JPS6053737B2 - 水車ランナ用ステンレス鋳鋼 - Google Patents
水車ランナ用ステンレス鋳鋼Info
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- JPS6053737B2 JPS6053737B2 JP53128509A JP12850978A JPS6053737B2 JP S6053737 B2 JPS6053737 B2 JP S6053737B2 JP 53128509 A JP53128509 A JP 53128509A JP 12850978 A JP12850978 A JP 12850978A JP S6053737 B2 JPS6053737 B2 JP S6053737B2
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- Japan
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- water turbine
- stainless steel
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- retained austenite
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D6/00—Heat treatment of ferrous alloys
- C21D6/004—Heat treatment of ferrous alloys containing Cr and Ni
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/18—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
- C22C38/40—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel
- C22C38/44—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel with molybdenum or tungsten
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F03—MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F03B—MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS
- F03B3/00—Machines or engines of reaction type; Parts or details peculiar thereto
- F03B3/12—Blades; Blade-carrying rotors
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/02—Selection of particular materials
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Hydraulic Turbines (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、水車ランナ用ステンレス鋳鋼に係り、特に
高強度、高靭性を有する大型水車ランナ用ステンレス鋳
鋼に関する。
高強度、高靭性を有する大型水車ランナ用ステンレス鋳
鋼に関する。
従来、水車ランナには安価なステンレス鋼として13
%Cr鋳鋼が用いられている。
%Cr鋳鋼が用いられている。
しかしながら、13%Cr鋳鋼は溶接性が充分良好でな
いため、場合によつては強度低下を承知の上でオース
テナイト系ステンレス溶接棒を用いて溶接することがあ
る。単機水車ランナの出力増加および効率向上の要望に
伴ない、従来の13%Cr鋳鋼よりさらに機械的性質お
よび溶接性の良好な材料が開発された。この材料は13
%Cr鋳鋼に4〜6%NiおよびMoを添加したもので
、現在一部実用化されている。 ところで、近年の電力
