JPS6060015B2 - 内燃機関 - Google Patents
内燃機関Info
- Publication number
- JPS6060015B2 JPS6060015B2 JP6795378A JP6795378A JPS6060015B2 JP S6060015 B2 JPS6060015 B2 JP S6060015B2 JP 6795378 A JP6795378 A JP 6795378A JP 6795378 A JP6795378 A JP 6795378A JP S6060015 B2 JPS6060015 B2 JP S6060015B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- mixture
- engine
- internal combustion
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は主として自動車用内燃機関の改良に関するもの
てある。
てある。
近年の自動車用内燃機関の排気系には、排ガス浄化を目
的として種々の装置が付設されており、この排ガス浄化
装置の一つとして触媒コンバータがある。ところで、上
記触媒コンバータに用いられる触媒は、一般に機能また
は効果による分類とは別にその組成によりPt(プラチ
ナ)あるいはPd(パラジウム)等を主体とした酸化触
媒、Ru(ルテニウム)を主体とした還元触媒、および
Rh(ロジウム)を含ませて酸化及ひ還元の両作用を行
なわせる三元触媒に分類される。
的として種々の装置が付設されており、この排ガス浄化
装置の一つとして触媒コンバータがある。ところで、上
記触媒コンバータに用いられる触媒は、一般に機能また
は効果による分類とは別にその組成によりPt(プラチ
ナ)あるいはPd(パラジウム)等を主体とした酸化触
媒、Ru(ルテニウム)を主体とした還元触媒、および
Rh(ロジウム)を含ませて酸化及ひ還元の両作用を行
なわせる三元触媒に分類される。
この分類は、現時点で酸化、環元または三元触媒として
作用させる場合において、触媒性能、耐久性、コスト面
等を考慮して最も実用的なものは何であるかという観点
からの分類であつて、一般の触媒は程度の差こそあれ総
て酸化及び還元の両.活性特性を有している。
作用させる場合において、触媒性能、耐久性、コスト面
等を考慮して最も実用的なものは何であるかという観点
からの分類であつて、一般の触媒は程度の差こそあれ総
て酸化及び還元の両.活性特性を有している。
すなわち、上記触媒は排ガスの性状によつてその活性作
用が変化し、例えば排ガス中に未燃焼ガスであるHC,
COが多量に含まれた還元雰囲気下では主に還元作用を
し、排ガス中に02が多量に,含まれた酸化雰囲気下で
は主に酸化作用をし、両雰囲気の中間においては酸化、
還元の両作用を活発化する。
用が変化し、例えば排ガス中に未燃焼ガスであるHC,
COが多量に含まれた還元雰囲気下では主に還元作用を
し、排ガス中に02が多量に,含まれた酸化雰囲気下で
は主に酸化作用をし、両雰囲気の中間においては酸化、
還元の両作用を活発化する。
一般にHC,CO及びNOxの3要素を効率よく浄化す
るシステムとして、主に次の2つのシステムが提案され
、実用化が計られている。
るシステムとして、主に次の2つのシステムが提案され
、実用化が計られている。
第1のシステムは、エンジンに供給される混合気の空燃
比を理論空燃比付近に制御し、触媒を三元触媒として作
用させる方式である。第2のシステムは、排気系に還元
触媒と酸化触媒とを直列に介装し、上記両触媒間の排気
通路に2次空気を供給する方式である。上記第1のシス
テムは、HC,CO及びNOxの総″ての浄化効率が高
くなる空燃比幅が非常に狭く、従つて、上記3者の浄化
効率を高く維持するためには、機関に供給される混合気
の空燃比制御幅を非常に厳格に管理する必要があり、特
にエンジンの運転状態が常に変動する自動車用に採用す
るためには空燃比のフィードバックコントロール機能が
必要とされる。
比を理論空燃比付近に制御し、触媒を三元触媒として作
用させる方式である。第2のシステムは、排気系に還元
触媒と酸化触媒とを直列に介装し、上記両触媒間の排気
通路に2次空気を供給する方式である。上記第1のシス
テムは、HC,CO及びNOxの総″ての浄化効率が高
くなる空燃比幅が非常に狭く、従つて、上記3者の浄化
効率を高く維持するためには、機関に供給される混合気
の空燃比制御幅を非常に厳格に管理する必要があり、特
にエンジンの運転状態が常に変動する自動車用に採用す
るためには空燃比のフィードバックコントロール機能が
必要とされる。
また、上記第2のシステムは、一般に耐久性、還元活性
性能等を考慮して特に高価な貴金属系触媒のRhまたは
Ruを多量に含ませた触媒が還元触媒として用いられる
ため、結果として触媒コンバータが高価なものとなる欠
点がある。
性能等を考慮して特に高価な貴金属系触媒のRhまたは
Ruを多量に含ませた触媒が還元触媒として用いられる
ため、結果として触媒コンバータが高価なものとなる欠
点がある。
なお、Ruについては、酸化雰囲気てのCOの浄化効率
が低いという欠点をも有している。
が低いという欠点をも有している。
本発明の主目的は、排ガス中のHC,CO及びNOxが
総て効果的に低減される主として自動車用の内燃機関を
提供することにある。
総て効果的に低減される主として自動車用の内燃機関を
提供することにある。
本発明の他の目的は、排気系に設けられる触媒コンバー
タ及び二次空気供給装置が安価なものとなる主として自
動車用の内燃機関を提供することにある。
タ及び二次空気供給装置が安価なものとなる主として自
動車用の内燃機関を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、二次空気供給装置から供給
される空気の供給口より上流側に配置された酸化触媒を
一時的に三元触媒または還元触媒として作用させ、通常
は酸化触媒として作用させることにより、同酸化触媒に
よるHC,CO及びNOxの浄化効率が高く、しかも、
上記酸化触媒の耐久性か大てある主として自動車用の内
燃機関を提供することにある。
される空気の供給口より上流側に配置された酸化触媒を
一時的に三元触媒または還元触媒として作用させ、通常
は酸化触媒として作用させることにより、同酸化触媒に
よるHC,CO及びNOxの浄化効率が高く、しかも、
上記酸化触媒の耐久性か大てある主として自動車用の内
燃機関を提供することにある。
上記諸目的は、機関に各シリンダ内に少なくともチョー
ク弁作動時またはスロットル弁開度が大の加速時には一
時的に理論空燃比における混合気より濃化させ、部分負
荷における定常走行状態では理論空燃比における混合気
より希薄化された混合気を給供する混合気生成装置、上
