JPS6058030B2 - ポリオレフィン薄膜を有する成形品の製造方法 - Google Patents
ポリオレフィン薄膜を有する成形品の製造方法Info
- Publication number
- JPS6058030B2 JPS6058030B2 JP56025720A JP2572081A JPS6058030B2 JP S6058030 B2 JPS6058030 B2 JP S6058030B2 JP 56025720 A JP56025720 A JP 56025720A JP 2572081 A JP2572081 A JP 2572081A JP S6058030 B2 JPS6058030 B2 JP S6058030B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyolefin
- thin film
- rubber
- peroxide
- molded product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明は、ポリオレフィン薄膜を有するゴム成形品の製
造方法に関し、シール部品、ワイパブレード等に適用可
能なものである。
造方法に関し、シール部品、ワイパブレード等に適用可
能なものである。
〈従来の技術〉
ポリオレフィンは耐水・耐薬品性に優れ、かつ摩擦抵抗
が小さく、滑りやすいため、ポリオレフーイン薄膜を有
するゴム成形品を、上記シール部分やワイパブレード等
に適用することが検討されつつある。
が小さく、滑りやすいため、ポリオレフーイン薄膜を有
するゴム成形品を、上記シール部分やワイパブレード等
に適用することが検討されつつある。
ポリオレフィン薄膜をゴム基材上に形成する成形品の製
造技術として、過酸化物系架橋剤を含む。
造技術として、過酸化物系架橋剤を含む。
未加硫ゴム基材上にポリオレフィン材料を載置した後、
加熱圧縮することにより、ポリオレフィンを未加硫ゴム
とともに過酸化物架橋させて、ゴム基材上にポリオレフ
ィン薄膜を架橋させる方法がある（特公昭４９−３８７
０６号公報参照）。〈発明が解決しようとする問題点〉
しかし、上記従来技術を、シール部品等に適用しようと
して本発明者らが検討した結果、下記のような問題点が
あり、弁座においるシール部品やワッシャシールには不
適であることがわかつた。
加熱圧縮することにより、ポリオレフィンを未加硫ゴム
とともに過酸化物架橋させて、ゴム基材上にポリオレフ
ィン薄膜を架橋させる方法がある（特公昭４９−３８７
０６号公報参照）。〈発明が解決しようとする問題点〉
しかし、上記従来技術を、シール部品等に適用しようと
して本発明者らが検討した結果、下記のような問題点が
あり、弁座においるシール部品やワッシャシールには不
適であることがわかつた。
（ａ）ポリオレフィン材料として、薄肉フィルムを使用
するため、加熱圧縮する際、フィルムが収縮を起して膜
切れが発生し、均一なポリオレフィン薄膜を形成できな
い。上記従来技術では、ゴム成形品上のポリオレフィン
薄膜は、別のポリオレフィン成形品を接着させる介在層
であり膜切れがあつても問題はない。（ｂ）ポリオレフ
ィン膜は、薄膜であつても、ゴムに比した場合、モジユ
ラスが格段に高くて、ゴムに対する追従性がなく、曲げ
応力が加わつた場合’’しわ’’が発生しやすい。
するため、加熱圧縮する際、フィルムが収縮を起して膜
切れが発生し、均一なポリオレフィン薄膜を形成できな
い。上記従来技術では、ゴム成形品上のポリオレフィン
薄膜は、別のポリオレフィン成形品を接着させる介在層
であり膜切れがあつても問題はない。（ｂ）ポリオレフ
ィン膜は、薄膜であつても、ゴムに比した場合、モジユ
ラスが格段に高くて、ゴムに対する追従性がなく、曲げ
応力が加わつた場合’’しわ’’が発生しやすい。
〈問題点を解決するための手段〉
本発明者らは、上記問題点を解決すべく、鋭意開発に努
力した結果、過酸化物系架橋剤を含む未加硫ゴム基材上
にポリオレフィン材料を載置した後、加熱圧縮すること
により、ポリオレフィンを未加硫ゴムとともに過酸化物
架橋させて、ゴム基材上にポリオレフィン薄膜を架橋接
着させる成形品の製造方法において、上記ポリオレフィ
ン材料として粉末状滑剤を２０〜８０ｗｔ％含有する粉
末状ポリオレフィンを用いればよいことに想到し、本発
明を完成した。
力した結果、過酸化物系架橋剤を含む未加硫ゴム基材上
にポリオレフィン材料を載置した後、加熱圧縮すること
により、ポリオレフィンを未加硫ゴムとともに過酸化物
架橋させて、ゴム基材上にポリオレフィン薄膜を架橋接
着させる成形品の製造方法において、上記ポリオレフィ
ン材料として粉末状滑剤を２０〜８０ｗｔ％含有する粉
末状ポリオレフィンを用いればよいことに想到し、本発