事情から、発電量の増加の要請は勿論、他の火力発電、
原子力発電との供給、需要のバランスを考慮し、夜間時
等の余剰電力を使用して揚水を行ない、電力を効率よく
利用しようとする、いわゆる揚水型発電が注目されてい
る。
いため、場合によつては強度低下を承知の上でオース
テナイト系ステンレス溶接棒を用いて溶接することがあ
る。単機水車ランナの出力増加および効率向上の要望に
伴ない、従来の13%Cr鋳鋼よりさらに機械的性質お
よび溶接性の良好な材料が開発された。この材料は13
%Cr鋳鋼に4〜6%NiおよびMoを添加したもので
、現在一部実用化されている。 ところで、近年の電力
事情から、発電量の増加の要請は勿論、他の火力発電、
原子力発電との供給、需要のバランスを考慮し、夜間時
等の余剰電力を使用して揚水を行ない、電力を効率よく
利用しようとする、いわゆる揚水型発電が注目されてい
る。
そして今後の揚水発電の落差は益々増加する傾向にあり
、特に強度及び耐キャビテーション・エロージヨン性を
より向上させる必要がある。例えば落差が800〜10
00Tn、級になると、強度レベル100に9/一程度
が必要となり、現用の水車ランナ材では強度が不充分で
あり、またキャビテーションによる損傷も落差が高くな
るほど増大するため、高揚程水車ランナ材としては従来
よりも更に強度並びに耐キャビテーション、エロージヨ
ン性の優れた材料の開発が望まれている。 本発明の目
的は、上記従来技術の欠点をなくし、高強度、高靭性を
有し、しかも耐ギヤビアー、シヨン・エロージヨン性が
優れた大型水車ランナ用ステンレス鋳鋼を提供すること
にある。
、特に強度及び耐キャビテーション・エロージヨン性を
より向上させる必要がある。例えば落差が800〜10
00Tn、級になると、強度レベル100に9/一程度
が必要となり、現用の水車ランナ材では強度が不充分で
あり、またキャビテーションによる損傷も落差が高くな
るほど増大するため、高揚程水車ランナ材としては従来
よりも更に強度並びに耐キャビテーション、エロージヨ
ン性の優れた材料の開発が望まれている。 本発明の目
的は、上記従来技術の欠点をなくし、高強度、高靭性を
有し、しかも耐ギヤビアー、シヨン・エロージヨン性が
優れた大型水車ランナ用ステンレス鋳鋼を提供すること
にある。
本発明によるステンレス鋳鋼は、10〜15%のCrお
よび2〜7%Niを含むマルテンサイト系ステンレス鋼
において、焼もどし過程中に生成される10〜40%の
残留オーステナイトにより優れた靭性が得られることに
注目し、残留オーステナイトが存在しているときに、さ
らにマトリックスの強度を高めるのに特にVが好適であ
り、さらにVの補助成分としてNb,Zr,Hfが高強
度を得ぬ点から有益な成分であることを見出して完成さ
れたものである。
よび2〜7%Niを含むマルテンサイト系ステンレス鋼
において、焼もどし過程中に生成される10〜40%の
残留オーステナイトにより優れた靭性が得られることに
注目し、残留オーステナイトが存在しているときに、さ
らにマトリックスの強度を高めるのに特にVが好適であ
り、さらにVの補助成分としてNb,Zr,Hfが高強
度を得ぬ点から有益な成分であることを見出して完成さ
れたものである。
すなわち、本発明は、CO.Ol〜0.15%、SiO
.l〜1.0%、MnO.l〜2.0%、CrlO〜1
5%、Ni2〜7%、MOO.l〜3%、VO.O5〜
0.5%、残部Feおよび不純物からなり、主としてマ
ルテンサイトと残留オーステナイトの混合組織を有し、
かつ残留オーステナイト量が容積比で10〜40%、δ
フェライト量が面積比で10%以下であることを特徴と
するものである。
.l〜1.0%、MnO.l〜2.0%、CrlO〜1
5%、Ni2〜7%、MOO.l〜3%、VO.O5〜
0.5%、残部Feおよび不純物からなり、主としてマ
ルテンサイトと残留オーステナイトの混合組織を有し、
かつ残留オーステナイト量が容積比で10〜40%、δ
フェライト量が面積比で10%以下であることを特徴と
するものである。
次に本発明におけるステンレス鋳鋼の化学成分の限定理
由を述べる。
由を述べる。
まずCは0.15%より以上では特に溶接性を悪くする
ので、上限を0.15%とし、強度および溶解上の点か
