JPS606210A - 圧延機のロ−ル研削方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は圧延目−ルを取り外すことなく研削する方法の
改良に関する。

一般に板圧延においては、作業ロールが圧延材に接触す
る部分だけ局部的に摩耗することから正常な板厚分布に
圧延するには、圧延材の圧延順序を広巾から狭巾へと移
行させて行く必要があり、現在、はとんどの圧延機にお
いて、このような圧延ｊ＠序の板巾規制を採用している
。

ところが、近年、特に熱間圧延の場合、省エネルギーを
目的として連続鋳造設備から供給されるスラブを熱片の
まま加熱炉に装入しｆｃＤ、　’直接圧延するという工
程が採用され始めており、上述の板巾による圧延順序規
制を撤廃する要求が強くなってきた。また、このような
圧延順序規制を撤廃できれば圧延機の設置場所を大巾に
縮小でき、新設圧延機の場合には初期設備投資ｔ−軽減
できる。

かかる圧延順序規制を撤廃するためには、ロールが摩耗
した場合に直ちにこれを研削できる簡単な方法の開発が
必要となる。そこで、本出願人等は先にロールの研削方
法について提案してお９、例えば第１図に示すようなり
ロスロール式４段圧延機において、上下それぞれ１組の
作業ロール１．２および補強ロール３．４を圧延面に平
行な面内で交叉させ板巾による圧延順序規制によシ３種
類の板巾Ａ、Ｂ、Ｃの圧延材５を圧延すると、第２図に
誇張して示すように、作業ロール１，２が段階的に摩耗
することになるが、これを次のようにして研削する。す
なわち、第３図に示すように例えば下部作業ロール２と
補強ロール４とを研削する場合には、圧延材を噛み込ま
せない非圧延状態とし、作業ロール２と補強ロール４と
を圧延面と平行な面内でそれぞれ角度θ、、θ、だけ交
叉させると共に図示しない圧下装置により上下作業ロー
ル１．２を抑圧接触させながら各ロールを転動させて研
磨するものである。

ここで、第４図に示すようにロールプロフィルが平坦な
２本のロールを交叉角ψで交叉させ且つ無負荷状態での
上下ロール胴部の間隙δは、ロール胴中心０．すなわち
クロス点ｏ’ｉｉ点とし圧延方向Ｚに直角な方向の座標
ｆ、Ｘとし、ロールの直径をＤとすれば次式（１）で表
わすことがしたがって、研削後のロールプロフィルは（
１）式に示す如く凹形の放物線となり、ロールの交叉点
すなわちロール胴長中心Ｏが最も研削量が大きくなる。

このため研削前のロールプロフィルが第２図に示すよう
な場合、ロール両瑞部のａ部分、すなわち圧延材と接触
していない部分を研削して中央部のＣ部分と同一レベル
に平坦なプロフィルを得ることは困難であると共に中間
部の階段状摩耗部分であるｂ部分のみを平滑なプロフィ
ルに研削しようとしてもＣ部分が先に研削されるため所
期のプロフィルを得ることができない等の欠点がある。

本発明はかかる従来の欠点（＋−解消し、ロール胴長の
全域にわたり、あるいは任意の区域について所定のロー
ルプロフィルとすることのできる圧延機のロール研削方
法の提供を目的とする。

かかる目的を達成する本発明の構成は、相隣る上下ロー
ルのうち少なくとも１組のロールを圧延面に平行な面内
で交叉させることができる圧延機において、非圧延状態
で相隣る上下ロールのうち少なくとも１組のロールを圧
延面に平行な面内で交叉させると共にいずれか一方のロ
ールを移動して交叉点位置を圧延直角方向に移動し且つ
圧下装置により上下作業ロールを抑圧接触させると共に
ロールを転動させて研磨するこ゛　とを特徴とする。

以下、本発明の圧延機のロール研削方法の一実施例′ｔ
−第１図に示した既に公知のクロスロール式４Ｒ圧延機
に適用する楊付について説明する。

このクロスロール式４段圧延機は上部の作業ロール１と
補強ロール３、下部の作業ロール２と補強ロール４ｔ−
それぞれ対にして交叉させ圧延材５を圧延し、板クラウ
ン形状を制御できるようにしたものであり、クロス駆動
機構は図示省略したが、上下の各ロール１．２．３．４
’ｉ上記の如く対にして交叉させることができると共に
各ロール１，２．３．４を独立してそれぞれの軸心が圧
延方向Ｚを含む水平面（圧延面）内において圧延方向Ｚ
と直角な方向（圧延直角方向）に対して僅かに傾けるこ
とができるよう構成されている。

