JPH027711B2 - - Google Patents

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JPH027711B2
JPH027711B2 JP21044785A JP21044785A JPH027711B2 JP H027711 B2 JPH027711 B2 JP H027711B2 JP 21044785 A JP21044785 A JP 21044785A JP 21044785 A JP21044785 A JP 21044785A JP H027711 B2 JPH027711 B2 JP H027711B2
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JP
Japan
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paint
welded
coating film
solvent
primary coating
Prior art date
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Expired
Application number
JP21044785A
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English (en)
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JPS6271574A (ja
Inventor
Norihiro Koike
Shigeru Yokoi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Publication date
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は溶接金属缶胴の、金属が露出した溶接
部の、塗料による補修方法に関する。
(従来の技術) 溶接缶胴は、通常、缶胴成形体の重ね合せ部を
マツシユルーム電気抵抗溶接することによつて製
造されるが、溶接部には金属が露出しており、ま
た通常段差部が形成されている。この露出した金
属面の補修には通常塗料が用いられるが、段差部
の上部コーナ部近傍の塗膜が、塗料の流れのため
薄くなり易く、そのため上部コーナ部近傍の耐食
性が損ねられ易い。この対策として特開昭58−
27668号公報には、糸状の塗料流を段差部の両側
の面上に沿つて流下させ、露出した金属面を被覆
する方法が好ましいとして提案されている。
この塗料の塗布装置は溶接ロールの下流に設け
られ、同一のラインで溶接、塗布、乾燥が行われ
るのが通常であるが、装置のコンパクト化のた
め、塗布装置は溶接ロールにできる限り接近して
配設されている。このことと、最近技術の進歩に
つれてライン速度が上昇している(例えば毎分40
m)ため、塗布されるさいの溶接部の温度は比較
的高温(通常約300℃以上)になつている。その
ため塗布された塗料が発泡したり、あるいは撥い
たりして、溶接部の金属露出部が完全に塗料で補
修されないという問題を生じ易い。
その対策として特開昭59−222273号公報には、
溶接後直ちに溶接部の外面に水を主体とする液体
を噴霧して溶接部を急冷し、次いでこの外面に残
留する液体を気体吹付けにより除去し、その後液
状塗料を溶接部に塗布する方法が提案されてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) 上記水を主体とする液体を用いて急冷する方法
の場合、この水を溶接部外面から完全に除去する
ことは困難で(特に高速製缶の場合)、残つた水
は、外面補修塗料膜に混入して、その焼付のさい
塗膜の発泡を招くという問題を生じ易い。
またこの方法では、塗料は溶接部に直接塗布さ
れる。従つて液体塗料としてスラリー塗料を用い
る場合、この塗料を構成する樹脂が、溶接部の露
出金属面と接着性に乏しいときは、形成される塗
膜の密着性が悪く、フランジ加工やビード加工を
行うさい、塗膜が剥離して耐食性を損ねるという
問題を起こし易い。
(発明の目的) 本発明は、溶接部の段差部の上部コーナ部近傍
の補修塗膜の厚さを、耐食性を損なわない程度に
厚くでき、かつ補修塗膜に発泡や撥き等による不
完全塗布部分を生ずることなく、さらに補修塗膜
の密着性の優れた溶接缶胴の補修方法を提供する
ことを目的とする。
(発明の構成) 本発明は、溶接缶胴の溶接部の補修方法におい
て、溶接直後に該溶接部に、低沸点の溶剤を溶媒
とする低濃度の接着性樹脂塗料を塗布し、該溶剤
が蒸発し、該溶接部が冷却して、タツクフリーの
一次塗膜が形成された後、該一次塗膜の上に、該
一次塗膜を溶解性の溶剤を溶媒とするスラリー塗
料を塗布することを特徴とする、溶接缶胴の溶接
部の補修方法を提供するものである。
(問題点を解決する手段と作用) 本発明においては、溶接直後に溶接部に、低沸
点の溶剤を溶媒とする低濃度の接着性樹脂塗料を
塗布する。塗料中に高濃度で含まれる、低沸点の
溶剤は急速に蒸発して、溶接部の溶接残熱を潜熱
として奪つて、溶接部を急速に、好ましくは約
100℃以下に冷却する。一方塗料中に低濃度で含
まれる接着性樹脂は、塗布量が適量の場合、冷却
後の溶接部に薄いタツクフリー(所謂粘つかな
い)の、溶剤を実質的に含まない接着性一次塗膜
を形成する。
次にこの一次塗膜の上に、好ましくは段差部の
両側の面上に沿つてスラリー塗料を流下させる。