ら0.01%以上に規制される。
ので、上限を0.15%とし、強度および溶解上の点か
ら0.01%以上に規制される。
好ましくは0.03〜0.08%である。Siは製鋼時
の脱酸剤として0.1%以上必要であ−るが、靭性の点
から1%以下が適当である。
の脱酸剤として0.1%以上必要であ−るが、靭性の点
から1%以下が適当である。
好ましくは0.2〜0.6%である。Mnもやはり脱酸
剤として用いられるが、オーステナイト化元素として靭
性にも寄与するので2.0%まで添加するのが適当であ
る。
剤として用いられるが、オーステナイト化元素として靭
性にも寄与するので2.0%まで添加するのが適当であ
る。
好ましくは.0.3〜0.9%である。Crはステンレ
ス鋼において耐食性を高める最も重要な成分であるが、
耐食性の点から10%以上必要である。
ス鋼において耐食性を高める最も重要な成分であるが、
耐食性の点から10%以上必要である。
Cr量が増加するとδフェライトが増し、脆化するので
、上限は15%に限定される.が、特に12〜14%が
好適である。Niは顕著なオーステナイト生成元素であ
り、溶接性の点および有効な残留オーステナイト量を得
るためにも2〜7%必要であるが、特に4〜6%が好適
である。
、上限は15%に限定される.が、特に12〜14%が
好適である。Niは顕著なオーステナイト生成元素であ
り、溶接性の点および有効な残留オーステナイト量を得
るためにも2〜7%必要であるが、特に4〜6%が好適
である。
しかし、7%より以上のNiをζ含有すると残留オース
テナイトが増加し、強度低下が著しくなる。MOは耐食
性を高めると同時に強度向上にも有効な成分であり、か
つ焼もどし脆化の防止には最適である。
テナイトが増加し、強度低下が著しくなる。MOは耐食
性を高めると同時に強度向上にも有効な成分であり、か
つ焼もどし脆化の防止には最適である。
しかし、3%を超えると強度向上もさることながら、靭
性低下が著しくなり、従つて0.1〜3%に規制される
。好ましくは1〜2%である。Vは炭化物形成元素とし
て知られるが、Cr炭化物、窒化物の析出を抑制し、徐
冷脆化を防止するとともに、焼もどし過程中に二次硬化
を起こし、強度を高める働きがある。
性低下が著しくなり、従つて0.1〜3%に規制される
。好ましくは1〜2%である。Vは炭化物形成元素とし
て知られるが、Cr炭化物、窒化物の析出を抑制し、徐
冷脆化を防止するとともに、焼もどし過程中に二次硬化
を起こし、強度を高める働きがある。
しかし、0.5%より以上では偏析の問題を生じ、また
靭性を低下すjるので、0.5%以下がよい。■は効果
を期待するためには0.05%以上必要であり、結局0
.05〜0.5%(好ましくは0.1〜0.3%)に規
制される。Nb,ZrおよびHfは、いずれもVと同様
に炭化物形成元素であり、Vの効果を補助するものであ
る。靭性を損なわない範囲として、これらの1種以上が
0.005〜0.5%が適当である。さらに2種以上の
場合その合計量として0.005〜0.5%で好適であ
る。本発明のステンレス鋳鋼製水車ランナは鋳放し後、
例えば900〜1.100℃で焼入れ、放冷後、更に5
00〜6500Cで焼きもどしした状態で使用される。
靭性を低下すjるので、0.5%以下がよい。■は効果
を期待するためには0.05%以上必要であり、結局0
.05〜0.5%(好ましくは0.1〜0.3%)に規
制される。Nb,ZrおよびHfは、いずれもVと同様
に炭化物形成元素であり、Vの効果を補助するものであ
る。靭性を損なわない範囲として、これらの1種以上が
0.005〜0.5%が適当である。さらに2種以上の
場合その合計量として0.005〜0.5%で好適であ
る。本発明のステンレス鋳鋼製水車ランナは鋳放し後、
例えば900〜1.100℃で焼入れ、放冷後、更に5
00〜6500Cで焼きもどしした状態で使用される。
この状態で主としてマルテンサイト+残留オーステナイ
トからなる混合組織となる。残留オーステナイト量は容
積比で10〜40%になるように各成分および熱処理条
件が調節される。残留オーステナイト量は靭性の点より
10%以上、強度の点より40%以内が好適である。δ
フェライト量は本発明の成分範囲では若干現出するが、