記各シリンダより排出される排ガスの一部を機関の運転
状態に応じて上記各シリンダに還流する排ガス還流装置
を有する内燃機関において、上記排ガスを大気中に放出
する排気通路に介装された酸化触媒コンバータ、および
上記コンバータの一部の下流側触媒に補助空気を供給す
る二次空気供給装置を具備し、上記触媒コンバータに使
用される触媒を実質的にパラジウム、プラチナまたはそ
れらの混合物としたことを特徴とする構成または、上気
排ガスを大気中に放出する排気通路に直列に介装された
2個の酸化触媒コンバータ、および上記両コンバータ間
に補助空気を供給する二次空気供給装置を具備t1上記
両触媒コンバータの担体には実質的にパラジウム、プラ
チナまたはそれらの混合物から成る触媒を担持させたこ
とを特徴とする構成により達成される。
ク弁作動時またはスロットル弁開度が大の加速時には一
時的に理論空燃比における混合気より濃化させ、部分負
荷における定常走行状態では理論空燃比における混合気
より希薄化された混合気を給供する混合気生成装置、上
記各シリンダより排出される排ガスの一部を機関の運転
状態に応じて上記各シリンダに還流する排ガス還流装置
を有する内燃機関において、上記排ガスを大気中に放出
する排気通路に介装された酸化触媒コンバータ、および
上記コンバータの一部の下流側触媒に補助空気を供給す
る二次空気供給装置を具備し、上記触媒コンバータに使
用される触媒を実質的にパラジウム、プラチナまたはそ
れらの混合物としたことを特徴とする構成または、上気
排ガスを大気中に放出する排気通路に直列に介装された
2個の酸化触媒コンバータ、および上記両コンバータ間
に補助空気を供給する二次空気供給装置を具備t1上記
両触媒コンバータの担体には実質的にパラジウム、プラ
チナまたはそれらの混合物から成る触媒を担持させたこ
とを特徴とする構成により達成される。
上記構成においては定常走行状態時に機関に供給される
混合気が理論空燃比における混合気より希薄てあるため
、希薄燃焼が良好に行なわれるようにする工夫が必要で
ある。
混合気が理論空燃比における混合気より希薄てあるため
、希薄燃焼が良好に行なわれるようにする工夫が必要で
ある。
この希薄燃焼を良好に行なわせる方法としては、従来よ
り種々のものが提案され、また、実用化されており、そ
の代表的なものとしては、燃焼室に副室を形成し、同副
室には濃混合気を供給し、同濃混合気を着火してトーチ
燃焼により主燃−焼室に供給される希薄混合気の燃焼を
促進する副室式層状燃焼方法、燃焼室に流入する混合気
に指向性を与えて燃焼室内で強力なスワールを発生させ
、同スワールによつて希薄混合気の燃焼を促進させる方
法、燃焼室内の点火プラグ付近に濃混合.気を集め、他
の部分に空気または希薄混合気を導びき、着火性および
燃焼性を向上させた開放室式層状燃焼方法等がある。
り種々のものが提案され、また、実用化されており、そ
の代表的なものとしては、燃焼室に副室を形成し、同副
室には濃混合気を供給し、同濃混合気を着火してトーチ
燃焼により主燃−焼室に供給される希薄混合気の燃焼を
促進する副室式層状燃焼方法、燃焼室に流入する混合気
に指向性を与えて燃焼室内で強力なスワールを発生させ
、同スワールによつて希薄混合気の燃焼を促進させる方
法、燃焼室内の点火プラグ付近に濃混合.気を集め、他
の部分に空気または希薄混合気を導びき、着火性および
燃焼性を向上させた開放室式層状燃焼方法等がある。
本発明は、上記のごとき希薄燃焼を良好に達成する方法
を採用した機関に適用すれはより効果的4である。
を採用した機関に適用すれはより効果的4である。
はお、混合気生成装置としては一般に多用されている気
化器あるいは燃料噴射装置がシリンダ内において設定さ
れた希薄混合気を生成するように調整されたものを採用
すればよく、特殊な装置を−採用する必要性は全くない
。
化器あるいは燃料噴射装置がシリンダ内において設定さ
れた希薄混合気を生成するように調整されたものを採用
すればよく、特殊な装置を−採用する必要性は全くない
。
また、触媒コンバータに導びかれる二次空気の供給装置
としては、機関の駆動に直接機械的に連動される一般の
ベーンポンプあるいは、吸気系、排気系またはクランク
室等に発生する負圧あるいは変動圧を利用して作動させ
るブースタポンプ等、一般に多用されているポンプを用
いればよいが、定状走行状態では希薄混合気の燃焼ガス
が排気系に導びかれているため、その吐出量は少なくて
よく、従つて、二次空気供給装置用のポンプとしては低
性能の安価なものでよく、また、上記ベーンポンプを用
いた場合でも、その駆動による機関出力損失は少なくて
すむ。
としては、機関の駆動に直接機械的に連動される一般の
ベーンポンプあるいは、吸気系、排気系またはクランク
室等に発生する負圧あるいは変動圧を利用して作動させ
るブースタポンプ等、一般に多用されているポンプを用
いればよいが、定状走行状態では希薄混合気の燃焼ガス
が排気系に導びかれているため、その吐出量は少なくて
よく、従つて、二次空気供給装置用のポンプとしては低
性能の安価なものでよく、また、上記ベーンポンプを用
いた場合でも、その駆動による機関出力損失は少なくて
すむ。
次に、本発明を図面に示す実施例により詳細に説明する
。
。
第1図に示す本発明の一実施例において、自動車用火花
点火式多気筒内燃機関の本体10は主としてシリンダブ
ロック12及びシリンダヘッド14から構成され、シリ
ンダヘッド14の一側には吸気マニホルド16が固着さ
れるとともに他側には排気マニホルド18が固着されて
いる。
点火式多気筒内燃機関の本体10は主としてシリンダブ
ロック12及びシリンダヘッド14から構成され、シリ
ンダヘッド14の一側には吸気マニホルド16が固着さ
れるとともに他側には排気マニホルド18が固着されて
いる。
吸気マニホルド16の上端開口部には従来一般の気化器
20が接続され、さらに気化器20の上方にはエアクリ
ーナ22が取付けられている。エアクリーナ22、気化
器20及び吸気マニホルド16は主吸気通路24を形成
し、同通路24はシリンダヘッド14に形成された吸気
ボート26に接続され、同ボート26は燃焼室28を形
成するシリンダヘッド14の半球形状凹面30に開口さ
れ、同開口は主吸気弁32により開閉される。燃焼室2
8は上記半球形状凹面30と、シリンダブロック12に
形成されたシリンダ34の内周面36と、同内周面36
上を摺動するピストン38の頂面40とにより限界され
て構成されている。また、上記半球形状凹面30には、
排気弁42により開閉される排気ボート44が開口され
るとともに、詳細に後述する噴射孔46及び図示しない
点火プラグが配設されている。
20が接続され、さらに気化器20の上方にはエアクリ
ーナ22が取付けられている。エアクリーナ22、気化
器20及び吸気マニホルド16は主吸気通路24を形成
