JPS6056760B2 - 潤滑用油状組成物 - Google Patents

潤滑用油状組成物

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JPS6056760B2
JPS6056760B2 JP17221580A JP17221580A JPS6056760B2 JP S6056760 B2 JPS6056760 B2 JP S6056760B2 JP 17221580 A JP17221580 A JP 17221580A JP 17221580 A JP17221580 A JP 17221580A JP S6056760 B2 JPS6056760 B2 JP S6056760B2
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JP
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oil
lubricating oil
dispersant
fluorinated graphite
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種臣 副井
寿夫 尾上
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な潤滑用油状組成物に関する。
さらに詳しくは、フッ化黒鉛を安定に分散してなる潤滑
用油状組成物に関する。鉱油、合成油、動植物油などの
いわゆる潤滑油に、各種の固体または液体の添加剤を配
合して潤滑油に極圧性や耐摩擦性を附与する努力がなさ
れており、その結果数多くの潤滑剤が実用に供されてい
る。
そのような潤滑油添加剤の一つとしてフッ化黒鉛が有用
なものであることは、たとえば特公昭49−964号公
報で知られている。
フッ化黒鉛はフッ素と炭素とを反応させてえられる無機
高分子化合物であり、炭素フッ素のモル比が通常1:1
〔(CF)ユないし1:0.5〔(C2F)ユで構成さ
れる白色または灰白色の粉末の物質である。このフッ化
黒鉛は熱的および化学的にきわめて安定な物質であり、
固体潤滑剤として二硫化モリブデンなどに比べすぐれた
性能を有している。しかしながらフッ化黒鉛自体は水に
対すると同様、油に対してもきわめてなじみにくい性質
をもつており、したがつて潤滑油中での分散安定性がわ
るく、すすに疑集、沈降するという欠点を有している。
たとえば従来、極圧性や耐摩擦性の改善された実用的な
潤滑油をうるために基油に対して0.05〜2%(重量
%、以下同様)程度配合する必要がなるとされているが
、そのような量のフッ化黒鉛を基油に混合し、機械的に
分散させても、しばらく静置しただけでフッ化黒鉛が凝
集、沈降を起してしまうため、実用上フッ化黒鉛の前記
性能を充分に発揮するにいつたていないのが現状である
そのようなフッ化黒鉛の油中における分散安定性を改善
するためにコロイド状酸化物を配合する方法が特開昭4
7−43663号公報において提案されている。しかし
そのように相当量のコロイド状酸化物を配合するときは
、潤滑油の粘度を上昇させ、かつ基油を本来有する潤滑
性能に対する悪影響を惹起するなどの問題がある。本発
明者らは叙上の問題点を解決するべくフッ化黒鉛の油中
における分散安定性について種々検討を行なつた。
まずフッ化黒鉛粒子表面の電気二重層を厚くして粒子相
互間の斥力を増し、凝集現象を阻止しようとの観点から
分散剤の選定を行なつたところ、非極性の潤滑油中では
その作用が生かされ難く、効果的なものは見出されなか
つた。ついでフッ化黒鉛と油とのぬれ性に着目し、さら
に鋭意研究を重ねた結果、分子中に少なくとも1個のプ
ロピレンオキサイド基を含む分散剤を用いることにより
フッ化黒鉛粒子を潤滑油中に安定に分散させることがで
きるという事実を見出し、本一発明を完成するにいたつ
た。すなわち本発明はフッ化黒鉛粒子を分子中に少なく
とも1個のプロピレンオキサイド基を含む分散剤により
潤滑油中に分散してなる潤滑用油状組成物を新らたに提
供するものである。
しかして本発明の分散剤としては、少なくとも1個のプ
ロピレンオキサイド基を、好ましくは5個以上のプロピ
レンオキサイド基を含むものであるが、通常は親油基と
してのプロピレンオキサイド基を含むもの、さらにそれ
に加えて親水基としてのエチレンオキサイド基を含む化
合物らどがあげられる。
しかして好ましいものとしては一般式(1):または一
般式(■)(式中、R1およびR2は同じか異なるアル
キル基、アルキルフェニル基またはアシル基(好ましく
は炭素数1柵以上のそれらの各基)、Xはアルキレン基
(好ましくは炭素数1〜3個のもの)を表わし、mおよ
びnはそれぞれ5以上(好ましくは20以上)の整数で
ある)で示される分散剤があげられる。
前記本発明の分散剤はデービス(Davies)の方法
によるHLB価が4以下であることが好ましく、とくに
4〜−30の範囲が好ましい。
ここでデービスの方法によるHL.B価とは次式、HL
B価=7+Σ(親水基の基数)−Σ(親水基の基数)で
定義づけられる値である。
このような分散剤は、潤滑油によく溶解し、しかもフッ
化黒鉛へのぬれ性に富んでいるため、油中におけるフッ
化黒鉛の分散安定性にすぐれた効果を示すものと考えら
れる。
本発明に用いるフッ化黒鉛の量は0.05〜50%が好
ましく、0.05%より少ないばあいは満足しうる潤滑
性能をうることができず、逆に50%より多いばあいは
経済上の観点から好ましくない。
