JPS6058239A - 石炭液化用触媒およびその製造方法 - Google Patents
石炭液化用触媒およびその製造方法Info
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- JPS6058239A JPS6058239A JP58165785A JP16578583A JPS6058239A JP S6058239 A JPS6058239 A JP S6058239A JP 58165785 A JP58165785 A JP 58165785A JP 16578583 A JP16578583 A JP 16578583A JP S6058239 A JPS6058239 A JP S6058239A
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- aqueous solution
- carbonized
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- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は石炭を液化する際に用いる触媒とその製造方
法に関する。
法に関する。
石炭の液化原理は、高分子化合物である石炭を水素化分
解させて低分子化合物である軽質油および重質油成分に
転化するもので、通常は高温、高圧下で石炭に水素を添
加して反応させる。この液化プロセスの経済性を向上さ
せるには、■可及的に低温、低圧で反応させて昇温、昇
圧のための動力コストを低減させるとともに設備費を下
げること、■液化反応に必要な水素が高価であるtコめ
、可及的に効率よく反応させて水素消費量を抑えること
が重要である。石炭液化用触媒は上記した水素の有効利
用をはかり、かつ温度、LE力等反応条件を緩和にする
ために用いられるものであり、その使用する触媒として
は可及的に活性の高いものが望まれる。
解させて低分子化合物である軽質油および重質油成分に
転化するもので、通常は高温、高圧下で石炭に水素を添
加して反応させる。この液化プロセスの経済性を向上さ
せるには、■可及的に低温、低圧で反応させて昇温、昇
圧のための動力コストを低減させるとともに設備費を下
げること、■液化反応に必要な水素が高価であるtコめ
、可及的に効率よく反応させて水素消費量を抑えること
が重要である。石炭液化用触媒は上記した水素の有効利
用をはかり、かつ温度、LE力等反応条件を緩和にする
ために用いられるものであり、その使用する触媒として
は可及的に活性の高いものが望まれる。
活性の高い触媒としては、Co、 MO% Wt 81
1% Fe等の金属酸化物、金属ハロゲン化物等が知ら
れているが、工業用触媒とし、て具備すべき条件として
は、■反応塔内で沈積がおこって閉塞トラブルの原因と
ならないように、比重が軽いものであること、■石炭の
熱分解生成物であるアスファルテンを効率よく水素化分
解して油に転化するfこめには、多孔性に富んでいるこ
と、■石炭、水素ガスとの接触効率をよくするため、可
及的に微粒子であること、■コスト的に安価であること
等である。これらの条件を満1こすものとして、通常工
業的には、塩化亜鉛、塩化スズおよびより安価な酸化鉄
または硫酸鉄、特に使い捨てができる赤泥等が使用され
る。しかし、赤泥等安価な使い捨て触媒は活性があまり
高くないので、石炭に対して5 wt%程度の多量の添
加が必要であり、液化生成油のコスト高につながる欠点
がある。
1% Fe等の金属酸化物、金属ハロゲン化物等が知ら
れているが、工業用触媒とし、て具備すべき条件として
は、■反応塔内で沈積がおこって閉塞トラブルの原因と
ならないように、比重が軽いものであること、■石炭の
熱分解生成物であるアスファルテンを効率よく水素化分
解して油に転化するfこめには、多孔性に富んでいるこ
と、■石炭、水素ガスとの接触効率をよくするため、可
及的に微粒子であること、■コスト的に安価であること
等である。これらの条件を満1こすものとして、通常工
業的には、塩化亜鉛、塩化スズおよびより安価な酸化鉄
