JPS606313Y2 - 浴槽付きハ−フユニツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗い場に浴槽を隣設したハーフユニットに関す
る。

従来この種のハーフユニットには、既知のようにＦＲＰ
などにより洗い場とこれに隣設の浴槽嵌込部とを一体に
成形し、浴槽嵌込部に開口した嵌込口から別途用意され
た浴槽を落し込むようにして嵌装した嵌込式のものが用
いられている。

しかしこのようなハーフユニットにあっては、嵌合した
浴槽の開口周縁を、前記嵌込口の周縁に重ね合せ、両周
縁間にパツキンなどを介在させて、水が両周縁間から漏
水しないように措置しなければならないだけでなく、使
用中にどうしても漏水が生ずる欠陥があり、これを絶滅
することができず、また浴槽の底部には重量を支持する
ための支持機構を特設しなければならないといった難点
があった。

本考案はこのような問題に解決を与えようとするもので
、これを図示の実施例によって詳記すれば第３図に示す
如く、ハーフユニット本体１はＦＲＰ等合戒樹脂製品と
して成形され、洗い場２とこれに隣設した浴槽外周部３
と、これら両者２．３と連設された立上り周側壁４とか
らなり、もちろん当該周側壁４には既知のように、図示
しない出入口が洗い場２に面して欠設される。

本考案では上記の浴槽外周部３の内側に浴槽５を嵌込状
態としであるが、この際浴槽５の内側壁面５′はもちろ
ん露呈しているのに対し、同種５の外側壁面５″は、こ
れを包装している浴槽外周部３の内側壁面３′と一体に
固着して形成されているのである。

そこで上記構成のものを製造するには、第１図に示す如
き成形金型６を用意し、同金型６の一側に設けた凹陥部
７に、別途用意したステンレス製、ホウロウ酸、合成樹
脂製等所望浴槽５の開口周縁８を嵌合し、この際図示例
では、開口周縁８の垂下突縁９が、少しく凹陥部７から
突出するようにしである。

このような浴槽嵌合状態の成形金型６に対し常法により
第２図の如く、同金型６の表面から浴槽５の外側壁面５
″にわたって連続的に合成樹脂材等を施し、既知のハン
ドレイアップ法、ホットプレス法等の成形手段によりハ
ーフユニット本体１を成形した後、型抜きを行なうよう
にすればよい。

従って上記実施例では前記垂下突縁９が合成樹脂による
浴槽外周部３に埋込まれた状態で固着されることになり
、浴槽５を成形金型６の一部として組入れ、これにより
ハーフユニット本体１を成形するから、浴槽５の外側壁
面５″と浴槽外周部３の内側壁面３′とは完全に一体的
な固着状態となる。

本考案は上記実施例によって具現される通り、洗い場２
と、これに隣設した浴槽外周部３と、立上り周側壁４と
からなるハーフユニット本体１を合成樹脂により形成す
ると共に、上記浴槽外周部３の内側に嵌合状態の浴槽５
は、その外側壁面５″が上記浴槽外周部３の内側壁面３
′と一体に固着してなるものであるから、従来の嵌込式
ハーフユニットの如く浴槽とハーフユニット本体の継目
から水洩れが生ずることなく、また浴槽５はハーフユニ
ット本体１の一部である浴槽外周部３によって支持され
ることになるから、浴槽５内の水や人体等による荷重に
対し充分な強度を保有し、しかも浴槽が浴槽外周部３に
よって被覆されているから、断熱効果も良好で浴槽の湯
温保持といった点からも望ましい結果が得られ、ハーフ
ユニット本体１と浴槽５とが、大きな接触面において一
体的に固着しているから、全体としての強度が向上腰不
本意な変形、歪曲といった支障も生ぜず耐久性のあるハ
ーフユニットを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案ハーフユニットを製造するための初期工程
を示した成形金型と浴槽との配置関係説明図、第２図は
同中期工程を示した金型成形状態説明図、第３図は同ハ
ーフユニットの一部を切欠した斜視図である。 １・・・・・・ハーフユニット本体、２・・・・・・洗
イ場、３・・・・・・浴槽外周部、３′・・・・・・浴
槽外周部の内側壁面、５・・・・・・浴槽、５″・・・
・・・浴槽の外側壁面、訃・・・・・浴槽の開口周縁、
９・・・・・・開口周縁の垂下突縁。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）洗い場と、これに隣接した浴槽外周部と、立上り
   周側壁とからなるハーフユニット本体を合成樹脂により
   形成すると共に、上記浴槽外周部の内側に嵌込状態の浴
   槽は、その外側壁面が上記浴槽外周部の内側壁面と一体
   に固着してなる浴槽付きハーフユニット。
2. （２）浴槽の開口周縁に設けた垂下突縁が浴槽外周部に
   埋込状態で固着されている実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の浴槽付きハーフユニット。