面積比で10%以内であれば、強度、靭性上いずれも特
に問題はない。以下、本発明を実施例によりさらに詳細
に説明する。
トからなる混合組織となる。残留オーステナイト量は容
積比で10〜40%になるように各成分および熱処理条
件が調節される。残留オーステナイト量は靭性の点より
10%以上、強度の点より40%以内が好適である。δ
フェライト量は本発明の成分範囲では若干現出するが、
面積比で10%以内であれば、強度、靭性上いずれも特
に問題はない。以下、本発明を実施例によりさらに詳細
に説明する。
第1図は、本発明が適用される水車ランナの断面図であ
る。
る。
図において、クラウン2とシユラウドリング4の間に複
数の羽根3が設けられている。クラウン2の中心は駆動
軸が連結されるが、この肉厚の部分は特にクラウンボス
とよばれる。これらの水車ランナ(またはポンプ水車)
は主に一体で鋳込まれるか、または各部毎に鋳込み後に
溶接接合するか、いずれかの製造方法がとられる。次に
第1表に上記水車ランナの供試材の組成をおよび第2表
にそれぞれの機械的性質およびキャビテーション●エロ
ージヨン試験結果を示す。キヤビテーシヨン●エロージ
ヨン試験(第2表にCE試験と略示する。)ては磁歪振
動型試験機を用い、試験条件を、周波数:6.5KZ1
振巾:120μm、試験液:水道水、試験液温:25℃
、試験時間:12紛とし、試験材の潰食量(試験前と試
験後の試験片の重量の差。)を測定し、これよりキャビ
テーション●エロージヨン性を判断した。供試材1〜3
は本発明の代表組成例、供試材4〜8は本発明で述べた
成分範囲外の比較材である。なお、これらの供試材はす
べて鋳放し後、焼入れし、焼もどし処理を行つたもので
ある。MO,V,Nb等の炭化物生成元素を含む供試材
1〜5および加熱変態点の高い供試材8は焼入れ温度を
1000℃とし、また含Ni−13%Cr鋳鋼の供試材
6,7は焼入れ温度を97(代)とした。焼もどし温度
は供試材8のみ680℃とし、その他は全て570℃と
した。第1表および第2表において、比較材である供試
材8は通常の13%Cr鋳鋼であり、強度および靭性が
低く、潰食量は最も多い。
数の羽根3が設けられている。クラウン2の中心は駆動
軸が連結されるが、この肉厚の部分は特にクラウンボス
とよばれる。これらの水車ランナ(またはポンプ水車)
は主に一体で鋳込まれるか、または各部毎に鋳込み後に
溶接接合するか、いずれかの製造方法がとられる。次に
第1表に上記水車ランナの供試材の組成をおよび第2表
にそれぞれの機械的性質およびキャビテーション●エロ
ージヨン試験結果を示す。キヤビテーシヨン●エロージ
ヨン試験(第2表にCE試験と略示する。)ては磁歪振
動型試験機を用い、試験条件を、周波数:6.5KZ1
振巾:120μm、試験液:水道水、試験液温:25℃
、試験時間:12紛とし、試験材の潰食量(試験前と試
験後の試験片の重量の差。)を測定し、これよりキャビ
テーション●エロージヨン性を判断した。供試材1〜3
は本発明の代表組成例、供試材4〜8は本発明で述べた
成分範囲外の比較材である。なお、これらの供試材はす
べて鋳放し後、焼入れし、焼もどし処理を行つたもので
ある。MO,V,Nb等の炭化物生成元素を含む供試材
1〜5および加熱変態点の高い供試材8は焼入れ温度を
1000℃とし、また含Ni−13%Cr鋳鋼の供試材
6,7は焼入れ温度を97(代)とした。焼もどし温度
は供試材8のみ680℃とし、その他は全て570℃と
した。第1表および第2表において、比較材である供試
材8は通常の13%Cr鋳鋼であり、強度および靭性が
低く、潰食量は最も多い。
比較材7はNiを約4%添加した材料であるが、供試材
8よりも強度、靭性および耐キャビテーション・エロー
ジヨン性が大幅に向上しているがまだ不充分である。比
較供試材6は更にNiを増して、約5%添加したもので
ある。これは供試材7と比較して衝撃値および耐キャビ
テーション・エロージヨン性は改善されているが、強度
の点ではまだ不充分である。しかし、Ni量の増加に伴
ない残留オーステナイト量が増加し、溶接割れ感受性は
顕著に向上する。供試材5は、供試材6にMOを添加し
たもので引張強さ100k9/iレベルが得られ耐キャ
ビテーション●エロージヨン性も向上しているが、0.
