JPS6058740B2 - ポリエチレンポリアミンの製造法 - Google Patents

ポリエチレンポリアミンの製造法

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JPS6058740B2
JPS6058740B2 JP9822277A JP9822277A JPS6058740B2 JP S6058740 B2 JPS6058740 B2 JP S6058740B2 JP 9822277 A JP9822277 A JP 9822277A JP 9822277 A JP9822277 A JP 9822277A JP S6058740 B2 JPS6058740 B2 JP S6058740B2
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JP
Japan
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amine
polyethylene polyamine
amines
triethylenetetramine
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JP9822277A
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JPS5432600A (en
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悌佑 大深
勲 宮之原
規雅 水井
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Tosoh Corp
Original Assignee
Toyo Soda Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特定の原料と組成によつてポリエチレンポリ
アミン製造方法に関する。
エチレンアミン類は、通常二塩化エタンとアンモニアと
の反応により製造され、一般式H、N(CH。
CH。NH)nHで表わされる製品(主にn■1〜5)
として市販されている。n=1はエチレンジアミンであ
り、n=5はペンタエチレンヘキサミンである。従来は
n=2以下のエチレンアミンが主製品であり、nの大き
い、いわゆるポリエチレンポリアミンと称する製品の需
要は少なかつた。
しかし、近年、接着剤、界面活性剤、コーティング剤、
湿潤剤等への用途が拡がつたために、ポリエチレンポリ
アミンの需要は増大してきている。また同時に、製品の
品質、特に現在不純物の混入も制約されているようにな
つてきた。そのような状況に対し、二つの問題が生じて
いる。第一は、生産割合の点である。
従来の二塩化エタンとアンモニアからの製造法ではポリ
エチレンポリアミンの生成割合は小さく、エチレンジア
ミンあるいはジエチレントリアミンの大過剰の生成をと
もなわずに、それらを製造することができないことであ
る。従来の方法によつても反応条件を調節することによ
り、ポリエチレンポリアミン類の生成割合を変えること
はできるのであるが、その変動幅は小さく、例えば、ト
リエチレンテトラミンで15%、テトラエチレンペンタ
ミンで10%、ペンタエチレンヘキサミンで5%が各製
品の現実的な最大製造割合であり、需給バランスの変動
に追従できるほどポリエチレンポリアミンを選択的に製
造できない点である。第二には、二塩化エタンとアンモ
ニアからの製造法では不純物の副生が多いため、その製
品は要求される品質を達成することが難カルくなつてき
ている点である。
二塩化エタンとアンモニアの反応は、縮合反応で原料お
よび反応生成物が種々に結合して無数の反応生成物を生
ずることはよく知られている。
例えば、−NH−C。H。−NH−構造の直鎖状のアミ
ン類、C2H4NH− −NH−−C2H4一ーN< 構造の分岐アミンC2H
4NH−一類、 C0H0 −−N<>N−一構造の環状アミン類、あるいC。
H。はそれらの組合さつた構造のものであり、また、縮
合度によつてエチレンジアミンから高分子のアミンまで
多種にわたつている。故に物性が近似している生成物の
数も多く、通常工業的な分離精製手段では精製度をあけ
ることは不可能に近いものが多い。特にトリエチレンテ
トラミン以上の高分子量のポリアミン類では分離精製し
た製品中に混入する不純物の量も多くなる。結局、目的
製品への不純物の混入を減らすには初めから反応でそれ
ら不純物の生成を抑制する以外にない。言い換えれば、
不純物混入の少ない製品を得るためには、それに適した
反応を選ばなければならないことになる。現在、品質が
問題となるポリエチレンポリアミン製品は、トリエチレ
ンテトラミンとテトラエチレンペンタミンであり、いず
れも物性類似の不純物、特に環状アミン類の混入量を少
なくすることが要請されている。
他の構造の不純物も当然混入するのであるが、使用上は
化学的性質が特異でなければよく、環状アミン類ほど問
題にならない。つまり、具体的にはトリエチレンテトラ
ミンについては、分離困難な環状アミン類である1.4
青ス(2−アミノエチル)ピペラジンと1−〔2一〔(
2アミノエチル)アミノ〕エチル〕ピペラジン(以下こ
の二つの環状アミンを総称して環状アミン(A)とする
)の生成量を減らし、さらに、テトラエチレンペンタミ
ンについては、1−(2アミノエチル)−4−〔(2ア
ミノエチル)アミノ〕エチル〕ピペラジンと1−〔2−
〔(2一〔(2アミノエチル)アミノ〕エチル〕アミノ
〕工.チル〕ピペラジン(以下この二つの環状アミンを
総称して環状アミン(B)とする)の生成量を減少さぜ
る反応をみつけ出すことが強く望まれている。本発明者
らは、これら二つの問題を解決するた一め、ポリエチレ
ンポリアミンの合成研究を鋭意行つた結果、遂にポリエ
チレンポリアミンを選択的に製造でき、しかも問題とな
る環状アミン類の生成を著しく抑制てきる方法を見い出
し、本発明を完成したものである。
クすなわち、本発明は、全
アミン濃度が10〜(4)重量%であるエチレンジアミ
