd
Priority date: 1983-09-21
Filing date: 1983-09-21
Publication date: 1985-04-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、施工時に良好な流動性゛を示し、緻密質・高
強度の施行体が得られるキャスタフル耐火物の製造方法
である。

キャスタブル耐火物は、一般に、バインターとして多量
のアルミナセメントを添加していることから、使用中の
高温時にセメント中のＣａＯ成分が液相を生成し、強度
および耐火性の低下をきたしている。このため、アルミ
ナセメント量を減らし、その分、耐火性超微粉および分
散剤を添加して強度をもたせることが知られている。し
かし、従来のものは加水混線後の硬化が速く、鋳込み成
形に必要な可使時間がきわめて短い。その結果、施工時
に充分な流動性が得られず、施工体の緻密性および強度
が劣る。可使時間延長のために、各種の解こう剤、減水
剤、硬化遅延剤などの添加、あるいは有機溶剤によるセ
メント成分の処理が行イつれているが、その効果は顕著
なものではない。

本宛明者らは、上記従来の欠点を解決すべく横面を重ね
た結果、バインターとしてのアルミナセメントおよびま
たはマグネシアと、耐火性超微粉とを少蚤の水分で予め
混合し、その後、これを耐火性骨材に添加すると、十分
な可使時間を有するキャスタブル耐火物が得られること
を知り、本発明を完成するに至ったものである。

すなわち、アルミナセメノ１〜またはマグネシアと、耐
火性超微粉とを含む系のキャスタフル耐火物は、施工時
に水分を添加して　混練した場合、アルミナセメノ１−
から溶出するＣａ　イオノまたはマグネシアから溶出す
るＭｇ”４オンの作用で耐火性超微粉が凝集し、可使時
間が短くなって施工性力低下する。本発明では、アルミ
ナセメントまたはマグネシアと、ｍｌ耐火性超微粉に水
分を少量添加し、これらを予め混合することによって、
アルミナセメントまたはマグネシアの粒子表面に、耐火
性超微粉を含む水和膜を形成する。この処理）こより、
施工の際の加水混練において、アルミナセメントまたは
マグネシアからの陽イオンは、前記した水和膜でその溶
出速度が減少し、キャスタフル耐火物の可使時間が延長
される。

本発明の特徴とするところは、粒子径１００〜１μのアルミナセメントおよびまたはマ
グネシアを２０〜８０ＷＬ％と、粒子径５〜０．０１μ
の耐火性超微Ｆ８０〜２０ＶＶＬ％とに水分を外掛０．
２〜１０ｗｔ％添加・混合した後、これを耐火性骨材に
内掛１〜２０４％添加することを特徴とした。キャスタ
ブル耐火物の製造方法である。

以下、本発明をさらに詳述する。

アルミナセメントおよびまたはマグネシアは、その粒子
径が１００μを超えると表面積が小さくなってバインタ
ーとしての効果が乏しく、また、１μ未満では反応が早
いために可使時間が短くなる。

したがって、アルミナセメントおよびまたはマグネシア
は１００〜１μとし、さらに好ましくは７４〜５μであ
る。

耐火性超微粉は、キャスタフル耐火物の流動性、充填性
などに効果をもつ。その具体例は、アルミナ、酸化クロ
ム、ジルコン、ジルコニア、シリカから選ばれる１種ま
たは２種以上である。粒子径が５μを超えると超微粉と
しての充填効果がない。

００１μ未満では、分散性が悪く、また、施工体が乾燥
に時間を要する組織となる。最も好ましいは、粒子径２
〜０．１μである。

これらの原料の配ば割合は、アルミナセメン１−お、よ
びまたはマグネシア２０〜８０４％、耐火性超微粉はこ
れに対応して８０〜２０ＷＬ％とする。アルミナセメン
トおよびまたはマグネシアが２０ＷＬ％未満では、施工
体強度か小さく、また、その分、耐火性超微粉が多くな
り過ぎてキャスタブル耐火物の流動性が低下する。アル
ミナセメントおよびまたはマグネシアが８ＱｗＬ％を超
えると耐火性ｍｌ粉の割合が少くなり、施工時における
流動性と、充填性に劣る。

