JPS6052686B2 - 炭化水素混合物の分離方法 - Google Patents

炭化水素混合物の分離方法

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JPS6052686B2
JPS6052686B2 JP2468577A JP2468577A JPS6052686B2 JP S6052686 B2 JPS6052686 B2 JP S6052686B2 JP 2468577 A JP2468577 A JP 2468577A JP 2468577 A JP2468577 A JP 2468577A JP S6052686 B2 JPS6052686 B2 JP S6052686B2
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JP
Japan
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extractant
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acetonitrile
water
hydrocarbon mixture
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JP2468577A
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JPS53111001A (en
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春夫 山内
太郎 奥村
康則 武富
昌敏 荒川
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炭化水素混合物の分離方法に関する。
更に詳しくは、炭素数4のパラフィン、モノオレフィン
、ジオレフィン及びアセチレン類を含む炭化水素混合物
をアセトニトリル、水およびグリコール系化合物とから
なる混合溶液を抽出剤(以下油剤という場合もある)と
して抽出蒸留を行い、炭化水素混合物からブタジエン等
を分離する方法に関するものである。ナフサクラツキン
グ及び脱水素反応等の方法で得られたCo留分、Cl留
分等の炭化水素混合物かぅ I、′ −、ツ↓11つ
l、ノJ、よびアセチレン類等を抽出蒸留により分離す
るとき、抽出剤としてアセトニトリル、ジメチルフォル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリド
ン、フルフラール等が用いられていることは良く知られ
ている。
これらの油剤は炭化水素類相互間の選択性と比揮発度が
高く、従来油剤として用いられているが、近年エネルギ
ー資源不足のために抽出蒸留に費やされる水蒸気消費量
をさらに節減すべく、分離性能の一層高い油剤の開発が
望まれていた。
油剤に少量に水を混入すると、選択性と比揮発度が高ま
る効果があることは、例えばJ、ofApplledC
hemlsty(USSR)星、No、11、2449
(1965)、KhlmProc、旦、810(197
0)などにて知られている。一方、油剤は抽出しようと
する炭化水素類に対する溶解力が大きく、少なくとも炭
化水素類を溶解して均一相となることが必要である。し
かし、炭化水素類相互間の選択性と、比揮発度を高める
ために十分な量の水を油剤に加えると、油剤の炭化水素
類の溶解力が低下するために、油剤と炭化水素類とが二
相に分離し、油剤として使えなくなる欠点があつた。本
発明者らは、水を含む抽出剤の長所を生かし、かつ水の
添加によつて生ずる上記欠点を解消した新規な抽出剤を
提供することを目的とし鋭意検討した結果、エチレング
リコール、プロピレングリコール及びそれらのエーテル
類は、それ自身では炭化水素混合物の抽出蒸留の抽剤と
しては効果がなく、従来抽剤としては用いられていなか
つたが、炭化水素類と水との両方に親和性のあるこれら
のグリコール系化合物をアセトニトリルー水系に加えて
なる抽剤は、炭化水素類に対する溶解力があり、しかも
炭化水素類の選択性と比揮発度を高め、効率よく抽出蒸
留を行うことを可能にすることを知り、この知見に基づ
いて本発明を完成するに到つた。
本発明は、炭素数4の炭化水素を主成分とする炭化水素
混合物をアセトニトリル、水および一般式R2−0−C
H2CHRl−0−R3(ここで、R1は水素又はメチ
ル基、R2およびR3は水素又は炭素数4以下のアルキ
ル基)で示されるグリコール系化合物からなる混合溶液
を抽出剤として抽出蒸留してブタジエンを分離すること
を特徴とする炭化水素混合物の分離方法を提供するもの
である。
本発明のグリコール系化合物は、アセトニトリルと炭化
水素類との混合溶液に対する水の溶解度を高めるために
用いられる。これらグリコール系化合物の例としては、
エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、エチレングリコールジメチル
エーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチ
レングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコー
ル、プロピレ.ングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリ
コールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモ
ノブチルエーテル等を挙げることができる。
これらは、通常一種類が用いられるが、必要なら.ば二
種類以上を使用することもできる。本発明においては、
これらのグリコール系化合物のうち、R2もしくはR3
の一方が水素のものが好ましく、特にエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテルーが好適に用いられる。
本発明におけるグリコール系化合物の使用量は、通常全
抽剤に対して約5〜3喧量%、好ましくは約10〜25
重量%である。
抽剤中のグリコール系化合物は、5重量%により少ない
と、好ましい量の水の存在下では炭化水素類を可溶化す
る能力が不十分であり、3踵量%より多いと抽剤の主成