2%耐力は約80k9/d程度であり、更に0.2%耐
力の向上が望まれる。比較供試材4は更にNbを0.2
%程添加したものであり、引張強さは100kg/Tr
rltレベル、0.潤力は90k9/iレベルであり、
当初目標の強度レベルを満足し、耐キャビテーション・
エロージヨン性もある程度向上しているが、衝撃値が2
.4k9−w!./Cliと低く使用に適さない。上記
比較材に対して、本発明鋼である供試材1〜3は引張強
さ100k9/iレベル、0.2%耐力90kg/Tn
ltレベルを満足し、かつ衝撃値10k9−m/CFl
fレベルが得られ、比較材と比べて強度、靭性が特に優
れている。
8よりも強度、靭性および耐キャビテーション・エロー
ジヨン性が大幅に向上しているがまだ不充分である。比
較供試材6は更にNiを増して、約5%添加したもので
ある。これは供試材7と比較して衝撃値および耐キャビ
テーション・エロージヨン性は改善されているが、強度
の点ではまだ不充分である。しかし、Ni量の増加に伴
ない残留オーステナイト量が増加し、溶接割れ感受性は
顕著に向上する。供試材5は、供試材6にMOを添加し
たもので引張強さ100k9/iレベルが得られ耐キャ
ビテーション●エロージヨン性も向上しているが、0.
2%耐力は約80k9/d程度であり、更に0.2%耐
力の向上が望まれる。比較供試材4は更にNbを0.2
%程添加したものであり、引張強さは100kg/Tr
rltレベル、0.潤力は90k9/iレベルであり、
当初目標の強度レベルを満足し、耐キャビテーション・
エロージヨン性もある程度向上しているが、衝撃値が2
.4k9−w!./Cliと低く使用に適さない。上記
比較材に対して、本発明鋼である供試材1〜3は引張強
さ100k9/iレベル、0.2%耐力90kg/Tn
ltレベルを満足し、かつ衝撃値10k9−m/CFl
fレベルが得られ、比較材と比べて強度、靭性が特に優
れている。
このような優れた性質は、従来の水車ランナ用鋳鋼では
得られなかつたものである。また、前表には示されてい
ないが、供試材1〜3は、従来の比較材よりも腐食疲労
強度が大きことが確認されている。次に、上記供試材の
強度(イ).2%耐力)と靭性(衝撃値)との関係を第
2図に表す。
得られなかつたものである。また、前表には示されてい
ないが、供試材1〜3は、従来の比較材よりも腐食疲労
強度が大きことが確認されている。次に、上記供試材の
強度(イ).2%耐力)と靭性(衝撃値)との関係を第
2図に表す。
図中、白丸印は本発明鋼、黒丸印は比較供試材を示す。
一般に強度と靭性は相反する性質であり、一方が高い値
を示すと他方は低い値を示すことが知られているが、本
発明鋼は図に示すように、0.2%耐力が90k9/W
A以上、かつ衝撃値が10k9−M,/Clt以上を有
し、比較材よりも強度、靭性のレベルはいずれも優れて
いることは明瞭である。本発明による高強度、高靭性ス
テンレス鋳鋼は通常の電弧炉あるいは場合によつて高周
波誘導炉等により容易に溶解、鋳込みができ、水車ラン
ナおよびポンプ水車の製造上特別な方法を必要としない
。
一般に強度と靭性は相反する性質であり、一方が高い値
を示すと他方は低い値を示すことが知られているが、本
発明鋼は図に示すように、0.2%耐力が90k9/W
A以上、かつ衝撃値が10k9−M,/Clt以上を有
し、比較材よりも強度、靭性のレベルはいずれも優れて
いることは明瞭である。本発明による高強度、高靭性ス
テンレス鋳鋼は通常の電弧炉あるいは場合によつて高周
波誘導炉等により容易に溶解、鋳込みができ、水車ラン
ナおよびポンプ水車の製造上特別な方法を必要としない
。
以上、本発明によれば、特に強度および靭性に優れ、そ
の他腐食疲労強度、溶接性にも優れたステンレス鋳鋼を
提供することができ、この鋳鋼は、特に落差の大きい揚
水型発電用の水車ランナまたはポンプ水車の部材として
好適に用いられる。
の他腐食疲労強度、溶接性にも優れたステンレス鋳鋼を
提供することができ、この鋳鋼は、特に落差の大きい揚
水型発電用の水車ランナまたはポンプ水車の部材として
好適に用いられる。
第1図は、水車ランナの構造を示す概略断面図、第2図
は、各鋼種の0.2%耐力と衝撃値との関係を示す図で
ある。 1・・・・・・クラウンボス、2・・・・・・クラウン
、3・・・・羽根、4・・・・・・シユラウドリング。
は、各鋼種の0.2%耐力と衝撃値との関係を示す図で
