JPS6053804B2 - 汚泥溶融処理スラグの有効利用方法 - Google Patents
汚泥溶融処理スラグの有効利用方法Info
- Publication number
- JPS6053804B2 JPS6053804B2 JP5736479A JP5736479A JPS6053804B2 JP S6053804 B2 JPS6053804 B2 JP S6053804B2 JP 5736479 A JP5736479 A JP 5736479A JP 5736479 A JP5736479 A JP 5736479A JP S6053804 B2 JPS6053804 B2 JP S6053804B2
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- slag
- sludge
- sand
- fluidized bed
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- Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)
- Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
- Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
近年、下水汚泥および産業廃水汚泥の処理において、
溶融処理した汚泥溶融スラグをその組成から木枠化して
セメント原料とする開発が進められているが、本発明は
上記処理によつてできるスラグ砂を、流動層式焼却炉の
媒体として使うことにより、50、、HCl等を上記媒
体に反応吸収させて流動層式焼却炉の二次公害の防止と
、上記反応によつて石膏、塩化カルシウム等を作ること
によつてスラグ砂の有用資源化を図ることを目的として
いるものである。
溶融処理した汚泥溶融スラグをその組成から木枠化して
セメント原料とする開発が進められているが、本発明は
上記処理によつてできるスラグ砂を、流動層式焼却炉の
媒体として使うことにより、50、、HCl等を上記媒
体に反応吸収させて流動層式焼却炉の二次公害の防止と
、上記反応によつて石膏、塩化カルシウム等を作ること
によつてスラグ砂の有用資源化を図ることを目的として
いるものである。
下水汚泥或いは産業廃水汚泥の焼却炉として、従来第
1図に示すような流動層式焼却炉が使用されている。
1図に示すような流動層式焼却炉が使用されている。
図示する流動層式焼却炉aにおいては、その上部より汚
泥をが投入され、空気cによつて流動状態にある高温の
砂dの流動層内において解砕、加熱され、同層上部にお
いて自燃焼するようになつている。その際排出される排
ガスeにはSO。、HCl等の有害ガスが含まれており
、また前記砂dとしては珪砂(Jll砂)を使う場合が
殆んどあるが、該珪砂は、前記汚泥の焼却によつて発生
する有害ガスと殆んど反応せず、そのために前記排ガス
の処理を行う脱硫、脱塩設備を別に設ける必要があつた
。このために、例えば特開昭53一6377時に示され
る如く、珪砂の代りに高炉鉱滓を流動媒体として使用す
ることにより、焼却によつて生じるSO。、HClなど
を固定化する技術が開発されている。しカル乍ら、高炉
鉱滓は製鉄所から買入するものであり、そのための費用
が多大になると共に、鉱滓を一時貯蔵しておくための広
いスペースも必要となる問題がある。 本発明は、上記
従来技術のもつ問題点を解決し、焼却炉の二次公害防止
とスラグの有用資源化を同時に達成し得るもので、汚泥
を溶融処理する際にできる溶融スラグを粒状化させてス
ラグ砂とし、該スラグ砂を流動層式焼却炉の流動媒体と
して使用することを特徴とする汚泥溶融処理スラグの有
効利用方法、に係るものである。
泥をが投入され、空気cによつて流動状態にある高温の
砂dの流動層内において解砕、加熱され、同層上部にお
いて自燃焼するようになつている。その際排出される排
ガスeにはSO。、HCl等の有害ガスが含まれており
、また前記砂dとしては珪砂(Jll砂)を使う場合が
殆んどあるが、該珪砂は、前記汚泥の焼却によつて発生
する有害ガスと殆んど反応せず、そのために前記排ガス
の処理を行う脱硫、脱塩設備を別に設ける必要があつた
。このために、例えば特開昭53一6377時に示され
る如く、珪砂の代りに高炉鉱滓を流動媒体として使用す
ることにより、焼却によつて生じるSO。、HClなど
を固定化する技術が開発されている。しカル乍ら、高炉
鉱滓は製鉄所から買入するものであり、そのための費用
が多大になると共に、鉱滓を一時貯蔵しておくための広
いスペースも必要となる問題がある。 本発明は、上記
従来技術のもつ問題点を解決し、焼却炉の二次公害防止
とスラグの有用資源化を同時に達成し得るもので、汚泥
を溶融処理する際にできる溶融スラグを粒状化させてス
ラグ砂とし、該スラグ砂を流動層式焼却炉の流動媒体と
して使用することを特徴とする汚泥溶融処理スラグの有
効利用方法、に係るものである。