または硫酸鉄、特に使い捨てができる赤泥等が使用され
る。しかし、赤泥等安価な使い捨て触媒は活性があまり
高くないので、石炭に対して5 wt%程度の多量の添
加が必要であり、液化生成油のコスト高につながる欠点
がある。
これらの触媒に替るものとして、この発明者らは安価で
かつ活性が高く、しかも回収可能な液化用触媒を開発し
た(特開昭58−1787号)。この触媒は、石炭の枝
上残渣を鉄浴ガス化炉でガス化した際生成ガスと同伴し
て発生する微粉状固体をガスから分離回収して得fこも
のであり、石炭液化系内で自給できるためコストがかか
らず、かつ倣粉末であるtこめ粉砕する必要がないこと
、また鉄蒸気が蒸着しているlコめ比重が軽く、しかも
比較的多孔性に富んでいるため高活性であるというすぐ
れた特徴を有している。
かつ活性が高く、しかも回収可能な液化用触媒を開発し
た(特開昭58−1787号)。この触媒は、石炭の枝
上残渣を鉄浴ガス化炉でガス化した際生成ガスと同伴し
て発生する微粉状固体をガスから分離回収して得fこも
のであり、石炭液化系内で自給できるためコストがかか
らず、かつ倣粉末であるtこめ粉砕する必要がないこと
、また鉄蒸気が蒸着しているlコめ比重が軽く、しかも
比較的多孔性に富んでいるため高活性であるというすぐ
れた特徴を有している。
この発明者はさらに、上記の鉄浴ガス化炉から生成する
微粉状固体からなる触媒と同様のすぐれた性状を有する
液化用触媒をGIJ発すべく種々検討した結果、乾留炭
を担体とすることにより、上記微粉状固体からなる触媒
に匹敵する液化用触媒が得られることを見い出し、この
発明を完成するに至った。
微粉状固体からなる触媒と同様のすぐれた性状を有する
液化用触媒をGIJ発すべく種々検討した結果、乾留炭
を担体とすることにより、上記微粉状固体からなる触媒
に匹敵する液化用触媒が得られることを見い出し、この
発明を完成するに至った。
この発明に係る石炭液化用触媒は、石炭を乾留して得た
多孔質の微粉状乾留炭に、鉄、ニッケル、モリブデンの
うち、少なくとも1種類を含有する水溶液を含浸させる
ことを特徴とし、まfコ上記水溶液に加えて、炭酸アン
モニウム、アンモニア水、水酸化ナトリウム等の塩基性
水溶液を含浸させることを特徴とするものである。
多孔質の微粉状乾留炭に、鉄、ニッケル、モリブデンの
うち、少なくとも1種類を含有する水溶液を含浸させる
ことを特徴とし、まfコ上記水溶液に加えて、炭酸アン
モニウム、アンモニア水、水酸化ナトリウム等の塩基性
水溶液を含浸させることを特徴とするものである。
すなわち、この発明は石炭を乾留すると、揮発分が除去
されるに伴い比較的多孔質の高比表面積担体が得られる
との知見に基づいて、乾留炭を触媒担体として用いるこ
とを特徴とするものである。
されるに伴い比較的多孔質の高比表面積担体が得られる
との知見に基づいて、乾留炭を触媒担体として用いるこ
とを特徴とするものである。
従って、原料石炭としては粘結性が低く、揮発分の高い
石炭が望ましい。場合によっては、乾留原料として木材
、植物等も可能である。これらの石炭を乾留して得られ
る炭素質担体、すなわち乾留炭に触媒活性を付与するた
めに含浸させる金属成分としては、触媒活性を有する鉄
、ニッケル、モリブデンが選ばれる。これらの金属成分
を乾留炭に含浸させる方法としては、後述するように、
鉄、ニッケル、モリブデンのうち、少なくとも1種類を
含有する水溶液に微粉砕した乾留炭を浸漬する方法を採
ることができる。上記水溶液に乾留炭を浸漬すると、乾
留炭の細孔内に水溶液が含浸するので、浸漬後はそのま
ま脱水、乾燥し、液化触媒として用いることができる。
石炭が望ましい。場合によっては、乾留原料として木材
、植物等も可能である。これらの石炭を乾留して得られ
る炭素質担体、すなわち乾留炭に触媒活性を付与するた
めに含浸させる金属成分としては、触媒活性を有する鉄
、ニッケル、モリブデンが選ばれる。これらの金属成分
を乾留炭に含浸させる方法としては、後述するように、
鉄、ニッケル、モリブデンのうち、少なくとも1種類を
含有する水溶液に微粉砕した乾留炭を浸漬する方法を採
