JPS605353B2 - 金属缶胴体の側面接合部の補修方法 - Google Patents

金属缶胴体の側面接合部の補修方法

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JPS605353B2
JPS605353B2 JP12481981A JP12481981A JPS605353B2 JP S605353 B2 JPS605353 B2 JP S605353B2 JP 12481981 A JP12481981 A JP 12481981A JP 12481981 A JP12481981 A JP 12481981A JP S605353 B2 JPS605353 B2 JP S605353B2
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Japan
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paint
side joint
metal
coating
flow
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JP12481981A
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JPS5827668A (ja
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茂 横井
久志 堀田
典弘 小池
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属缶胴体の側面後合部の補修方法に関し、さ
らに詳しくは側面接合部および/またはその近傍の露出
金属面を塗料により被覆して補修する方法に関する。
金属缶胴体(例えば大型角型もしくは4・型丸缶等の)
は、通常錫めつき鋼板(ぶりき)、テインフリースチー
ル(電解クロム酸処理鋼板)、もしくはアルミニウム(
合金)板等の金属プランクより所定の形状の缶胴成形体
を形成し、側面の対向するブランクの機縁同士を重ね合
せ溶接、重ね合せ接着、もしくはフック半田付等して側
面接合部を形成することによって製造される。
この場合内容物による金属の腐食を防止するためブラン
クの缶胴体内面となるべき面には予め耐食性塗料の塗膜
が形成されている場合が多い。しかし溶接による場合は
ブランクの前記端縁から予め前記塗膜を除去しておく必
要があり、従って第1図に示すように、熔接缶胴体1の
側面接合部2およびその近傍には塗膜3が形成されてお
らず、金属面4が霧出している。重ね合せ接着による場
合も、特殊の接着操作を行なわない場合は、端縁のカッ
トエッジが露出している。また半田付による場合も内面
塗膜が溶融半田のため浮き上って塗膜面の一部が剥離し
たり、あるいは塗腰が劣化して、十分な耐食機能を発揮
しない場合がある。従って側面接合部の内面を補修する
必要がある場合が多いのであるが、金属ブランクの種類
(特にティンフリースチールの場合)、接合方法や用途
によっては、側面接合部の外面も補修する必要が生ずる
場合がある。上記補修は通常露出金属面(およびその周
辺の塗膜面)上に比較的厚い有機塗膜を形成することに
よって行なわれるが、従来より行なわれている(静電)
粉体塗装方式の場合は、一部の粉体が飛散して、側面接
合部より離れた缶胴体内面部分に付着し易い。
側面接合部およびその近傍に付着した粉体は該部をバー
ナー等で加熱することにより敵着されるのであるが、前
記の離れた缶胴体部分は一般には加熱されることがない
ので、該部分に付着した粉体は融着することなく、容易
に缶胴体から離れて内容物中に移行して、トラブルを生
じ易いという問題があった。通常のスプレー方式による
塗装の場合も同機の飛散という問題を生じ易い。ロール
方式による塗装の場合は飛散という問題は起り難い。し
かし側面接合部は例えば第3図の5で表示されるような
段差部を有しているので、段差部の凸のコーナをも完全
に被覆するためには、全体として比較的厚い(通常10
〜200〃肌)塗膜を形成しなければならないが、ロー
ル方式によって段差部を有する側面接合部にこのように
塗料の厚塗りを行なうためには特殊のロールと塗料を使
用しなければならず、技術的問題を多くかかえ、実現が
難しい。そこで分散型塗料(熱可塑性プラスチック微粉
末を主体とし、これを貧溶剤に分散させた塗料、例えば
オルガノゾル系塗料)、もしくはハイソリッドラッカー
(例えば固形分60〜8の重量%のアクリル系もしくは
ポリエステル系塗料)の糸状の塗料流をエアレススプレ
ーノズルより側面接合部に沿って流下させ(流下速度は
塗料流がほぼ平面上に流下した場合に飛散が起らない程
度に、スプレーノズルの型式、塗料の種類、温度、加圧
力等に応じて定める)る方式が考えられる。
このような糸状の塗料流はェアレススプレー装置におけ
る塗料の加圧力を一定値以下(例えばゲージ圧0.5〜