以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。
本発明の一例のフローシートを示す第2図について説
明すると、図中1は下水汚泥或いは産業廃水汚泥の焼却
を行う流動層式焼却炉であり、該焼却炉1の上部には汚
泥ケーキの投入口2及び排ガス配管3が設けられ、また
前記焼却炉1の下部には流動及び汚泥燃焼用の空気を導
入するための給気配管4が接続されていると共に下端部
には粒状スラグ砂を排出する排出配管5が接続されてい
る。
明すると、図中1は下水汚泥或いは産業廃水汚泥の焼却
を行う流動層式焼却炉であり、該焼却炉1の上部には汚
泥ケーキの投入口2及び排ガス配管3が設けられ、また
前記焼却炉1の下部には流動及び汚泥燃焼用の空気を導
入するための給気配管4が接続されていると共に下端部
には粒状スラグ砂を排出する排出配管5が接続されてい
る。
前記排ガス配管3にはサイクロン等の固一ガス分離装置
6が接続されており、該固一ガス分離装置6は分離後の
ガスを導出する排気管7と、分離後のダストを還元雰囲
気溶融設備8に導く配管9を備えている。上記還元雰囲
気溶融設備8は配管10を介して水砕設備等のスラグ粒
状化設備11に接続され、またスラグ粒状化設Rllは
配管12を介して貯留ホッパー13に接続されている。
更に上記貯留ホッパー13には、該貯留ホッパー13内
のスラグ砂を前記流動層式焼却炉1に導入する移送投入
設備14と、製品化した余剰スラグ砂を取り出して搬送
する設備15が設けられている。図中1は流動層を示す
。次に上記実施例の作用について説明する。
6が接続されており、該固一ガス分離装置6は分離後の
ガスを導出する排気管7と、分離後のダストを還元雰囲
気溶融設備8に導く配管9を備えている。上記還元雰囲
気溶融設備8は配管10を介して水砕設備等のスラグ粒
状化設備11に接続され、またスラグ粒状化設Rllは
配管12を介して貯留ホッパー13に接続されている。
更に上記貯留ホッパー13には、該貯留ホッパー13内
のスラグ砂を前記流動層式焼却炉1に導入する移送投入
設備14と、製品化した余剰スラグ砂を取り出して搬送
する設備15が設けられている。図中1は流動層を示す
。次に上記実施例の作用について説明する。
脱水、乾燥処理を受けた汚泥ケーキが投入口2から焼却
炉1に投入されると、汚泥は、給気配管4にて供給され
る流動及び燃焼用空気によつて焼却炉1の流動層1″に
おいて流動及び燃焼され、有機分は燃焼ガスに及び無機
分は灰となつて図示一しないブロワーにより排ガス配管
3に吸引される。
炉1に投入されると、汚泥は、給気配管4にて供給され
る流動及び燃焼用空気によつて焼却炉1の流動層1″に
おいて流動及び燃焼され、有機分は燃焼ガスに及び無機
分は灰となつて図示一しないブロワーにより排ガス配管
3に吸引される。
上記汚泥の燃焼によつて発生するSO2,HCl等のガ
スは、移送投入設FflAl4を介して導入されるスラ
グ砂のCaOと下記の反応式(1),(■)の反応によ
つて石膏(CaSO4)と塩化カルシウム5(CaCl
2)に変化する。上記石膏及び塩化カルシウムに変化し
た媒体は排出媒体5を介して間欠的に取出され、一方取
出した媒体の量を補うために前記移送投入設備14を介
してスラグ砂が供給される。
スは、移送投入設FflAl4を介して導入されるスラ
グ砂のCaOと下記の反応式(1),(■)の反応によ
つて石膏(CaSO4)と塩化カルシウム5(CaCl
2)に変化する。上記石膏及び塩化カルシウムに変化し
た媒体は排出媒体5を介して間欠的に取出され、一方取
出した媒体の量を補うために前記移送投入設備14を介
してスラグ砂が供給される。
前記焼却炉1から排ガス配管3を介して排出すjる排ガ
スは、固一ガス分離装置6で排気ガスと灰に分離され、
排気ガスは排気管7を介して図示しないガス処埋設備に
送られる。
スは、固一ガス分離装置6で排気ガスと灰に分離され、
排気ガスは排気管7を介して図示しないガス処埋設備に
送られる。
また分離された灰は、配管9を介して溶融設備8に送ら
れて還元雰囲気内で溶融せしめられた後、配管10を介
して≦水砕設備等のスラグ粒状化設備11に送られて破
砕、粒度調整され、砂状となつて配管12を介して貯留
ホルパー13に貯留される。貯留されたスラグ砂は、前
記媒体としての必要量だけ移送投入設備14を介して焼
却炉1に間欠的に供給し、残りを搬送設備15によりス
ラグ砂として取出し、製品化する。またCaO不足の汚
泥を使用する場合には、前記還元雰囲気溶融設備8に対
し、CaOを投入16して処理することができる。更に
、前記流動層式焼却炉1にて行われる脱硫、脱塩作用は
、下記の表における高炉スラグの組成と下水汚泥溶融ス
ラグの一例を示す組成との比較から、高炉スラグの場合
に近い効率を期待できることがわかる。
れて還元雰囲気内で溶融せしめられた後、配管10を介
して≦水砕設備等のスラグ粒状化設備11に送られて破
砕、粒度調整され、砂状となつて配管12を介して貯留
ホルパー13に貯留される。貯留されたスラグ砂は、前
記媒体としての必要量だけ移送投入設備14を介して焼