以上からなる配合物に、水分を外掛でＯ：２〜１０ｗｔ
％、好ましくは０５〜５　ｗｔ％添加し、混合する。

使時間の延長が望めない。１０ｗＬ％を司えると水和膜
が発達し、この水和膜に多くの耐火性超微粉が固定され
、耐火性＠微粉がもつキャスタブル耐火物への流動性付
与の効果に劣り、施工体の強度が低下する。

耐火性骨材は塩基性、中性、酸性から選ばれる１種また
は２種以上を使用する。例えばマグネシア、ドロマイ１
−、カルシア、スピネル、アルミナ、クロム、ジルコニ
ア、ジルコン、シリカ、クロム鉱、けい石、ろう石、粘
土などである。また、これらに炭素、゛炭化物、窒化物
などを組合せてもよい。粒度は密充填組織が得られるよ
うに、従来のキャスタブル耐火物と同様にして、粗粒・
中粒微粒に調整する。

アルミナセメントおよびまたはマグネシアと、耐火性超
微粉とからなる混合物を、前記耐火性骨材に対して内掛
１〜２ＱｗＬ％、好ましくは２〜１２Ｗｌ。

イングーからのＣａＯまたはＭｇＯ成分が、使用中の高
温で多量の液相を生成して、熱間強度を低下する。

本発明で製造されるキャスタフル耐火物は、可使時間の
延長を図るため、従来のように、特に硬化遅延剤を加え
る必要はない。しかし、耐火性超微粉を分散させるため
に、解こう剤を添加することが好ましい。製造工程にお
ける添加時期は、特に限定するものではないが、アルミ
ナセメノドまたはマグネシアと、耐火性超微粉との混合
物を耐火性骨材に添加する際、あるいは、キャスタフル
耐火物を施工する際の混練時に添加するのが効果的であ
る。

解こう剤の種類としては、例えばトリポリリン酸ソータ
、ヘキサメタリン酸ソータ、クル１−ラボリリン酸ソー
ダ、酸性へキサメタリン酸ソーダ、リン酸アルミニウム
、ホウ酸ソーダ、炭酸ソータその添加量はキャスタブル
耐火物全体に対して外掛で０．０１〜５Ｗも％、さらに
好ましくは０．０１〜１ｗｔ％である。

このようにして得られるキャスタブル耐火物は、施工時
において水分を外掛４〜ｌＱｗｔ％程度添加し、混線後
、流、し込み成形される。

本発明におけるキャスタブル耐火物は、以上に示した配
合物以外にも、本発明効果を損なわない範囲内であれば
さらに、既知なる分散剤、ファイバー類、金属粉、酸化
防止剤、結合剤などを添加してもよい。

以下、本発明実施例およびその比較例を示す。

本発明実施例は、耐火性超微粉とバインダーに水分を添
加して予じめ混合しｔこ後、これを解こう剤とともに、
耐火性骨材に添加して製造１．た。可使時間は気温にも
大きく影響されるので、比較例も含め、気温２５′Ｃの
同−条件下で製造した。

比較例は、従来と同様、耐火性超微粉、ノーイングー、
耐火性骨材および解こう剤を同時１こ混合、混練したも
のである。

〔試験方法〕

可使時間　；施工時において、加水混線後、硬化により
施工不能になるまでの時間を測定した。

見掛気孔率；施工体を各温度で熱処理後、ＪＩＳ　−Ｒ
２２０５にもとづいて測定。

圧縮強さ　；施工体を各温度で熱処理後、ＪＩＳ　−Ｒ
２２０６で測定。

表の結果から明らかなように、本発明方法により製造さ
れるキャスタブル耐火物は、可使時間が長く、その結果
、得られる施工体も緻密質で、かつ、強度の高いものが
得られた。

特許出願人　播磨耐火煉瓦株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

ｆｎｎ径径１００１μのアルミナセメントおよびまたは
マグネシアを２０〜８Ｑ　ｗｔ％と、粒子径５〜００１
μの耐火性超微粉８０〜２０　ｗｔ％とに水分を外掛０
．２〜１０ｗｔ％添加・混合した後、これを耐火性骨材
に内掛１〜２０　ｗｔ％添加することを特徴とした　キ
ャスタブル耐火物の製造方法っ