JPS606030B2 - カセツトテープレコーダーのヘツド台移動解除兼戻し装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカセットテープレコーダーのヘッド台移動解除
兼戻し装置に関する。

従釆のカセットテープレコーダーは例えば録音、再生の
時等にそれぞれのボタンを押すことによりスプリング、
レバー等の機械的諸部村に抗してヘッド台を７側程前進
させていたのでボタンを押圧する際に前記機械的諸部村
からの重圧感が加わると共にヘッド台をストップ状態に
戻す際にも何本かのスプリングの引張り力が一度に加わ
るので衝撃が大きくなっていた。

本発明は上述の如き点に鑑みてなされたもので、カセッ
ト装填と同時にヘッド台がロックレバーとの係合を解除
されて一度中間位置（録音、再生のための前位置とスト
ップ状態としての後位置との中間位置を云う。

）にまで前進し、逆にボタンを押すことによりヘッド台
を中間位置から後＆贋に後退させてロックできるのでヘ
ッド台の−回毎の移動距離が斯種従釆のものの半分の移
動で済むと共にヘッド台を引張るためのスプリングを斯
種従来のものより減ずることができるのでヘッド台を移
動する際の衝撃はなくなり、しかも前記の如く中間位置
から前位置へ又はその逆方向のヘッド台の移動をソレノ
ィド等電機的機構並びにギャー、クラッチ等の回転伝達
手段を用いて行うので各ボタン操作が軽快に行え、又本
発明の他の目的とするところは復起ボタンを押すだけで
前記中間位置からヘッド台を容易にストップ状態として
の後位置に移動してロックできると同時にカセットをヘ
ッド台から弾き出すことができるので極めて便利である
と共に録音、再生時に不慮にこの復記ボタンを押しても
邪魔板によって邪魔されて復起ボタンの押村が進出しな
いのでカセットが外れることがなく極めて安全性が高か
し、カセットテープレコーダーのヘッド台移動解除兼戻
し装置を提供するにある。以下、本発明の一実施例を第
１図乃至第６図に従って説明すると、１‘まヘッド台で
、このヘッド台１は部材取付板２の上面を摺敷自在に載
遣され、しかも前記部材取付板２の立墜３その一端を固
着して池端を後部取付板４に固着した引張りスプリング
５の復元力によって常時前方（図面では上方）に引張ら
れている。

６は軸７によって起伏自在に枢支されて、しかもスプリ
ング８にて後半部が常時下方に引張られているロックレ
バーで、このロックレバー６の後方の下端にはヘッド台
１の一側前縁に立上げた係止片９に係脱自在となる係止
段部１０が形成され又前方には先端突部６ａが形成され
ている。

１１は先端に復起ボタン１２を袋議すると共にスプリン
グ１３を外周に捲回して取付枠１４に配挿された押杵、
１５は転動レバーで、この転動レバー１５は略中央を藤
１６で枢支して前記押杵１１の衝合側に立脚壁１５ａが
形成され、又先端には前記ヘッド台１の一側に設けた衝
合片ｌａに衝合自在の突部１５ｂが形成されている。

１７は前記部材取付板２に固着した取付具１８ａに軸１
９で一端を軸着した邪魔板で、この邪魔板１７は前記軸
１９の外周に捲回した巻バネ２０の一端を該邪魔板１７
のストッパ片２１に当接させると共に巻バネ２０の他端
を前記部材取付板２の上面に当接させ、この巻バネ２０
の復元力により邪魔板１７が前記軸１９を中心に常時上
方に持ち上げられるようにしているが、他面邪魔板１７
は一側に一体形成した摺薮段部１８が前記ヘッド台１の
係止片９の下面へ摺後自在となってこの係止片９がロッ
クレバー６の係止段部１川こ孫止されている際には邪魔
板１７の摺接段部１８はヘッド台１の係止片９の下面に
押し下げられ前記押村１１が進退自在となっている。

２２は前記邪魔板１７が起動した際にそれより以上の起
動を斑制するために前記取付具１８ａの前面上方に一体
的に突設したストッパ片、２３，２４は前記部材取付板
２の上面に立設したストッパ、２５は供給リール、２６
は巻取りリール、２７はキヤプスタン、２８は該キヤプ
スタン２７に圧薮自在の圧薮ローラ、２９ａ，２９ｂは
前記ヘッド台１に穿設した取付け用の長孔で、この長孔
２９ａ，２９ｂには前記したようにヘッド台１を部材取
付板２の上面に摺動自在に取付けるための止螺子３０ａ
，３０ｂが螺入されている。

