JPS6051911B2 - 患者の体に中空の針が貫通した深さを試験する装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 硬膜外麻酔のようなある治療の間、中空の針の先端を患
者の体内の比較的正確な位置に配置することが必要であ
る。

この治療の間、針の先端は、体圧が通常僅かに負圧であ
り決して正圧ではない潜在的な硬膜外隙内に位置される
べきである。針の先端が体にあまり深く進められた場合
、針は硬膜を通して体圧が正てある蜘網膜下問隙に突出
する。硬膜外麻酔はそれが全身麻酔と関連される危険を
伴なわないし、また硬膜に穴をあける必要がないので、
麻酔技師及び外科医の間に普及してきた。

しかしながら、硬膜外陣への位置決めは、それが実際の
間隙、即ち普通僅かな負圧により互に保持される２つの
組織の間の共有領域よりも更に潜在的なので困難である
。硬膜外隙用の在来の試験方法は注射器又は針のボスに
位置される液体の低下による触覚の使用を伴なう。注射
器による試・験はそれが使用者の主観的な判断にたよる
ので満足なものではない。液の低下がしばしばボスの外
に落ち、またそれ故針の位置の誤つた指示に帰するので
、ボス即ちグイテラス（Ｇｕｉｔｅｒａｓ）試験も又適
当ではない。フ 本発明は試験液を受けるための凹所を
有している本体部材と、凹所と連絡する前記本体内の通
路と、凹所を上向きの試験位置に配置し、かつ通路を針
と連絡して、本体から突出する針の一部に本体部材を取
り付けるための装置とを備え、針の先５端が患者の体内
の正圧又は負圧の区域と連絡するかどうかを前記試験液
が指示する、患者の体に中空の針が貫通した深さを試験
する装置を提供Ｊる。

本発明の実施例は添付図面を参照して例示として以下詳
細に述べられる。

第１図は中空のとげ状の針２０を示し、この釧はその基
端部２４の近くにボス２２及びボス２２に固定される中
空シャフト２６を備え、その内部は内腔２７を構成し、
またこれは針の末端部３０ではす状先端２８を有する。

図示されるように、除去し得るスタイレツト３２は針２
０に取付けられる。スタイレツト３２はその基端部３６
付近に端部部材３４を、またこの部材３４に連結され、
かつ針２０の中空シャフト２６中に収納されるむくのシ
ャフト３８を有し、このシャフト３８はその末端部４２
付近にはす状の先端４０を有しており、この末端部４２
はスタイレツト３２が針２０内に適度に位置されるとき
針のはす状先端部２８と共に連続的な末端部表面を形成
する。ボス２２はその基端部で外側に向いたフランジ４
４を有し、部材３４上の突起４８を受けるためのノッチ
４６を有している。スタイレツト３２は図示されるよう
に突起４８がノッチ４６に位置されるまで針２０に関し
て扱われ、従つてフランジ４４と部材３４は互に適合し
、かつスタイレツトの先端４０を針の先端２８に関して
その適当な位置に配置−する。第６図に示されるように
、硬膜外麻酔の初めに、患者は横向きに位置され、また
スタイレツト３２を含んでいる針２０は、医者により針
の先端とスタイレツトが患者の硬膜外隙付近に位置され
ｊるまで患者の背中に挿入される。

このような挿入の間、スタイレツト３２は針２０により
人体組織空洞化を防止する。針２０が患者に適当に位置
した後、以下に述べるようにスタイレツト３２が針から
除去される。

３第２図〜第５図は皿状凹所６０を側面６２に有してい
る本体部材５８を備えている試験装置５６を示す。

本体部材５８はその末端部７０で管状突出部６８を有し
、この管状部分６８は通路６４の外端部にある開口７２
と凹所６０の底部にある開４口６６との間の通路６４の
外端部を構成する。図示されるように、通路６４は凹所
６０が直立位置に配置されるとき、開口６６と連絡しか
つ全体に垂直に配置される第１の通路７４を備え、また
第２の通路７６は通路７４と端部開口７２との間に延び
ている。本体部材５８はその基端部８０に細長いバー７
８を有し、このバーは本体部材５８の側部８４を越えて
延びる一対の対向する翼部５８２を備える。図示される
ように、本体部材５８の中央部分８６は管状部分６８と
細長いバー７８との間に延びる。本体部材５８はプラス
チック材料のような任意適当な材料で作ることができる
。 患者の体内部の針の位置を試験するための装置０５
６の使用が以下に述べられる。第６図〜第８図に示され
るように、針２０とスタイレツト３２が前に述べたよう
に体に配置された後、スタイレツト３２は針２０から除
去される。試験装置５６は次に管状部分６８を凹所６０
を上方に向けてボス５２２に内腔２７内に位置すること
により針のボス２２に取付けられる。第７図に示すよう
に、塩水又は麻酔溶液のような小量の試験液Ｌが次に注
射器により凹所６０内に配置される。医師は次にバー７
８の翼部８２をつかんで針２０及び取付けらノれた本体
部材５８を患者の体に僅かに進める。針の先端２８が第
８図に示されるように患者の硬膜外隙ｅ内に位置される
とき、先端は硬膜外隙ｅ内の僅かな負圧と連絡し、試験
液Ｌを凹所６０から通路６４と腔所２７に引き込む。従
つて凹所６０から本体部材５８への試験液Ｌの損失は、
針の先端２８が患者の硬膜外隙ｅに正しく位置されてい
るという指示を与える。 第９図に示すように、もし針
の先端２８が硬膜ｄを通して蜘網膜下問隙Ｓに不注意に
貫通した場合、先端２８は蜘網膜下問隙Ｓ内の正圧と連
絡し、試験液Ｌを示されるように凹所６０から外側に流
させる。