ることができる。上記水溶液に乾留炭を浸漬すると、乾
留炭の細孔内に水溶液が含浸するので、浸漬後はそのま
ま脱水、乾燥し、液化触媒として用いることができる。
まrこ、この発明は、鉄、ニッケル等の金属成分を含浸
させた乾留炭に、炭酸アンモニウム、アンモニア水、水
酸化ナトリウム等の塩基性水溶液を添加することにより
、細孔の中に前記金属の沈澱物(水酸化物等)を生成さ
せることを特徴とする。
させた乾留炭に、炭酸アンモニウム、アンモニア水、水
酸化ナトリウム等の塩基性水溶液を添加することにより
、細孔の中に前記金属の沈澱物(水酸化物等)を生成さ
せることを特徴とする。
この場合は、乾留炭に鉄、ニッケル等の金属成分を含浸
させfこ後で、前記塩基性水溶液を滴下して含浸させる
。このように、塩基性水溶液を含浸させ1こ金属成分の
沈澱物を生成させると、触媒活性がさらに向上する。
させfこ後で、前記塩基性水溶液を滴下して含浸させる
。このように、塩基性水溶液を含浸させ1こ金属成分の
沈澱物を生成させると、触媒活性がさらに向上する。
上記のごとく、この発明に係る石炭液化用触媒は、多孔
質の乾留炭に触媒活性を有する金属を含浸させたもので
あり、また、より触媒活性を高めるため塩基性成分を滴
下して細孔内に金属の沈澱物を生成させたものであるか
ら、水素化分解能に富み、かつ比重が軽いため反応塔内
に沈積することもない。また、液化プロセスの系内で同
−炭皿を使用して触媒担体を製造することができるとい
う利点もある。
質の乾留炭に触媒活性を有する金属を含浸させたもので
あり、また、より触媒活性を高めるため塩基性成分を滴
下して細孔内に金属の沈澱物を生成させたものであるか
ら、水素化分解能に富み、かつ比重が軽いため反応塔内
に沈積することもない。また、液化プロセスの系内で同
−炭皿を使用して触媒担体を製造することができるとい
う利点もある。
次に、上記触媒の製造方法について説明する。
この発明に係る触媒の製造方法は、石炭を不活性雰囲気
下10″C/1川n以上、望ましくは1oσc/min
以上の昇温速度で400〜soo’cに加熱し、得られ
た多孔質の乾留炭8WI粉砕した後、鉄、ニッケル、モ
リブデンのうち、少なくとも1種類を含有する水溶液に
浸漬し、該水溶液を乾留炭に含浸させ1こ後脱水、乾燥
して石炭液化用触媒とすることを特徴とするものである
。なお、石炭を乾留する不活性ガスとしては、M素、ア
ルゴン、水素、水蒸気、COt bs考えられ、場合に
より燃焼排ガスを使用してもよい。
下10″C/1川n以上、望ましくは1oσc/min
以上の昇温速度で400〜soo’cに加熱し、得られ
た多孔質の乾留炭8WI粉砕した後、鉄、ニッケル、モ
リブデンのうち、少なくとも1種類を含有する水溶液に
浸漬し、該水溶液を乾留炭に含浸させ1こ後脱水、乾燥
して石炭液化用触媒とすることを特徴とするものである
。なお、石炭を乾留する不活性ガスとしては、M素、ア
ルゴン、水素、水蒸気、COt bs考えられ、場合に
より燃焼排ガスを使用してもよい。
ここで、乾留条件を不活性雰囲気下10℃/min以上
の昇温速度で400〜800°Cに加熱することと限定
した理由について説明する。
の昇温速度で400〜800°Cに加熱することと限定
した理由について説明する。
この発明者らは、乾留炭が多孔性を有する条件を見い出
すため、乾留条件を種々変更し、それに相当する乾留炭
の性状を調査した。その結果、昇温速度、到達温度と乾
留炭の性状との間に相関があることを見い出した。
すため、乾留条件を種々変更し、それに相当する乾留炭
の性状を調査した。その結果、昇温速度、到達温度と乾
留炭の性状との間に相関があることを見い出した。
第1図は亜瀝青炭を用い種々昇温速度を変えて熱処理し
、得られた乾留炭の細孔性状を測定した結果である。第
1図より、最終乾留温度600°Cの場合、10°C/
min 以上の昇温速度で加熱すると、得られた乾留炭
の比表面積は50d/I以上で、しかもミクロ孔容積に
富んでいることがわかる。これは、昇温速度が増加する
につれ、石炭より生成したタール分が細孔内に残存して
コークス化することによる細孔の閉塞を起こさずに揮発