このようなりロスロール式４段圧延機の下部ロール群２
．４についての研削方法を第５図を参照して説明する。

尚、上部ロール群１，３については図示例のものと各ロ
ールの配置（クロス角）が左右逆となる。

研削にあたっては、上下それぞれ対となった作業四−ル
１と補強ロール３、作業ロール２と補強ロール４を図示
しないクロス駆動機構によｐ圧延直角方向に対し任意の
角０で交叉させると共に図示しない圧下装置により圧延
材を噛み込ませない非圧延状態で上下作業ロール１．２
を抑圧接触させる。こののち図示しないロール駆動装置
によル各ロール１，２，３．４を転勤して研削を開始す
る。

この結果、研削対象である作業ロール２と補強ロール４
との間では、ロールのクロス点０′において接触してい
るのでこのクロス点０”ｋ中心に微少中の帯状に互いが
研磨される。そこで、第５図に示すように、クロス機構
を操作して上下ロール群１，２．３．４．りるいは上下
いずれかのロール群１．３．２．４をクロス角θを一定
に保持したままクロス点Ｏ′の位置を圧延直角方向に沿
ってロール胴長間を適宜速度で移動させて研磨を行なう
ことでロール胴長全域にわたって平滑とすることができ
る。

この場合、圧下刃、クロス角ならびにクロス点位置の移
動速度を適宜選定することで研磨量を自由に決定するこ
とが可能となる。また、クロス点位置は自由に移動でき
ることから、ロール胴長全域のみならず任意の区域、例
えば第２図に示した階段状摩耗部分であるｂ部分のみを
研磨することも可能である。

さらに、クロス点位置の移動速度と圧下刃を適宜組合せ
ることにより任意のロールプロフィルに研磨することも
できる。

尚、本研削方法においては正確なりロス点位置を検知す
ることは、所期のロールプロフィルを得るために極めて
重要な因子であるが、上下４個の作業ロール用チョック
に絶対位置を検出する位置検出器を具え、これら位置検
出器による検出信号をロールのクロス駆動装置にフィー
ドバックしクロス点位＠をロール中心に対して任意の位
置に正確に設定するよう構成することで解決することが
できる（特願昭５７−１９７７８２号参照）。

また、上記実施例のようにクロス角をθと一定とする場
合に限らず、第６図（ａＪ　（ｂ）　ｔｅｌ　（ｄ）に
ロール交叉状況の各種態様におけるクロス点０′の任意
の位置を示すように、作業ロール２と補強ロール４のク
ロス角をそれぞれθ１，０．としたとき、（ａＪでは’
＋　＞　０ｔ　−（ｂｌではθｔ　＜　０ｔ　、（ｃｌ
ではθ２−ｏ。

（ｄｌではθ１−Ｏとしており、これらの場合にも上記
実施例と同様にクロス点位置を圧延直角方向に沿って移
動することでロールの研Ｍを行なうことができる。

以上、実施例とともに具体的に説明したように本発明に
よれば、圧延機のロールを取り外すことなく装着状態で
ロール胴長全域ないしは任意の区域を従来のロールクロ
ス接触による研削方法に比べ高精度かつ平滑な面に研磨
することができると共にロールプロフィルを任意に変え
ることができる。

したがって、ロール組替周期を大巾に延長でき、圧延設
備の生産性向上を図ることができると共に板巾による圧
延順序規制を行なう必要吃なくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の適用対象のひとっでちるクロスロール
式４段圧延機の概略構成図、第２図はロールの摩耗状態
の説明図、第３図は従来のロール研削方法の説明図、第
４図はロール間隙の説明図、第５図および第６図（ａ）
　（ｂ）　（ｃｌ　（ｄ）はそれぞれ本発明の圧延機の
ロール研削方法の一芙施例にかかる下側のロール群のみ
を示す平面図である。 図　面　中、 １．２は作業ロール、 ３．４は補強ロール、 ５は圧延材である。 特許　出願人　三菱重工業株式会社 新日本製鐵株式会社 復代理人　弁理士　光石士部（他１名）第１図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 相隣る上下ロールのうち少なくとも１組のロールを圧延
   面に平行な面内で交叉させることができる圧延機におい
   て、非圧延状態で相隣る上下ロールのうち少なくとも１
   組のロールを圧延面に平行な面内で交叉させると共にい
   ずれか一方のロールを移動して交叉点位置を圧延直角方
   向に移動し且つ圧下装置により上下作業ロールを抑圧接
   触させると共にロールを転動させて研磨することを特徴
   とする圧延機のロール研削方法。