し、同通路24はシリンダヘッド14に形成された吸気
ボート26に接続され、同ボート26は燃焼室28を形
成するシリンダヘッド14の半球形状凹面30に開口さ
れ、同開口は主吸気弁32により開閉される。燃焼室2
8は上記半球形状凹面30と、シリンダブロック12に
形成されたシリンダ34の内周面36と、同内周面36
上を摺動するピストン38の頂面40とにより限界され
て構成されている。また、上記半球形状凹面30には、
排気弁42により開閉される排気ボート44が開口され
るとともに、詳細に後述する噴射孔46及び図示しない
点火プラグが配設されている。
噴射孔46は副吸気弁48を介して副吸気通路50に接
続され、同副吸気通路50の上流側は主吸気通路24に
介装されたスロットル弁52との関係て決定される主吸
気通路24の特定の通路壁に開口された2個の開口54
,56に接続されている。
続され、同副吸気通路50の上流側は主吸気通路24に
介装されたスロットル弁52との関係て決定される主吸
気通路24の特定の通路壁に開口された2個の開口54
,56に接続されている。
気化器20内に形成された主吸気通路24には上流側よ
り下流側に向けて順番に、チョーク弁58ベンチユリ6
0及び上記スロットル弁52が介装され、エアクリーナ
22には円環状のクリーナエレメント62が介装されて
いる。また排気ボート44には排ガスの一部を主吸気通
路24に還流する排ガス還流通路64の一端が接続され
、同通路64の他端は主吸気通路24のスロットル弁5
2より下流側に接続されている。
り下流側に向けて順番に、チョーク弁58ベンチユリ6
0及び上記スロットル弁52が介装され、エアクリーナ
22には円環状のクリーナエレメント62が介装されて
いる。また排気ボート44には排ガスの一部を主吸気通
路24に還流する排ガス還流通路64の一端が接続され
、同通路64の他端は主吸気通路24のスロットル弁5
2より下流側に接続されている。
上記排ガス還流通路64の途中には流量を制御する弁6
6が介装され、同弁66は機関の運転状態に応じて開閉
制御される。上記弁66はスロットル弁52の開度に応
じて機械的に連動されて開閉される弁、主吸気通路24
の特定位置に発生する負圧あるいは排気通路に発生する
排圧等の変化に応じて作動するダイヤフラム式アクチュ
エータにより開閉される弁、機関温度に応じて開閉され
る弁、機関の回転数に応じて開閉されるソレノイド弁等
種々の制御弁が必要に応じて、単独で、あるいは組合せ
て採用されるものである。
6が介装され、同弁66は機関の運転状態に応じて開閉
制御される。上記弁66はスロットル弁52の開度に応
じて機械的に連動されて開閉される弁、主吸気通路24
の特定位置に発生する負圧あるいは排気通路に発生する
排圧等の変化に応じて作動するダイヤフラム式アクチュ
エータにより開閉される弁、機関温度に応じて開閉され
る弁、機関の回転数に応じて開閉されるソレノイド弁等
種々の制御弁が必要に応じて、単独で、あるいは組合せ
て採用されるものである。
ところで、排気ボート44に接続された排気マニホルド
18の下端集合部は、排気管68を介して詳細に後述す
る触媒コンバータ70に接続され、同コンバータ70は
さらに排気管72に接続され、同排気管72は図示しな
い排気マフラを介して大気に開放されている。
18の下端集合部は、排気管68を介して詳細に後述す
る触媒コンバータ70に接続され、同コンバータ70は
さらに排気管72に接続され、同排気管72は図示しな
い排気マフラを介して大気に開放されている。
上記触媒コンバータ70には二次空気供給用バイブ74
の一端が接続され、同バイブ74の他端はブースタポン
プ76に接続されている。
の一端が接続され、同バイブ74の他端はブースタポン
プ76に接続されている。
同ブースタポンプ76はシリンダブロック12により形
成されたクランク室78内に発生する変動圧を作動源と
するダイヤフラムポンプである。そこで、次に上記作動
源とダイヤフラムポンプ76との詳細を第1図及び第2
図により説明する。
成されたクランク室78内に発生する変動圧を作動源と
するダイヤフラムポンプである。そこで、次に上記作動
源とダイヤフラムポンプ76との詳細を第1図及び第2
図により説明する。
上記機関本体10のシリンダブロック12には、上方に
上記シリンダ34を含む4つのシリンダ34,80,8
2,84が形成されるとともに、下方にはクランクシャ
フト86の軸受88を形成するため実質的に平行に配置
された複数の仕切壁90,92,94,96,98が形
成され、各仕切壁間の空間の上方はそれぞれ各シリンダ
34,80,82,84に連通するとともに、下方はオ
イルパン100内に開口している。
上記シリンダ34を含む4つのシリンダ34,80,8
2,84が形成されるとともに、下方にはクランクシャ
フト86の軸受88を形成するため実質的に平行に配置
された複数の仕切壁90,92,94,96,98が形
成され、各仕切壁間の空間の上方はそれぞれ各シリンダ
34,80,82,84に連通するとともに、下方はオ
イルパン100内に開口している。
本実施例においては、ポンプ76を作動するための変動
圧を発生するため、シリンダ34を挟んだ両仕切壁90
,92の下端間に仕切板102が固着され、同仕切板1
02は連接棒104と、クランクシャフト86の1クラ
ンク106を内蔵し、シリンダ34のピストン38より
下側の両仕切壁90,92に挟まれた空間を、他の仕切
壁間及びオイルパン100内の空間から隔絶している。
圧を発生するため、シリンダ34を挟んだ両仕切壁90
,92の下端間に仕切板102が固着され、同仕切板1
02は連接棒104と、クランクシャフト86の1クラ
ンク106を内蔵し、シリンダ34のピストン38より
下側の両仕切壁90,92に挟まれた空間を、他の仕切
壁間及びオイルパン100内の空間から隔絶している。
上記仕切板102は図示しないボルトにより両仕切壁9
0,92の下端面に固着されるとともに、湾曲した底板
108と1対の側板110とから構成され、側板110
の底板108付近には排油孔112が奔設されている。
ブースタポンプ76は、筺体114内がダイヤフラム1
16により2室118,120に分割され、一方の室1
18は空気通路122によりシリンダ34に連通する上
記隔絶された空間に連通されて変動圧力室として作用し
、他方の室120はリード弁124およびエアフィルタ
126を介して大気に連通されるとともに、他のリード
弁128を介して二次空気供給用バイブ74に連通され
てポンプ室として作用する。上記ダイヤフラム116の
両側面には、1対のスプリング130,132が対向し
た付勢力を有して当接している。
0,92の下端面に固着されるとともに、湾曲した底板
108と1対の側板110とから構成され、側板110
の底板108付近には排油孔112が奔設されている。
