JPS6052095B2 - マンガン酸カリの製造法 - Google Patents

マンガン酸カリの製造法

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JPS6052095B2
JPS6052095B2 JP53157543A JP15754378A JPS6052095B2 JP S6052095 B2 JPS6052095 B2 JP S6052095B2 JP 53157543 A JP53157543 A JP 53157543A JP 15754378 A JP15754378 A JP 15754378A JP S6052095 B2 JPS6052095 B2 JP S6052095B2
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JP
Japan
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koh
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k2mno4
potassium manganate
temperature
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JP53157543A
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JPS5585425A (en
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邦伸 槙本
秀一 渋谷
幸一 藤井
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は改良されたマンガン酸カリの製造法に関するも
のであり、さらに詳しくは、加圧容器を用い、苛性カリ
水溶液中で、マンガンの原子価が2、3または4である
マンガン酸化物を、酸素含有ガスにより酸化するマンガ
ン酸カリの製造法に関する。
マンガン酸カリウム(に。
MnO0)は数種の製法で製造され、その大部分は次の
工程で過マンガン酸カリに変えられる。これらの反応は
基本的には次の反応式で表わすことができる。Mn0。
f2に0HfJ0。−に、Mn0。+H。O・・・(1
)に2Mn04+H2O聾KMnO4+KOH+P2・
・・(2)に。MnO、を製造するために提唱された数
種の方法の中の工業的製法の一つは、ばい焼法である。
このばい焼法は50%水酸化カリウム(KOH)と粉砕
された二酸化マンガン(Mn00)又はそれを含む鉱石
との混合物を回転キルン中に噴霧し300〜350℃に
加熱し、生成物を冷却粉砕後、第二段の回転キルン中で
約225゜Cに於いて空気にて酸化ばい焼する。この第
二段のばい焼の後、再び第3段で第2段と同一方法でば
い焼し、空気による酸化を十分に行なう場合もある。
この製造法では、燃料の燃焼によつて生ずる炭酸ガスが
原料のKOHと反応して炭酸カリウムとなるのをさける
ため、キルンの加熱は燃料として水素ガスを用いるか、
又は間接加熱法をとらなければならないが、そのため燃
料費が高い。
又操作に多数の装置を必要とするため多くの動力と労力
及ひ維持費を要する。ばい焼法の欠点を除くため考案さ
れたもう一つの工業的方法は、アメリカ合衆国のカリウ
ス社で行なわれている方法(特公昭35−6545、以
下カリウス法)で、これは常圧下高濃度、高温のKOH
の溶融物の中でMnO。
を一旦、亜マンガン酸カリ(に、Mn00)に変えた後
導入された含酸素気体により酸化してに2Mn0。を得
る。KOHの有効な濃度は65〜95(重量)%で、常
圧下、温度は約220〜260℃で行なうのが普通であ
る。又工業的には予めMn0。と等量もしくはそれ以上
のに。Mn0。を添加しK3MnO4に変える方式をと
つている。この方法は、工業的にはK3MnO4への転
化槽とK2MnO4への酸化槽から成る二槽を用い連続
的に行なつており、ばい焼法に比し費用の面において秀
れた方法であるといえる。しかし、この方法では65〜
90%のKOHは約100℃以下になると固化するため
、溶融物の移動の場合に使用する配管やポンプ等は特別
に保温された装置を必要とする。
本発明者は市販されている50%KOH又は此よりや)
高い濃度のKOHを用いて、直接K2MrlO4の製造
を行なうことが可能なら、多くの有用性をもたらすこと
を認識し、この酸化反応を加圧下で行なうことに着目し
、種々研究を行なつた結果、本発明を完成した。
本発明は、過剰量の苛性カリ水溶液の存在下、マンガン
の原子価が2,3または4である酸化物状マンガン化合
物を酸素含有ガスにより酸化してマンガン酸カリを製造
するに際し、50〜64%苛性カリ水溶液を用い、15
0〜320℃の温度及び5〜95kg/Crlの圧力下
で酸化反応せしめることを特徴とするマンガン酸カリの
製造法である。
本発明方法はオートクレーブ中で温度が約150〜31
0℃、圧力が約5〜95k9/CTlの条件で、50〜
64(重量)%のKOH溶液中で、粉砕された二酸化マ
ンガン又はそれを含有する鉱石の粒子を懸濁させ、含酸
素気体、例えば空気を導入する事によりK2MnO4を
得る事にあり、好ましくは、温度が250〜275℃、
圧力が38〜57k9/Clt..KOHが55〜59
(重量)%の水溶液中で行うのが適当であり、工業的に
有用なK2MnO4の収率を得る事ができる。
この場合のKOHとMnO2のモル比は(1)式によれ
ば理論的には2:1であるが、この比が高い程酸化率が
よく、本発明では40:1〜240:1の比率で行なう
。24〜:1を超える場合はオートクレ.ーブの容積の
過大化を招くため好ましくない。
またMnO2を数回に分けて添加するとK2MnO4の
生成率が向上するので好ましく、その楊合、120:1
〜240:1のモル比に相当するMnO2を2〜4回添
加し、最終的には60:1〜80:1のモル比に・する