スラリー塗料は塗布後数秒で流動性が比較的乏し
くなるので、上部コーナ部近傍の塗膜が特に薄く
なることはない。また溶接部は冷却しているの
で、塗布のさい発泡や撥き等を生ずるおそれがな
い。
スラリー塗料は一次塗膜に対し溶解性の溶剤を
溶媒とする。従つて塗布されたスラリー塗料と一
次塗膜は相溶する。そして一次塗膜は溶接部の露
出金属面に対し接着性に優れているので、焼付硬
化後のスラリー塗料の塗膜自体が溶接部の露出金
属面との接着性に乏しい場合であつても、この塗
膜は、相溶した一次塗膜を介して上記露出金属面
との優れた密着性を得ることができる。また上記
スラリー塗料の塗膜自体の接着性が通常の場合
は、その密着性は一段と向上する。
(実施例) 以下実施例について説明する。
第1図は本発明を実施するラインの例を示した
ものであつて、1が溶接装置の電極ロール装置、
2が接着性樹脂塗料のスプレーノズル、3がスラ
リー塗料の塗布ノズル、4が乾燥用熱風ブロアー
である。
錫めつき鋼板、極薄ニツケル・錫めつき鋼板、
テインフリースチール等の金属ブランク(耐食性
塗膜10を所謂マージン塗布された)より形成さ
れた缶胴成形体5は、矢印A方向に高速で移行し
ながら、その重ね合せ部6を電極ロール装置1に
よつてマツシユシーム電極抵抗溶接されて、溶接
部7を有する溶接缶胴8に形成される。電極ロー
ル装置1を出た直後において、溶接部7は表面酸
化防止のため、その内外面に好ましくは不活性ガ
ス9(窒素ガス等の)を吹付けられる。そのさい
溶接部は通常ほぼ300〜550℃まで冷却される。
次いで溶接部7はその内面の金属露出部11上
に、スプレーノズル2より低沸点の溶剤を溶媒と
する低濃度の接着性樹脂塗料12を塗布され、タ
ツクフリーの一次塗膜13を形成される。(第2
図)。接着性樹脂塗料12としては、下記組成の
ものが例示される。なお低沸点の溶剤としては、
好ましくは沸点が100℃以下のものが用いられる。
樹脂:エポキシ・フエノール系 溶剤:メチルエチルケトン・アセトンを主体と
し、一部100〜150℃の中沸点溶剤を含む 樹脂濃度:10重量% 上記塗布によつて溶接部7は、溶剤の蒸発に伴
つて急速に好ましくは100℃以下に冷却する。そ
して一次塗膜13はタツクフリーの状態となる。
一次塗膜13の好ましい厚さは約0.01〜5μmであ
る。
次に溶接部7は塗布ノズル3より、その一次塗
膜13の上に、糸状のスラリー塗料14を段差部
7aの両側に流下するようにして塗布され、補修
塗布膜16を形成される。第3図に示すように、
補修塗布膜16は段差部7aの上部コーナ7a、
近傍部において特に薄くなることなく、一次塗膜
13の上にほぼ均一の厚さ(例えば10〜200μm)
に形成される。
スラリー塗料14は、形成される補修塗膜18
の密着性を高めるため、一次塗膜13を溶解性の
溶剤を溶媒とするものであつて、下記組成のもの
が例示される。
樹脂:ポリアミド・変性ポリプロピレン 溶剤:アセトン・キシレン 樹脂濃度:35重量% 次いで溶接部7に、熱風ブロアー4より吹出さ
れる熱風17が吹付けられ、一次塗膜13および
補修塗布膜16が乾燥硬化され、補修塗膜18が
形成される。なお乾燥は熱風以外の適宜の手段、
例えば高周波誘導加熱等によつてもよい。
(発明の効果) 本発明によれば、溶接缶胴の溶接部の段差部の
上部コーナ部近傍の補修塗膜の厚さを、耐食性を
損なわない程度に厚くでき、かつ補修塗膜に発泡
や揆き等による不完全塗布部分を生ずることな
く、さらに補修塗膜の密着性が優れているという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するためのラインの、正
面からみた説明用縦面図、第2図は第1図の−
線に沿う縦断面図、第3図は第3図の−線
に沿う縦断面図である。 7……溶接部、8……溶接缶胴、12……接着
性樹脂塗料、13……一次塗膜、14……スラリ
ー塗料、16……補修塗布膜、18……補修塗
膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 溶接缶胴の溶接部の補修方法において、溶接
    直後に該溶接部に、低沸点の溶剤を溶媒とする低
    濃度の接着性樹脂塗料を塗布し、該溶剤が蒸発
    し、該溶接部が冷却して、タツクフリーの一次塗
    膜が形成された後、該一次塗膜の上に、該一次塗
    膜を溶解性の溶剤を溶媒とするスラリー塗料を塗
    布することを特徴とする、溶接缶胴の溶接部の補
    修方法。
JP21044785A 1985-09-24 1985-09-24 溶接部の補修方法 Granted JPS6271574A (ja)

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JP21044785A JPS6271574A (ja) 1985-09-24 1985-09-24 溶接部の補修方法

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JP21044785A JPS6271574A (ja) 1985-09-24 1985-09-24 溶接部の補修方法

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JP5411765B2 (ja) * 2010-03-24 2014-02-12 富士フイルム株式会社 薄膜の作製方法

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