するtこめ、得られた乾留炭が多孔質になると考えられ
る。
、得られた乾留炭の細孔性状を測定した結果である。第
1図より、最終乾留温度600°Cの場合、10°C/
min 以上の昇温速度で加熱すると、得られた乾留炭
の比表面積は50d/I以上で、しかもミクロ孔容積に
富んでいることがわかる。これは、昇温速度が増加する
につれ、石炭より生成したタール分が細孔内に残存して
コークス化することによる細孔の閉塞を起こさずに揮発
するtこめ、得られた乾留炭が多孔質になると考えられ
る。
一方、最終乾留温度は第2図に最終乾留温度と比表面積
の関係を示すごとく、比表面積50rpl/f以上を得
るには400″C以上が必要であり、600℃以上に昇
温させてもあまり効果がないため、上限は600〜80
0℃でよい。
の関係を示すごとく、比表面積50rpl/f以上を得
るには400″C以上が必要であり、600℃以上に昇
温させてもあまり効果がないため、上限は600〜80
0℃でよい。
以上の結果より、この発明法では多孔質に富む乾留炭を
得るための石炭の乾留条件として、不活性雰囲気下10
°C/mi n以上の昇温速度で400℃以上600〜
800℃の温度に加熱することとした。
得るための石炭の乾留条件として、不活性雰囲気下10
°C/mi n以上の昇温速度で400℃以上600〜
800℃の温度に加熱することとした。
次に、この発明法では上記の乾留条件で乾留した乾留炭
を微粉砕して、鉄、ニッケル、モリブデンのうち、少な
くとも1糎類を含有する水溶液に浸漬し、触媒活性を有
する上記金属成分を含浸させる。この場合、煮沸、攪拌
等を行なって含浸させる。その後、乾留炭を脱水するが
、その方法としては、例えば減圧p過方式を用いること
ができる。脱水後は水溶液が含浸されている乾留炭をそ
のまま乾燥し、液化触媒として使用する。
を微粉砕して、鉄、ニッケル、モリブデンのうち、少な
くとも1糎類を含有する水溶液に浸漬し、触媒活性を有
する上記金属成分を含浸させる。この場合、煮沸、攪拌
等を行なって含浸させる。その後、乾留炭を脱水するが
、その方法としては、例えば減圧p過方式を用いること
ができる。脱水後は水溶液が含浸されている乾留炭をそ
のまま乾燥し、液化触媒として使用する。
また、この発明法では、上記金属成分を含浸させた乾留
炭にイオン交換水を加え、PHを測定しながら炭酸アン
モニウム、アンモニア水、水酸化に前記金属成分の沈澱
物をつくる。このときの反応式は、鉄の場合は下式のよ
うになる。
炭にイオン交換水を加え、PHを測定しながら炭酸アン
モニウム、アンモニア水、水酸化に前記金属成分の沈澱
物をつくる。このときの反応式は、鉄の場合は下式のよ
うになる。
Fe 8++ 30H= pe (OI() a 4し
かる後、この乾留炭を減圧乾燥し、液化触媒として使用
する。
かる後、この乾留炭を減圧乾燥し、液化触媒として使用
する。
なお、上記液化触媒の使用に際しては、あらかじめ含硫
黄化合物で予備硫化してもよく、単体硫黄と共に原料ス
ラリーに添加してもよい。この場合、鉄、モリブデン等
は硫化物の形態で水添活性を発現する。
黄化合物で予備硫化してもよく、単体硫黄と共に原料ス
ラリーに添加してもよい。この場合、鉄、モリブデン等
は硫化物の形態で水添活性を発現する。
この発明法によれば、加熱炉等で昇温速度および加熱温
度を制御するだけで多孔質に富む触媒担体を得ることが
でき、しかも担体自体が乾留炭であるため液化プロセス
系内で同一炭種を使用して製造することができる。また
、製品触媒は、乾留−浸漬一説水一乾燥の工程を経て製
造されるが、これら各工程は既存の設備、装置を利用で
きるので、触媒製造コストがかさむこともない。従って
、高活性の液化用触媒を比較的安価に製造することなお
、この発明に係る液化用触媒の添加量は多いほど良いが
、あまり多量に添加すると同一反応条件での液化率は増
加するものの、液化残渣中の無機質が増加し、固液分離
、減圧蒸留等の分離工程のトラブル発生の原因になりか
ねないので、触媒添加量としては、液化に供する乾燥炭
当り0.1〜10wt%、望ましくは1〜5wt%程度
である。