ブースタポンプ76は、筺体114内がダイヤフラム1
16により2室118,120に分割され、一方の室1
18は空気通路122によりシリンダ34に連通する上
記隔絶された空間に連通されて変動圧力室として作用し
、他方の室120はリード弁124およびエアフィルタ
126を介して大気に連通されるとともに、他のリード
弁128を介して二次空気供給用バイブ74に連通され
てポンプ室として作用する。上記ダイヤフラム116の
両側面には、1対のスプリング130,132が対向し
た付勢力を有して当接している。
次に、第3図及び第4図により主として上記シリンダヘ
ッド14の内部構造を詳細に説明する。
ッド14の内部構造を詳細に説明する。
シリンダヘッド14に螺着された点火プラグ134のス
パークギャップ136は半球面形状凹面30の延長面上
またはその近傍に配置され、またシリンダヘッド14に
は上記スパークギャップ136に隣接して貫通孔が設け
られ、同貫通孔に中空円筒状の噴射室形成部材138及
びバルブガイド140が嵌合され、バルブガイド140
には副吸気弁48のステム外周面とバルブガイド140
内周面とが隙間を有して形成された断面形状が円環状の
副吸気通路50aが形成され、同通路50aは、バルブ
ガ5イド140に奔設された半径方向の通路50bを介
してバルブガイド140外周面と上記貫通孔内周面とが
隙間を有して形成された副吸気通路50cに連通され、
同副吸気通路50cはシリンダヘッド14に形成された
副吸気通路J5Odに連通され、さらに、副吸気通路5
0dは上記吸気マニホルド16に一体的に形成された副
吸気通路に連通されている。副吸気通路50の上流端に
設けられたボート54,56のうち、ボート54はスロ
ットル弁52より常に上流側に位置する主吸気通路24
の通路壁に開口され、ボート56はスロットル弁52が
通常のアイドル開度にある状態で同弁端部に対向する位
置または同端部よりやや下流側に位置し、スロットル弁
52が開動すると上流側に位置する通路壁に開口されて
いる。
パークギャップ136は半球面形状凹面30の延長面上
またはその近傍に配置され、またシリンダヘッド14に
は上記スパークギャップ136に隣接して貫通孔が設け
られ、同貫通孔に中空円筒状の噴射室形成部材138及
びバルブガイド140が嵌合され、バルブガイド140
には副吸気弁48のステム外周面とバルブガイド140
内周面とが隙間を有して形成された断面形状が円環状の
副吸気通路50aが形成され、同通路50aは、バルブ
ガ5イド140に奔設された半径方向の通路50bを介
してバルブガイド140外周面と上記貫通孔内周面とが
隙間を有して形成された副吸気通路50cに連通され、
同副吸気通路50cはシリンダヘッド14に形成された
副吸気通路J5Odに連通され、さらに、副吸気通路5
0dは上記吸気マニホルド16に一体的に形成された副
吸気通路に連通されている。副吸気通路50の上流端に
設けられたボート54,56のうち、ボート54はスロ
ットル弁52より常に上流側に位置する主吸気通路24
の通路壁に開口され、ボート56はスロットル弁52が
通常のアイドル開度にある状態で同弁端部に対向する位
置または同端部よりやや下流側に位置し、スロットル弁
52が開動すると上流側に位置する通路壁に開口されて
いる。
上記副吸気通路50aは噴射室形成部材138内に形成
された噴射室142に開口され、同開口はバルブガイド
140先端に形成されたバルブシートに副吸気弁48の
フェースが当接することにより閉じられる。
された噴射室142に開口され、同開口はバルブガイド
140先端に形成されたバルブシートに副吸気弁48の
フェースが当接することにより閉じられる。
上記噴射室形成部材138は燃焼室28内に一部が露出
されるとともに、露出部に噴射室142と燃焼室28と
を連通する上記噴射孔46か奔設され、同噴射孔46は
スパークギャップ136近傍に設,けられるとともに、
スパークギャップ136方向またはその付近に指向され
ている。
されるとともに、露出部に噴射室142と燃焼室28と
を連通する上記噴射孔46か奔設され、同噴射孔46は
スパークギャップ136近傍に設,けられるとともに、
スパークギャップ136方向またはその付近に指向され
ている。
主吸気弁32及び副吸気弁48は共に同一のロッカアー
ム144により駆動されるキノコ弁で、同ロッカアーム
144はロッカシャフト146に嵌合され、機関により
回動されるカムシャフト148に設けられたカム150
に当接して揺動し、カム150への当接面とは反対側の
アーム部は2叉に分岐し、同分岐部にはそれぞれアジヤ
ストスクリユ152,154が螺着されている。
ム144により駆動されるキノコ弁で、同ロッカアーム
144はロッカシャフト146に嵌合され、機関により
回動されるカムシャフト148に設けられたカム150
に当接して揺動し、カム150への当接面とは反対側の
アーム部は2叉に分岐し、同分岐部にはそれぞれアジヤ
ストスクリユ152,154が螺着されている。
アジヤストスクリユ152の端面は主吸気弁32のステ
ム上端面に当接され、アジヤストスクリユ154の端面
は副吸気弁48のステム上端面に当接されている。
ム上端面に当接され、アジヤストスクリユ154の端面
は副吸気弁48のステム上端面に当接されている。
なお、第3図において、155,157,159はバル
ブスプリング、161,163,165はスプリングリ
テーナ、167は排気弁42用ロッカアームである。
ブスプリング、161,163,165はスプリングリ
テーナ、167は排気弁42用ロッカアームである。
次に、第5図及び第6図により触媒コンバータ70の構
造を詳細に説明する。
造を詳細に説明する。
排気管68に連結されるフランジ156及び排気管72
に連結されるフランジ158を前後に有する触媒ケーシ
ング160は、その排ガスの流れ方向に直角方向の断面
形状が略楕円状に形成され、上記触媒ケーシング160
にはセラミック製の2つのハニカム状モノリス担体16
2,164が所定の隙間166を有して直列に内蔵され
ている。
に連結されるフランジ158を前後に有する触媒ケーシ
ング160は、その排ガスの流れ方向に直角方向の断面
形状が略楕円状に形成され、上記触媒ケーシング160
にはセラミック製の2つのハニカム状モノリス担体16
2,164が所定の隙間166を有して直列に内蔵され
ている。
上記担体162,164は、その外周面とケーシング1
60の内周面との間にメリヤス編み金網を圧縮成型によ
り形成した弾性支持部材168及び環状のガスケット1
70を介在した状態でケーシング160に支持されてい
る。
60の内周面との間にメリヤス編み金網を圧縮成型によ
り形成した弾性支持部材168及び環状のガスケット1
70を介在した状態でケーシング160に支持されてい
る。
