JPS6058602A - 分割形変圧器装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は分割形変圧器と避雷器との接続を改良した分割
形質圧器装置に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

近年、電力需要の増大Ｉこともない、車力損失を少くし
て効率よく送電を行なうため、送電々圧を高める傾向に
ある。現在では公称電圧１０００ＫＶ　の送電が計画さ
れ、これに使用される各種超々高圧電気機器の開発が進
められている。変圧器もこれに応じて種々の改良が進め
られているが、従来の最大規模の５００ＫＶ級変圧器に
比べ、電圧、容量ともに２倍程度となるため、飛躍的な
改良を必要としている。

また、この変圧器を据えつける変電所の立地条件も山岳
地帯になるなど種々の理由から現在の５００ＫＶ送電用
変電所以上に悪化することが考えられ、多くの輸送制限
を生じることになる。したがって、従来の各相毎に分割
した三相変圧器方式以上に変圧器を分割することを強い
られている。そこで現在の単相変圧器をさらに複数の単
位変圧器ｌこ分割するいわめる分割形の変圧器が考えら
れている。このように変圧器の高電圧、大容量化にとも
なう機器の大形化、又分割変圧器に′することによる据
付面積の増大などを含め、系統を保護する避雷器の設置
位置が重要である。

分割形変圧器は、タンク内に並列に接続される２個の並
列巻線を絶縁油とともに収納して単位変圧器を構成し。

この２台の単位変圧器を並設してそれらの並列巻線を両
単位変圧器のタンク間を連結するダクト内のリードを通
して接続するものである。しかしてその接続ダクトは、
狭い空間を高電圧リードを通す油絶縁構造であり、一般
にそのリードが絶縁化などによる被覆が施され、その周
囲には、プレスボードなどの多重層のバーリヤが配置し
て構成されているものである。

しかして、これらの分割形変圧器における単位変圧器の
相互間の接続構造および避雷器との分岐接続構造におい
ては次のような問題がある。

（１）分割形変圧器では、ガス絶縁母線ｌと接続される
ものであるから、そのガス絶縁母線と単位変圧器との接
続点に使用される高圧、中圧ブッシングは、々スー油分
離形のブッシングが必要になって経済的に不利である。

（２）　避雷器は通常ガス絶縁機器であるため、その取
付場所はガス−油分離型のブッシングのガス側に取りつ
りればならず、変圧器と避雷器との間の距離が長くなり
、過電圧に対する変圧器の保護能力が低下する。

（３）単位変圧器相互間の接続リードダクトは、多重バ
ーリヤ構成および被覆リード導体構成のため、現地での
再組立に際して伸縮自在にする必要・であり、また両単
位変圧器はリードダクトを介して油的に連通しているの
で、一方の単位変圧器に不具合が生じた場合に、両単位
変圧器の絶縁油を抜いて点検しなければならなかった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、現地における単位変圧器相互の接続組
立の容易性、避雷器の配置および変圧器との接続の容易
性と保護能力の向上を計った分割形変圧器装置を提供す
るにある。

〔発明の概要〕

本発明による分割形変圧器装置は、単位変圧器間を結ぶ
ダン１１−ド部をガス絶縁とし、単位変圧器間に配置し
た避雷器をそのダクトリードを利用して接続したことを
特徴としている。

〔発明の実施例〕

以下本発明を図面に示す実施例について説明する。第１
図および第２図において、本発明による分割形変圧器装
置の三相変圧器の一相分を２台の単位変圧器１，２の組
み合せで構成した場合を示して、いる。単位変圧器１，
２は、同一構成でタンク３および３′内に四脚鉄心４，
４′の主脚１こ並列巻線５，６および５’、　６’を巻
装した変圧器中身７，７′を絶縁油８，８′　とともに
収納して構成されている。

各単位変圧器１，２の並列巻線５，６および５′。

６′は、それぞれ並列に接続され、これを接続ダクト９
内の導体を介して直列に接続して一相分の巻線を構成し
ている。そして高圧端子の日出ブッシング１０を通して
ガス絶縁母線１１１こ接続している。中圧の並列巻線も
中圧接続ダクト１２で接続され、中圧口出ブッシング１
３を通してガス絶縁母線１４に接続される。図示してい
ないが低圧側の並列巻線も高圧、中圧巻線と同様に接続
される。