度を制御するだけで多孔質に富む触媒担体を得ることが
でき、しかも担体自体が乾留炭であるため液化プロセス
系内で同一炭種を使用して製造することができる。また
、製品触媒は、乾留−浸漬一説水一乾燥の工程を経て製
造されるが、これら各工程は既存の設備、装置を利用で
きるので、触媒製造コストがかさむこともない。従って
、高活性の液化用触媒を比較的安価に製造することなお
、この発明に係る液化用触媒の添加量は多いほど良いが
、あまり多量に添加すると同一反応条件での液化率は増
加するものの、液化残渣中の無機質が増加し、固液分離
、減圧蒸留等の分離工程のトラブル発生の原因になりか
ねないので、触媒添加量としては、液化に供する乾燥炭
当り0.1〜10wt%、望ましくは1〜5wt%程度
である。
以下、この発明に係る触媒を使用して石炭の液化実験を
行なった実施例について説明する。
行なった実施例について説明する。
第1表に示す性状を有する亜瀝青炭を赤外線方式の急速
加熱装置を使用して、昇温速度5 Q ’C,Axi
n。
加熱装置を使用して、昇温速度5 Q ’C,Axi
n。
保持時間1分、最終乾留温度600″Cの条件で乾留し
、得られた乾留炭の細孔構造を窒素吸着方式で−調べた
ところ、比表面積113ゴ/1/、細孔容積o、28C
C/yであった。つぎに、この多孔質の乾留炭8yを粉
砕機により400メツシユ以下に微粉砕した後、硝酸第
2鉄(Fe(NO,)、・9I−LO) 200 yと
、209のイオン交換水を混合後、加温して調整した硝
酸鉄水溶液に浸漬し、煮沸、攪拌を30分間行なって、
乾留炭に硝酸鉄水溶液を含浸させtコ。
、得られた乾留炭の細孔構造を窒素吸着方式で−調べた
ところ、比表面積113ゴ/1/、細孔容積o、28C
C/yであった。つぎに、この多孔質の乾留炭8yを粉
砕機により400メツシユ以下に微粉砕した後、硝酸第
2鉄(Fe(NO,)、・9I−LO) 200 yと
、209のイオン交換水を混合後、加温して調整した硝
酸鉄水溶液に浸漬し、煮沸、攪拌を30分間行なって、
乾留炭に硝酸鉄水溶液を含浸させtコ。
しかる後、減圧1過し、硝酸鉄水溶液が含浸しfコ乾留
炭のみを取出し、温度110°Cで1時間真望乾燥して
得た触媒A 6.3 fと、硝酸鉄水溶液が含浸した乾
留炭に、さらにイオン交換水を添加し、 PI−1を測
定しながら、炭酸アンモニウム水溶液を滴下し、PHが
8になったところで滴下を停止し、その後再度減圧沖過
を行なって乾留炭を分離少、温度110°Cで1時間真
空乾燥して得た触媒B6.3&を使用して、第1表に示
す性状を有する石炭300fを第2表に示す条件で別々
に液化しtコ。なお、液化触媒としては、−ヒ記A、H
に加えて、単体硫黄を3.6yずつ使用した。
炭のみを取出し、温度110°Cで1時間真望乾燥して
得た触媒A 6.3 fと、硝酸鉄水溶液が含浸した乾
留炭に、さらにイオン交換水を添加し、 PI−1を測
定しながら、炭酸アンモニウム水溶液を滴下し、PHが
8になったところで滴下を停止し、その後再度減圧沖過
を行なって乾留炭を分離少、温度110°Cで1時間真
空乾燥して得た触媒B6.3&を使用して、第1表に示
す性状を有する石炭300fを第2表に示す条件で別々
に液化しtコ。なお、液化触媒としては、−ヒ記A、H
に加えて、単体硫黄を3.6yずつ使用した。
また、比較のため、触媒として赤泥(鉄含有量35wt
%)C12,6yと単体硫黄3,6gを使用して、第1
表に示す性状を有する石炭を第2表に示す同一条件で液
化しtこ。
%)C12,6yと単体硫黄3,6gを使用して、第1
表に示す性状を有する石炭を第2表に示す同一条件で液
化しtこ。
それぞれの液化生成物は、ガス分析を行なった後、固液
混合物については全量を単蒸留にかけ、液化収率をめた
。その結果を第3表に示す。液収率の定義としては、下
式に従った。
混合物については全量を単蒸留にかけ、液化収率をめた
。その結果を第3表に示す。液収率の定義としては、下
式に従った。
液収率−(C5〜ll1i1点538°C留分−原料溶
剤量)第3表より、本発明法により製造しtコ液化触媒
A、Bはいずれも赤泥より使用肌が少ないにもかかわら