３１，３２ヘッド台１の上面前方に固着した録音、再生
用のヘッドと消去用のヘッド、Ａはヘッド台１の移動機
構で「 この移動機構Ａはモーター（図示せず）の駆動
により回動して前記キャプスタン２７に同軸にフライホ
イル３１を設け、しかもキヤプスタン２７にはプーリー
３２を同軸に設け、他面前記部材取付板２にプーリー３
３を回動自在に軸止し、該ブーリー３３にはギャー３４
を同軸に装設し「 しも該ギャー３４と噛合自在の歯状
部３５ａ，３５ｂと欠落部３６ａ，３６ｂをそれぞれの
外周に設けたクラッチ盤３９を軸４０にて前記プ−リー
３３の近傍に配設している。

４１は前記プーリー３３とフライホイル３１に懸架され
た無端ベルト、４２は前記クラッチ盤３９の上面に偏心
的に突設した係合ピン、４３は−端を軸４４によって松
敷自在に軸止したレバーで、このレバー４３の他端には
前記係合ピン４２が遊駁される様な長孔４５を設け、し
かもこのレバー４３にはヘッド台１の前面上方に突設し
た孫合ピン４６が係脱自在となっている。

４７は部材取付板２の裏面側でしかも前記クラッチ盤３
９に同軸に装設されたカム体で、このカム体４７の外周
には係止段部４８ａ，４８ｂが設けられている。

４９は該カム体４７に回転力を附与するためにスプリン
グ５０‘こよりカム体４７の外周面を押圧している押板
、５１は前記係止段部４８ａ，４８ｂに係脱自在な係止
段部５２を先端に設けると共に軸５３によってその中心
部を枢支された係合レバー、５４は該係合レバー５１を
軸５３を中心に起伏自在として前記カム体４７の係止段
部４８ａ，４８ｂと係合レバー５１の係止段部５２とを
係合自在に作動するためのソレノイド、５６は該ソレノ
ィド５４を作動させるためのスイッチ回路、Ｔはカセッ
トである。

本発明の−実施例は上述の如き構成からなるものである
から、カセットＴをロックレバー６に教壇すると共にカ
セットＴの左右のリールハウ（図示せず）にそれぞれ供
給リール２５と巻取りリール２６上にカセットＴを装填
すると同時に、ロックレバー６はスプリング８の引張り
力に抗して軸７を中心に第２図の想像線に示した如くそ
の前方が伏動して反対に後方が起動するため該ロックレ
バー６の後方の下端に形成した係止段部１０に係止して
いるヘッド台１の係止片１川まその係合を解除され、従
ってヘッド台１がスプリング８の復元力を受けて該ヘッ
ド台１に突設した係合ピンｌｃがレバー４２に係合する
まで前進し第４図に示す如く中間位置となる。

而うして録音、再生を行うにはそれぞれのボタンを押せ
ば第６図に示すスイッチ回路５３に通電してソレノィド
５４を励磁させると、係合レバー５１の一端がソレノイ
ド５４へ瞬時に引き寄せられるため係合レバー５２は軸
５３を中心にその他端が起動する。

従って係合レバー５１の先端の係合段部５２に係止して
いるカム体４７は係合を解かれ、之によりカム体４７は
スプリング５川こより引張り力を附与されている押板４
９にて外周面を押圧されて該カム体４７の上面に同鍬に
配穀されているクラッチ盤４７の歯状部３５ｂがプーリ
ー３３に同軸に袋談されているギヤー３４と噛合するよ
うに僅かに回動される。そしてモーター（図示せず）の
駆動力をフライホイル３１を介して回動しているキャブ
スタン２７と同軸のプーリー３２が回動するので無端ベ
ルト４１を介してプーリー３３は回動され、このように
プーリ−３３が回動すると、前記のようにギャー３４と
噛合している歯状部３６ｂを有したクラッチ盤３９が軸
４０を中心として欠落部３６ａに達するまで回動する。
そしてクラッチ盤３９が係合しているレバー４３は第１
図の想像線に示した位置まで軸４４を中心に枢動して第
５図の実線位置に前進し、これと略同時に係合ピン４６
がレバー４３の係合を解除されるのでヘッド台１‘まス
プリング５の引張り力により再び係合ピン４６がレバー
４３に係合するまで前進し、これと一体にヘッド台１も
前進し、圧接ローラ２８がキャプスタン２７に当接し、
録音或いは再生が行われる。他面、早送りボタン、早戻
しボタンを押せばソレノイド５４が作動してレバー４３
が枢動し、そしてカム体４７が前記動作と同機に押圧さ
れて該カム体４７を菱設したクラッチ盤３９の歯状部３
５ａとギャー３４が欠落部３６ａに達するまで噛合し、
モーター（図示せず）の駆動を無端ベルト４１を介して
受動しているプーリー３３と同軸の前記ギヤー３４の回
転力を受動してクラッチ盤３９が回動し、該クラッチ盤
３９の係合ピン４２と長孔４５が噛合しているレバー４
３は駆動して中間位置となり早送り或いは早戻しが行わ
れる。この際しピユー、キュー操作もそれぞれのボタン
を押せばできることは云うまでもない。ところで、前記
したようにヘッド台１が前位置まで移動した録音或いは
再生時にはヘッド台１の一側前縁に立上げた係止片９の
下面傍に摺接していた邪魔板１７の摺接段片１８はヘッ
ド台１が前進することにより上段から下段へと係止片９
の下面傍に摺接する位置が変位して段差を生ずるための
邪魔板１７は巻バネの復元力により第３図の一点鎖線に
示すように起動する。