ンとジエチレントリアミンの混合水溶液とその全アミン
1モル当り0.1〜0.5モルの二塩化エタンを反応さ
せてトリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミ
ンおよびより高沸点のポリエチレンポリアミンを製造す
る方法である。以下本発明を詳細に説明する。
エチレンジアミンとジエチレントリアミンの混合水溶液
に二塩化エタンを液状で加え加熱して反応さす。
エチレンジアミンとジエチレントリアミンの混合割合は
ポリエチレンポリアミン類の生成割合に影響し、エチレ
ンジアミンの割合を増せばノトリエチレンテトラミンの
生成割合が増し、逆にジエチレントリアミンの割合を増
せばテトラエチレンペンタミンの生成割合が増す。故に
混合割合を調節することによつてポリエチレンポリアミ
ンの製造割合を望む方向に調節することがてきる。二塩
化エタンの添加モル比はエチレンジアミンとジエチレン
トリアミンの合計モル量つまり全アミン量に対してのも
ので、1モノ?に対して0.1〜0.5モルがよい。0
.5モルを越えると極端に環状アミンの生成が増すのて
望ましくは0.3モル以下がよい。
0.1モルより少ないと環状アミンの生成割合はほとん
ど変らなくなり、一方反応量が極端に小さくなるので現
実的には0.15モル以上が望ましい。
アミン混合水溶液の全アミン濃度は10〜5呼量%がよ
い。
5呼量%を越えると環状アミンの生成が非常に増えるの
で望ましくは40%以下がよい。
10%重量%未満ては環状アミンの生成割合はほとんど
変らなくなり、一方反応量が小さくなるので現実的には
20%以上が望ましい。
反応温度は高ければ高いほど反応が速いが、二塩化エタ
ンの沸点が比較的低いのと、水溶液での反応てあるため
常圧においては1000C前後の沸点での反応が適切で
ある。
反応形式は回分でも連続てもよい。
反応後はアルカリを加えて塩酸塩となつているアミン類
を遊離のアミン類にして、水、未反応アミン類、生成ア
ミン類を蒸留等常法によつて分離精製してトリエチレン
テトラミンとテトラエチレンペンタミンをそれぞれ得る
このようにして二塩化エタンの添加割合とアミン混合水
溶液の全アミン濃度を規定することにより環状アミン(
A)の少ないトリエチレンテトラミン製品と環状アミン
(B)の少ないテトラエチレンベンタミ7製品を得るこ
とができる。また、場合によつてはペンタミンエチレン
ヘキサミンあるいはより高沸点のポリエチレンポリアミ
ンを分離して製品とすることもある。本発明の方法は独
自のプロセスとしてもあるいは従来の二塩化エタンとア
ンモニアからの製造プロセスに附属させ、組合せたもの
としても実施できる。
以下、本発明法をさらに詳しく説明するために実施例を
示す。
実施例1〜9,比較例1〜3 それぞれ所定の全アミン濃度およびアミン混合モル比に
調合したエチレンジアミンとジエチレントリアミンの混
合水溶液7kgを攪拌機、コンデンサー、二塩化エタン
供給槽を備えた10′の反応器に仕んだ。
ついで、大気圧下で液温70℃に加熱し、それぞれ所定
量の二塩化エタンを反応熱によつて液温が急上昇しない
程度に除々に供給した。
二塩化エタン供給後、加熱、昇温し、沸とう状態で4時
間反応させた。反応終了後、反応生成液中の塩素イオン
をホルハルト法て分析し、常温で当量の苛性ソーダを加
えて中和し、アミン塩酸塩をアミンと食塩に分解した。
次いで、該反応生成液を大気圧下で単蒸留することによ
り水および未反応の原料アミンの一部を留去した後、析
出の食塩結晶を遠心分離機で分離した。
この時、食塩結晶に付着の反応生成アミン(ポリエチレ
ンポリアミン)のロスを少なくするため適当量のエチレ
ンジアミンを洗浄液として使用した。次いで、該食塩分
離母液を塔径11n高さ50cmのグツドロー充填蒸留
塔に移し、還流比1で圧力、温度を変え、表−1に示す
製品ポリエチレンポリアミンの分留条件で回分真空蒸留
することにより、未反応原料アミンおよび食塩洗浄に用
いたエチレンジアミンと、反応生成したトリエチレンテ
トラミン留分、テトラエチレンペンタミン留分およびペ
ンタエチレンヘキサミン留分に分留した。
得られた製品ポリエチレンポリアミンすなわち、トリエ
チレンテトラミン留分、テトラエチレンペンタミン留分
およびペンタエチレンヘキサミン留分を秤量し、各留分
の生成割合を調べると共に、ガスクロマトグラフィーに
よつて各留分の主成分であるトリエチレンテトラミンと
テトラエチレンペンタミンに対する環状アミン(A)と
環状アミン(B)の生成割合を調べた。結果を表−2に
示す。
参考例 市販のトリエチレンテトラミンとテトラエチレノンペン
タミンの製品を実施例と同様に分析し、それぞれ混入し
ている環状アミン量を求めた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 全アミン濃度が10〜50重量%であるエチレンジ
    アミンとジエチレントリアミンの混合水溶液とその全ア
    ミン1モル当り0.1〜0.5の二塩化エタンを反応さ
    せることを特徴とするトリエチレンテトラミン、テトラ
    エチレンペンタミンおよびより高沸点のポリエチレンポ
    リアミンの製造方法。
JP9822277A 1977-08-18 1977-08-18 ポリエチレンポリアミンの製造法 Expired JPS6058740B2 (ja)

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JPS6035245U (ja) * 1983-08-16 1985-03-11 飯島精密工業株式会社 ガスサンプラ−
JP2015182974A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 東ソー株式会社 トリエチレンテトラミンの製造方法
JP6260406B2 (ja) * 2014-03-28 2018-01-17 東ソー株式会社 ポリアルキレンポリアミン組成物及びその製造方法
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