また、上記隙間166には両担体162,164の排ガ
ス流れ方向の変位を阻止するためスペーサ172が介装
され、同スペーサ172はまたケーシング160の内周
面に沿つた環状の二次空気通路174を構成し、同通路
174はスペーサ172に奔設された長円孔176によ
り隙間166の内部に連通し、また、上記通路174に
は上記二次空気供給用バイブ74が接続されている。
ス流れ方向の変位を阻止するためスペーサ172が介装
され、同スペーサ172はまたケーシング160の内周
面に沿つた環状の二次空気通路174を構成し、同通路
174はスペーサ172に奔設された長円孔176によ
り隙間166の内部に連通し、また、上記通路174に
は上記二次空気供給用バイブ74が接続されている。
上記両モノリス担体162,164には貴金属触媒の中
では比較的安価で、資源として豊富な実質的にPdまた
はPtのみから成る触媒またはPdとPtとが混合され
た触媒が担持されている。次に、上記構成を有する実施
例の作用効果について詳細に説明する。機関駆動状態に
おいて、エアクリーナ22より主吸気通路24に吸入さ
れた空気の大部分が気化器20において燃料と所定の空
燃比に混合されて吸気ボート26より燃焼室28に吸入
される一方、上記吸入空気の一部は微量の燃料を含んだ
状態でボート54,56より副吸気通路50を通つて噴
射室142に導びかれ、同噴射室142に導びかれた空
気は噴射孔46より燃焼室28内に噴射される。
では比較的安価で、資源として豊富な実質的にPdまた
はPtのみから成る触媒またはPdとPtとが混合され
た触媒が担持されている。次に、上記構成を有する実施
例の作用効果について詳細に説明する。機関駆動状態に
おいて、エアクリーナ22より主吸気通路24に吸入さ
れた空気の大部分が気化器20において燃料と所定の空
燃比に混合されて吸気ボート26より燃焼室28に吸入
される一方、上記吸入空気の一部は微量の燃料を含んだ
状態でボート54,56より副吸気通路50を通つて噴
射室142に導びかれ、同噴射室142に導びかれた空
気は噴射孔46より燃焼室28内に噴射される。
この噴射孔からの噴射量及び噴流の強さは主としてスロ
ットル弁52の開度すなわち機関の負荷に応じて変化し
、スロットル開度が小さいアイドリング時あるいは軽負
荷時にはスロットル弁52の絞り作用により主吸気通路
24より供給される混合気量が少なく、燃焼室28には
吸気行程時高負圧が発生し、一方、主吸気通路24のス
ロットル弁52より上流側は略大気圧または低負圧であ
るため、圧力差により多量の空気が噴射孔46より強力
に噴射され、この噴出流は、スパークギャップ136ま
たはその近傍を通過することによりその電極が清掃され
、また同ギャップ136周囲・の既燃ガスが掃気される
とともに、半球形状凹面30に沿つて流下し、吸気ボー
ト26より吸入された混合気に強力なスワール及びター
ビルンスを与え、このスワール及びタービルンスは圧縮
行程中にも残存し、混合気と空気とを適度に混合すると
ともに、点火後の火焔伝播を助ける役目をする。
ットル弁52の開度すなわち機関の負荷に応じて変化し
、スロットル開度が小さいアイドリング時あるいは軽負
荷時にはスロットル弁52の絞り作用により主吸気通路
24より供給される混合気量が少なく、燃焼室28には
吸気行程時高負圧が発生し、一方、主吸気通路24のス
ロットル弁52より上流側は略大気圧または低負圧であ
るため、圧力差により多量の空気が噴射孔46より強力
に噴射され、この噴出流は、スパークギャップ136ま
たはその近傍を通過することによりその電極が清掃され
、また同ギャップ136周囲・の既燃ガスが掃気される
とともに、半球形状凹面30に沿つて流下し、吸気ボー
ト26より吸入された混合気に強力なスワール及びター
ビルンスを与え、このスワール及びタービルンスは圧縮
行程中にも残存し、混合気と空気とを適度に混合すると
ともに、点火後の火焔伝播を助ける役目をする。
上記着火性の向上及び燃焼速度の増大により、通常の燃
焼方式に比して稀薄燃焼限界が飛躍的に伸び、燃費も改
善される。この稀薄燃焼限界の飛躍的な伸長により、気
化器20による吸入混合気のリーンセツトが可能となり
、また、排ガス中のNOx低減を目的として行なわれる
排ガス還流通路64を通じての主吸気通路24への排ガ
ス投入量の増量も可能となる。
焼方式に比して稀薄燃焼限界が飛躍的に伸び、燃費も改
善される。この稀薄燃焼限界の飛躍的な伸長により、気
化器20による吸入混合気のリーンセツトが可能となり
、また、排ガス中のNOx低減を目的として行なわれる
排ガス還流通路64を通じての主吸気通路24への排ガ
ス投入量の増量も可能となる。
第7図は通常の運転域における定常走行状態での燃焼室
28内に生じる混合気の空燃比特性の一例を示し、本実
施例においてはこの第7図に示すごとく定常走行状態に
おける吸入混合気の空燃比は理論空燃比より大の略15
.0に設定されている。なお、第7図および以下に示す
第8図及び第9図において、実線Aは機関の全開出力線
を示す。また、第8図は弁66により制御された排ガス
還流率(重量%)を示し、この排ガス還流率(重量%)
は再循環排出ガス(重量)÷吸入新気量(重量)XlO
Oにより算出されたもので、上記還流特性によりドライ
バビリテイを損うことなく、NOxの発生が効果的に低
減される。ところで、機関加速時には、気化器20に付
設された図示しない従来一般の加速ポンプからの燃料競
給により、一時的に混合気は濃化され、また、エンジン
冷態時においてチョーク弁58が閉動されている時にも
気化器20の特性により混合気は濃化され、空燃比は略
理論空燃比になるか、またはそれより小さくなる。
28内に生じる混合気の空燃比特性の一例を示し、本実
施例においてはこの第7図に示すごとく定常走行状態に
おける吸入混合気の空燃比は理論空燃比より大の略15
.0に設定されている。なお、第7図および以下に示す
第8図及び第9図において、実線Aは機関の全開出力線
を示す。また、第8図は弁66により制御された排ガス
還流率(重量%)を示し、この排ガス還流率(重量%)
は再循環排出ガス(重量)÷吸入新気量(重量)XlO
Oにより算出されたもので、上記還流特性によりドライ
バビリテイを損うことなく、NOxの発生が効果的に低
減される。ところで、機関加速時には、気化器20に付
設された図示しない従来一般の加速ポンプからの燃料競
給により、一時的に混合気は濃化され、また、エンジン
冷態時においてチョーク弁58が閉動されている時にも
気化器20の特性により混合気は濃化され、空燃比は略
理論空燃比になるか、またはそれより小さくなる。
排気行程において、排気弁42が開くと燃焼室28内の
燃焼ガスが排気ボート44内に排出され、同排出ガスは
排気マニホルド18、排気管68を通つて触媒コンバー
タ70に導びかれる。
燃焼ガスが排気ボート44内に排出され、同排出ガスは
