JPS6058782B2 - 粉砕用ボ−ル合金 - Google Patents
粉砕用ボ−ル合金Info
- Publication number
- JPS6058782B2 JPS6058782B2 JP17035379A JP17035379A JPS6058782B2 JP S6058782 B2 JPS6058782 B2 JP S6058782B2 JP 17035379 A JP17035379 A JP 17035379A JP 17035379 A JP17035379 A JP 17035379A JP S6058782 B2 JPS6058782 B2 JP S6058782B2
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- JP
- Japan
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- alloy
- grinding
- less
- hardness
- ball
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- Expired
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- Crushing And Grinding (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は主にセメント工場などで原料粉砕に使用される
ボールミルの粉砕用ボール合金に関するものである。
ボールミルの粉砕用ボール合金に関するものである。
一般にこの種の粉砕用ボール合金に要求される材質特性
としては耐摩耗性と同時に使用に際して破砕されない程
度の靭性、低コストなことが要求される。
としては耐摩耗性と同時に使用に際して破砕されない程
度の靭性、低コストなことが要求される。
従来使用されているポールには第1表に示すように白鋳
鉄が14〜30%Crを含んだ高クロム鋳鉄が用いられ
ている。
鉄が14〜30%Crを含んだ高クロム鋳鉄が用いられ
ている。
白鋳鉄ポールは破砕しやすく耐摩耗性も悪い。
高クロム鋳鉄は耐摩耗性、靭性とともに良好であるが製
造コストが高い。製造コストを安価にするためにはCr
量を低くする必要かあるが低いと硬度が低下して耐摩耗
性が低下する。
造コストが高い。製造コストを安価にするためにはCr
量を低くする必要かあるが低いと硬度が低下して耐摩耗
性が低下する。
ム
第1表
本発明は上記の事情に鑑みなされたものであつて、その
目的とするところは高硬度で耐摩耗性にすぐれしかも熱
処理時ボールの中心まで均一硬度をもたすことができる
粉砕用ボール合金を提供することにある。
目的とするところは高硬度で耐摩耗性にすぐれしかも熱
処理時ボールの中心まで均一硬度をもたすことができる
粉砕用ボール合金を提供することにある。
以下、本発明を図面を参照して説明する。
本発明に係る粉砕用ボール合金は
C:1.50〜3.00%
Si:0.50〜1.20%
Mn:0.50〜1.5%
Cr:5.0〜15.0%
B:0.05〜0.90%
MO:1%以下
Ni:2%以下
Te:0.02%以下
Fe:残部
よりなる化学組成のものである。
Cは1.50以下ては炭化物量が少なく硬度が得られな
い。
い。
また鋳造性が悪い。3.00%以上では過共晶組織とな
り粗大炭化物がでるため靭性が低下する。
り粗大炭化物がでるため靭性が低下する。
Siは流動性向上のため0.5%以上は必要である。
Mnは清浄度向上のため0.5%以上必要である。
1.5%以上になると残留オーステナイトが多くなり硬
度が低下する。
度が低下する。
Crは5%以下では(FeCr)3C炭化物を出現させ
ることが必要であるが、それはCr(5c量で決まり、
Cr5%てはCl.5%,Crl5%てはCが3%以下
でなければならない。
ることが必要であるが、それはCr(5c量で決まり、
Cr5%てはCl.5%,Crl5%てはCが3%以下
でなければならない。
ボロンBはCrが低下した場合における硬度の低下を補
うものて特に共晶組織を微細にし、炭化5物中の炭素に
一部置換し炭硼化物を形成して硬度を上昇させる。
うものて特に共晶組織を微細にし、炭化5物中の炭素に
一部置換し炭硼化物を形成して硬度を上昇させる。
特に鋳込時の冷却速度が早い場合には効果が大きく0.
