JPS6062058A - 電池用パツキング材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はアルカリ電池、ルクランシェ型電池、あるいは
空気電池などの電池開口部を封口するバッキング材とし
て撥水性で成形加工性が良くしかも耐薬品性に富むビニ
リデンフルオライド−へキサフルオロプレン系フッ素ゴ
ムを用いることにより優れたバッキング効果を発揮する
ことを目的としたものである。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

従来電池用のバッキング材として一般に合成ゴム、ポリ
エチレンあるいはポリプロピレンなどが用いらｎていた
。合成ゴム製のバッキングは非常に弾力性、柔軟性に富
み、発電要素を内填した電池容器、封口板あるいは集電
体などに対する密着性が優れているが、その反面にバッ
キングの締圧部分あるいは折曲部分における耐久性が乏
しいため、その部分から老化現象を起してバンキングの
機能が低下したり、また電池容器あるいは封口板などに
よる締め付は圧力に対して著しく変形していわゆるバッ
キングの逃げを生じて液密封口が十分に達成されないな
どの欠点を有している。一方ポリエチレン製のバッキン
グにはこのようｌゴム製のバッキングに起こり易い老化
現象や逃げ現象などはほとんど起らず、比較的弾力性、
柔軟性にも富んでいるが、樹脂成型品の内部に存在して
いる空泡などの欠陥に内部応力が集中して亀裂を生じ、
その部分から電解液が漏出する欠点がある。

一方ボリプロビレン製のバッキングは、ポリエチレン製
のバッキングに比較して耐ストレスクラック性、耐折り
曲げ疲労性ならびに耐熱性などの点で優れており、電気
絶縁性などにおいて良好な性質を備えているため有用で
あるが、このものにおいても欠点がない訳ではない。す
なわちパッキング表面における硬度がゴム質やポリエチ
レンなどに比べて大であるため電池容器、封口板あるい
は集電体などに対する密着が不十分である。そのため電
池容器、封口板あるいは集電体を成形するときに生じた
表面の微細なきすに対してバッキングが十分に食い込ん
で完全に充塞することができず、バッキングとの接面に
微細な間隙が生じて、その部分から電解液が漏出するこ
とがある。またポリプロピレン製のバッキングによって
密閉しンを電池を低温雰囲気中で長期にわたって保存し
てお（と。

バッキングの締圧部分あるいは折曲部発における弾力性
、柔軟性の劣化が著しい。

〔発明の目的〕

本発明者等は電池用のバッキング材について種々の研究
を進めた結果、ビニリデンフルオライド−へキサフルオ
ロプロピレン系フッ素ゴムヲハッキング材として用いる
ことにより、前述した従来のバッキングに比較してｇｌ
ｎた効果が発揮できることを見出した。

〔発明の概要〕

すなわち本発明のビニリデンフルオライド−へキサフル
オロプロピレン系フッ素ゴムは、第１図に示すようにフ
ッ素ゴム部分（ソフトセグメント９Ｂとフッ素樹脂部分
（〕・−ドセグメント）Ａｆ結合したポリマであり、′
帛温ではフッ素樹脂相Ａでは物理的な架橋が行われてい
るためゴム弾性特性を示すが、融点以上の茜温では、熱
可暖性プラスチックと同様の挙動を示す。このためビニ
リデンフルオライド−へキサフルオロプロピレン系フッ
素ゴムは１）成形加〒性は熱可塑性樹脂、２）當態物性
はフッ素ゴム、３）耐薬品性はフッ素樹脂にそｔｚそれ
類似するという多面的特徴を持つ。従って発電要素を内
填した電池容器、封口板あるいは集電体などに対する密
屑住が良（、また締め付けによるバッキングの逃げを生
じることなく耐漏液性を著しく向上させることができる
。

〔発明の効果〕

本発明を実施例にもとづき詳細に説明する。

〈笑ゐ例１〉 第２図はアルカリマンガン電池の例を示すもので、陽極
缶１の円部には二酸化マンガンとグラファイトとの混合
物を加工成形した陽極合剤２５．ビニロン混抄紙からな
るセパレータ３、アマルガム化された亜鉛粉末とアルカ
リ性電解液の混線物からなるゲル状の陰極兼用電解質４
、ならびに陰極集電体５などの発電要素が充填されてお
り、下端開口部はバッキング６ならびに陰極端子板７に
よって密閉でれている。８は陽極缶ｌの外側を包被する
外装体、９は陰、電果電体５ならびに陰極端子板７のバ
ッキング６と接する面に介在された弾性。