排気マニホルド18、排気管68を通つて触媒コンバー
タ70に導びかれる。
この触媒コンバータ70に流入する排ガスに含まれたH
C,COの未燃焼ガスは、定常走行状態では非常に少な
い。すなわち、噴射孔46からの噴射流による燃焼性向
上と、気化器20がリーンセツトに調整されているため
で、この少量の未燃焼ガスはモノリス担体162,16
4に設けられた多孔内を流下中において、PdまたはP
t触媒の作用でさらに浄化され、HC,COが非常に低
減された清浄な排ガスとして大気中に放出される。
C,COの未燃焼ガスは、定常走行状態では非常に少な
い。すなわち、噴射孔46からの噴射流による燃焼性向
上と、気化器20がリーンセツトに調整されているため
で、この少量の未燃焼ガスはモノリス担体162,16
4に設けられた多孔内を流下中において、PdまたはP
t触媒の作用でさらに浄化され、HC,COが非常に低
減された清浄な排ガスとして大気中に放出される。
一方、主として排ガス還流により燃焼室28内でのNO
x発生を低減しているため、触媒コンバータ70に流入
する排ガス中のNOxは少ない。
x発生を低減しているため、触媒コンバータ70に流入
する排ガス中のNOxは少ない。
従つて、気化器20の特性により排ガス中に余剰酸素が
多量に含まれた酸化雰囲気下で両担体162,164の
触媒が作用し、Pd,Ptによる還元作用は少なく、結
果として触媒コンバータ70によるNOxの浄化効率は
低いが元々燃焼室28でのNOxの発生が非常に少なく
なるように調整されているため、定常走行状態において
触媒コンバータ70によるNOxの低減効果が低くても
、排ガス浄化面での影響は少ない。加速時及びエンジン
冷態時には、燃焼室28に濃混合気が供給され、排ガス
はHC,COが多く、残留酸素の少ない還元雰囲気とな
り、この排ガスが前段のモノリス担体162内に流入す
ると、Pd,Ptは三元触媒として酸化、還元の両作用
を行ない、HC,CO及びNOxが総合的に浄化され、
還元雰囲気のため完全に浄化しきれなかつたHC,CO
は、隙間166内において、排ガスがバイブ74より供
給される二次空気と混合された後、後段のモノリス担体
164内を流下することにより、担体164に担持され
たPdまたはPtの触媒によつて良好に低減される。
多量に含まれた酸化雰囲気下で両担体162,164の
触媒が作用し、Pd,Ptによる還元作用は少なく、結
果として触媒コンバータ70によるNOxの浄化効率は
低いが元々燃焼室28でのNOxの発生が非常に少なく
なるように調整されているため、定常走行状態において
触媒コンバータ70によるNOxの低減効果が低くても
、排ガス浄化面での影響は少ない。加速時及びエンジン
冷態時には、燃焼室28に濃混合気が供給され、排ガス
はHC,COが多く、残留酸素の少ない還元雰囲気とな
り、この排ガスが前段のモノリス担体162内に流入す
ると、Pd,Ptは三元触媒として酸化、還元の両作用
を行ない、HC,CO及びNOxが総合的に浄化され、
還元雰囲気のため完全に浄化しきれなかつたHC,CO
は、隙間166内において、排ガスがバイブ74より供
給される二次空気と混合された後、後段のモノリス担体
164内を流下することにより、担体164に担持され
たPdまたはPtの触媒によつて良好に低減される。
ところで、特にPd触媒はRh等の触媒に比してHC,
COが多く、残留酸素の少ない排ガスが通過する還元雰
囲気下での耐久性に劣るが、本実施例においては多用さ
れる定常走行状態において常に気化器20が理論空燃比
よりリーン側に設定されているため、長期使用による浄
化効率の低下は少ない。
COが多く、残留酸素の少ない排ガスが通過する還元雰
囲気下での耐久性に劣るが、本実施例においては多用さ
れる定常走行状態において常に気化器20が理論空燃比
よりリーン側に設定されているため、長期使用による浄
化効率の低下は少ない。
また、気化器20は通常の気化器に比して全体的にリー
ン側にオフセットされるとともに、定常走行状態におい
ては常に理論空燃比よりリーン側となるように調整され
ているため、バイブ74より触媒コンバータ70に2次
空気として追加する空気量は少量でよく、このため、バ
イブ74に空気を送り出すエアポンプとしては簡素なも
のを使用することが可能となる。
ン側にオフセットされるとともに、定常走行状態におい
ては常に理論空燃比よりリーン側となるように調整され
ているため、バイブ74より触媒コンバータ70に2次
空気として追加する空気量は少量でよく、このため、バ
イブ74に空気を送り出すエアポンプとしては簡素なも
のを使用することが可能となる。
次に、ブースタポンプ76の作用について説明する。
今、ピストン38が下降すると、仕切壁90,92及び
仕切板102により囲まれたクランク室内の空気は圧縮
され、一部の空気は排油孔112等の隙間より流出する
が高圧となり、同高圧空気は空気通路122を通つてブ
ースタポンプ76の圧力室118に伝達される。
仕切板102により囲まれたクランク室内の空気は圧縮
され、一部の空気は排油孔112等の隙間より流出する
が高圧となり、同高圧空気は空気通路122を通つてブ
ースタポンプ76の圧力室118に伝達される。
一方、ピストン38が上昇すると、上記クランク室内の
空気は膨張され、外部より排油孔112等の隙間を通つ
てクランク室内に一部の空気が流入するが低圧となり、
同低圧空気は同様に圧力室118に伝達される。したが
つて、機関の1回転毎に圧力室118の圧力が高圧から
低圧に1回変動し、圧力が上昇するとダイヤフラム11
6はスプリング132の付勢力に抗して第1図右方に押
圧され、ポンプ室120内の空気が圧縮される。この時
、リード弁124が閉じてリード弁128が開き、ポン
プ室120内の空気はバイブ74に吐出される。
空気は膨張され、外部より排油孔112等の隙間を通つ
てクランク室内に一部の空気が流入するが低圧となり、
同低圧空気は同様に圧力室118に伝達される。したが
つて、機関の1回転毎に圧力室118の圧力が高圧から
低圧に1回変動し、圧力が上昇するとダイヤフラム11
6はスプリング132の付勢力に抗して第1図右方に押
圧され、ポンプ室120内の空気が圧縮される。この時
、リード弁124が閉じてリード弁128が開き、ポン
プ室120内の空気はバイブ74に吐出される。
圧力室118内の圧力が低下すると、ダイヤフラム11
6はスプリング130の付勢力に抗して第1図左方に変
位し、ポンプ室120の容積が増大されてリード弁12
8は閉じるとともにリード弁124が開き、エアフィル
タ126により浄化された大気がポンプ室120内に吸
入される。上記ブースタポンプ76の吐出量特性は、ダ
イヤフラム116の径、両室118,120の容積、ス
プリング130,132の押圧力等を変更することによ