それ故試験装置５６は針の先端が硬膜ｄに誤つて穴をあ
けたときにも指示し、この場合針２０は患者から僅かに
引込めねばならない。試験液Ｌは、針の先端２８が硬膜
外隙ｅに位置されるときを決定するよう凹所６０内に再
び入れられる。先がその先端２８を硬膜外隙ｅに位置し
て患者の中に適当に配置された後、試験装置５６は針の
ボス２２から取り外され、また硬膜外麻酔が【 通常の
要領で進行される。 試験装置の本体部材５８は容易に
ボス２２に取り付けられかつボスから取り外され、また
この装署は針の先端が患者の硬膜外隙ｅ内に正しく位置
されたときの確実な指示を与える。

この装置は、針の先端２８が患者の蜘網膜下問隙Ｓに誤
つて位置されたときにも指示する。ある治療の間、蜘網
膜下問隙内の針の先端を位置することが必要であり、ま
た試験装置は次に針の先端が硬膜に穴をあけたときを指
示するよう用いられ、また患者の体に正しく位置される
。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明によるとげ状の針及びスタイレツトを示
している部分的に断面した断片的な正面図、第２図は位
置試験装置の斜視図、第３図は試験装置の正面図、第４
図は第３図の４−４線に沿う断面図、第５図は第３図の
３−３線に沿う断面図、第６図は患者の体内にある針と
スタイレツトとを示している線図的な断面図、第７図は
試験液が試験装置の凹所に置かれたのを示しているこの
装置の断片的な断面図、第８図は針の先端が患者の硬膜
外隙に配置されたのを示している線図的な断面図及び第
９図は針の先端が患者の蜘網膜下問隙に配置されたのを
示している第８図と同様な図である。 ２０・・・・・・針、２２・・・・・・ボス、２４・・
・・・・基端部、２６・・・・・・中空シャフト、２７
・・・・・内腔、２８・・先端、３０・・・・・・末端
部、３２・・・・・・スタイレツト、３４・・・・・・
端部部材、３６・・・・・・基端部、３８・・・・・・
むくのシャフト、４０・・・・・・先端、４８・・・・
・・突起、５８・・・・・・本体部材、６０・・・・・
・凹所、２・・・・・・側面、６６・・・・・・開口、
６８・・・・・・管状突出部、７０・・・・・・末端部
、７２・・・・・・開口、７４・・・・・・第１の通路
、７６・・・・・第２の通路、７８・・・・・・バー、
８２・・・・・翼部、８６・・・・・・中央部分、ｅ・
・・・・・硬膜外隙、ｄ・・・・・・硬膜、Ｓ・・・・
・・蜘網膜下問隙。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 試験液を受けるための凹所を有している本体部材と
   、凹所と連絡する前記本体内の通路と、凹所を上向きの
   試験位置に配置し、かつ通路を針と連絡して、本体から
   突出する針の一部に本体部材を取り付けるための装置と
   を備え、針の先端が患者の体内の正圧又は負圧の区域と
   連絡するかどうかを前記試験液が指示する、患者の体に
   中空の針が貫通した深さを試験する装置。 ２ 本体部材が針に取り付け得る管状突出部を有する特
   許請求の範囲第１項に記載の装置。 ３ 通路が第１と第２の通路を備え、これらの通路は本
   体部材が試験位置に配置されるときそれぞれ全体的に垂
   直及び全体的に水平に位置され、第１の通路が凹所と連
   絡し、また第２の通路が管状突出部と連絡している特許
   請求の範囲第２項に記載の装置。 ４ 凹所が皿状である特許請求の範囲前記各項のいずれ
   か１つに記載の装置。 ５ 本体部材が一対の対向する突出翼部を有する特許請
   求の範囲、前記各項のいずれか１つに記載の装置。