のが適当である。又酸素含有ガスとは例えば空気であり
、空気を用いる場合はその添加量はMnO2を添加する
毎に酸化に必要な酸素の理論量の4倍以上が好ましい。
このとき不要の排ガス(窒素ガス)を必要により反応容
器から放出することもできる。第1図は本発明の方法を
工業的に行なう場合の工程を説明する略図である。
本発明法が前記カリウス法と異なる点及びその効果は次
の通りである。
第一にカリウス法はKOHの溶融塩中で反応を行なうが
、本発明法では比較的低濃度のKOH水溶液で酸化反応
を行なうのが特徴である。
ノ 常圧で50(重量)%程度のKOHを加熱昇温した
場合に一旦100〜120℃附近で固化し、更に加温し
た場合溶融状態となり、KOHの平衡温度は温度より左
右され、カリウス法での酸化反応の温度を140〜31
0℃とする場合はKOHの濃度は約65〜・90%とな
る。
本発明法では高圧下で高温度を維持するためKOH溶液
を固化することなく水溶液のま)酸化反応を行なう事が
出来る。
従つてカリウス法では反応中の物質の移動や反”応終了
後生成したK2MnO4の分離の場合固化を防ぐため高
温度を保つための装置を必要とするか、又はKOHを低
濃度に下げて処理する事を必要とするが、本発明法では
反応終了物はそのまま温度を下げても固化しないのでK
2MnO4の分離が容易であり、その上市販されている
50(重量)%のKOH溶液を使用する場合には含有水
分の蒸発に必要な熱エネルギーが僅少ですみ省エネルギ
ーの効果が大である。
第二にカリウス法では高温、高濃度のKOHの溶融塩中
で、添加されたMnO2とK2MnO4の大部分を一旦
K3MnO4に変え、その後含酸素気体で酸化してK2
MnO4を生成する事を主眼としており、その為、工業
的には生成したK2MnO4の112以上をK3MnO
4の生成に循環使用している。
本発明者らの研究によれば、50〜64(重量)%のK
OH濃度の水溶液中では、高温、高圧下において窒素ガ
ス等の非酸化性気体の雰囲気中で、MnO2とK2Mn
O4を混合添加した場合K3MnO4の生成は殆んど認
められなかつた。従つて本発明法では見掛上K3MnO
4を経る事なしにMnO2が含酸素気体によりK2Mn
O4に酸化されるものと考えられる。従つて本発明法を
工業化する場合、カリウス法と異なり、生成したK2M
nO4を再ひ循環使用する必要はない。第三に導入され
た含酸素気体は加圧されるため酸化速度も大であり、よ
つて反応時間が大巾に短縮できる。
第四に高濃度、高温度のKOH水溶液又は溶融塩を取扱
う際には、容器等の材質の腐蝕が甚しく、通常ニッケル
又はニッケル合金を用いるが、それでも不完全であり、
温度が同じでもKOHの濃度が低い程腐蝕は少なく、此
の点で本発明法はカリウス法より秀れている。
第五に反応終了後生成したK2MnO4の結晶をp過し
た後の液は、本発明法の場合は、反応に消費されるKO
Hの減少と反応中の水分の蒸発による濃縮とが均衡を保
つため反応前のKOH濃度とほ)変りがないため、濃縮
する事なくそのま)再使用出来る事も効果の一つである
実施例1 57%KOH水溶液を200yとMnO2l.5y(K
OHとのモル比が約120:1)をオートクレーブ中に
入れ、275℃、57k9/DGの条件て予め炭酸ガス
を除いた空気を200m1/分の速度で吹き込みながら
2紛間攪拌した。
冷却後、p過してK2MnO4の結晶を得た。本例によ
る当初のMnO2の酸化率は約92%であり、そのうち
の95%はK2MnO4で残りはK3MnO4であつた
又酸化されたK2MnO4のうち約98%は結晶として
析出し、残りは戸液中に含まれていた。実施例2 55%KOH水溶液200yと、MnO2を70%含有
する予め微粉砕された軟マンガン鉱約4.1y(KOH
とのモル比が約60:1)とを、オートクレーブ中に入
れ、250℃、38k9C/C7llの条件で空気を2
00m1/分の速度で吹き込みながら約4扮間攪拌した
冷却後枦過して、原鉱石中に含まれる不溶性不純物及び
未反応のMr)02を含むK2MnO4の結晶を得た。
MnO2の酸化率は約75%であつた。
実施例3 (軟マンガン鉱の分割添加) 微粉砕された軟マンガン鉱(MnO2含有率70%)4
.1yを、55%KOH3Oy中に懸濁させたMnO2
スラリーを作つた。
実施例1においてK2MnO4の結晶を沖別した後の沖
液(若干のK2MnO4及びK3MnO4が溶存)17
0yをオートクレーブに入れ、上記スラリーの113を
添加した。
(KOH.l5KnO2のモル比は約160:1)25
0℃、38k9G/Crlの条件で攪拌しながら予め炭
酸ガスを除いた空気を200m1/分の速度で吹き込み
、20分後上記スラリーの113を追加し、同一条件で
空気を2吟吹き込み、最後に上記スラリーの113を追
加して同一条件で空気を20分吹き込んだ。反応終了後
の液を冷却後、泊過して若干の不純物を含むK2MnO
4の結晶を得た。本例に於けるKOHとMnO2の全モ
ル比は60:1でMnO2の酸化率は約87%であつた
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の一実施形式を示す略式図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 過剰量の苛性カリ水溶液の存在下、マンガンの原子
    価が2、3または4である酸化物状マンガン化合物を酸
    素含有ガスにより酸化してマンガン酸カリを製造するに
    際し、50〜64%苛性カリ水溶液を用い、150〜3
    10℃の温度及び5〜95kg/cm^2の圧力条件の
    下で酸化反応せしめることを特徴とするマンガン酸カリ
    の製造法。 2 酸化物状マンガン化合物を数回に分けて、あるいは
    連続的に添加する特許請求の範囲第1項記載のマンガン
    酸カリの製造法。
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