明を完成した。
〈実施の態様〉
本発明の成形品の製造は、下記の如くに行なう。
（ａ）過酸化物系架橋剤を含む未加硫コム基材上に、粉
末状の滑剤を２０〜８０Ｗｔ％含有する粉末状のポリオ
レフィンを所定膜厚となるような量て塗布する。
末状の滑剤を２０〜８０Ｗｔ％含有する粉末状のポリオ
レフィンを所定膜厚となるような量て塗布する。
ここで、過酸化物系架橋剤としては、ジクミルペルオキ
シド、２，５−ジメチルー２，５−ジ（第三ブチルペル
オキシ）ヘキサン、１，１ーゼス（第三ブチルペルオキ
シ）−３，３，５−トリメチルシクロヘキサン、第三ブ
チルクミルペルオキシド等を例示できる。
シド、２，５−ジメチルー２，５−ジ（第三ブチルペル
オキシ）ヘキサン、１，１ーゼス（第三ブチルペルオキ
シ）−３，３，５−トリメチルシクロヘキサン、第三ブ
チルクミルペルオキシド等を例示できる。
また、ゴム基材としては、過酸化物架橋可能なものなら
ＥＰＤＭ◆ＥＰＲ等のエチレン系ゴムに限定されず、Ｎ
ＢＲ−ＳＢＲ−ＢＲ等の合成ゴム、又は天燃ゴム（ＮＲ
）で形成される。
ＥＰＤＭ◆ＥＰＲ等のエチレン系ゴムに限定されず、Ｎ
ＢＲ−ＳＢＲ−ＢＲ等の合成ゴム、又は天燃ゴム（ＮＲ
）で形成される。
滑剤としては固体潤滑剤として用いられているグラファ
イト、ＭＯＳ２、マイカ、四フッ化エチレン等の微粉末
（望ましくは粒径１０ｐｍ以下）を用いる。
イト、ＭＯＳ２、マイカ、四フッ化エチレン等の微粉末
（望ましくは粒径１０ｐｍ以下）を用いる。
ここで、滑剤の含有量が２０ｗ′ｔ％未満では、コム基
材に対する追従性の効果がでず、曲げ応力が加わつた場
合、ポリオレフィン薄膜に“しわ゛が発生し、逆にａ幇
％を超えると、ポリオレフィン薄膜に、膜切れが発生し
、それぞれ望ましくない。ポリオレフィンとしては、低
密度、高密度ＰＥＥＶＡ，ＰＰ等を挙げることができ、
膜厚は、通常５〜２００ｐｍ，望ましくは１０〜１００
ｐｍとする。
材に対する追従性の効果がでず、曲げ応力が加わつた場
合、ポリオレフィン薄膜に“しわ゛が発生し、逆にａ幇
％を超えると、ポリオレフィン薄膜に、膜切れが発生し
、それぞれ望ましくない。ポリオレフィンとしては、低
密度、高密度ＰＥＥＶＡ，ＰＰ等を挙げることができ、
膜厚は、通常５〜２００ｐｍ，望ましくは１０〜１００
ｐｍとする。
５μｍ未満てはポリオレフィン膜の特性を出せず、２０
０μｍを超えると、モジユラスが高くなるとともに、架
橋剤がポリオレフィン層中に分散してしまい、架橋接着
が困難となる。（ｂ）次に、圧縮成形金型に上記処理が
された未加硫ゴム成形品をセットした後、圧縮成形する
。
０μｍを超えると、モジユラスが高くなるとともに、架
橋剤がポリオレフィン層中に分散してしまい、架橋接着
が困難となる。（ｂ）次に、圧縮成形金型に上記処理が
された未加硫ゴム成形品をセットした後、圧縮成形する
。
すると、加熱圧縮により未加硫ゴム中の過酸化物が表面
側へ移行し、ポリオレフィンは未加
Ｎ滑つている時の力の）μｋ＝（動摩擦係数）？−
Ｂ？の質量）硫ゴムとともに過
酸化物架橋され、ポリオレフィン薄膜がゴム成形品上に
密着して形成される。
側へ移行し、ポリオレフィンは未加
Ｎ滑つている時の力の）μｋ＝（動摩擦係数）？−
Ｂ？の質量）硫ゴムとともに過
酸化物架橋され、ポリオレフィン薄膜がゴム成形品上に
密着して形成される。
この、ポリオレフィン薄膜は過酸化物架橋されているの
で、耐熱性が大幅に向上する。〈発明の効果〉本発明の
製造方法により得られたポリオレフィン薄膜を有する成
形品は、下記のような作用効果を奏する。
で、耐熱性が大幅に向上する。〈発明の効果〉本発明の
製造方法により得られたポリオレフィン薄膜を有する成
形品は、下記のような作用効果を奏する。
（ａ）ポリオレフィン材料として粉末状のものを使用す
るため、加熱圧縮する際、従来のフィルムにおけるよう
な収縮はなくて、膜切れが発生せず、しかも圧縮型面に
より平滑さがポリオレフィン薄膜表面に付与される。
るため、加熱圧縮する際、従来のフィルムにおけるよう
な収縮はなくて、膜切れが発生せず、しかも圧縮型面に
より平滑さがポリオレフィン薄膜表面に付与される。
（ｂ）粉末状ポリオレフィン材料中に、所定量の粉末状
の滑剤を含むことにより、理由は不明であるが、ゴム基
材に対する追従性が向上し、曲げ応力が加わつても、ポ
リオレフィン薄膜に゜“しわ゛が発生しない。
の滑剤を含むことにより、理由は不明であるが、ゴム基
材に対する追従性が向上し、曲げ応力が加わつても、ポ
リオレフィン薄膜に゜“しわ゛が発生しない。
従つて、本発明の方法で得られたポリオレフィン薄膜を
有する成形品は、シール部品、ワイパブレード等に適用
可能となるものである。
有する成形品は、シール部品、ワイパブレード等に適用
