JPS606312Y2 - 浴室用幼児椅子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、浴室の浴槽内に取付けて、幼児を安全に保護
する浴室用幼児椅子に関するものである。

一般に、母親が１人で幼児を風呂に入れる場合、特に４
才程度以下の幼児は目が離せないため常に注意していな
いと、浴槽内への転落などの危険がある。

このため、通常は母親が先に衣服を脱いだ後、幼児の衣
服を脱がせて一緒に風呂に入るが、幼児から目を離せな
いため、母親自身も十分に暖たまれず、体も十分に洗う
ことができない。

また風呂から上るときも、通常は幼児に先に衣服を着せ
、母親は裸のままでいるため、暖まった体が冷えてしま
い、特に幼児が二人もいる場合、風呂に入れることは育
児の中でも最も大変な仕事となっていた。

本考案はかかる点に鑑みなされたもので、幼児を安全に
浴槽内に座らせて、母親も幼児から目を離して自分の体
を十分に洗うことができると共に、先に衣服を着てから
幼児に衣服を着せて、体の冷えも防ぐこともできる浴室
用幼児椅子を提供するものである。

以下本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。

第１図乃至第３図は本考案の一実施例を示すもので、図
において１は浴室用幼児椅子、２はステンレス、プラス
チックあるいはホウロウなどで形成された浴槽である。

前記浴室用幼児椅子１は、上端が逆Ｕ字形に折曲し、中
間部が伸縮自在に構成された左右支持フレーム３，３と
、この折曲部４の先端側に取付けられた固定クランプ５
と、支持フレーム３の中間部に着脱自在に取付けられた
首保護リング６およびその下方の胸保護ベルト７と、支
持フレーム３の下部に、ここより直交して設けられた腰
掛部８とから構成されている。

前記支持フレーム３は、ステンレスパイプで形成された
上部パイプ３Ａ、中間パイプ３Ｂおよび下部パイプ３Ｃ
を組合わせて、夫々ピン９により一体に連結されている
。

上部パイプ３Ａの下端側、下部パイプ３Ｃの上端側には
夫々孔１０が開口され、また中間パイプ３Ｂの上下両端
側には夫々高さを変えて複数の孔１０が開口され、これ
ら孔１０・・・の位置を調整してピン９で固定すること
により、支持フレーム３は伸縮自在になり、胸保護ベル
ト７と、腰掛部８の高さを幼児の体に合わせて調整でき
るようになっている。

逆Ｕ字形に折曲した上部パイプ３Ａは、ゴムやプラスチ
ックなどの弾性チューブ１１で覆われ、更にその先端に
、ねじ込み式の固定クランプ５が設けられ、この先端に
吸盤１３が取付けられている。

１４は、左右両中間パイプ３Ｂ、３Ｂ間に設けられた頭
支え部、１５は、左右雨下部パイプ３Ｃ，３Ｃ間に設け
られた背中支え部である。

前記首保護リング６は、内部にウレタンなどのクッショ
ン材が封入され、両端側が薄く形成されており、その一
端を右側の支持フレーム３に回動自在に取付け、他端を
左側の支持フレーム３のストッパー１６に着脱自在に取
付けられるようになっている。

前記胸保護バンド７は、ゴム、プラスチックなどの弾性
シートで形成され、その一端側を右側の支持フレーム３
に回動自在に取付けると共に、複数の長孔１７，１７を
設けた他端側を左側の支持フレーム３のストッパー１８
に着脱自在に取付けられるようになっている。

前記腰掛部８はステンレス、プラスチック、ホウロウな
どを、お尻の形状に合わせて成型したものである。

また両下部パイプ３Ｃ，３Ｃの背面には、浴槽内面と当
接するクッション１９．１９が取付けられている。

第３図は、使用状態を示すもので、先ず浴室用幼児椅子
１を浴槽２内に入れて、その下部を湯２０に沈める。

逆Ｕ字形の折曲部４は浴槽２の縁に嵌めて固定クランプ
５を締付けて、吸盤１３で浴槽１に固定する。

この場合、クッション１９や、弾性チューブ１１により
浴槽２との接触部が保護され、傷を防止することができ
る。

次に幼児２１を、腰掛部８に座らせた後、胸保護ベルト
７を掛け、更に首保護リング６を掛けて固定することに
より、幼児２１は手足や首の自由を保ったまま、しかも
顔が湯２０にもぐることなく、安全に支えられて風呂に
入ることができるまた幼児２１は軽く、浮力によって浮
き上り易いが、支持フレーム３が、吸盤１３を取付けた
固定クランプ５により、浴槽２に固定されているので、
浮き上りを防止し、更に安全で、十分にお湯につかるこ
とができる。

なお上記実施例では、固定クランプ５としてねじ込み式
のものを用いたが、ワンタッチレバ一式のものを用いて
も良い。

以上説明した如く、本考案に係わる浴室用幼児椅子によ
れば、幼児を安全に浴槽内に座らせることができるので
、母親も幼児から目を離して自分の体を十分に洗うこと
ができると共に、先に衣服を着てから幼児に衣服を着せ
て、体の冷えを防ぐことができ、特に核家族化している
金山こおいて極めて実用的価値が高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例による浴室用幼児椅子の斜視
図、第２図はその断面図、第３図はその使用状態を示す
斜視図である。 １・・・・・・浴室用幼児椅子、２・・・・・・浴槽、
３・・・・・・支持フレーム、４・・・・・・折曲部、
５・・・・・・固定クランプ、６・・・・・・首保護リ
ング、７・・・・・・胸保護ベルト、８・・・・・・腰
掛部、１３・・・・・・吸盤、１４・・・・・・頭支え
部、１５・・・・・・背中支え部、２０・・・・・・湯
、２１・・・・・・幼児。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端が折曲し、且つ中間部が伸縮自在に構成された支持
   フレームと、この折曲した先端側に取付けられた固定ク
   ランプと、支持フレームの中間部に着脱自在に取付けら
   れた首保護すワグおよび胸保護ベルトと、支持フレーム
   の下部に、これと直交して設けられた腰掛部とからなる
   浴室用幼児椅子。