ず、高液収率が得られることがわかる。
剤量)第3表より、本発明法により製造しtコ液化触媒
A、Bはいずれも赤泥より使用肌が少ないにもかかわら
ず、高液収率が得られることがわかる。
第1表 石炭の性状
第2表 液化反応条件
傘l 沸点250〜300°Cのタール留分傘2 沸点
300〜400℃のタール留分第3表 結 果 〔実施例2〕 第1表に示す性状を有する石炭を実施例1と全く同様の
方法で得1こ乾留炭8fを硝酸ニッケル20fと硝酸第
2鉄zooyを、20 fのイオン交換水に溶解しtコ
水溶液に浸漬し、煮沸、攪拌を30分間行なって、乾留
炭に上記水溶液を含浸させた後、減圧濾過を行なって乾
留炭を分離後、温度110°Cで1時間真空乾燥して得
た触媒D2.Iwt%と単体硫黄1.2wt%を使用し
て、実施例1と同様第2表に示す条件で第1表に示す石
炭を液化しfこ。その結果を第4表に示す。
300〜400℃のタール留分第3表 結 果 〔実施例2〕 第1表に示す性状を有する石炭を実施例1と全く同様の
方法で得1こ乾留炭8fを硝酸ニッケル20fと硝酸第
2鉄zooyを、20 fのイオン交換水に溶解しtコ
水溶液に浸漬し、煮沸、攪拌を30分間行なって、乾留
炭に上記水溶液を含浸させた後、減圧濾過を行なって乾
留炭を分離後、温度110°Cで1時間真空乾燥して得
た触媒D2.Iwt%と単体硫黄1.2wt%を使用し
て、実施例1と同様第2表に示す条件で第1表に示す石
炭を液化しfこ。その結果を第4表に示す。
第4表より、Fe−Niの2元系とすることによりさら
に油媒活性が向上し、液収率が高くなることがわかる。
に油媒活性が向上し、液収率が高くなることがわかる。
第4表 結 果
〔実施例3〕
第1表に示す石炭を電気炉にて、昇温速度50”07m
i n、最終乾留温度600”C1保持時間1時間で
乾留して得た乾留炭10ダを、モリブデン酸アンモニウ
ム53gを150ccのアンモニア水に溶解し、さらに
硝酸ニッケル30 gを添加した水溶液に浸漬し、以後
実施例2と同様の方法で得1こ触媒E2.Iwt%と単
体硫黄1.2wt%を使用して、第1表に示す石炭を第
2表に示す条件で液化した。その結果を第5表に示す。
i n、最終乾留温度600”C1保持時間1時間で
乾留して得た乾留炭10ダを、モリブデン酸アンモニウ
ム53gを150ccのアンモニア水に溶解し、さらに
硝酸ニッケル30 gを添加した水溶液に浸漬し、以後
実施例2と同様の方法で得1こ触媒E2.Iwt%と単
体硫黄1.2wt%を使用して、第1表に示す石炭を第
2表に示す条件で液化した。その結果を第5表に示す。
第5表より、本実施例の場合も高い液収率を示すことが
わかる。
わかる。
第5表 結 果
第1図はこの発明における昇温速度と乾留炭の細孔性状
の関係を示す図表、第2図は同上における最終乾留温度
と比表面積の関係を示す図表である。
の関係を示す図表、第2図は同上における最終乾留温度
と比表面積の関係を示す図表である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 石炭を乾留して得た多孔質の微粉状乾留炭に、鉄、
ニッケル、モリブデンのうち、少なくとも1種類を含有
する水溶液を含浸させてなる石炭液化用触媒。 2 石炭を乾留して得た多孔質の微粉状乾留炭に、鉄、
ニッケル、モリブデンのうち、少なくとも1種類を含有
する水溶液に浸漬後、炭酸アンモニウム、アンモニア水
、水酸化ナトリウム等の塩基性水溶液を含浸させてなる
石炭液化用触媒。 3 石炭を不活性雰囲気下、10°C/mi n以上、
望ましくは100°C/min以上の昇温速度で400
°C以上、望ましくは600〜800°Cの温度に加熱
し、得られた多孔質の乾留炭を微粉砕した後、鉄、ニッ
ケル、モリブデンのうち、少なくとも1種類を含有する
水溶液に浸漬し、該水溶液を乾留炭に含浸させた後脱水
、乾燥して石炭液化用触媒とすることを特徴とする石炭
液化用触媒の製造方法。 4 石炭を不活性雰囲気下、10°Q/min以上、望
ましくは100°C/min以上の昇温速度で400°
C以上、望ましくは600〜800°Cの温度に加熱し