05%以下で効果が認められるが、0.8%以上では過
共晶となり粗大な組織となるため靭性が低下する。
05%以下で効果が認められるが、0.8%以上では過
共晶となり粗大な組織となるため靭性が低下する。
特にMOは熱処理時粉砕用ボール合金の中心まて均一硬
度をもたらすのに必要てあり、1%以上ではコスト高に
なる。
度をもたらすのに必要てあり、1%以上ではコスト高に
なる。
NiはMOと同様な意味で2%以下がよい。Teはチル
化促進して硬度上昇と流動性向上に効果があり、0.0
2%以下でよい。
化促進して硬度上昇と流動性向上に効果があり、0.0
2%以下でよい。
このような組成を有する粉砕用ボール合金の製造方法に
おいて溶解は高Cr鋳鉄と同様であり、鋳造は砂型また
は金型鋳造、遠心鋳造のいずれも良いが冷却速度の早い
金型鋳造が望しい。
おいて溶解は高Cr鋳鉄と同様であり、鋳造は砂型また
は金型鋳造、遠心鋳造のいずれも良いが冷却速度の早い
金型鋳造が望しい。
熱処理はボールサイズ、合金組成で異なり、空冷、強制
空冷および流動層冷却の組合せを用いる。
空冷および流動層冷却の組合せを用いる。
例えば、焼入温度℃は(950+g×400)であり、
熱処理時間は(イ).5+?×0.4)であり、また、
歪取りに200〜250℃で1〜2時間強制冷却する。
熱処理時間は(イ).5+?×0.4)であり、また、
歪取りに200〜250℃で1〜2時間強制冷却する。
このようにして製造された粉砕用ボール合金(MO,T
eを除く組成)の試料NO.l〜NO.48の組成(%
)および硬度HRCを第2表に示す。また粉砕用ボール
合金(MO,Teを除く組成)の代表的な化学組成と従
来の15Cr鋳鉄よりなる粉砕用ホール合金の化学組成
とを第3表および第1図に示す。
eを除く組成)の試料NO.l〜NO.48の組成(%
)および硬度HRCを第2表に示す。また粉砕用ボール
合金(MO,Teを除く組成)の代表的な化学組成と従
来の15Cr鋳鉄よりなる粉砕用ホール合金の化学組成
とを第3表および第1図に示す。
(MO,Teを除く組成)であり、太線部分が従来1?
r鋳鉄である。
r鋳鉄である。
また、粉砕用ボール合金(MO,Teを除く組成)と従
来の粉砕用ホール合金(15Cr鋳鉄)との摩耗試験結
果を第4表に示す。
来の粉砕用ホール合金(15Cr鋳鉄)との摩耗試験結
果を第4表に示す。
試験には第2図に示すガウジング摩耗試験機Aを用いた
。
。
このガウジング摩耗試験Aにおいて1はアルミナよりな
る砥石であり、2は試料握持用のチャックである。
る砥石であり、2は試料握持用のチャックである。
面圧4.8k9/Cli、摩擦速度32.6Tr1./
Minの条件である。第4表 また、粉砕用ボール合金(MO,Teを除く組成)と従
来の粉砕用ホール合金(15Cr鋳鉄)との衝撃値K9
・7n/i(無ノツチシヤルビ4号T・P)を第5表に
示す。
Minの条件である。第4表 また、粉砕用ボール合金(MO,Teを除く組成)と従
来の粉砕用ホール合金(15Cr鋳鉄)との衝撃値K9
・7n/i(無ノツチシヤルビ4号T・P)を第5表に
示す。
本発明の粉砕用ボール合金において第6表に示す化学組
成のものの硬度分布を第3図に示す。
成のものの硬度分布を第3図に示す。
ボール径は60φである。本発明は上記のように、C:
1.50〜3.00%,Si:0.50〜1.20%,
Mn:0.50〜1.5%,Cr:5.0〜715.0
%,B:0.05〜0.90%,MO:1%以下、Ni
:2%以下、Te:0.02%以下で残部がFeよりな
る化学組成を有することを特徴とする粉砕用ホール合金
である。
1.50〜3.00%,Si:0.50〜1.20%,
Mn:0.50〜1.5%,Cr:5.0〜715.0
%,B:0.05〜0.90%,MO:1%以下、Ni
:2%以下、Te:0.02%以下で残部がFeよりな
る化学組成を有することを特徴とする粉砕用ホール合金
である。
このように化学組成中にMOを1%以下有する.ので熱
処理時粉砕用ボール合金の中心まで均一硬度をもたすこ
とができるし、また化学組成中にTeを0.02%以下
有するのでチル化促進して硬度上昇と流動性向上の効果
を有する。
処理時粉砕用ボール合金の中心まで均一硬度をもたすこ
とができるし、また化学組成中にTeを0.02%以下
有するのでチル化促進して硬度上昇と流動性向上の効果
を有する。
したがつて、本発明のものは高硬度て耐摩耗性にすぐれ
しかも熱処理時ボールの中心まで均一硬度をもたすこと
ができる粉砕用ボール合金とすることができる。
しかも熱処理時ボールの中心まで均一硬度をもたすこと