可能となるものである。
〈実施例〉
以下、本発明の効果を確認するために、実施例を挙げる
。
。
各実施例・比較例ともに、第１表に示す配合の未加硫コ
ム基材（１５０ＴｎｍＸ１５０ｗｒＩｎ×２？ｔ）上に
、第２表に示す比で滑剤（グラフアイトニ粒径３μｍ）
を混合した粉末状の低密度のポリエチレンを成形膜厚２
０μｍとなるように塗布し、圧縮成形金型にセットし、
ブレス圧１００ｋｇ／Ｄｌｌ７Ｏ℃×１０ｒｒ１ｉｎの
条件で圧縮成形した。
ム基材（１５０ＴｎｍＸ１５０ｗｒＩｎ×２？ｔ）上に
、第２表に示す比で滑剤（グラフアイトニ粒径３μｍ）
を混合した粉末状の低密度のポリエチレンを成形膜厚２
０μｍとなるように塗布し、圧縮成形金型にセットし、
ブレス圧１００ｋｇ／Ｄｌｌ７Ｏ℃×１０ｒｒ１ｉｎの
条件で圧縮成形した。
各実施例・比較例の成形品について、下記項目の試験を
行なつた。
行なつた。
試験方法：
（ａ）１８０′Ｃ折り曲け試験・・・各試験片を１８０
０おりまげ後、ポリエチレン膜の゜“しわ゛の発生膜切
れを目視により判定する。
０おりまげ後、ポリエチレン膜の゜“しわ゛の発生膜切
れを目視により判定する。
（ｂ）動摩擦係数・・・２０Ｗ＄ｔ口×５？ｔのガラス
を試験片上におき、さらにガラス上に５００ｇの錘をの
せ５０ｍ／Ｍｉｎでガラスを移動させたときの力を測定
して、下記式に代人した。
を試験片上におき、さらにガラス上に５００ｇの錘をの
せ５０ｍ／Ｍｉｎでガラスを移動させたときの力を測定
して、下記式に代人した。
句値）
注 ダイカップ４０Ｃ・・・商品名、
ハーキユラ（ＨｅｒｃＬｌｌｅｓ）社製造 （ジクミ
ルペルオキシド旬部とシリカ６０部 の混合物）第２表
に示す試験結果から、各実施例の成形品においてポリオ
レフィン薄膜は、“゜しわ゛がほとんど発生せず、しか
も膜切れもなく、さらには、動摩擦係数も低減しており
、各実施例の成形品は、シール部品、ワイパブレード等
に好適であることがわかる。
ルペルオキシド旬部とシリカ６０部 の混合物）第２表
に示す試験結果から、各実施例の成形品においてポリオ
レフィン薄膜は、“゜しわ゛がほとんど発生せず、しか
も膜切れもなく、さらには、動摩擦係数も低減しており
、各実施例の成形品は、シール部品、ワイパブレード等
に好適であることがわかる。
Claims (1)
- １ 過酸化物系架橋剤を含む未加硫ゴム基材上にポリオ
レフィン材料を載置した後、加熱圧縮することにより、
ポリオレフィンを未加硫ゴムとともに過酸化物架橋させ
て、ゴム基材上にポリオレフィン薄膜を架橋接着させる
成形品の製造方法において、前記ポリオレフィン材料と
して、粉末状の滑剤を２０〜８０ｗｔ％含有する粉末状
のポリオレフィンを用いることを特徴とするポリオレフ
ィン薄膜を有する成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56025720A JPS6058030B2 (ja) | 1981-02-24 | 1981-02-24 | ポリオレフィン薄膜を有する成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56025720A JPS6058030B2 (ja) | 1981-02-24 | 1981-02-24 | ポリオレフィン薄膜を有する成形品の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57140159A JPS57140159A (en) | 1982-08-30 |
| JPS6058030B2 true JPS6058030B2 (ja) | 1985-12-18 |
Family
ID=12173626
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56025720A Expired JPS6058030B2 (ja) | 1981-02-24 | 1981-02-24 | ポリオレフィン薄膜を有する成形品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6058030B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60165227A (ja) * | 1984-02-06 | 1985-08-28 | Bando Chem Ind Ltd | 超高分子量ポリエチレンとゴムとの接着方法 |
| US4808442A (en) * | 1986-01-23 | 1989-02-28 | Akzo Nv | Composition suitable for use in polymer cross-linking processes |