1.0k9/cめ)に低くすることによって実現するこ
とができる。第2図、第3図はその1例を示したもので
あって、2は側面接合部(この場合はマッシュシーム抵
抗溶接によって形成された)であり、5は段差部である
なお、図において段差部5の境界線5a,5bは直線と
なっているが、実際は若干の凹凸がある場合が多い。ま
た6はエアレススプレーノズル、7は糸状の塗料流、8
は側面接合部2又はその近傍部2aに衝突した位置にお
ける塗料流7の中心の軌跡であり、9は形成された塗料
膜である。図に示されるように塗料流7が段差部5、特
にその傾斜の大きい部分5cに当ると、第2図の位置A
,Bにみられるように傾斜面側に塗料の飛沫10が発生
する。この飛沫1川ま側面接合部2aをかなり離れて飛
散するので、次工程で側面接合部2およびその近傍部2
aを加熱するさし、に融着又はキュァさず、かつ塗布幅
も不安定になる。従って容易に缶胴体内面から離脱して
内容物中に混入するという問題を起こし易い。本発明は
以上に述べたような従来技術の問題点の解決を図ること
を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は金属缶胴体の段差部
を有する側面接合部の補修方法において、エアレススプ
レーノズルより複数の糸状の塗科流を、該段差部上に流
下させることなく、該毅差部の両側の面上に沿って流下
させ、該塗料によって鍵出した金属面を被覆することを
特徴とする側面接合部の補修方法を提供するものである
以下図面を参照しながら本発明について説明する。第4
図、第5図、第6図において、第2図、第3図と同一符
号の部分は同一部分もしくは同一又は類似機能の部分を
示す。
第4図、第5図の場合は、側面接合部2の延びる方向に
直角方向に整列された2個のエアレススプレーノズル6
が用いられ、その中心間隔は段差部5の幅より大きく定
められており、かつ各塗料流7は段差部5の両側の側面
接合部2上又はその近傍部2a上に流下するように、ノ
ズル6又は缶胴体1が側面接合部2の延びる方向に移動
される。従って塗料流7の缶胴体1と衝突する位置にお
ける中心の2本の軌跡8は何れも、段差部5の境界線6
a,5bの外側に位置する。そのため塗料流7の流下速
度を適切な値に定めれば(即ちほぼ平面の上に流下した
場合飛沫を生じない速度)、前記の塗料飛沫10の発生
は起らない。そしてエアレススプレーノズル6より流下
する塗料流7は塗料のみよりなり、空気を含まないので
、塗料として分散型塗料又は/・ィソリッドラッカーを
用いることにより、高速度で厚塗り(乾燥膜厚が好まし
くは約10〜200〃の)の塗料膜9を(流下した塗料
の幅方向へのフローにより)容易に形成することができ
る。塗料流7の直径は通常約0.5〜1.仇肋である。
従って補修すべき幅(すなわち露出金属面の幅)が比較
的広い場合(例えば約15〜2仇吻)は、第6図に示す
ように、段差部5の各片側に沿って各2条の(もしくは
3条以上の)塗料流7を流下させればよい。なお3は側
面接合部2形成前にブランクに形成されていた塗膜であ
って、塗料膜9は塗膜3の上まで延びているので、塗料
膜9を次工程で加熱により融着又はキュアして固化させ
ることにより、露出金属面4(第1図参照)は消失して
、側面接合部2の完全な補修が実現される。なお第6図
のエアレススプレーノズル6′は2個の塗料吐出孔6′
aを備えた構造となっている。以上の説明は溶接により
形成された側面接合部について述べたが、接着又は半田
付により形成された段差部を有する側面接合部について
も、本発明の方法が適用されることはいうまでもない。
本発明によれば、糸状の塗料流は側面接合部の段差部上
に流下することがないので、塗料流と段差部の衝突にも
とづく塗料飛沫が発生することがなく、従って該飛沫に
起因するトラブルを防止できるという効果を有する。ま
た塗料流はエアレススプレーノズルから吐出されるので
、空気を含まず、塗料のみよりなるので、塗料流を段差
部の両側の面上に沿って流下させることにより、比較的
陣塗りの塗膜によって側面接合部を完全に補修すること
ができるというメリットを有する。以下実施例について
説明する。
実施例 缶胴体内面となるべき面にェポキシ・フェノール系塗膜
(厚さ6仏机)、外面となるべき面にアクリル系塗膜(
厚さ6一肌)を形成した(但し側面接合部に対応する端
縁に沿って、両面が幅IQ奴にわたり禾塗装)板厚0.
32側のティンフリースチールブランクを用い、常法に
よりマッシュシーム抵抗熔暖を行ない、第1図に示す形
状の18リットル缶胴体を製造した。
溶接側面接合部の重ね合せ幅は0。8肋、段差部の最大
幅0.5側、段差部の最大高さ0.27伽であり、内面
の露出金属面の幅は19.2側であった。
次に第6図に示す型式のェアレススプレーノズル6′を
2個用いて、側面接合部内面の補修を行なった。
ノズル6′の吐出孔6′aの口径は0.5側、吐出孔6
′a間の距離は4柳であり、各ノズル6′の内側の吐出
