JPS6053279A

JPS6053279A - 弾性体スリ−ブ

Info

Publication number: JPS6053279A
Application number: JP58158809A
Authority: JP
Inventors: Tomio Hama; 富夫濱; Kiyoyasu Yamazaki; 山崎　清康
Original assignee: Nihon Pisco Co Ltd
Current assignee: Nihon Pisco Co Ltd
Priority date: 1983-08-30
Filing date: 1983-08-30
Publication date: 1985-03-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】この発明は弾性体スリーブに関し、一層詳細には、管継
手、速度制御弁、エアシリンダ等に使用される弾性体ス
リーブであって、安定した組込み。

挿入が容易に行え、組立ての工数を減少することができ
、しかも流体シールに対する信頼性の極めて高い弾性体
スリーブに関する。

弾性体スリーブ、特にそのなかでも管継手等の内部に設
置される弾性体スリーブはナイロンやウレタン製の管と
弾性体スリーブとの間、弾性体スリーブと管継手本体と
の間における流体シールを確実に行うのみでなく、管の
受入れを円滑にし、ロック爪を確実に作動させるなど種
々の機能を満たすことが要求される。このうち、シール
機能については０リング、■リング（■バッキング）等
によっても代替され得るが、０リング等には組込みや管
挿入時の困難点が存在する。すなわちシール材はすべて
、必ず締めしろ分大きく作ったうえで小径の孔部に無理
に押し込むか、締めしろ分小さく作ってニードル等に力
を加えて嵌め込むかするのであるが、この際に、Ｏリン
グ自体に捩れが生じ、捩れたまま設置されたＯリングが
シール不良などの故障発生の原因となる。すなわち、管
継手等のシール材との接触面に少しでも０リングのすべ
りやすい部分とすべりにくい部分とが存在すると、０リ
ングは簡単に捩れてしまいあるいは部分的にのめり込み
あるいはめくれるなど、線接触簡約なＯリングの接触シ
ール方法によっては簡単にシール不良を発生し、シール
材の入れかえが必要となるにもかかわらず外部からはシ
ール不良を発見することが極めて困難である。そこで、
完全なシール性をも有する弾性体スリーブが望まれてい
る。

この発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、０リング、■リング等の接触シール部
分形状をなすシール部を弾性体スリーブの周面に沿って
複数条並設したことを特徴とする弾性体スリーブを提供
するにある。

以下、図面を参照して本発明の実施例につき詳細に説明
する。

はじめに弾性体スリーブ２の本体について説明する。弾
性体スリーブ２は例えばゴムのような弾力性部材をほぼ
円筒状に成形したものであって第１図に示すごとく弾性
体スリーブ２の左端縁に環状の逃げ溝４が凹設される。

弾性体スリーブ２の外周面にシール部としてＯリングの
接触シール部分形状である部分円形状をなす２本の突条
６．８を周設し、この突条６．８は互いに等距離離して
並設する。弾性体スリーブ２の内周面は管とのシール部
であって、左にいくに従って縮径するテーパー状に形成
する。

つぎに前記弾性体スリーブ２を使用してなる管継手につ
いて詳細に説明する。

第２図において、１０はほぼ円筒状の継手本体であり、
この内部には管挿入端側から第１段差１１、第２段差１
２および第３段差１３が形成され、これら各段差によっ
て順次その内径が縮径されている。１４は前記第１段差
１１にその鍔部１５が接合すべく継手本体１０内に固定
されたほぼ円筒状のガイドリングであり、その軸線方向
中央内壁には規制段差１６が設けられ、またその内方端
部には環状溝１７が固設され全体は真ちゅう製である。

なお、継手本体１０の内径は、前記第２段差１２によっ
て、挿入されるナイロンあるいはポリウレタン製の管１
８の外径とほぼ同一となり、第３段差１３によって、挿
入される管１８の挿入先端が位置決めされるものである
。

２は前記弾性体スリーブであり、継手本体１０の第２段
差１２とガイドリング１４とによって挟持されている。

２２は係止体であり、薄肉（０，２龍程でよい）、平板
状の燐青銅等の弾性体を環状に打ち抜いたうえ、内径端
縁および外径端縁のそれぞれから多数の放射状の切り込
みが交互に形成されている。