従って誤って復超ボタン１２をスプリング１３の弾発力
に抗して押しても押杵１１は邪魔板１７によって邪魔さ
れて前進しない。ところが、早巻き、早戻し、レビュー
、キュー等の操作終了後、ヘッド台１が第４図に示すよ
うな中間状態にある場合に復記ボタン１２をスプリング
１３の弾発力に抗して押すと、押村１１が転勤レバー１
５の立脚壁１５ａを押すので転勤レバー１５は軸１６を
中心に転動し、該レバー１５の先端突部１５ｂがヘッド
台１の衝合片ｌａを押すためヘッド台１は第４図に示す
中間位置からスプリング５の引張り力に抗して後退する
。この際、ヘッド台１の一側前縁に立上げた係止片９が
、軸７を中心として、しかもスプリング８の弾発力によ
って常時その後半部を下方に引張っているロックレバー
６の下方を溶接して後退するためロックレバー６の後半
部はスプリング８の揮発力に抗して軸７を中心に持ち上
げられ、更に転動レバー１５によってヘッド台１が後退
されるとヘッド台１の前記係止片１０がロックレバー１
５の係止段部１０に係止することによりヘッド台１はロ
ックされて第１図に示すような後位置に復すと同時にカ
セットＴはロックレバー６の先端突部６ａに押し上げら
れて供Ｖ給リール２５及び巻取りリール２６からそれぞ
れのリールハウ（図示せず）が脱挿してヘッド台１上面
から外れる。本発明の一実施例は上述のように、カセッ
ト装填と同時にヘッド台がロックレバーとの係合を解除
されて一度中間位置にまで前進し、逆にボタンを押すこ
とによりヘッド台を中間位置から後位置に後退してロッ
クできるのでヘッド台の一回毎の移動距離が、斯種従来
のものの半分の移動で済むと共にヘッド台を引張るため
のスプリングを斯種従来のものより減ずることができる
のでヘッド台を移動する際の衝撃はなくなり、しかも前
記の如く中間位置から前位置へ又はその逆方向への移動
をソレノィド等電機的機構並びにギャー、クラッチ等の
回転手段を用いて行うので各ボタン操作を軽快に行える
と共に自動再生、自動巻戻し或いはワイアレスコントロ
ール等も可能であり、更には復超ボタンを押すだけで前
記中間位置からヘッド台を容易にストップ状態としての
後位置に移動してロックできると同時にカセットをヘッ
ド台から弾き出すことができるので極めて便利であると
共に録音、再生時に不慮にこの復起ボタンを押しても邪
魔板によって邪魔されて復起ボタンの押杵が進出しない
のでカセットが外れることがなく極めて安全性が高かい
等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す平面図、第２図は同じ
くカセット装填時の部分省略側面図、第３図は第１図の
ｍ−ｍ線矢視図、第４図は同じくヘッド台が中間位置に
移動した場合の平面図、第５図は同じくヘッド台が前位
置に移動した場合の平面図、第６図は本発明を構成する
移動機構の一部切欠裏面図である。 Ｔ……カセット、１……ヘッド台、６……ロックレバー
、１０・・・・・・係止片、１１・・・・・・秤杵、１
２……復超ボタン、１５・・・・・・転勤レバー、１７
・・・…邪魔板。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ カセツト装填でヘツド台の係止片との係合を解除す
   るロツクレバーと、復起ボタンの押杆と転動レバーの中
   間に録音、再生の際に前記押杆が進出するのを阻止する
   ように起状自在となる邪魔板と、前記押杆がその一側に
   衝合自在でしかも他側が前記ヘツド台に係合するように
   枢支された転動レバーとを設けたことを特徴としたカセ
   ツトテープレコーダーのヘツド台移動解除兼戻し装置。