ある。 1・・・・・・クラウンボス、2・・・・・・クラウン
、3・・・・羽根、4・・・・・・シユラウドリング。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量で、C0.01〜0.15%、Si0.1〜1
%、Mn0.1〜2%、Cr10〜15%、Ni2〜7
%、Mo0.1〜3%、V0.05〜0.5%、残部F
eおよび不純物からなり、主としてマルテンサイトと残
留オーステナイトの混合組織を有し、かつ残留オーステ
ナイト量が容積比で10〜40%、δフェライト量が面
積比で10%以下である水車ランナ用ステンレス鋳鋼。 2 重量で、C0.01〜0.15%、Si0.1〜1
%、Mn0.1〜2%、Cr10〜15%、Ni2〜7
%、Mo0.1〜3%、V0.05〜0.5%と、Nb
、ZrおよびHfの1種以上を0.005〜0.5%と
、残部Feおよび不可避の不純物とからなり、主として
マルテンサイトと残留オーステナイトの混合組織を有し
、かつ残留オーステナイト量が容積で10〜40%、δ
フェライト量が面積比で10%以下である水車ランナ用
ステンレス鋳鋼。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53128509A JPS6053737B2 (ja) | 1978-10-20 | 1978-10-20 | 水車ランナ用ステンレス鋳鋼 |
FR7926093A FR2439309A1 (fr) | 1978-10-20 | 1979-10-19 | Rotor de turbine hydraulique et son procede de fabrication |
IT69047/79A IT1119398B (it) | 1978-10-20 | 1979-10-19 | Girante per turbine idrauliche |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53128509A JPS6053737B2 (ja) | 1978-10-20 | 1978-10-20 | 水車ランナ用ステンレス鋳鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5558353A JPS5558353A (en) | 1980-05-01 |
JPS6053737B2 true JPS6053737B2 (ja) | 1985-11-27 |
Family
ID=14986496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53128509A Expired JPS6053737B2 (ja) | 1978-10-20 | 1978-10-20 | 水車ランナ用ステンレス鋳鋼 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6053737B2 (ja) |
FR (1) | FR2439309A1 (ja) |
IT (1) | IT1119398B (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6218709Y2 (ja) * | 1980-05-28 | 1987-05-13 | ||
DE3108588A1 (de) * | 1981-03-06 | 1982-09-23 | Georg Fischer AG, 8201 Schaffhausen | "chromstahlgussstueck" |
JPS57200542A (en) * | 1981-06-03 | 1982-12-08 | Hitachi Ltd | Cast steel member and preparation thereof |
JPS6092455A (ja) * | 1983-10-26 | 1985-05-24 | Hitachi Ltd | 水車用鋳鋼 |
NL193218C (nl) * | 1985-08-27 | 1999-03-03 | Nisshin Steel Company | Werkwijze voor de bereiding van roestvrij staal. |
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