、得られた多孔質の乾留炭を微粉砕した後、鉄、ニッケ
ル、モリブデンのうち、少なくとも1皿類を含有する水
溶液に浸漬し、該水溶液を乾留炭に含浸させた後、炭酸
アンモニウム、アンモニア水、水酸化ナトリウム等の塩
基性水溶液を該乾留炭に滴下し、しかる後脱水、乾燥し
て石炭液化用触媒として用いることを特徴とする石炭液
化用触媒の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58165785A JPS6058239A (ja) | 1983-09-07 | 1983-09-07 | 石炭液化用触媒およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58165785A JPS6058239A (ja) | 1983-09-07 | 1983-09-07 | 石炭液化用触媒およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6058239A true JPS6058239A (ja) | 1985-04-04 |
JPH0225656B2 JPH0225656B2 (ja) | 1990-06-05 |
Family
ID=15818959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58165785A Granted JPS6058239A (ja) | 1983-09-07 | 1983-09-07 | 石炭液化用触媒およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6058239A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55160783A (en) * | 1979-06-01 | 1980-12-13 | Dai Ichi Seiyaku Co Ltd | Cephalosporin derivative |
WO1994016799A1 (en) * | 1993-01-21 | 1994-08-04 | Calgon Carbon Corporation | METHOD FOR SOx REMOVAL BY CATALYTIC CARBON |
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-
1983
- 1983-09-07 JP JP58165785A patent/JPS6058239A/ja active Granted
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WO1994016799A1 (en) * | 1993-01-21 | 1994-08-04 | Calgon Carbon Corporation | METHOD FOR SOx REMOVAL BY CATALYTIC CARBON |
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JP2004517710A (ja) * | 2000-07-12 | 2004-06-17 | アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ | 可燃性バインダーを含む混合金属触媒 |
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JP2012232305A (ja) * | 2000-07-12 | 2012-11-29 | Albemarle Netherlands Bv | 可燃性バインダーを含む混合金属触媒 |
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Publication number | Publication date |
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