そして係止体２２はその外径端縁において環状溝１７に
遊嵌されており、その内径端縁が挿入される管１８の外
壁にくい込んで管１８の抜は止めをするものであるが、
外ｉ￥端縁の切り込みが形成された側の係止体２２の外
周縁が所定幅に亙って管１８挿入方向側へ屈曲されて断
面がくの字状に形成されており、その外径端縁が環状溝
１７の対応する隅同部、あるいは該隅間部側の環状溝１
７壁面に当接するようになっている。１７ａは係止体の
ストッパーであって、ガイドリング１４の先端を絞るこ
とによって形成されたテーパーリング形状を成し、前記
環状溝１７がその付根部分に形成されている。

２５はほぼ円筒状の解放リングであり、前記ガイドリン
グ１４の規制段差１６にその拡径段差２６が当接する一
方、ガイドリング１４の管挿入端にその鍔部２７が当接
することによって、その軸線方向の移動範囲が規制され
るべく、ガイドリング１４に嵌合支持されている。この
解放リング２５の外周面は拡径段差２６から先端に向け
て縮径するようなテーパー状に形成され、その先端にお
いて係止体２２の内径端縁を弾性体スリーブ２方向へと
押動している。これによって係止体２２の内径端縁部は
円錐状に変形され、その内径端縁が挿入される管１８の
外壁面より若干内方に突出すべく位置しているものであ
る。

以上のような構成において、継手本体１０内に解放リン
グ２５方向から管１８を挿入すると、通常のごとく管１
８が係止体２２の内径端縁を内径端縁の弾性力およびこ
れと当接する弾性体スリーブ２の弾力に抗しつつ管外壁
面から離反するように押し広げ、管１８先端が第３段差
１３に当接する所定位置まで挿入される。

前記構成にかかる管継手製造時において弾性体スリーブ
２は継手本体ＩＯ内に最初に挿入されることによって組
立てが行われていくのであるが、この組立てに際して自
動機を利用し自動的に弾性体スリーブを押し込んで容易
かつ正確に嵌め込みを行うことができ、正確に継手本体
１０の軸線に沿って所定位置に固定することができる。

これは円筒状の弾性体スリーブ２自体が捩れに対して大
きな抵抗性を有しているうえ、いわば、樋のタガ状とな
ったシール部が、継手本体１０内面と面状に接触し、捩
れることなく安定的に接触した状態を保ちながら必要な
変形方向である内径方向に縮む傾向のみを前記両シール
部の共働作用によって引き起こすためであり、弾性体ス
リーブのシール性はこの縮径時の反力を安定的、平均的
に受け止める並設シール部によって完璧に行われるうえ
、２本のシール部が並設されているため一方のシール部
のシール性が不完全な場合においても残った他方のシー
ル部でこれをカバーすることができ、継手本体１０内面
の面精度が悪い場合においてもシール性が良好である。

さらに詳細に上記弾性体スリーブについて観察すると、
一つのシール部のみでは、そのシール部が、弾性体スリ
ーブの前部、中途部、後部のいずれの位置に設けられて
いても弾性体スリーブに外力が加えられると不均一な変
形を起こしてシール不良となるのであるが、シール部と
して２本の突条を並設するとこの２本の突条に対してテ
ンションが均一に加えられ、分散させられると、また、
０リングのめくれ方向の力の働きが弾性体スリーブ本体
にのみ作用して吸収されてしまうとともに、一方のシー
ル部が他方のシール部の剛性を高めて変形を防止するな
どの作用があると考えられる。

さらに、第６図に弾性体スリーブの挿入時および加圧時
における模式図を示すが、これによって明らかな通り、
一方のシール部に対して不均一な加圧力が加わったとき
でもこの不均一な加圧力を修正する弾発力が一方のシー
ル部のみならず他方のシール部にも生じ、両者の弾発力
によって、弾性体スリーブを正常位置に押しもどす偶力
を生じる。