却炉1に間欠的に供給し、残りを搬送設備15によりス
ラグ砂として取出し、製品化する。またCaO不足の汚
泥を使用する場合には、前記還元雰囲気溶融設備8に対
し、CaOを投入16して処理することができる。更に
、前記流動層式焼却炉1にて行われる脱硫、脱塩作用は
、下記の表における高炉スラグの組成と下水汚泥溶融ス
ラグの一例を示す組成との比較から、高炉スラグの場合
に近い効率を期待できることがわかる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え
得るも−のである。
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え
得るも−のである。
上述した本発明の汚泥溶融処理スラグの有効利用方法に
よれば、次のような優れた効果を発揮する。
よれば、次のような優れた効果を発揮する。
(1)流動層式焼却炉において脱硫、脱塩を行うことが
できるので、別にそのための処埋設備を設ける必要がな
い。
できるので、別にそのための処埋設備を設ける必要がな
い。
(Ii)上記脱硫、脱塩によつてできた石膏(CaSO
4)、塩化カルシウム(CaCl2)等は、セメント凝
結調整剤として使用することができる。
4)、塩化カルシウム(CaCl2)等は、セメント凝
結調整剤として使用することができる。
(111)流動層媒体としての粒状砂は、汚泥スラグ溶
融処理後の粒状化設備で自給自足でき、他から購入する
必要がないので大変経済的であり、余剰粒状砂はセメン
ト原料として利用することができる。
融処理後の粒状化設備で自給自足でき、他から購入する
必要がないので大変経済的であり、余剰粒状砂はセメン
ト原料として利用することができる。
第1図は従来の流動層式焼却炉の説明図、第2図は本発
明の一実施例を示すフローシートである。 1は流動層式焼却炉、1″は流動層、2は投入口、3は
排ガス配管、6は固一ガス分離装置、8は還元雰囲気溶
融設備、11はスラグ粒状化設備、13は貯留ホッパー
、14は移送投入設備、15は搬送設備を示す。
明の一実施例を示すフローシートである。 1は流動層式焼却炉、1″は流動層、2は投入口、3は
排ガス配管、6は固一ガス分離装置、8は還元雰囲気溶
融設備、11はスラグ粒状化設備、13は貯留ホッパー
、14は移送投入設備、15は搬送設備を示す。
Claims (1)
- 1 汚泥を溶融処理する際にできる溶融スラグを粒状化
させてスラグ砂とし、該スラグ砂を流動層式焼却炉の流
動媒体として使用することを特徴とする汚泥溶融処理ス
ラグの有効利用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5736479A JPS6053804B2 (ja) | 1979-05-10 | 1979-05-10 | 汚泥溶融処理スラグの有効利用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5736479A JPS6053804B2 (ja) | 1979-05-10 | 1979-05-10 | 汚泥溶融処理スラグの有効利用方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55150415A JPS55150415A (en) | 1980-11-22 |
JPS6053804B2 true JPS6053804B2 (ja) | 1985-11-27 |
Family
ID=13053518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5736479A Expired JPS6053804B2 (ja) | 1979-05-10 | 1979-05-10 | 汚泥溶融処理スラグの有効利用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6053804B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58145815A (ja) * | 1982-02-22 | 1983-08-31 | Ebara Infilco Co Ltd | 汚泥の流動焼成法 |
JPS61271098A (ja) * | 1985-05-27 | 1986-12-01 | Babcock Hitachi Kk | 排水汚泥の焼却処理方法 |
JP2019190687A (ja) * | 2018-04-20 | 2019-10-31 | Jfeエンジニアリング株式会社 | バイオマスの燃焼方法および燃焼装置 |
-
1979
- 1979-05-10 JP JP5736479A patent/JPS6053804B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55150415A (en) | 1980-11-22 |
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