また本発明に用いるフッ化黒鉛の粒子径はとくに制限さ
れないが、通常平均粒子径0.02〜10ミクロンの範
囲のもので、なるべく粒子分布の均一なものが好ましい
本発明において用いる潤滑油としては、通常油状潤滑油
として用いられるものはいずれも使用でき、それらのう
ち好ましものとしては、たとえばナフテン系炭化水素油
、パラフィン系炭化水素油などの鉱油、合成炭化水素油
、オレフィン重合油、アルキル化芳香族油、ポリエーテ
ル油、エステル油、ハロゲン化炭化水素油、シリコーン
油、フッ素油などの合成油および動植物油などで通常室
温において5〜3000Cpの粘度を有する液状を呈す
るものなどがあげられる。
本発明の組成物を効果的にうる方法としては、たとえば
分散剤を溶解した潤滑油に所定量のフッ化黒鉛を添加し
、ついでフッ化黒鉛の二次粒子を崩すことができる程度
のせん断力をもつた分散機、すなわち具体的には3本の
ロール、コロイドミル、ホモジナイザー、ボールミルな
どにより、充分攪拌混合する。
このようにしてえられた本発明の潤滑用油状組成物は、
フッ化黒鉛の分散安定性にすぐれ、とえば6力月以上と
いつた長期間にわたつて放置しても、またたとえば80
〜90℃といつた高温下においてもフッ化黒鉛の沈降が
きわめて少ない。
また本発明の組成物は前述のように良好な極圧性と低い
摩擦係数を有し、一般機械への潤滑油、たとえば冷凍油
、各種エンジン油、スピンドル油、ダイナモ油、マシン
油、タービン油、ギヤー油、シリンダー油、その他の各
種作動油などに配合して苛酷な条件下においても焼付き
を防止し、摺動面の摩耗量の減少に大きな効果を発揮す
る。
さらには金属加工油、繊維処理用の潤滑油などとしても
有効である。つぎに実施例をあげて本発明の潤滑用油状
組成物を説明する。
本発明の実施例および比較例で用いたフッ化黒鉛の平均
粒子径は(CF),1.(C2F)nの両方とも1μで
あり、また分散安定性観察用のテストチューブは第1図
に示すようなガラス管であり、ガラス管の太い部分の断
面積が細い部分の断面積の10醋になつているため、沈
降物の高さは管の細い部分において1皓になつて読みと
れるようになつている。
実施例1 スピンドル油98yに分散剤としてHLB価(デービス
法による、以下同様)−1.35のC8Hl7−(。
o〉←℃(〒暴CH2O)20■1y溶解したのちフッ
化黒鉛として(CF)nを1′添加して調製した試料を
ボールミルで充分攪拌したのち均一に分散させ、テスト
チューブに入れて静置した。室温(25℃)における分
散安定性を観察した結果を第2表にす。実施例2 分散剤としてHLB価−12.3の を用い、フッ化黒鉛として(C2F)nを用いたほかは
実施例1と同様にして実験を行なつた。
結果を第2表に示す。実施例3〜5および比較例1〜2 分散剤として第1表に示す化合物をそれぞれ1y用いた
はかは添加剤1と同様にして実験を行なつた。
結果を第2表に示す。比較例3 スピンドル油を99f1フッ化黒鉛として(CF)nを
1f用い分散剤を用いずに試料を調製したほかは実施例
1と同様にして実験を行なつた。
結果を第2表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は分散安定性観察用のテストチユー(ガラス管)
の断面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フッ化黒鉛粒子を分子中に少なくとも1個のプロピ
    レンオキサイド基を含む分散剤により潤滑油中に分散し
    てなる潤滑用油状組成物。 2 分散剤がデービスの方法によるHLB価4以下であ
    る特許請求の範囲第1項記載の組成物。 3 分散剤がデービスの方法によるHLB価4〜−30
    である特許請求の範囲第1項記載の組成物。 4 分散剤が一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼( I )または一般
    式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼(II)(式中、R^
    1およびR^2は同じか異なるアルキル基、アルキルフ
    ェニル基またはアシル基を表わし、mおよびnはそれぞ
    れ5以上の整数である)で示される化合物である特許請
    求の範囲第1項記載の組成物。 5 フッ化黒鉛を0.05〜50重量%分散してなる特
    許請求の範囲第1項記載の組成物。 6 潤滑油が鉱油、合成油および動植物油よりなる群か
    ら選ばれた少なくとも1種の潤滑油である特許請求の範
    囲第1項または第2項記載の組成物。
JP17221580A 1980-12-05 1980-12-05 潤滑用油状組成物 Expired JPS6056760B2 (ja)

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JPS5796091A JPS5796091A (en) 1982-06-15
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JPS59113095A (ja) * 1982-12-17 1984-06-29 Hitachi Ltd 冷凍機油組成物
CN101679895B (zh) * 2007-04-25 2013-10-02 陶氏环球技术有限责任公司 润滑剂共混物组合物

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