他の実施例を挙げると、第３図に示すごとく、弾性体ス
リーブ２本体がＶリング形状を成し、その外周面に２列
の突条から成るシール部を形成することができ、突条を
弾性体スリーブの側面に設けることもできる。さらに第
４図に示すごとく弾性体スリーブ２本体がやはり■リン
グ形状を成し、その外周面に鋸歯状のシール部を２列並
設した弾性体スリーブを形成することができ、このもの
にさらにＯリングの接触シール部分形状である突条を並
設することもできる。

第５図ばＶリングに２条の突条から成るシール部を設け
た弾性体スリーブ２を速度制御弁３ｏに使用した場合の
実施例であり、速度制御弁３ｏに継手本体１０が回動自
在に連接一体化されており、スピードコントロール用の
ニードル３２と速度制御弁本体３４との摺動時における
シールをニードル３２外周面に凹設された凹溝３６内に
弾性体スリーブ３８を巻装して行っているものであり、
この弾性体スリーブは第３図に図示されているＶリング
に２条の突条を並設したタイプである。このニードル３
２と速度制御弁本体３４とのシールはニードル３２の先
端部以外をストレートなニードル軸トシ、このニードル
軸に接する２条のシール部を内周面に設けた■リング形
状の弾性体スリーブを速度制御弁本体３４内に内挿固定
してシールする形式とすることもできる。

上記のごとく、本発明によるときは、弾性体スリーブに
シール部を並設することによって弾性体スリーブのすわ
りがよくなり、シール部の捩れによるシール不良が発生
することがなく、弾性体スリーブの安定した組込み、挿
入が容易にできるにもかかわらず工数が減少し、しかも
２重、３重のシール部で守られてシール性が完璧となる
。弾性体スリーブの安定性、ずなわちすわり、が高いた
め弾性体スリーブのシール部が固定部分と接触している
場合のみならず摺動部分と摺動接触している場合におい
てもシール性が高い。弾性体スリーブの一部にのみ力が
加わっても弾性体スリーブ全体に応力が分散されるため
変形が集中することがなく、シール部が部分的に変形す
ることによるシール性の劣化がないうえ、弾性体スリー
ブεこ要求される各種の機能を妨げることが全くないと
いう著効を奏する。

以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが
、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明
の精神を逸脱しない範囲内で多（の改変を施し得るのは
もちろんのことである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図、第３図。第４図は弾性体スリーブの縦断面正面図、第２図。第５図は弾性体スリーブを組込んだ管継手、速度制御弁
の縦断面正面図、第６図は弾性体スリーブ挿入時の模式
的断面図である。１２・・・弾性体スリーブ、４・・・逃げ溝。６．８・・・突条、１０・・・継手本体。１１・・・第１段差、１２・・・第２段差。１３・・・第３段差、１４・・・ガイドリング。１５・・・鍔部、１６・・・規制段差、１７・・・環状
溝、１７ａ・・・ストッパー。１８・・・管、２２・・・係止体、２５・・・解放リン
グ、２６・・・拡径段差、２７・・・鍔部、３０・・・
速度制御弁、３２・・・ニードル、３４・・・速度制御
弁本体。３６・・・凹溝、３８・・・弾性体スリーブ。特許出願人株式会社　日本ビスコ代表者　濱　富　夫２第３図第５図顎

Claims

【特許請求の範囲】

１．０リング、■リング等の接触シール部分形状をなす
シール部を弾性体スリーブの周面に沿って複数条並設し
たことを特徴とする弾性体スリーブ。２、弾性体スリーブ本体がＶリングである特許請求の範
囲第１項記載の弾性体スリーブ。３、弾性体スリーブの外周面にＯリングの接触シール部
分形状を２条設けてなる特許請求の範囲第１項または第
２項記載の弾性体スリーブ。４、弾性体スリーブの外周面にＯリングの接触シール部
分形状とＶリングの接触シール部分形状とを並設してな
る特許請求の範囲第１項記載の弾性体スリーブ。５、弾性体スリーブの内周面にＯリングの接触シール部
分形状を２条設けてなる特許請求の範囲第１項記載の弾
性体スリーブ。