ができる粉砕用ボール合金とすることができる。
第1図は粉砕用ホール合金(MO,Teを除く組成)と
従来の粉砕用ボール合金(15Cr)とのCr一C量比
較図、第2図はガウジング摩耗試験機の要部の斜視図、
第3図は本発明に係る粉砕用ボール合金の硬度分布図で
ある。
従来の粉砕用ボール合金(15Cr)とのCr一C量比
較図、第2図はガウジング摩耗試験機の要部の斜視図、
第3図は本発明に係る粉砕用ボール合金の硬度分布図で
ある。
Claims (1)
- 1 C:1.50〜3.00%、Si:0.50〜1.
20%、Mn:0.50〜1.5%、Cr:5.0〜1
5.0%、B:0.05〜0.90%、Mo:1%以下
、Ni:2%以下、Te:0.02%以下で残部がFe
よりなる化学組成を有することを特徴とする粉砕用ボー
ル合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17035379A JPS6058782B2 (ja) | 1979-12-28 | 1979-12-28 | 粉砕用ボ−ル合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17035379A JPS6058782B2 (ja) | 1979-12-28 | 1979-12-28 | 粉砕用ボ−ル合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5693859A JPS5693859A (en) | 1981-07-29 |
JPS6058782B2 true JPS6058782B2 (ja) | 1985-12-21 |
Family
ID=15903352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17035379A Expired JPS6058782B2 (ja) | 1979-12-28 | 1979-12-28 | 粉砕用ボ−ル合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6058782B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62236986A (ja) * | 1986-04-07 | 1987-10-17 | 日本製紙株式会社 | 折り戸 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU557815B2 (en) * | 1982-07-19 | 1987-01-08 | Giw Industries Inc. | Abrasive resistant white cast iron |
GB2158462B (en) * | 1983-10-24 | 1988-02-24 | Giw Ind Inc | Abrasive resistant white cast iron |
CN102965565B (zh) * | 2012-11-23 | 2015-12-02 | 清原满族自治县三方耐磨材料有限公司 | 耐磨合金,硅合金磨球,硅合金磨段以及制备方法 |
CN104099521A (zh) * | 2014-08-01 | 2014-10-15 | 宁国市宁武耐磨材料有限公司 | 一种耐腐蚀高硬耐磨球 |
CN104152788B (zh) * | 2014-08-01 | 2016-06-01 | 宁国市宁武耐磨材料有限公司 | 一种抗冲击高硬耐磨球 |
CN104141089B (zh) * | 2014-08-01 | 2016-06-01 | 宁国市宁武耐磨材料有限公司 | 一种高铬合金耐磨球 |
CN106222536B (zh) * | 2016-08-26 | 2018-05-08 | 共享装备股份有限公司 | 合金耐磨铸铁材料及其制备方法 |
-
1979
- 1979-12-28 JP JP17035379A patent/JPS6058782B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62236986A (ja) * | 1986-04-07 | 1987-10-17 | 日本製紙株式会社 | 折り戸 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5693859A (en) | 1981-07-29 |
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