り容易に好適な特性とすることができるが、本実施例に
おいては第9図に示すごとき流量特性が得られるように
調整されている。ところで、上記ブースタポンプ76に
おいては、その作動変動圧としてシリンダ34下部に発
生する変動圧のみを利用しているが、それではブースタ
ポンプ76からの二次空気吐出量が少ない場合には、他
のシリンダ下部に発生する変動圧との組合せで二次空気
供給用のブースタポンプを作動するように構成すればよ
い。この場合、例えばシリンダ34のピストン38と、
シリンダ82のピストンとはクランク角で180リの位
相ずれを有しているため、上記両シリンダ34,82の
各々の下部に発生する変動圧は、その高圧時と低圧時と
が常に逆になるため、ブースタポンプとしては2枚のダ
イヤフラムを利用し、一方のダイヤフラムにより仕切ら
れた両室を圧力室とし、各圧力室に上記各々の変動圧を
導びき、上記ダイヤフラムの変位に連動される他方ダイ
ヤフラムを一側壁として形成されたポンプ室よりバイブ
74に空気を吐出する構成となる。
6はスプリング130の付勢力に抗して第1図左方に変
位し、ポンプ室120の容積が増大されてリード弁12
8は閉じるとともにリード弁124が開き、エアフィル
タ126により浄化された大気がポンプ室120内に吸
入される。上記ブースタポンプ76の吐出量特性は、ダ
イヤフラム116の径、両室118,120の容積、ス
プリング130,132の押圧力等を変更することによ
り容易に好適な特性とすることができるが、本実施例に
おいては第9図に示すごとき流量特性が得られるように
調整されている。ところで、上記ブースタポンプ76に
おいては、その作動変動圧としてシリンダ34下部に発
生する変動圧のみを利用しているが、それではブースタ
ポンプ76からの二次空気吐出量が少ない場合には、他
のシリンダ下部に発生する変動圧との組合せで二次空気
供給用のブースタポンプを作動するように構成すればよ
い。この場合、例えばシリンダ34のピストン38と、
シリンダ82のピストンとはクランク角で180リの位
相ずれを有しているため、上記両シリンダ34,82の
各々の下部に発生する変動圧は、その高圧時と低圧時と
が常に逆になるため、ブースタポンプとしては2枚のダ
イヤフラムを利用し、一方のダイヤフラムにより仕切ら
れた両室を圧力室とし、各圧力室に上記各々の変動圧を
導びき、上記ダイヤフラムの変位に連動される他方ダイ
ヤフラムを一側壁として形成されたポンプ室よりバイブ
74に空気を吐出する構成となる。
また、上記実施例においては、触媒コンバータ70を、
2個のモノリス担体162,164を直列に介装し、両
担体間に二次空気を供給する構成としたが、本発明に供
される触媒コンバータとしては、第10図に示す変形例
の触媒コンバータ70aのごとく、ケーシング178内
に支持部材180を介して1個のハニカム状モノリス担
体182を内蔵し、同担体182の途中において排ガス
の流れ方向に形成されているハニカム状多孔を横断する
二次空気供給通路184を形成し、同通路184に二次
空気を供給する構成でもよく、また、第11図に示す触
媒コンバータ70bのごとくペレット状触媒を用いた構
成でもよい。第11図に示す触媒コンバータ70bは、
ケーシング186内に、多孔性の内筒188および外筒
190により形成された円還状空間内にペレット状触媒
192を充填した触媒層を設けるとともに、上記外筒1
90の中間部において軸直角方向に仕切板194を介装
し、上記外筒190とケーシング186内周面との隙間
部196に二次空気を供給する構成である。
2個のモノリス担体162,164を直列に介装し、両
担体間に二次空気を供給する構成としたが、本発明に供
される触媒コンバータとしては、第10図に示す変形例
の触媒コンバータ70aのごとく、ケーシング178内
に支持部材180を介して1個のハニカム状モノリス担
体182を内蔵し、同担体182の途中において排ガス
の流れ方向に形成されているハニカム状多孔を横断する
二次空気供給通路184を形成し、同通路184に二次
空気を供給する構成でもよく、また、第11図に示す触
媒コンバータ70bのごとくペレット状触媒を用いた構
成でもよい。第11図に示す触媒コンバータ70bは、
ケーシング186内に、多孔性の内筒188および外筒
190により形成された円還状空間内にペレット状触媒
192を充填した触媒層を設けるとともに、上記外筒1
90の中間部において軸直角方向に仕切板194を介装
し、上記外筒190とケーシング186内周面との隙間
部196に二次空気を供給する構成である。
なお、上記各変形例において、担持される触媒は上記実
施例と同様PdまたはPtの単一物質またはそれらを適
当な割合で混合した組成物である。
施例と同様PdまたはPtの単一物質またはそれらを適
当な割合で混合した組成物である。
第1図は本発明の一実施例を示す自動車用火花点火式多
気筒内燃機関の概略システム図、第2図は上記一実施例
におけるシリンダブロック部の断面図、第3図は主とし
て上記一実施例における機関本体を構成するシリンタヘ
ツドの断面図、第4図は第3図のA−A矢視図、第5図
は上記一実施例における触媒コンバータの一部断面平面
図、第6図は上記触媒コンバータの一部断面正面図、第
7図は上記一実施例に供される気化器の空燃比特性線図
、第8図は上記一実施例における排ガス還流量特性線図
、第9図は上記一実施例に供されるブースタポンプの吐
出量特性線図、第10、第11図はそれぞれ上記一実施
例に供される触媒コンバータの変形例を示す概略断面図
である。 110:機関本体、12:シリンダプロツク、14:シ
リンダヘツド、16:吸気マニホルド、18:排気マニ
ホルド、20:気化器、24:主吸気通路、26:吸気
ボート28:燃焼室、32:主吸気弁、44:排気ボー
ト、46:噴射孔、48:副吸気弁、50:副吸気通路
、52:スロツトル弁、58:チヨーク弁、64:排ガ
ス還流通路、66:弁、68:排気管、70,70a,
70b,70c:触媒コンバータ、74:パィプ、76
:ブースタポンプ、90,92,94,96,98:仕
切壁、100:オイルパン、102:仕切板、122:
空気通路、134:点火プラグ、160:触媒ケーシン
グ、162,164:モノリス担体、174:ニ次空気
通路。
気筒内燃機関の概略システム図、第2図は上記一実施例
におけるシリンダブロック部の断面図、第3図は主とし
て上記一実施例における機関本体を構成するシリンタヘ
ツドの断面図、第4図は第3図のA−A矢視図、第5図
は上記一実施例における触媒コンバータの一部断面平面
図、第6図は上記触媒コンバータの一部断面正面図、第
7図は上記一実施例に供される気化器の空燃比特性線図
、第8図は上記一実施例における排ガス還流量特性線図
、第9図は上記一実施例に供されるブースタポンプの吐
出量特性線図、第10、第11図はそれぞれ上記一実施