分であるアセトニトリルの割合が低下して比揮発度が低
下してしまうので好ましくない。抽剤中の水は、処理し
ようとする炭化水素混合物の抽剤への溶解性に応じて約
5〜35重量%、好ましくは約10〜3踵量%使用され
る。
抽剤中の水は5重量%より少ないと選択性と比揮発度を
高め・る効果が不十分であり、35重量%より多いと、
これにともなうグリコール系化合物の必要量も多くなり
、抽剤の主成分であるアセトニトリルの割合が少なくな
6すぎて比揮発度が低下する。アセトニトリルに対して
比較的溶解しやすいアセチレン、ジオレフイン等の多い
炭化水素混合物を処理するときは、抽剤中の水分は上記
の範囲内の比較的多い量を用いた抽剤が好適に使用され
る。
またアセトニトリルに対して比較的溶解しにくいパラフ
ィン、モノオレフィン等の多い炭化水素混合物を処理す
るときは、抽剤中の水分は上記の範囲内の比較的少ない
量を用いた抽剤が好適に使用される。アセトニトリルは
、通常抽剤中約50〜9喧量%、好ましくは約60〜8
鍾量%使用される。
アセトニトリルが5鍾量%より少ないと炭化水素の抽剤
への溶解性、比揮発度が共に低下するため抽剤として好
ましくない。また、9唾量%より多いと比揮発度を高め
る効果が十分でない。本発明で用いられる抽剤は比較的
低沸点であるため、操作温度を低く保つことができ、重
合物の発生、抽剤の汚れ等も少ないが、必要ならばアセ
チレン類、ジオレフイン類、モノオレフィン類等の重合
または変質を一層少なくするために重合禁止剤や酸化防
止剤等の添加剤を抽剤に添加することもできる。
これらの添加剤には、例えば亜硝酸ソーダ、フェノール
系化合物、芳香族アミン系化合物、有機リン酸エステル
等がある。本発明の方法は、従来の抽剤の場合と同様、
パラフィン、オレフィン、ジオレフイン、アセチレン等
からなる炭化水素混合物の中から相対的に不飽和度の高
い炭化水素を選択的に抽出分離するものであり、新規な
抽剤を用いるという点を除けば、通常の抽出蒸留操作に
従つて行うことができる。
本発明の方法は、LPGlナフサ等の石油留分の熱分解
によつて得られる炭素数4の炭化水素混合物からブタジ
エンを分離するのに用いることができる。
そのほかの適用例としてはジオレフインを分離した残り
のオレフィンとパラフィンとからなる炭化水素混合物か
ら特定のオレフィンの分離、ジオレフインからアセチレ
ン類の分離がある。次に、実施例に従つて本発明の方法
を更に具体的に説明する。なお、以下の実施例において
、比揮発度の測定には、柴田科学(株)製オスマー型(
加圧用)気液平衡測定装置を用いた。
実施例1〜3 アセトニトリル、水及びエチレングリコールからなる抽
剤を用いて、1,3−ブタジエンに対する1−ブテンお
よびビニルアセチレンの比揮発度を周知の方法に従つて
測定した。
ここで使用した炭化水素混合物の組成は、1,3−ブタ
ジエン(BD)、1−ブテン(1−B)、ビニルアセチ
レン(VA)が、それぞれ48.5、48.5.3(重
量%)であり、炭化水素混合物と抽剤との比は20/8
0(重量比)であつた。
気液平衡測定圧力は3.5k91c71Gであつた。そ
れらの結果を表1に示す。実施例4〜9 アセトニトリルおよび水にエチレングリコ−ルーモノメ
チルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル
、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリ
コールジエチルエーテル、プロピレングリコール、また
はプロピレングリコールモノメチルエーテルを添加した
抽剤を用いて、1,3−ブタジエンに対する1−ブテン
およびビニルアセチレンの比揮発度を実施例1と同様の
方法および同一の条件下で測定した。
それらの結果を表2に示す。
比較例1〜5 アセトニトリル、アセトニトリルー水、アセト[ャgリル
−エチレングリコール又はそのモノメチルエーテルを抽
剤として、1,3−ブタジエンに対する1−ブテンおよ
びビニルアセチレンの比揮発度を実施例1と同様の方法
および同一の条件で測定した。
それらの結果を表3に示す。実施例10 実施例4の抽剤(アセトニトリルJモV.5重量%+水1
5重量%十エチレングリコールモノメチルエーテル7.
5重量%)を用いて抽出蒸留を行つた。
抽出部100段、抽剤回収部1@をもつ抽出蒸留塔を用
いて表4の組成の炭化水素混合物からブタジエンを抽出
分離した。抽剤は塔底から10鍛目に22.5T0N1
HRで供給し、炭化水素混合物は塔底から5鍛目に5T
0NIHRで供給した。塔頂の環流比を2.5で操作し
たとき、表4の組成をもつ塔頂混合物、塔底混合物に分
離された。このときの塔頂温度は48℃、塔底温度は1
00℃、操作圧力は4.3k91C71Gであつた。比
較例6 アセトニトリル叩重量%および水1哩量%とからなる抽
剤を用いて、実施例10と同様の操作にて抽出蒸留を行
なった。
この時の塔頂温度は50℃、塔底温度は107℃、操作
圧力は4.3kg/Cm3Gであった。その結果を表5
に示す。抽出蒸留後の1・3−ブタジエン中の不純物含
量は、実施例10ては5.鍾量%であるのに対し、比較
例6ては7J重量%であり、本発明の抽剤は炭化水素混
合物の分離に優れていることが判る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭素数4の炭化水素を主成分とする炭化水素混合物
    をアセトニトリル、水および一般式R_2−O−CH_
    2−CHR_1−O−R_3(ここで、R_1は水素又
    はメチル基、R_2およびR_3は水素又は炭素数4以
    下のアルキル基)で示されるグリコール系化合物からな
    る混合溶液を抽出剤として抽出蒸留してブタジエンを分
    離することを特徴とする炭化水素混合物の分離方法。 2 抽出剤がアセトニトリル50〜90重量%、水5〜
    35重量%およびグリコール系化合物5〜30重量%か
    らなる混合溶液である特許請求の範囲第1項記載の炭化
    水素混合物の分離方法。
JP2468577A 1977-03-07 1977-03-07 炭化水素混合物の分離方法 Expired JPS6052686B2 (ja)

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