また両単位変圧器１，２に共通の電圧調整器１５を設け
ている。

しかして、本発明においては、両単位変圧器１゜２の両
並列巻線５，６および５’、　６’を直列に接続する接
続ダクト９と避雷器１６との配置構造に特徴を有する。

すなわち、接続ダクト９は、第３図に示すように両端部
に絶縁スペーサ１７．１７を有し、これを両単位変圧器
１，２のタンク３，３′に油密ガス密Ｉこ取りつけ、リ
ード導体Ｉ８を変圧器１．２内に導いて巻線と接続され
て、そして接続ダクト９内には絶縁ガス１９を密封して
対地絶縁を行なっている。さらに避雷器１６は、単位変
圧器１，２の間に設置され、避雷器ダクト２０により絶
縁スペーサ２１で接続ダクト９に連結され、その導体２
２がリード導体１８に接続される。

本発明により分割形変圧器装置は、第１図ないし第３図
に示すように避雷器１６が避雷器ダクト２０により絶縁
スペーサ２１を介して接続ダクト９に直接連結され、画
質圧器１，２間に配置していることから、避雷器１６と
単位変圧器１，２として間の距離が短くなり、避雷器と
しての保護特性も優れたものとなる。しかも単位変圧器
１．２の絶縁油と接続ダクト９の絶縁ガスとは、絶縁ス
ペーサ１７によって確実に分離され、変圧器や避雷器に
不具合が生じたときの分解組立が容易になる。単位変圧
器のタンク貫通部がスペーサで分離されるだめ、単位変
圧器内の端子接続は、すべて工場内で完了し、現地では
ダクト９の接続のみであるので、接続作業における変圧
器本体の吸湿による絶縁低下を極力抑制することができ
る。

第４図に示す他の実施例は、避雷器１６を地面に垂直に
据えつけるだけでなく、地面と並行に両単位変圧器１，
２の間に配設される水平ダクト２３内に避雷器１６の要
素と納めた場合を示している。

また第５図に示す他の実施例では、両単位変圧器１．２
を接続する接続ダクト９の途中にベローズ２４および伸
縮自在形感体２５を設けた場合を示している。なお、図
示していないが、本発明を中圧端子１２を利用して配置
接続構成でもよく、単位変圧器１，２が油入変圧器に限
らずガス絶縁封入形変圧器の場合でも同様に実施するこ
とができる。

し発明の効果〕 以上のように本発明によれば、避雷器を単位変圧器の相
互間に配置し、その両単位変圧器の接続ダクトを介して
接続したことにより、避雷器が変圧器に最接近した配置
によって保護特性を確保し、現地における接続を容易に
なし得ることができ、変圧器の不具合時の点検のだめの
分解再現も容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明による分割形変圧器装置の
一実施例を示す平面図および正面図、第３図はその避雷
器の接続部を示す断面図、第４図および第５図は本発明
の避雷器接続部の夫々異なる他の実施例を示す断面図で
ある。 １．２・・・単位変圧器　３，３′・・・変圧器タンク
４．４′・・・鉄心　５，６．５’、　６’・・・並列
巻線７．７′・・・変圧器中身　８，８′・・・絶縁油
９・・・高圧接続ダクト１０・・・高圧日出ブッシング
１１・・・ガス母線　１２・・・中圧接続ダクト１６・
・・避雷器　１７・・・絶縁スペーサ１８・・・リード
導体　１９−・・絶縁ガス２０・・・避雷器ダクト２１
・・・絶縁スペーサ２４・・・ベローズ　２５・・・伸
縮導体部（８７３３）　代理人　弁理士　猪　股　祥　
晃　（ほか１名）第　１　図 第　２　図 第　３　図 第　４　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）　複数の単位変圧器の巻線相互間を絶縁スペーサ
   によって液密・気密に連結される接続ダクト内のリード
   導体を介して接続した変圧器において、その接続ダクト
   内に絶縁ガスを封入するとともに（２）避雷器を単位変
   圧器相互間の接続ダクトから分岐されて両単位変圧器と
   並行に配置するガス絶縁タリト内に納めたことを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の分割形質圧器装置 （３）接続ダクトにベローズを設け、またそのリード導
   体に伸縮自在導体を設けたことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の分割形質圧器装置