粘着性もしくは撥水性を有するシール剤で、ポリインブ
チレン、Σ、？リビニルプチラール、ポリアクリル愼エ
バエステルリビニルエーテル、合成ゴム、パラフィンな
どが用いられ、このシール剤９の介在ζこよって液密封
口がさらに助長される。ノくツキング６には本発明のビ
ニリデンフルオライド−へキサフルオロプロピレン系フ
ッ素ゴムを用い、中央には陰極集電体５の外径よりやや
小径の一透孔をイ１する筒体が形成されており、前記透
孔に陰極集電体５　ｆ　＠ｊｌｉ１１挿入することによ
って陰極集電体５に対してバッキング６が高い接面圧を
もって密着するようになっている。一方、バッキング６
の周縁は１．外装体・８・の、１端縁線着部によって１
ｌｔ１１ならびに陰極端子板７に強固に圧着さイ’して
む）る。

〈実施例２〉 第３図はルクランシエ型電池の例を示すもので。

亜鉛缶２１の内部には糊料を塗布したセノくレータ２２
、二ｉｔ　化マンガンとアセチレンブラックと電解液の
混練物からなる陽極合物２３、ならびに炭素棒２４など
の発電要素が充填されており、上端開口部は本発明のバ
ッキング２５ならびに陽極端子板２６によって密閉され
、亜鉛缶２１の外側は熱収縮性チー−ブ２７を介して外
装缶２８によって包被されている。

炭素棒２４とバッキング２５の間には前記アルカリ電池
の場合と同様にシール剤２９が介在されており、炭素棒
２４の表面における電１１１ｒ液のクリーピング現象を
阻止するのに効果的である。ノくツキング２５の中央に
は炭素棒２４の外径よりやや小径の透孔を有する筒体が
形成さｎて１６つ、前記透孔に炭素棒２４を強制挿入す
ることによって、炭素棒２４ζこ対してバッキング２５
が高い接面圧をもって密着するようになっている。一方
外装体２８の締め付は方によってバッキング２５は亜鉛
缶２１７．（らびに陽極端子板２６に強固に圧着されて
いる。

次の表ｊはポリエチレン製のバッキングＡと、ポリプロ
ピレン食のバッキングＢと本発明品であるビニリテンフ
ルオライドーヘキサフルオロプロピレレ系フッ素ゴムの
バッキングＣに各々築電体を強制挿入し、こイｔを４５
℃に加温された界面活性剤溶液中に浸漬した際バッキン
グにストレスクラッキングが発生するまでの日数を示す
もので、この表からバンキングＣが耐ストレスクラック
性が優れていることが明らかである。

次の表２は前記バッキングＡ、Ｂ、Ｃによって各々密閉
したアルカリ電池を一１０℃で３ケ月間保存したときの
漏液発生率を示すもので、この表からバッキングＣによ
って密閉さｎた電池は低温雰囲気中において液密的に封
口されていることが明らかである。

次の表３は前記バッキングＡ、Ｂ、Ｃによって各々密閉
されたアルカリ電池を６０℃で保存したときの漏液発生
率を示すもので、この表からバッキングＣによって密封
した電池は高温雰囲気中においても耐漏液性に優れてい
ることが明らかである。以−′ｆ−ケロ 表　３ 前述したようにビニリデンフルオライド−へキサフルオ
ロプロピレン系フッ素ゴムからなるバッキング材は耐ス
トレスクラック性、低温特性ならびに柔軟性などにおい
て良好な性質を備え電池の開口部を故密的に封口するこ
とができる。

特に本発明′ａ電池用バッキング材耐ストレスクランク
性に１ｆｒ＋、ているとともに良好な柔軟性１弾力性を
有している）ζめ幼子板、集電体などの表面に形成さイ
ｔている凹凸に良（密着し、電池用のバッキング栃とし
て好適である。

【図面の簡単な説明】

ｍ　ｉ　ｔ、！＜１はビニリデンフルオライド−へキサ
フルオロプロピレン系フッ素ゴムの概念図、第２図なら
びに第３図は本発明゛電池用バッキング材を用いた電池
の要部断面図である。 １・・・陽極缶、２・・・陽極合剤、３・・・セパレー
タ、４・・・ゲル陰極、５用陰極集電体、６・・・バッ
キング。 ７・・・陰極端子板、８・・・外装体、９・・・シール
剤、２１・・・亜鉛缶、２２・・・セパレータ、２３・
・・Ｉ匂；ｉ侃合剤、２４・・・炭素棒、２５川バツキ
ング、２６・・・陽極端子板、２７・・・熱収縮性チュ
ーブ、２８・・・外装缶、２９・・・シール剤。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ビニリデンフルオライド−へキサフルオロフロピレン系
   フッ累ゴムからなる′電池用バッキング材。