例に供される触媒コンバータの変形例を示す概略断面図
である。 110:機関本体、12:シリンダプロツク、14:シ
リンダヘツド、16:吸気マニホルド、18:排気マニ
ホルド、20:気化器、24:主吸気通路、26:吸気
ボート28:燃焼室、32:主吸気弁、44:排気ボー
ト、46:噴射孔、48:副吸気弁、50:副吸気通路
、52:スロツトル弁、58:チヨーク弁、64:排ガ
ス還流通路、66:弁、68:排気管、70,70a,
70b,70c:触媒コンバータ、74:パィプ、76
:ブースタポンプ、90,92,94,96,98:仕
切壁、100:オイルパン、102:仕切板、122:
空気通路、134:点火プラグ、160:触媒ケーシン
グ、162,164:モノリス担体、174:ニ次空気
通路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 機関の各シリンダ内に、少なくともチョーク弁作動
時またはスロットル弁開度が大の加速時には一時的に理
論空燃比における混合気より濃化され、部分負荷におけ
る定常走行状態では理論空燃比における混合気より希薄
化された混合気を供給する混合機生成装置、上記各シリ
ンダより排出される排ガスの一部を機関の運転状態に応
じて上記各シリンダに還流する排ガス還流装置、上記排
ガスを大気中に放出する排気通路に介装された酸化触媒
コンバータ、上記コンバータの一部の下流側触媒に補助
空気を供給する二次空気供給装置を具備し、上記触媒コ
ンバータに使用される触媒を実質的にパラジウム、プラ
チナまたはそれらの混合物としたことを特徴とする内燃
機関。 2 特許請求の範囲第1項記載の機関において、上記混
合気生成装置により上記定常走行状態で空燃比が理論比
14.7から16.0までの範囲内に制御されることを
特徴とする内燃機関。 3 特許請求の範囲第1項記載の機関において、上記二
次空気供給装置に用いられる空気ポンプとして機関のク
ランク室に発生する変動圧力を作動源とするダイヤフラ
ムポンプとしたことを特徴とする内燃機関。 4 特許請求の範囲第1項記載の機関において、上記機
関の各シリンダには燃料と空気の混合気が導びかれる給
気ポート及び高速で上記シリンダ内に気体を噴射する噴
射ポートが閉口され、上記各シリンダ内において、上記
噴射ポートから高速供給される気体により上記給気ポー
トから供給される給気にスワールまたはタービレンスを
与える構成としたことを特徴とする内燃機関。 5 特許請求の範囲第4項記載の機関において、上記給
気ポートには気化器により生成された混合気が導びかれ
、上記噴射ポートには空気または希薄混合気が導びかれ
ることを特徴とする内燃機関。 6 機関の各シリンダ内に、少なくともチョーク弁作動
時またはスロットル弁開度が大の加速時には一時的に理
論空燃比における混合気より濃化され、部分負荷におけ
る定常走行状態では理論空燃比における混合気より希薄
化された混合気を供給する混合気生成装置、上記各シリ
ンダより排出される排ガスの一部を機関の運転状態に応
じて上記各シリンダに還流する排ガス還流装置、上記排
ガスを大気中に放出する排気通路に介装された2個の直
列配置された酸化触媒コンバータ、上記両コンバータ間
に補助空気を供給する二次空気供給装置を具備し、上記
両触媒コンバータに使用される触媒を実質的にパラジウ
ム、プラチナまたはそれらの混合物としたことを特徴と
する内燃機関。 7 特許請求の範囲第6項記載の機関において、上記混
合気生成装置により上記定常走行状態で空燃比が理論空
燃比14.7から16.0までの範囲内に制御されるこ
とを特徴とする内燃機関。 8 特許請求の範囲第6項記載の機関において、上記二
次空気供給装置に用いられる空気ポンプとして機関のク
ランク室に発生する変動圧力を作動源とするダイヤフラ
ムポンプとしたことを特徴とする内燃機関。 9 特許請求の範囲第6項記載の機関において、上記機
関の各シリンダには燃料と空気の混合気が導びかれる給
気ポート及び高速で上記シリンダ内に気体を噴射する噴
射ポートが閉口され、上記各シリンダ内において、上記
噴射ポートから高速供給される気体により上記給気ポー
トから供給される給気にスワールまたはタービレンスを
与える構成としたことを特徴とする内燃機関。 10 特許請求の範囲第9項記載の機関において、上記
給気ポートには気化器により生成された混合気が導びか
れ、上記噴射ポートには空気または希薄混合気が導びか
れることを特徴とする内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6795378A JPS6060015B2 (ja) | 1978-06-05 | 1978-06-05 | 内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6795378A JPS6060015B2 (ja) | 1978-06-05 | 1978-06-05 | 内燃機関 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54158505A JPS54158505A (en) | 1979-12-14 |
JPS6060015B2 true JPS6060015B2 (ja) | 1985-12-27 |
Family
ID=13359819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6795378A Expired JPS6060015B2 (ja) | 1978-06-05 | 1978-06-05 | 内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6060015B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5934049U (ja) * | 1982-08-29 | 1984-03-02 | ダイハツ工業株式会社 | 内燃機関のオイルパンステイフナ |
WO2004059145A1 (en) * | 2002-12-24 | 2004-07-15 | Kum Ki | A device for communicating intake and exhaust ports of multicylinder internal combustion engines |
-
1978
- 1978-06-05 JP JP6795378A patent/JPS6060015B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54158505A (en) | 1979-12-14 |
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