| FR2749851B1 (fr) * | 1996-06-13 | 2000-02-25 | Valeo Systemes Dessuyage | Procede de fabrication d'un profile comportant une couche superficielle reduisant le coefficient de frottement avec une surface vitree a essuyer et lame d'essuyage obtenue par un tel procede |
-
1981
- 1981-02-24 JP JP56025720A patent/JPS6058030B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57140159A (en) | 1982-08-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3077428A (en) | Heat sealable polyethylene laminate and method of making same | |
| US4058645A (en) | Heat sealable thermoplastic films | |
| EP2583834B1 (en) | Modified polyvinyl alcohol coated film used for printing and preparation method thereof | |
| US2985554A (en) | Method of rendering a web non-adherent to a pressure-sensitive adhesive and article produced thereby | |
| US5093138A (en) | Glycerin-containing flowable, pressure-compensating material and process for producing same | |
| US5100712A (en) | Flowable, pressure-compensating material and process for producing same | |
| US3617419A (en) | Adhesive and method for bonding cross linked polyolefins and other polymeric material | |
| US3111451A (en) | Method of bonding polymers and articles produced | |
| Ben-Zion et al. | Physical properties of hydrocolloid wet glues | |
| US5997786A (en) | Method for bonding rigid substrates | |
| JPS6058030B2 (ja) | ポリオレフィン薄膜を有する成形品の製造方法 | |
| US4321177A (en) | Sprayable perfluoroalkoxy solutions | |
| US3484337A (en) | Rubber-containing laminates | |
| JPS6356546A (ja) | 剥離性保護フイルム | |
| US2363289A (en) | Method of moistureproofing cellulosic sheets | |
| JPS5842624A (ja) | 滑性層を有するエラストマ製品及びその製造方法 | |
| JPS6310747B2 (ja) | ||
| JPH10508547A (ja) | 熱シール性フィルム | |
| US2216812A (en) | Moistureproof sheet material and moistureproofing composition | |
| KR102247362B1 (ko) | 타이어 블래더용 이형코팅제 조성물 및 그의 제조방법 | |
| US6743380B2 (en) | High temperature electrically conductive material | |
| JPS58109542A (ja) | 摺動面形成材料 | |
| JPH0521035B2 (ja) | ||
| US1801667A (en) | Articles of rubber and method of making same | |
| JPH0574487B2 (ja) |