孔6′a間の距離を4柵、またノズル先端と側面接合部
間の距離を2仇舷とした。塗料として次の組成の分散型
塗料を用い、吐出圧力0.5k9/係、塗料加熱温度2
5二0の条件で糸状の塗料流を形成させることができた
。分散型塗料:変性ポリプロピレン(平均粒径20rm
) 3の重量部溶剤(ア
セトン:キシレンコ1:1(容積比))
7の重量部上記塗料流が段差部上に
流下しないよう、かつ没差部の両側の金属露出面上に流
下するよう第6図のように、缶胴体の位置決めを行なっ
て、缶胴体を側面接合部の延びる方向に20肌/分の速
度で移動して塗装を行ない、直ちに外側から側面接合部
を有するコーナ部をバーナ放熱により約20000に加
熱して、塗膜を融着させた。
塗膜の厚さは80〜100り仇であった。以上のように
して製造された缶胴体の内面を検査したところ、塗料飛
沫の発生は皆無であり、また下記の方法により、金属露
出面は完全に塗膜によりカバーされていることが確認さ
れた。
金属露出チェック法: テスターを使用し、(十)端子に差込んだテストピン(
十電極)に脱脂線を巻き付け、その脱脂綿に1%食塩水
を含ませる。
次に(一)端子に差込んだテストピン(一電極)を缶胴
体の補修部以外の金属露出部例えば端綾部に接触させて
おく。テスターを抵抗測定のレンジに設定し、缶胴体補
修部を脱脂綿をつけたテストピンでなぞる。その時のテ
スターのメータ指針の動きを調べる。指針が動けば、金
属露出が存在することを示し、動かなければ金属露出が
ないことを示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の適用される金属缶胴体の例の斜視図、
第2図は比較例の方法により補修された側面接合部近傍
の平面図、第3図は第2図のm−m線に沿う縦断面図、
第4図は本発明の方法により補修された側面接合部近傍
の例の平面図、第5図は第4図のV−V線に沿う縦断面
図、第6図は本発明の方法により側面接合部を補修する
他の例を示す縦断面図である。 1・・・・・・溶接缶胴体(金属缶胴体)、2・…・・
側面接合部、4・・・・・・金属面、5・・・・・・段
差部、6,6′・・・・・・エアレススプレーノズル、
7・・・・・・糸状の塗料流。 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属缶胴体の段差部を有する側面接合部の補修方法
    において、エアレススプレーノズルより複数の糸状の塗
    料流を、該段差部上に流下させることなく、該段差部の
    両側の面上に沿って流下させ、該塗料によって露出した
    金属面を被覆することを特徴とする側面接合部の補修方
    法。
JP12481981A 1981-08-11 1981-08-11 金属缶胴体の側面接合部の補修方法 Expired JPS605353B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP12481981A JPS605353B2 (ja) 1981-08-11 1981-08-11 金属缶胴体の側面接合部の補修方法

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JP12481981A JPS605353B2 (ja) 1981-08-11 1981-08-11 金属缶胴体の側面接合部の補修方法

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JPS5827668A JPS5827668A (ja) 1983-02-18
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Families Citing this family (4)

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JPS61103583A (ja) * 1984-10-26 1986-05-22 Hokkai Can Co Ltd 溶接缶サイドシ−ム内面補正方法
DE3603126A1 (de) * 1986-02-01 1987-08-06 Schmalbach Lubeca Verfahren und vorrichtung zum auftragen von fluessigen korrosionsschutzmitteln auf korrosionsgefaehrdete bereiche von verpackungsbehaeltern oder -behaelterteilen
JPH0414139Y2 (ja) * 1986-02-19 1992-03-31
JP7231214B2 (ja) * 2019-03-29 2023-03-01 藤井容器工業株式会社 金属製角缶における巻締部の防錆処理方法及び金属製角缶

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